FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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どうも!ようやく本格的に戦わせられます。リートVSリート、ここはしっかりと書いていかねば


イクシーズVSジフレクト

「ありがとう、三人とも」

 

ハッピー達に危ないところを助けてもらったルーシィは礼を言うが、言われたハッピー達の表情は暗かった。

 

「怒ってないの?」

 

「え?何を?」

 

「ルーシィ達が捕まったのは私達のせいですし…正直、恨まれてるとさえ思っていましたわ……」

 

シャルルとラリカの言葉を聞いたルーシィは、笑って答える。

 

「でも、こうして助けてくれたじゃない。ね?ハッピー」

 

「ごめんね、ルーシィ」

 

ハッピーも、罪悪感をずっと感じていたのだろう。ルーシィに謝っていた。

 

「だーかーらー、全然怒ってないってば…それよりアンタ、女王様の娘って方が驚きなんだけど」

 

「私もですわ。というか、なぜ黙っていたんですの?」

 

「オイラも知らなかった」

 

 

「ハッタリに決まってるじゃない」

 

「「「!?」」」

 

「騙されましたわ!!キィー悔しいですわ!!」

 

「別にラリカを騙そうとしたわけじゃないわよ…」

 

シャルルとラリカのやり取りを見ていたハッピーが、微笑みながら二人を見る。

 

「その顔何よハッピー」

 

「何かありましたの?」

 

「ううん、いつものシャルルとラリカだなって思って」

 

(あれ?今、ラリカ、ハッピーって…)

 

「うるさいわね。それより、早くウェンディとナツとリートを助けに行くわよ」

 

「そっか」

 

ルーシィは、何かを察して笑っていた。

 

「どこへ?」

 

「西の塔よ。その地下に三人が閉じ込められているって…なに笑ってんのよルーシィ!!」

 

「あ、別にぃ」

 

そうしている内に、ルーシィ達の視線の先に西の塔が見えてきた。

 

「あれじゃない?西の塔って」

 

ヒューーー

 

西の塔の近くまでやって来たハッピー達の後ろから、エクシードの近衛騎士団が追いかけてきていた。

 

「見つけたぞ!!堕天共!!!」

 

 

「うわぁぁ!!ネコがいっぱい!!!」

 

「空中はマズイわ!!地上に降りましょう!!!」

 

「シャルルちょっと待ったですわ!!!」

 

「地上にも敵が!!!」

 

前門の虎、後門の狼の如く、空中にはエクシード、地上では王国兵と、シャルル達に安全な場所などなかった。

 

「ルーシィ!!星霊魔法は?」

 

ルーシィは、手についたトリモチのような手枷をシャルルに見せる。

 

「このベトベトが魔法を封じてるみたいなの」

 

そして、城から国王がその光景を見ていた。

 

「これは一体何事だ」

 

「堕天を追って、エクステリアの近衛師団が攻めてきたようです!!」

 

 

 

 

「コードETD!!!発動せよ!!!!」

 

国王の命令で、兵士達が動き出す。

兵士達は、コードETDを理解しているようで、即座に持ち場についていった。

 

その様子に、隊長達は驚いていた。

 

「コードETD!!?」

 

「こんな時に!!?」

 

しかし、王国兵の準備は着々と進んで行く。

 

城の塀から、いくつものライトのような装置が空にいるエクシード達に向けられて行く。

 

「国家領土保安最終防衛作戦…発動か」

 

王国兵が、エクシードの近衛騎士団に意識を向けている内にシャルル達は建物の陰に身を潜めた。

 

「今のうちに、建物の中へ入るのよ!!」

 

「コードETDー!!発動!!」

 

1人の兵士が掛け声を出すと同時に、城壁に設置された機械からレーザーのような光が発射される。

そして、その光はエクシードの近衛騎士団に直撃した。

 

ぐわぁぁぁ!!

 

「何のマネであるか!!人間どもぉ!!!」

 

エクシード達が混乱しているうちに、シャルル達は城内へと入っていった。

 

「しまった!!堕天と囚人が!!西塔に向かうぞ!!やつらはそこにいくつもりだ!!」

 

エルザは、シャルル達の動きを見逃さず、何人かの兵士を連れてシャルル達を追いかける。

 

「リート!!お前も来い!!」

 

「もちろんです!!!」

 

エルザの背中を、リートもおいかけていった。

 

その頃、リートが閉じ込められている牢屋に異変があった。

 

「兵士の言ってた場所はこの辺か?」

 

「とにかく、この辺りをくまなく探すんだ。どこかにナツ達もいるハズだ」

 

 

「…この声……」

 

タッタッタッタ

 

リートの牢屋に、誰かが近づいてくる足音が聞こえた。

それにリートも気付いており、意識を牢屋の外に向ける。

 

「いた!!リート!!」

 

「?…グレイ?……は!?グレイ!!?」

 

リートの目の前にいたのは、なんとアースランドの…リートのよく知るグレイの姿があった。

 

「おまえ…どーして?…ってかどうやってここに?」

 

「細かい説明はあとだ」

 

「いたか!!?グレイ」

 

そして、その後ろからアースランドのエルザもやって来て、リートはさらに混乱する。

 

「エルザ?は?何で?」

 

「んな事いいから、とりあえずこれを飲め」

 

グレイは、掌に乗せた何かをリートの口に突っ込んだ。

 

「むぐっ…ゲホッゲホッ、何すんだよ!!」

 

「どうだ?魔法は使えそうか?」

 

「は?魔法って…ここじゃ使え…?!!」

 

リートは身体の異変に気がつき、自分の手を見つめた。

 

「魔力が…溢れてくる…」

 

「無事、リートも魔法を使えそうだな」

 

「グレイ、お前…オレに何を飲ませたんだ?」

 

リートはグレイを見てそう聞くと、グレイはポケットから丸薬の入った小瓶を取り出した。

 

「こいつだよ。エクスボールっつってな、どーやらこの世界で魔法を使えるようにする薬らしい。ガジルからもらったんだ」

 

「ガジル?アイツも来てんのか…ってか何でアイツがそんなもん持ってんだよ」

 

「ガジルはミストガンからエクスボールを貰ったとか言っていたな」

 

「ミストガン?」

 

「あぁ、そんなことより、お前も魔法を使えるようになったんだ。さっさとそんなところで抜け出して、ナツ達の救出に向かうぞ」

 

グレイは力付くで、檻をこじ開けようとするがビクともしない。

 

「…どいてろ」

 

「は?」

 

ピキィィン!!バキィィ!!

 

「うおっ!!?」

 

リートは檻を凍らせて粉々に砕くと、ゆっくりとその場から出てきた。

 

「へへっ、完全復活みてぇだな」

 

「あぁ、お前らのおかげだ。ありがとよ」

 

「お前達何を呑気に話している!!行くぞ!!」

 

エルザは、すでにナツ達を探そうと走り出していた。

 

「色々と聞きたいことはあるけど、とりあえず後回しだ」

 

「おう!!」

 

一方、肝心のナツ達は、既に別の場所へと移され、魔力を吸い取られている途中だった。

 

「ぐわぁぁぁ!!!」

 

「ナツさん!!!」

 

「ぐしゅしゅしゅ…やはり滅竜魔導士の魔力はしゅばらしい、これで竜鎖砲も使えるようになり、永遠の魔力を手に入れられる」

 

 

ナツ達のいた牢屋に到着したリート達だったが、ナツ達が居ないことを理解し、慌てて走り出していた。

 

「くそっ!!ちょっと遅かったか!!」

 

「とにかく、ナツ達を探そう!!」

 

「そーいや、ハッピー達はどこにいるんだ!!?」

 

「アイツらは別行動中だ!!大丈夫、無事だよ!!」

 

「そうか、なら急いでナツとウェンディを探すとしよう!!」

 

ドゴォォン!!

 

「「「!!!」」」

 

リート達の所まで聞こえた爆発音に、三人の表情は一気に険しくなった。

 

「マズイ!!」

 

「あぁ、城内で爆発音ってなると、誰かが戦ってる可能性が高い」

 

「今一番可能性がある人物…」

 

「ラリカ達だ」

 

 

 

そして、リート達の予想通り、ラリカ達はエドラスのエルザとリートに追い詰められていた。

 

「うっ…」

 

「「「ハッピー!!!」」」

 

既にボロボロの4人、そして、ボロボロのハッピーに槍を向けるリート

 

「お前らの悪運も、ここに尽きたな」

 

「手間かけさせんじゃねぇよ…ゴミが」

 

「くうぅっ…ウェンディを返して!!!」

 

「誰か…」

 

ペタッペタッ

 

「「!!」」

 

「はぁ…はぁ…」

 

エドラスのエルザとリートがシャルル達に槍を向けると、ハッピーが死にそうになりながらもシャルル達の前に立ち、二人を睨み付ける。

 

「シャルルと…ラリカは…やらせない!!…やらせないぞ!!!」

 

「ハッピー…」

 

「もう、限界ですのに…」

 

エドラスのエルザは槍を振り上げ、ハッピーに向ける。

 

「ふっ、ならばお前からだ!!!」

 

「「ダメェェェ!!!」」

 

エルザの槍が振り下ろされる瞬間、エルザ達の部隊の後方が凍りついた。

 

「なんだ!!!」

 

「てめぇら何してやがる!!!」

 

エドラスのエルザ(ここから、ナイトウォーカー)と、エドラスのリート(ここから、ジフレクト)は身構えて後方を確認する。

 

「何とか間に合ったか」

 

「おいこら、テメェら!!そいつらを、うちのギルドの者と知っててやってんのか」

 

「ギルドの仲間に手を出した者を、私達は決して許さない!!!」

 

 

「どうして、アンタ達が!!!」

 

「…ううぅ…リートぉ…」

 

 

「テメェら全員、オレたちの敵って事になるからよぉ…妖精の尻尾のなぁ!!!」

 

「リート!!グレイ!!エルザ!!」

 

「な…なんだ?…エルザさんが…もう一人」

 

「それに、あれはアースランドのリートさん…」

 

「あっちは、グレイ・ソルージュか!!」

 

「違う、アースランドの者どもだ!!」

 

「へぇ…あそこから出たってのか」

 

ルーシィ達は嬉しそうに、アースランドの仲間を見る。

 

「エルザ!!グレイ!!リート!!」

 

「よう、遅くなった」

 

リート(ここからは、イクシーズ)がラリカ達に歩みよろうとすると、ジフレクトが槍で道をふさぐ。

 

「待てよ。テメェ、オレにやられておいて、よくノコノコと檻から出てこれたもんだな?またボコボコにされてぇのか?あん?」

 

「…」

 

「?」

 

グン!

 

「!?」

 

イクシーズは、ジフレクトの槍を片手で引っ張ると、ジフレクトの重心が崩れ、その瞬間、顎にアッパーをくらわせた。

 

ドゴォ!!

 

「そーいや、そうだったな。テメェには借りがあったんだった」

 

天井に頭をめり込まされたジフレクトだが、すぐに天井から頭を抜いて、何食わぬ顔で地面に降りてきた。

 

コキッコキッ

 

「へぇ、前よりは強くなってるみてぇだな」

 

「少し黙ってろ」

 

イクシーズは、ゆっくりとラリカ達の前に歩み寄る。

 

「悪い、遅くなった」

 

イクシーズはラリカに微笑んでみせた。

 

「いえ…その…」

 

しかし、ラリカは罪悪感で押し潰されそうになっており、どうしても返事ができなかった。

 

「?どうした?」

 

「怒って…いませんの?」

 

「怒る?何に?」

 

「その…私達が裏切ったことに対して…」

 

「裏切る?いつ?誰が裏切られたんだ?」

 

イクシーズは、首をかしげて考えている。

そしてその姿を見たラリカは呆気にとられてしまっていた。

 

「誰も裏切ってなんかいねぇさ、今までもこれからも、オレは、妖精の尻尾を…家族を信じてるぜ」

 

リートは、ラリカの頭に手を置いて優しく撫でる。

 

「ううっ…うわぁぁ…あぁぁぁぁぁ!!!」

 

今までずっと我慢していたラリカが、ついに泣き出してしまった。

 

「テメェら!!魔水晶にされた仲間はどこにいるんだ!!!アァ!!」

 

グレイが地面を凍りつかせ、王国兵に攻撃を仕掛ける。

 

ぐわぁぁぁ!!

 

シュッ

 

グレイの攻撃を受ける兵士達の陰から、ナイトウォーカーが飛び出し、グレイに槍を向ける。

 

ガキィン!!

 

そこを、間一髪のところで、スカーレットがナイトウォーカーの槍を剣で受け止めた。

 

今度はナイトウォーカーの後ろからジフレクトが現れ、グレイに槍を向ける。

 

「死ね」

 

キィン!!

 

そして、今度はイクシーズがジフレクトの槍を氷を纏った拳で受け止めていた。

 

「やらせねぇよ」

 

 

 

「このやろぉ!!テメェらただじゃおかねぇからなぁ!!」

 

グレイ達が戦っている場所まで、ナツの声が聞こえてきた。

 

「ナツの声!!!」

 

「近くにいるのか!!!」

 

「きっとこの先に!!」

 

「ウェンディもいるはずよ!!」

 

 

「グレイ!!先に行け!!」

 

「ここは、オレたちが何とかする!!」

 

「あぁ!!」

 

グレイは、ルーシィの手枷を外し、ナツ達のいる場所へと走っていった。

スカーレットとイクシーズは、共にナイトウォーカーとジフレクトとのつばぜり合いを続けていた。

 

「まさか、リートだけではなく、私まで自分に邪魔されるとはな」

 

「妙な気分だな」

 

「私はエドラス王国魔戦部隊隊長、エルザ・ナイトウォーカー」

 

「私はエルザ・スカーレット、妖精の尻尾の魔導士だ」

 

 

「テメェともう一度こうやってやりあうとはな、今度は殺すぜ」

 

「誰が死ぬか、オレはお前を倒して、仲間達と共にアースランドに帰るんだ」

 

「隊長も名乗ったことだし、オレも名乗らせてもらうとしよう。オレはエドラス王国魔戦部隊副隊長リート・ジフレクト」

 

「リート・イクシーズ、エルザ・スカーレットと同じ、妖精の尻尾の魔導士だ」

 

 

「アースランドの私がどれ程のものか」

 

「魔法を使えるようになったテメェがどれだけ強くなったか」

 

「「見せてもらおう」」

 

 




さぁ、魔法も使えるようになったし、これでまともに戦わせられる
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