FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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続きかけました!まぁそこまで長くない自覚はあります…すんません!


捕縛

リートを残して先に坑道の中に入ったナツ達は、ただまっすぐに続く道をひたすら歩いていた。

 

「ずいぶん使われてない感じね」

 

「この先!照らして」

 

シャルルの合図で、松明を持っていたウェンディが目の前の道を照らす。

 

そこは、岩や木の板などで明らかに人工的に封鎖された後があった。

 

「ここよ」

 

ルーシィは壁を軽くノックし、分厚さを確かめる。

 

「かなりの厚さよ。しかも魔法でコーティングされてるし」

 

「これじゃ進めねぇぞ」

 

「でも間違いないわ、この先に脱出経路があるはずなのよ」

 

「となると、この壁をなんとかいたしませんと」

 

「壊すしかないよね」

 

「方法はあるわ。こんな時こそアタシの出番よ!!」

 

ルーシィは、鍵を取り出してタウロスを呼んだ。

 

「開け!!金牛宮の扉!!!!タウロス!!!!」

 

「Moooooo!!!」

 

「そうか!タウロスなら!!」

 

「タウロスは、アタシの星霊の中で一番のパワーの持ち主だもの。絶対この壁壊せるはずよ!!!」

 

「そりゃMoルーシィさんの頼みとあらば!!!」

 

タウロスは自信満々に答えた。

 

「おもいっきり、やっちゃって!!」

 

「やっちゃいます!!」

 

タウロスは壁に近づき、何発ものパンチをぶつけた。

 

ズガン!!

 

「MO!!!」

 

ズガン!!

 

「MO!!!」

 

ズガン!!

 

「MOOOO!!!」

 

 

「うおぉぉ!!!スゲー!!!」

 

「いやぁ、それほどです」

 

「どうしてルーシィがどや顔していますの?」

 

「アタシのタウロスだからよ!!!」

 

タウロスのおかげで、分厚い壁は破られ新たに道ができていた。

 

「見て!!」

 

「通路があった!?」

 

「シャルルの情報、間違ってなかったね!!」

 

「あなた中々やりますわね」

 

「ざっとこんなもんです、ルーシィさん」

 

「ありがと、タウロス」

 

「MO!?それだけですか?」

 

タウロスは驚いた顔で、ルーシィの顔を見た。

 

「?何が?」

 

「感謝の印に、是非とMO~…」

 

タウロスが何かをいい終える前に、ルーシィに強制閉門され星霊界へと帰っていった。

 

「そのエロい目はやめてってば」

 

「ちゃんと城の地下に繋がっていればいいけど」

 

不安そうなシャルルを、ウェンディが励ます。

 

「情報は正しかったんだもの、この先だってきっと」

 

「…うん……」

 

シャルルとは別に、ハッピーとラリカも暗い顔をしていた。

 

「?どうした?ハッピー、ラリカ」

 

「ねぇ、何でオイラとラリカには情報ってのがないんだろう」

 

「同じエドラスの猫で、同じ何かの使命を与えられてアースランドに来たんでしょ?」

 

「私は使命についてはそこまで深く考えてはいませんわ…でも、何の役にも立てていないのが…今は…それが悔しくてたまりませんの……」

 

「その話はしない約束でしょ。私にもわからないわあんた達みたいなケースは」

 

「とにかく奥に進んでみよ」

 

「はい」

 

「うん」

 

ナツ達は、また出来た道を歩き出した。

 

「それにしてもリートのやつ遅ぇなぁ」

 

「ここまで一本道だったからきっと追い付いてくるわよ」

 

「ですね」

 

 

一方、外にいたリートは、エドリートに一方的に攻めあぐねていた

 

ブォン!!

 

「くっ…」

 

アースリートのパンチを軽々とかわしたエドリート、そのまま槍の後ろでアースリートの腹を殴り、怯んだところを蹴り飛ばした。

 

「ぐぁぁ!!」

 

ズザァァ

 

「…つまらねぇな、コレが別世界のオレかよ。情けなくて涙が出んぜ」

 

「がはっ、ごほっ」

 

「いい加減諦めたらどうだ?あいにくオレも、いつまでもお前に構ってやれるほど暇じゃねぇんだ。さっさと隊長のもとに行かねぇといけねぇってのに」

 

「ふざっ…けんな…まだオレは…やられてねぇぞ……」

 

アースリートが立ち上がると、エドリートは額に手をあて呆れ果てる。

 

「はぁ~、もういいよ。テメェは意識を刈り取らねえと言うことを聞きそうにねぇからな、特別にオレの魔法でその意識刈り取ってやるよ」

 

エドリートは、槍の持ち手に着いたダイヤルを回した。

 

カチカチ

 

伸蒼(しんそう)

 

「!?」

 

エドリートがその場からまっすぐにアースリートに向けて槍を突き出すと、槍の先端がアースリートに向かって伸びてくる。

 

(槍が、伸びっ…)

 

「ぐっ…」

 

アースリートは、体を半身にし、ギリギリで突きを回避した。

 

カチカチカチ

 

「!?」

 

鬼蒼(きそう)

 

ブワァ!!

 

エドリートがダイヤルを回し、今度は無数の刺がアースリートに向かって伸びてくる。

 

グサッグサッグサッ

 

「ぐぁぁぁ!!!」

 

とっさにガードの体制になったアースリートの腕に槍から伸びた刺が突き刺さる。

 

「ぐっ…はぁ、はぁ」

 

アースリートがエドリートのいた方向を見ると、そこにはもうエドリートの姿はなかった。

 

カチカチ

 

「寝てろ」

 

「!」

 

アースリートが真上を見ると、そこには槍を構えたエドリートが空中で構えていた。

 

重蒼(じゅうそう)

 

ズドォォン!!!

 

パラパラパラパラ

 

アースリートの真上から槍を一気に重くして落ちてきたエドリートは、アースリートの真上に乗っていた。

 

「フン!やっとくたばりやがったか」

 

エドリートに踏まれているアースリートは、ピクリとも動く気配はなかった。

 

「さてと、オレもそろそろ隊長のもとへ向かうか」

 

エドリートはアースリートの襟を掴むと、そのままズルズルとアースリートを引きずって坑道に入っていった。

 

エドリートがトンネルに入った頃、ナツ達は坑道の更に奥に進んでいるところだった。

 

「今にも崩れそうだな」

 

「ふ…不吉なこと言わないでよぉ」

 

「でも、本当に古い坑道ですね」

 

「お化けとかいるかなぁ」

 

「いたらいたで、それも嫌ですわよ」

 

ザッ

 

「!」

 

いきなりナツが立ち止まり、壁を見つめていた。

 

「ど…どうしたのナツ!?なんかあった!!?」

 

「…ちょっとコレ持ってろ」

 

ナツは、持っていた松明をルーシィに手渡した。

 

「何!?何!?何!?何よぉ!!?」

 

「動くなよぉ…」

 

「ウホッ!!ウホホホホホッ、ここはオレ様の縄張りだぁ!!」

 

何をするかと思えば、ナツは松明の灯りで影絵をして遊び始めた。

 

「遊んでる場合かぁ!!!」

 

…ルーシィの怒りは最もだ。こんな時に遊ぶナツが明らかに悪いと、誰が見てもそう思った。

 

その後も、シャルルの指示でナツ達はどんどんと先に進んでいった。

 

「次は…こっち…あそこを左よ」

 

すると、一際目立つ広い空間へとたどり着いた。

 

「なんか広いところに出たわね」

 

「どうやら、ここから城の地下へと繋がってそうね」

 

「どういう原理かわからないけど、シャルルがいて助かったわ」

 

「私にもわからないわよ。次々と情報が浮かんでくるの」

 

「ありがとうシャルル」

 

「礼を言うならみんなを助けてからにして、ここからが大変なのよ。気づかれずに王の寝室に行き、気づかれずに脱出するの。兵隊に見つかったら、今の私たちに勝ち目はない」

 

「いざってときは、アタシの魔法があるんだけどねぇ~」

 

「あんまり期待できねぇけどな」

 

「何いってるのよ!!この作戦だってアタシのジェミニあってこそなのよ!!!」

 

「ハイハイ、にしてもリートのやついくらなんでも遅すぎねぇか?」

 

「そー言えばそうね、そんなに長いトイレなのかしら?」

 

「私、少し心配になってきましたわ…ちょっともどって…」

 

ヒュン!

 

ベチャッ

 

「ひゃっ!」

 

いきなりルーシィの後ろからトリモチのようなものがルーシィの体目掛けて飛んできた。

 

「ルーシィ!!?」

 

「ルーシィさん!!?」

 

「な…なに…コレ」

 

トリモチようなものはそれだけでなく、ナツとウェンディの方にも飛んできた。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

「んむぐぅぅ!!」

 

「くっ…動けない…」

 

ガシャガシャガシャガシャ

 

ナツ達が縛られた瞬間、王国軍の兵士達がナツ達を取り囲んだ。

 

「兵隊!!?」

 

「どういう事ですの!?」

 

「なんでこんな坑道にこれだけの!!」

 

「どーして見つかったんだ?」

 

 

「コイツらがアースランドの魔導士か」

 

「「「「「「!」」」」」」

 

兵隊達の後ろから現れたのは、エドラスのエルザだった。

 

「エルザ!!」

 

「…ナツ・ドラギウニ ルーシィ・アシュレイとは本当に別人なのか?」

 

「間違いありませんよ。隊長」

 

「「「「「!?」」」」」

 

ナツ達がやって来た道から、エドリートがアースリートを引きずってやって来た。

 

「リート」

 

「その証拠に、ほら、もう一人の僕もここにいますから」

 

ドサッ

 

「「「「「リート(さん)!!!!」」」」」

 

エルザの前に放り出されたアースリートは、ボロボロになっていた。

 

「ほう、確かに貴様と同じ顔だなリート、まさかお前のこんなにボロボロな姿を見ることになるとは思っていなかったぞ」

 

「大人しくついて来ていたらここまでしたりしなかったんですけどね」

 

ざわざわ

 

アースリートとエドリートの顔を見た兵士達は、静かに騒いでいた。

 

「本当に副隊長と瓜二つだ…」

 

「一見見分けがつかねぇもんな」

 

 

「ちょっとアンタ!!!よくもリートを!!!」

 

ルーシィは、涙目でエドリートを睨み付ける。

 

「あ?何だやんのか?オレは女だろうと容赦なく殺すぜ?」

 

エドリートは、ルーシィに殺気を飛ばす。

 

「うっ…」(本気で怒ったときのリートと同じだ…怖い…)

 

「まぁ待て、こいつらをどうするかは陛下がお決めになることだ。勝手な行動をするな」

 

「おっと、それもそうでした。申し訳ありません」

 

「まぁいいだろう。オイ!コイツらを連れていけ」

 

「「ハッ!」」

 

兵士達は縛られたナツ達と、ボロボロのリートを連れていく。

 

「あうっ!…エルザ!話しを聞いて!!ねぇ!!」

 

ルーシィの必死な訴えも、エルザは聞く耳を持たなかった。

 

「ウェンディ!!」

 

「ナツ!!ルーシィ!!」

 

「リート!!」

 

ハッピー達がナツ達を追いかけようとするが、その前にエルザが入り込んできた。

 

「エクシード」

 

「「「!?」」」

 

そして、その場にいたエルザとリートを含む王国軍全員が膝をついてハッピー達に頭を下げた。

 

「お帰りなさいませエクシード」

 

それを見ていたルーシィ達は驚愕していた。

 

「どういう事よ?…一体……」

 

「うっ…ラリ…カ…」

 

目を覚ましたアースリートが、うっすらとその光景を見ていた。

 

「ハッピー?ラリカ?シャルル?…あなた達一体…」

 

「侵入者の連行、ご苦労様でした」




エドリート圧倒的!魔法使えないアースリートじゃあこうなりますわ
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