FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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アニメ見ながら書いてみました。結構大変ですねこれ、いや、シャーマンキングの時でもやってたからわかってたことか…


使えない魔法

リートたちが、アニマを突っ切り飛び出すと、そこには今まで見てきた世界とは全く別の世界が広がっていた。

 

見たこともない鳥が空を飛んでいたり、見たこともない植物、更には小島や川が空に浮かんでいた。

 

「おぉ…」

 

「ここが…エドラス」

 

「オイラのルーツ…」

 

「島が浮いてますね」

 

「あぁ」

 

ハッピーと共に空を飛ぶナツが、辺り一面を見渡す。

 

「これがお前の故郷か、ハッピー」

 

「これがエドラス…」

 

「本当に…」

 

「別世界ですわね」

 

「不思議な木や植物がたくさん」

 

「スッゲー!見ろよハッピー!あれ」

 

ナツたちは、空に浮かぶ川を見ていた。

 

「川が空を流れてんぞぉ!!どーなってんだ?」

 

「不思議な世界だな…オレたちの世界じゃ到底考えられねぇぞ」

 

舞い上がるナツたちに、シャルルは注意をして気を引き締める。

 

「ちょっとアンタたち、気持ちは分かるけど観光に来たんじゃないんだから、そんなにはしゃがないの」

 

「あ…あはは…そうだね」

 

「わりぃわりぃ」

 

「す…すまん」

 

その時、ハッピー、シャルル、ラリカの羽が消え、リート達は、下へまっ逆さまに落ちていく。

 

「「「「「「ああああああああぁぁぁ!!!」」」」」」

 

下には運良く巨大なキノコのような植物がクッションとなり、リート達はケガをすることなく地面に落ちることができた。

 

「び…ビックリしたぁ」

 

「急に翼が…」

 

「どーなってるの?」

 

「危うく転落死するところでしたわ」

 

「言ったでしょ?こっちじゃ魔法は自由に使えないって」

 

ウェンディとリートは、試しに魔力を込めようとしてみる。

 

「あれ?ホントだ。何か変な感じがする」

 

「オレの冷気もでねぇ…なかなか厄介な世界だなエドラスってのは」

 

「さーて!!みんなを探しに行くかぁ!!」

 

ナツは話を全く聞いておらず、目先の目的のみを考えていた。

 

そして、森の中を歩くリート達は、とりあえずどこに向かっているのかもわからないまま無作為に歩き続けていた。

 

「ナツぅ、探すってどこに行けばいいのさ?」

 

「任せろ!!んなもん匂いを嗅ぎゃぁ」

 

スンスン

 

ナツはその場で立ち止まり、辺りの匂いを嗅ぎ始める。

 

「あれ?」

 

「できたら最初からオレがやってんよ。ここに来てから嗅いだことねぇ匂いばっかりで探しようがねぇんだ」

 

ウェンディが、自分の指先を軽く舐める。

 

「ホントだ。空気の味も少し違いますね」

 

「わかるのか?」

 

「はい!天空の滅竜魔導士ですから」

 

「ってことは、火も違う味なのか?」

 

ナツがシャルルに聞くが、シャルルがそんな事をわかるハズもないわけで

 

「私に聞かないでちょうだい」

 

「因みに私もそんな事知りませんわ」

 

ラリカは、リートの顔を見てハッキリと言った。

 

「いや、別に聞いてねぇよ?」

 

「オイラもうお腹空いたよぉ~」

 

「お弁当持ってくればよかったね」

 

「緊張感無さすぎぃ!!」

 

そして、ウェンディは、ふと疑問に思った事をナツとリートに聞いてみた。

 

「それで、どこに向かって歩いてるんですか?」

 

「さぁ?とりあえず歩いてりゃその内何とかなんだろ」

 

ナツの言葉にリートは呆れてため息をこぼす。

 

「はぁ~っんなこったろうと思ったよ」

 

「なんの解決にもなってませんわよ」

 

そして、リートが今現在しようとしていることをウェンディに話す。

 

「とりあえず、身を隠せる服を探さねぇといけねぇからな、街か何かあればと思って探してるんだよ。街なら変装した後にでも、仲間の情報を聞くことも出来るだろ?」

 

「他に方法もないし、仕方ないわね」

 

シャルルも、妥協案としてだが、リートの案に賛成した。

 

ぐぅ~

 

「ちょっとアンタ」

 

シャルルがハッピーに対して腹の虫を注意しようとすると、ハッピーではなく、ナツの腹の音だった。

 

「だはっ、今のはオレだ」

 

「それにしても、誰もいませんねぇ」

 

「森ばっかりだし」

 

「それでも、変装しておかないと」

 

「誰に見つかるかわかりませんものね」

 

「と言っても、どーすれば」

 

「街まであとどのくらいかかるか、わかんねぇしなぁ」

 

そうしていると、ナツの目があるものに止まった。

 

「お?」

 

 

 

………

 

 

「ちょっと…」

 

「ナツ、これはないと思うよ」

 

「これは…いくらなんでも…」

 

「センスのカケラもありませんわ…」

 

「はは…」

 

ナツの案、それは森の中にあった草木を纏わせて自分の体を隠すという案だった。

 

「ナハハハハ!」

 

「こーゆーの変装じゃなくて擬態っていうんだよ!!」

 

「いいじゃねぇか!要は誰にも見つかんなきゃいいんだろ?気にすんなっつーの」

 

「まぁ…それはそうだけどよ…」

 

「ここまで酷いとは思ってませんでしたわ…私もうお嫁にいけませんわ」

 

「なんか…恥ずかしい」

 

「センスは悪いけど、アイデアとしてはいいわね」

 

「「え!?」」

 

「…いいんだ……」

 

ナツのアイデアは、シャルルにのみ意外と好評?であった。

 

「ふ~なんか暑い~、この葉っぱ蒸れるよぉ」

 

「我慢しなさい」

 

「そうですわよ、私だって我慢してますのに」

 

「あ…あい」

 

森を抜けると、そこは先程見た空に浮かぶ川の目の前だった。

 

「さっきの変な川だ」

 

「川が空を流れてるなんて」

 

「そーだ!!オイラお腹空いてたんだ!!」

 

「何で川見て思い出したの?」

 

「きっとあの川には美味しい魚がいるんだろうなぁ」

 

「あ…そーゆーことね…」

 

「あ、見て!あそこ」

 

ウェンディが指を指した方向には、1人の男性が釣りをしていた。

 

「エドラスの人間…みてぇだな」

 

「パッと見普通ですわね」

 

「よかったー私たちと同じみたいで」

 

「どんなの想像してたの?ってかよりによって釣りしてるし!いいなぁ…」

 

「そー言えばナツさんは?」

 

「え?」

 

ウェンディはナツがいないことに気がつくと、リートがいきなり慌て始めた。

 

「まさか!!?」

 

ガサガサ

 

「よぉっ!」

 

「?…!?」

 

釣り人の後ろからナツが現れて声をかける。…よりにもよって草で体を隠した姿のまま…

 

「ちょっといいか?」

 

「ひぃぃぃぃ!!!」

 

 

 

「やっぱり…」

 

「ナツさん…」

 

「何やってんのよ!!」

 

「あのお方もかわいそうに…」

 

「あれじゃびびるよね」

 

 

 

「妖精の尻尾ってギルドの奴ら探してんだぁ、どっかで見なかったか?」

 

「ぎぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

釣り人はあまりの恐ろしさに、一目散に逃げ出した。

 

「あぁ!オイ!!待てって!…んだよぉ、ちょっと話し聞こうとしただけじゃねぇかぁ」

 

ゴン!!

 

「ごっ!!?」

 

ナツの下に真っ先に来たリートが、ナツにげんこつをくらわせる。

 

「そんな姿の奴がいきなり目の前に現れたら、誰だって逃げるに決まってんだろ!!バカかお前は!!その上、こんな格好で妖精の尻尾なんて聞いたらこの格好の意味ねぇじゃねーか!!!」

 

「はぁ~…ようやく人を見つけられましたのに…せめて街の行き方だけでも聞いておきたかったですわね」

 

「そんじゃあ!!どーやってみんなの居場所調べんだよ!!」

 

「もし、今の男が王国に通報したら…」

 

「この擬態も意味ないよね」

 

シャルルたちは草木を脱ぎ捨て、また森の中を歩き始めた。

 

「とにかく、急いでみんなを探さないと」

 

「はぁ~やっと涼しくなった。ってかさっきの人、釣竿くらい忘れてってくれればよかったのにぃ」

 

「この状況でも釣りをする気?」

 

「なぁ、オレ何かしたのか?」

 

ナツは、先程の件を全く悪いと思っていなかったようだ。

 

「それより、何か変な音しませんでした?」

 

「おぉー!また釣り人か!!おっしゃー!今度こそ!!」

 

「ちょっとは学習しろバカ!!」

 

木と木を繋ぐ蔦の上を歩くリート達は、下の水面を見ると魚?とおぼしき顔が水面から浮かんでいた。

 

「あ!魚だよ!ホラ」

 

「おー、ホントだ。今度はまともなヤツっぽいな」

 

「よーし!!あれを捕まえてメシにでも」

 

ザバーーン!!

 

「………は?」

 

水から勢いよく飛び出した魚は、あまりにも巨大で、10メートルはある大きさだった。

 

「「「「「デカーーーー!!!」」」」」

 

「ふぇぇぇ…」

 

「あいさー!」

 

「デカすぎよ!!」

 

「強そうなやつじゃねぇか!!燃えてきたぞ」

 

「こんな時に何言ってんだよ!!」

 

「少しは危機感を持ってくださいまし!!」

 

「でもナツさん!早く先にいかないと!!」

 

ウェンディの忠告を、ナツは無視して拳を構える。

 

「3秒あったら充分だ!!」

 

そして、ナツはその場から魚に向かって殴りかかる。

 

「火竜の鉄拳!!!」

 

ポヨン

 

ナツがいつも通りに魚を殴るが、当然拳に炎を纏えるわけもなく、いつもと違う弱いパンチとなってしまった。

 

「あれ?」

 

バシッ

 

そして、ナツは魚のヒレで一発で叩き落とされた。

 

「「ナツ(さん)!!」」

 

「あれ?火がでねぇぞ」

 

「おっ前ホンットに学習しねぇな!!!!」

 

「ここでは魔法を使えないってさんざん説明されましたでしょ!!」

 

「ってことは、あれか」

 

「逃げるのよーーー!!」

 

リート達は、全速力でその場から逃げ出した。

 

魚も、それを追いかけてくる。

 

「まだ追いかけてくる!!」

 

「つーか魚なら陸上にくんなよ!!!」

 

「ぬあー!!魔法が使えねぇとこの先厄介だぞぉ!!」

 

「今さら気付きましたの!!?」

 

「それよりも、こんな騒ぎを起こしちゃったら…いくら森でもマズイんじゃないですか!!?」

 

「確かにそうだけど、こんな状況になってから言われても困るんだが!!?」

 

「そんなの、あのデカナマズに聞けっつーの!!!」

 

ナツ達の走った先には、崖が見えてきていた。

 

「うお!?マジか」

 

「行き止まりですよ!!」

 

「このままじゃ!!」

 

「ハッピー!!飛んでくれー!!」

 

「魔法使えないんだってばー!!」

 

「「「「「「うわぁぁぁ!!………は?」」」」」」

 

デカナマズは勢いをつけすぎて、ナツ達を通り越し、そのまま崖下に落ちていってしまった。

 

「くそーっ、魔法使えねぇだけでこれか」

 

「皆さん大丈夫ですか?」

 

「…なんとかな……」

 

「お腹は空いてるけど、まだ命はあるよ」

 

「ここまでの事があった後なのに、それを言える度胸はさすがですわね…」

 

かなり苛立っていたシャルルは、ナツに忠告をする。

 

「アンタ…いい加減にしなさいよ」

 

「ん?」

 

「変装もしてないのにこれ以上騒ぎを起こさないで!!」

 

「シャルル…」

 

「お…オレのせいなのか?」

 

「まぁ、全部とは言わねぇけど大半はお前が原因だな」

 

「王国の連中が、私たちの存在に気づいたら、何をするかわからないのよ。そーなったら皆を救出するどころか、私たちだってどーなるかわからないんだから!!」

 

「そ…そっか…なんかよくわかんねぇけど、オレが悪いんだなぁ…」

 

ナツは、ようやく自分が悪いと自覚したようだ。

 

「お?珍しくしょげてる」

 

「そこで何でよくわかんないのよぉ!!」

 

「シャルル、言い過ぎだよ?」

 

「いいじゃありませんの、このくらい言った方がナツにはいい薬ですわ」

 

「でも、ナツさんだって悪気があった訳じゃないんだから」

 

「悪気があったら、なおたちが悪ーーい!!」

 

その後、ナツたちはまた森の中を歩きだした。

 

「人生色々だよ、ナツ」

 

「ハッピー、それ慰めになってねぇ、つーかこうゆう時に腹鳴らすんじゃねぇよ」

 

「「あ!」」

 

「「「「ん?」」」」

 

リート達が飢えを見ると、エドラスの住民が、木の蔦の上を歩いているのを見つけて目があった。

 

「あっ………」「………」

 

「また見られた」

 

「ど…どーしよぉ」

 

「…とりあえず話しかけてみるか?」

 

リートが話しかけようとした時、リートよりも先にハッピーがエドラスの住民に話しかけた。

 

「えーっと…オイラ達は道に迷っただけの旅のモノです」

 

「ど…どうかお許し下さいませ!!」

 

「「は?」」

 

ハッピーが話しかけると、エドラスの住民は地面に頭をつけて謝りだした。

 

「エクシード様、どうか命だけはご勘弁を」

 

「?」

 

「誰のことだろう?」

 

「イクシーズならリートだよね?聞き間違えた?」

 

「オレか?オレなのか?」

 

「あのよぉ!」

 

頭を下げる二人に、ナツが話しかける。

 

「あのよぉ!ちょっと聞きたいことがあんだけどぉ!!オレたちの仲間がこのエドラスに…」

 

「「ヒイィィィィ!!!」」

 

「「おーたーすーけー!!」」

 

二人は、怖がりながら走って逃げていってしまった。

 

「な…なんだったんだ?」

 

「さっきの人たち、シャルルとラリカとハッピーを見て怯えてたようなぁ…」

 

「ほれーっ、オレのせいじゃねーじゃん」

 

「オイラそんなに怖い顔してたかなぁ?」

 

「トラウマ植え付ける才能ならダントツでラリカなんだけどなぁ」

 

「リート、帰ったら実験台確定ですわよ」

 

「そーゆーとこだぞ!!」

 

ぐにゅ

 

「?」

 

また、ナツがなにかをやったようで、歩いていた足下のキノコが動き始めた。

 

「おい…今度は何した?ナツ…」

 

「わ…わかんねぇ…」

 

「やな予感がします」

 

ボヨーーン

 

リート達の足下のキノコが一気に膨れ上がり、リートたちは空中へ打ち上げられた。

 

そして、近くの巨大なキノコに跳ね上げられ、またその近くの巨大なキノコに跳ね上げられ、4~5回ほど繰り返されると、ナツたちは建物の中に落ちていった。

 

「うえっほ…」

 

「また落ちた…」

 

「全くもう」

 

建物の中は、倉庫のように物がたくさん置かれていた。

 

「なんだここ?」

 

「どこかの倉庫みたいだね」

 

「はぁ、今さらどれだけ役に立つかわからないけど、とにかくここで変装用の服を拝借しましょ」

 

「それしかねぇか」

 

倉庫の中で、服を見つけるのは意外と早かった。

 

「おぉー!おもしれー服がたくさんあんぞ!!」

 

「服があって助かったな」

 

「ナツさん、リートさん、こっち向かないでくださいね」

 

全員が着替えを終えて、倉庫を出てくる。

 

シャルルとラリカはターバンで頭を隠し、ハッピーは鉄のメットを被り、ナツはフードで、リートはニット帽で頭を隠し、ウェンディはヘアピンで髪型をツインテールに変えて、それぞれ倉庫にあった着替えを終えて出てきた。

 

「お!ぉぉぉぉ!!」

 

「?どーしたナツ」

 

「どーかしましたか?」

 

「妖精の尻尾だ!!」

 

「は!?」

 

ナツの視線の先を見ると、確かに妖精の尻尾のマークが入った看板があった。

 

「何か形が変わってるけど妖精の尻尾だ!!間違いねぇ!!」

 

ナツが先頭を走りだし、その後ろからリート達が後を追いかける。

 

エドラスにあった妖精の尻尾は、巨大な木の枝?のような物で出来た建物になっていた。

 

中に入ると、妖精の尻尾のメンバーが中で騒いでいた。

 

「みんな無事だぁ!!」

 

「あっけなく見つかりましたね」

 

「ホントだな…てっきりシャルルの言ってたように別の物質に変えられているものと思ってたけど」

 

「でも、ずいぶんギルドの雰囲気違うね」

 

「そうですわね…少しおかしくありません?」

 

「こまけぇこと気にすんなよ」

 

「いや、気にしろよそこは…」

 

ナツ達が喜ぶなか、シャルルがストップをかける。

 

「ちょっと待って、様子がおかしいわ」

 

ハッピーがリクエストボードを見ると、そこにはいつもと違う雰囲気のメンバーが何人かいた。

 

「あれ、リクエストボードだよね?」

 

「なんもおかしくねーじゃん」

 

話をしているナツたちは、とりあえず近くにあった机の下に身を隠した。

 

「つか、なんでこそこそしなくちゃなんねーんだよ」

 

「よーく見て」

 

リクエストボードの前には、ジュビアが立っていた。

 

「ジュビア、これから仕事に行くから」

 

「気を付けてな」

 

そして、仕事に行こうとするジュビアを呼び止める男が1人

 

「ま…まってよジュビアちゃん!!」

 

 

 

「なっ!?」

 

「は!?」

 

 

ジュビアを呼び止めた男は、いつもと違い何枚着込んでるんだとツッコミたくなるような姿のグレイだった。

 

「オレも一緒に行きてぇーなー…なんて」

 

「暑苦しい、何枚着てんの?服、もっと薄着になってから声かけて」

 

「ひ…冷え性なんだよぉ」

 

 

「グレイのやつベタベタしすぎなんだよ」

 

「恋する男ってのは、熱心なもんだねぇ」

 

 

「う…うそ……」

 

(なんじゃこりゃぁぁぁ!!!)

 

いつもと違う風景に、ナツがツッコんでしまう。

 

そして、辺りを見渡すと、バンクが読書をしていたり

 

「君たち!騒がしいですよ!読書に集中できないじゃありませんか!これからは知識も必要だというのに全くもう」

 

「バンクのやつ、また本ばかり読んでるよ」

 

「あの本この前も読んでなかったか?そんなに面白いのか?」

 

「いや、何か小難しいことばかり書いてあって全く意味がわかんなかったぞ」

 

(バンク!!?)

 

 

ジェットとドロイが、エルフマンに説教をしていたり、

 

「なっさけねぇなエルフマン」

 

「また仕事失敗かよ」

 

「恥ずかしいっす」

 

「おい見ろよ、ギルド最強候補のジェットとドロイが、またエルフマンに説教してるよ」

 

「程々にな」

 

 

「仕事仕事ーー!!」

 

その後ろをいつもリクエストボードの前に立っているだけで仕事をしなかったナヴが、仕事と叫びながら走り出していたり。

 

「ナヴは働き過ぎたろ」

 

「だよなぁ」

 

その他にも、カナが酒を飲まずにドレス姿で大人しくなっていたり、ビスカとアルザックがイチャイチャしていたり、ウォーレンが細くなり口調も荒くなっていたりと、とにかくいつもの知っているメンバーとどこかが違っていた。

 

「ど…どーなってんだこりゃ」

 

「わ…わかんねぇ…」

 

「みんなおかしくなっちゃったの!?」

 

「私、変な夢でも見てるのでしょうか?」

 

 

 

「おい、誰だテメーら」

 

「「「「「!?」」」」」

 

机の下に隠れていたナツたちに声をかける女性の姿、それと同時にギルドのメンバー全員の視線がナツ達へと向いた。

 

「うそっ!?」

 

「えぇーっ!」

 

「まさか!?」

 

「なんで!?」

 

「うそですわよね!?」

 

ナツたちに声をかけた女性は、なんとルーシィだった。

 

「ここで隠れて何こそこそしてやがる」

 

「「ルーシィーーー!!!!?」」

 

「さんーーー!!?」

 

「あー…うえっ…あぅ…」

 

「これは一体…」

 

「もう何がなんだか…」

 

 

「んーー?」




という訳で、エドラスのバンクは読書家の知性キャラとしました。まぁ、反対的な性格となれば、こーなるかなとはずっと思ってましたし…
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