FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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遅くなりました。とりあえず続きはしっかり書いてちゃんと投稿していきますよぉ


永遠の魔力

「広場にあった魔水晶!!?」

 

「あぁそうだ。あれがちょうどオレとエルザだったらしい」

 

「うっそぉ!!?」

 

「二人分なのに、ずいぶんと規模が大きいですのね」

 

ナツ達を救出に向かうグレイは、ルーシィ達に今までの経緯を走りながら説明していた。

 

「でも、どうやって元に戻ったの?」

 

「ガジルが来たんだ」

 

「えええ!!!?」

 

「そっか…ガジルも滅竜魔導士だから、ナツたちみたいにアニマが効かなかったんだ」

 

 

「こっちに吸収されずにアースランドに残されたって事?」

 

「そして、ミストガンがガジルを送り込んだ」

 

「あいつ、何で自分はコッチに来ないわけ?」

 

「ミストガンもS級魔導士ですし、それなりに考えがあって動いているのですわよきっと」

 

「こっちの世界じゃ滅竜魔法はいろんな役割を果たすらしくてな、魔水晶にされたみんなを元に戻すこともできるんだよ」

 

「本当!!?」

 

「でしたら、早くその方法でみんなを元に戻さないとですわね」

 

「オイラ…みんなの魔水晶どこにあるか知ってるよ!!!」

 

ハッピーの言葉に、グレイは思わず足を止める。

 

「マジか!?ハッピー!!」

 

「あい!!」

 

「ガジルが今、その巨大魔水晶を探すって町中で暴れてる。ガジルを魔水晶のところまでつれていけるか?」

 

「ガジルなら、みんなの魔水晶を元に戻せるんだね」

 

「正確にはナツとリート、あとウェンディでも可能なハズだが…方法を知らねぇと思う」

 

「わかった!!オイラがガジルをあそこに連れてく!!」

 

ハッピーは、翼で城の窓から外に向けて飛び去る。

 

「ちょっと!!大丈夫なのハッピー」

 

ルーシィは不安そうにしていたが、シャルルとラリカは、ハッピーの事を信じていた。

 

「大丈夫よ」

 

「えぇ、ここに来てからのハッピーは、とても逞しくなってますわ。だから大丈夫」

 

「オレたちも早くナツとウェンディを見つけるぞ!!」

 

グレイ達は、ハッピーを見送り、また急いで足を動かす。

 

そして、階段を下りた先に、大きな扉が見えてくる。

 

「見て!!扉があるわ!!!」

 

「あそこか!!」

 

ガッ!!

 

グレイが扉を蹴破ると、中でナツとウェンディが魔力を吸収され倒れていた。

そして、既に魔力の抽出は終わったのか、バイロの姿はどこにもなかった。

 

「ナツ!!!ウェンディ!!!」

 

ルーシィ達は、倒れているナツ達に急いで駆け寄った。

 

「大丈夫か!!?しっかりしろ!!!ウェンディ!!!」

 

「ナツ!!しっかりして!!」

 

「二人とも意識がねぇ」

 

「ごめんね…ごめんねウェンディ」

 

グレイは、ズボンのポケットに入れていたエクスボールの入った小瓶を取り出して蓋を開ける。

 

「とりあえずエクスボールを飲ませるんだ!!コラナツ!!口開けろ!!」

 

「なにそれ?」

 

「オレたちはガジルからもらったんだが、お前はミストガンから貰ってねーのか?この世界で魔法を使えるようにする薬だそうだ」

 

ルーシィは、エドラスに来る前にミストガンからエクスボールを飲まされた事を思い出していた。

 

「そういえば何か飲まされたかも」

 

「リートもこれを飲んだからな」

 

「だから、リートは魔法を使えてたのね」

 

グレイは、強引にナツにエクスボールを飲ませる。

 

「ゲホッゲホッ」

 

エクスボールを飲んだナツは、意識を取り戻す。

 

「ナツ!!」

 

「おしっ、次はウェンディだ」

 

グレイは、すぐにウェンディにも同じように薬を飲ませる。

 

「ぶはぁー」

 

一通り咳き込んでから呼吸をあらげているナツに、ルーシィは声をかける。

 

「大丈夫?ナツ」

 

ゴッ!!

 

「!!」

 

「止めねぇと」

 

「止める?」

 

地面を殴り、目付きを鋭くさせるナツ、それをルーシィは心配そうに見ていた。

 

「んがぁーーーー!!!」

 

「!!?」

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

興奮気味のナツが、ルーシィ達をスルーしてそのまま部屋から出ていった。

 

「ナツ!!」

 

「おいテメェ!!」

 

そして、ウェンディもエクスボールを飲んで意識を取り戻した。

 

「ゴホッエホッ」

 

「ウェンディ!!」

 

「大丈夫か?」

 

ルーシィ達は、目を覚ましたウェンディに駆け寄る。

 

「シャルル…みんな…大変なの……ギルドのみんなが…王国軍は…エクスタリアを破壊するために、巨大魔水晶を激突させるつもりなの」

 

「「「「!!」」」」

 

「私たち妖精の尻尾の仲間を…爆弾代わりに使うつもりなんだ!!!」

 

そして、エクスタリアを知らないグレイに、ルーシィは、エドラスに来てから覚えたエクスタリアについてのことを説明する。

 

「エドラスには、空に浮いてる浮遊島があるの、みんなもいくつか見たでしょ?あれは、エクスタリアの魔力で浮いてるらしいわ。世界の魔力のバランスをとってるって、本に書いてあった」

 

「魔水晶にされた仲間も、その島の上にいるのか?」

 

「エクスタリアのすぐ近くにね」

 

「私も見たから、間違いありませんわ」

 

シャルルは、暗い顔で説明をする。

 

「今、私たちがいる王都上空に、エクスタリアと、魔水晶が浮いているのよ」

 

「その浮遊島に、滅竜魔法を当てることで加速させ、エクスタリアに激突させるのが、王国軍の狙いなんです」

 

「そんなことをして、一体どーなりますの?」

 

「エクスタリアの魔力と、妖精の尻尾の魔力がぶつかることで、弾けて融合し、永遠の魔力がこの国に降り注ぐって…」

 

「そんなことしたら、ギルドのみんなは!!!」

 

「消えちまう!!」

 

タッタッタッタッ

 

部屋の外から足音が聞こえ、グレイ達は即座に警戒する。

 

「誰か来やがった」

 

「敵?」

 

タッタッタッタッ

 

足音がどんどんと近づくにつれ、グレイ達は構えをとり臨戦態勢に入った。

 

「来るぞ!!」

 

「!」

 

 

 

「イヤァァァァァァ!!!!」

 

しかし、現れたのは先程走って部屋の外に飛び出していったナツで、グレイ達は、一気に気が抜ける。

 

「ナツかよ!!!」

 

ナツは、ものすごく怯えた表情で、騒いでいる。

 

「エルザとリートが二人いた!!何だよあれ!!ただでさえ、この世界にリートが二人もいて恐ろしいってのに、エルザまで増えるとか!!怪獣大決戦か!!?この世の終わりか!!!?」

 

「あ?」

 

ふと、ナツが横を見ると、グレイが呆れた顔をしてナツの事を見ていた。

 

「グレイじゃねぇか!!」

 

「締まらねぇし、落ち着きねぇし、ホントウゼェなお前」

 

「アースランドの、アタシ達の知ってるグレイよ」

 

「何!?」

 

「色々あってこっちにいるんだ。エルザとガジルもな」

 

「ハッピーは、魔水晶を止めに行ったわ」

 

「あれ?ホントだ!!グレイさんがいる!!」

 

どうやら、ウェンディもアースランドのグレイがいることに気がついてなかったようで、驚いていた。

 

「はぁぁぁぁぁ…」

 

「?今気がついたの?」

 

「うん」

 

グレイは、ショックでどんどんと暗くなっていく。

 

「おや?地下だから日が当たんねぇのかなぁ…自分の影が…薄く見えるぜぇ…」

 

「拗ねちゃった」

 

「もともと、あなたはそんなものじゃありませんの?」

 

「せめて慰めの言葉にしてくれ…」

 

ショックを受けるグレイを他所に、ナツは話しを進めていく。

 

「もしかして、お前らがオレたちを助けてくれたのか?ルーシィも無事だったんだなぁ!!」

 

「アタシの事も今気づいたんだ…」

 

「はっ!私ってば、一番最初に言わなきゃいけないことをぉぉ!!あ、ありがとうございます!!」

 

ウェンディは、助けてもらったお礼を言いつつ、ペコペコとグレイに頭を下げる。

 

「はっ…気にすんな」

 

「声…小さいですわね」

 

グレイに礼を言った後、ウェンディはシャルルの顔を見る。

 

「やっぱり、シャルルも私たちを助けに来てくれた」

 

ギュッ

 

ウェンディは、嬉しそうにシャルルを抱きしめた。

 

「ありがとう」

 

「……」

 

「どーでもいいけど服着ろよ。グレイ」

 

「うおっ!いつの間に!!」

 

「最初からだけどね」

 

「それでこそグレイですわ」

 

そして、ナツ達の準備が整ったところで、全員動き出す。

 

「おしっ!準備完了!王様見つけて、魔水晶ぶつけんの止めるぞ!!」

 

「「おう!」」

 

グレイとルーシィが先頭で走り出すと、ナツは慌てて二人を止める。

 

「待て!!そっちは怪獣が4匹もいる!!こっちだ!!」

 

「エルザとリートの二人は、放っておいて大丈夫?」

 

「あの二人だぞ」

 

「相手もだけどね」

 

「魔法が使えるようになったリートなら、あんなのケチョンケチョンですわ」

 

「だから、相手もだって…」

 

ナツ達が走っていくのを、ウェンディは黙って見送ると、ナツ達とは別納ルートに視線を向ける。

 

「シャルル、私たちはエクスタリアに向かおう」

 

「!?な、何で!!」

 

「王国軍の攻撃があることを伝えて、避難させないと!!」

 

「私たちは、その攻撃を止めるんでしょ!!」

 

「もちろん止めるよ!!絶対にやらせない!!それは、ナツさん達を信じてるから。でも!!王国軍は、他にどんな兵器を持っているかわからない!!万が一に備えて、危険を知らせなきゃ、私たちにはそれができるんだから!!!」

 

しかし、シャルルはどーしてもエクスタリアに戻りたくなかった。

 

「戻りたくない!!私、エクシードなんてどーなったっていいの」

 

「…人間とか、エクシードとかじゃないんだよ」

 

「…」

 

その頃、エルザ達もまた、激しい戦いを繰り広げていた。

 

「オラァァ!!」

 

ブォン!!

 

ジフレクトは、イクシーズに向けて鎗を凪ぎ払うように振るうが、イクシーズは背中を反らせて紙一重で回避する。

 

そのままイクシーズは、バク転の要領で後ろに飛び、片足に氷を纏ってジフレクトの顎を蹴りあげる。

 

ゴッ!!

 

「ぐっ…」

 

「氷竜の弾落」

 

蹴りあげたジフレクトの真上に、巨大な氷の塊を作ったイクシーズは、そのままジフレクトに向けて氷を落とす。

 

ズオオオオォ

 

「っち…一蒼!!!」

 

ジフレクトは、鎗を上に向けて全力の突きで氷を粉々に砕いた。

そして、砕けた氷の影からナイトウォーカーが現れイクシーズに向けて鎗を向ける。

 

「!!」

 

バッ

 

ガキィィン!!

 

イクシーズに鎗が届く前に、スカーレットが間に入り、剣でナイトウォーカーの鎗を防ぎ、つばぜり合いとなった。

 

「「エルザ(隊長)!!」」

 

「「ぜぁぁぁぁ!!!!」」

 

ガキィン!!キィン!!

 

二人は、剣と鎗をぶつけ合い、その衝撃で辺りの壁や床に切れ目ができる。

 

「あっぶね…」

 

「よそ見してんじゃねぇ!!」

 

「!」

 

イクシーズが、自分の近くについた切れ目に視線を向けた瞬間、ジフレクトが鎗を構えて迫ってきた。

 

ギリギリギリ

 

「!!?」

 

イクシーズが、ジフレクトの鎗に視線を向けると、ジフレクトの鎗は持ち手が捻れて異常な音を出していた。

 

(これは…マズッ!!)

 

「螺旋蒼!!!」

 

グワァァ!!!

 

ジフレクトが勢いよく突きだした鎗を、イクシーズはギリギリで半身になってかわす。

 

「甘い!!」

 

「!!」(捻れを戻す反動で…体が!!)

 

鎗の捻れを勢いよく戻しながら突きだした為、イクシーズはねじれに体を巻き込まれ後方に吹き飛ばされる。

 

「ぐぅぅ…」

 

吹き飛ばされたイクシーズは、空中で体制を何とか立て直す。

 

「まだだぁ!!」

 

ツルッ

 

「!?」

 

追撃を試みるジフレクトだったが、気がついた時には、自分の足場が凍っており、足を一瞬だがもつれさせてしまった。

 

「氷竜の陣円」

 

「こんな、小手先だけの…くだらねぇ足止めで…」

 

「氷竜の…柱弾!!!」

 

「!!」

 

イクシーズは、足をとられたジフレクトに向けて、氷の柱を投げつける。

 

ズドォォン!!

 

ズザァァ!!

 

何とか床に着地したイクシーズは、氷の柱をぶちこんだ、ジフレクトの立っていた場所を見る。

 

「…」

 

「リート(イクシーズ)!!上だ!!」

 

「!!」

 

ナイトウォーカーと戦い続けているスカーレットの呼ぶ声に反応したイクシーズは、自分の真上を見上げる。

 

すると、そこにはジフレクトが鎗を構えてイクシーズを狙っていた。

 

「伸蒼!!」

 

「っち!!」

 

イクシーズは伸びてくる鎗を真横に飛んでかわし、ジフレクトのいる場所を見る。

 

そして、ナイトウォーカーと戦っていたスカーレットが、イクシーズの所に戻ってきた。

 

「どうだ?やつは」

 

「あぁ…やっぱ強ぇな…生半可な攻撃じゃ全く通用しねぇしかも自分と同じ顔だ…やりずらいったらねぇ」

 

「だろうな、どの世界においても、お前を相手にするのは骨が折れそうだ」

 

「オレを厄介者みたいに言うのやめてくんない?」

 

そして、ジフレクト側も、ナイトウォーカーと肩を合わせてイクシーズ達を睨んでいた。

 

「リート(ジフレクト)無事か?」

 

「えぇ、しかし、流石別世界のオレ…やはり一筋縄では行きそうにないです」

 

「そうか、どうやらこちらも同じみたいだ」

 

「流石、別世界のとはいえ、隊長…なだけはありますね」

 

「どうしますか?」

 

「ここは、相手を入れ換えるぞ…できるな?」

 

ナイトウォーカーの提案に、ジフレクトはニヤリと笑う。

 

「もちろんです。任せてください。見た目と戦い方は隊長とほとんど同じとはいえ、所詮は別世界の人間…あなたでは無い限りやることは同じ…ぶっ殺します」

 

「フッ、ならば行くぞ!!」

 

「はい!!」

 

二人は勢いよく、スカーレット達に向かって飛び出していった。

 

そして同時刻ウェンディは、シャルルの説得を続けていた。

 

「同じ生きるものとして、出来ることがあると思うの」

 

(エクシードなんて…)

 

シャルルは、重たい顔を上げてウェンディをみつめる。

 

「私はずっとそばにいるからね。怖くないよ。ね?」

 

「…わかったわ」




螺旋蒼は鎗をねじって、突き出すと同時にねじれをもどし周りを巻き込む。

螺旋拳は冷気の渦を腕に纏って拳を突き出す。

名前は似てても原理は違いますね。
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