FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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皆さんお久しぶりです。

五回ほど考えを修正を行い久しぶりの投稿に…過去最低記録更新…なんかすいません


エルザの作戦

「やったな」

 

「あぁ」

 

コツ

 

イクシーズとスカーレットが拳を軽く合わせたと同時に、土煙が上がっている場所から二人に向けて鎗が伸びてくる。

 

ズオォッ

 

「「!!」」

 

ガシッ

 

鎗に気づいたイクシーズが、慌てて鎗をつかみ取りそのまま後ろに押し込まれた。

 

「リート(イクシーズ)!!」

 

「くっ…」

 

ぶおおっ!!

 

「!!」

 

爆発の鎗(エクスプロージョン)!!!」

 

土煙からナイトウォーカーが鎗を構えたまま飛び出し、イクシーズに意識を向けているスカーレットに迫る。

 

「くぅぅっ…」

 

ボゴォォン!!!

 

即座に炎帝の鎧に換装したスカーレットは、ナイトウォーカーの鎗を防いだ。

 

重力の鎗(グラビティ・コア)!!!」

 

ズン!!

 

「なっ!!?」

 

スカーレットは受け止めた鎗に重さを感じとると、即座にナイトウォーカーから距離をとる。

 

「あの程度で私たちを倒せると思われていたとは、心外だな」

 

「そうか、それはすまなかった」

 

スカーレットは構え直して、ナイトウォーカーを睨み付ける。

 

「では、続きといこうか」

 

「あぁ」

 

 

「ぐぅぅ…」

 

鎗を掴んだまま後方へと押し流されるイクシーズは、鎗を手放し床に着地すると、片手に氷を纏い地面を蹴って勢いよくジフレクトのいるであろう場所に飛び出す。

 

「氷竜の…」

 

「硬け…!!」

 

イクシーズが殴ろうとした場所には、ジフレクトの姿はなく、鎗のみが残されたままになっていた。

 

「いな…「ここだボケ」!!!」

 

ジフレクトの声がした方へと振り向こうとしたイクシーズだが、それよりも前にジフレクトがイクシーズの脇腹を回し蹴りで蹴り飛ばす。

 

「ぐはぁっ!!」

 

「あまいあまい、あの程度でやられるほど柔な鍛え方はしてねぇんだよ。オレと隊長を侮ったな」

 

「ッチ、あのままやられてくれてたらよかったんだけどな」

 

「…お前も何気に口悪いんだな」

 

「テメェに言われたくねぇよ!!!」

 

ジフレクトは、壁に突き刺した自分の鎗を引き抜き、イクシーズに視線を向けた。

 

「まだまだ、勝負はここからだ」

 

 

そして同時刻、魔戦部隊隊長のヒューズとシュガーは、ナツ達の前に立ちふさがっていた。

 

「ん~牢に戻るか、ここで死ぬか」

 

「シュガー・ボーイ、やつらに選択権はいらねぇ」

 

「んだとコラ」

 

「ドラゴンの魔力の抽出は終わった」

 

ヒューズはタクトを構え、魔法を使おうとする。

 

「コードETDが成功すれば、滅竜魔導士はもう用済み。魔力の価値を知らねぇ地上人は、ここで死んでもらう!!!」

 

 

 

キィン!ガキィン!

 

ナツ達が戦闘を始めた頃、リート達の戦う場所では、武器や氷のぶつかる音が響き渡っていた。

 

「っち」

 

「くっ」

 

「うっ」

 

「はぁ!!」

 

現在は、スカーレットとジフレクト、そしてナイトウォーカーとイクシーズがそれぞれ戦っていた。

 

タッタッタッタッ!!

 

そして、そこに近づいてくる一人の足音に、四人は同時に気がつき、意識を足音のする方向へと向ける。

 

「はっはっはっ…ほ…報告します!!!…ってエルザ隊長とリート副隊長が二人!!?」

 

やって来たのは王国兵の一人であり、やけに慌てた様子であったが、エルザとリートが二人いることに驚いている様子から、2番隊の兵ではないことだけがわかる。

 

「戦闘中だ!!後にしろ!!」

 

「テメェも巻き込まれてぇか雑魚!!!」

 

「ひっ…い…いえ!これは陛下からの伝達であります!!」

 

ナイトウォーカーとジフレクトの威圧に圧されながらも、必死で耐えた兵士の言葉に、二人は耳を傾ける。

 

「陛下から…だと…?」

 

「トラブルか!!?」

 

「「もらった!!!」」

 

ドン!!

 

「「ぐはぁっ!!」」

 

スカーレットとイクシーズが、二人の隙を付いて攻撃すると、二人はそのまま壁に激突してしまう。

 

ガラガラ

 

「っち…クソが…こんな時に…オイ!!さっさと要件を説明しやがれ!!!陛下のお言葉なら話だけなら訊いてやる!!!」

 

ジフレクトは、兵士を睨み付けながら要件を問いただした。

 

「は…はい!!ココ様が竜鎖砲の鍵を陛下から奪い取り逃走!!!即刻、ココ様を捕らえ、鍵を奪還せよとの事です!!」

 

足を震わせながらも、必死に要件を伝えた兵士は、その場にいる理由もなくなり、一目散にその場から逃げ出していった。

 

「ココが…」

 

「…あのクソガキィ!!陛下の邪魔をするだけじゃなく、竜鎖砲の鍵を持って逃走だとぉ!!」

 

ジフレクトは、額に青筋を浮かべて槍を固く握った。

 

「リート(イクシーズ)!!聞こえたか!!?」

 

「あぁ、勿論だ」

 

兵士の言葉は、当然スカーレット達の耳にも入っていた。

 

(竜鎖砲…未だに、使用目的がわからねぇが、鍵があり、それを奪われたと言うことは、反逆をしようとしているやつがいるってことだ。そいつと手を組めば…うまく行けば、皆を元に戻せるかもしれねぇ)

 

(おそらく、エルザ(スカーレット)も同じ事を考えてるだろう…なら、どうやってそいつと接触するかだが…ナツ達を見つけ出して一緒に探す方が得策か)

 

イクシーズが、スカーレットの顔を見ると、スカーレットも同じ事を考えていたのか、イクシーズに目配せをしていた。

 

コクッ

 

コクッ

 

二人は同時に頷き、合図をおくった。

 

「あのやろぉ…こーなったら、さっさとコイツらをぶち殺して、あのガキを取っ捕まえて陛下の前に付き出してやる」

 

「リート(ジフレクト)!!聞いての通りだ!!私たちには時間がない!!早急に決着をつけるぞ!!!」

 

「はい!!」

 

二人は同時に前に飛び出し、鎗を同時に突き出した。

 

そして、スカーレット達はそれをいなしながら後手に回り部屋中を動き回る。

 

「リート(イクシーズ)…私に考えがある」

 

不意に、すれ違い様にスカーレットの言葉を訊いたイクシーズは、スカーレットと会話のやり取りを行う。

 

「考え?…それは、どのくらいの成功率だ?」

 

「おそらく、五分五分だ。だが、成功すればナツ達とも合流でき、うまく行けばそのまま竜鎖砲とやらも停められるかもしれん」

 

「…作戦は?」

 

スカーレットの考えを訊く事にしたイクシーズは、戦いながらスカーレットの案に耳を傾ける。

 

「ーーーー」

 

「??!!!」

 

そして、すれ違い様にスカーレットの作戦をイクシーズは全て聞き取った。

 

「…おい、ちょっと待て、その作戦…一番リスクがでかいのオレになるんじゃ」

 

「他に作戦を考えてる暇もない!いくぞ!!!」

 

「ちょっと待てぇぇぇ!!!」

 

イクシーズの言葉を無視し、スカーレットは高速で後ろに下がりイクシーズと背中をつけて向きを入れ換えると、ナイトウォーカーの鎗をスカーレットが、ジフレクトの鎗をイクシーズが受け止めるかたちとなった。

 

「なんのつもりだ」

 

「貴様の相手は、やはり私ではなくてはならんと思っただけだ!!」

 

スカーレットは飛翔の鎧に換装すると、ナイトウォーカーの隙を付き高速で動き、ナイトウォーカーの服を剥ぎ取った。攻撃ではない動きに呆気にとられたのか、ナイトウォーカーはアッサリと着ていた服を剥ぎ取られる。

 

「なっ!」

 

「隊長!!?」

 

「あーもう!!こーなったらとことん乗ってやるよ!!!」

 

スカーレットは、剥ぎ取った服をストレージにしまいこみ、そのまま走って部屋から出ていった。

 

「なっ!?」

 

「逃げた!!?」

 

スカーレットを追いかけようとする二人の前に、イクシーズが立ちふさがる。

 

「お前らの相手はオレだ。つーか、そっちのエルザは服を着ろよ…」

 

「フン!私は既に女を捨てた。この程度で恥ずかしがるようなことはない」

 

「うちのエルザは、まだ女までは捨ててねぇってのに…」

 

「安心してください」

 

ジフレクトが腰から、衣服を取り出し、高速でナイトウォーカーに服を着せた。

 

「…な…なんつー早業…」

 

「もしもの為に用意しといて正解でした」

 

「どんな想定してんだ…」

 

「いくぞ!!!」

 

「死ね!!!もう一人のオレ!!!」

 

二人は、同時にイクシーズに鎗を向けて飛びかかった。

 

「さーてと…とことんやってやらぁ!!!」

 




本来は、違うやり方でスカーレットはナイトウォーカーの鎧を手に入れたんだろうなぁって思いつつ、こんなやり取りしか思い浮かばなかったです。

ちょっとはナイトウォーカーに羞恥心をもたせてもよかったか?

因みに作戦は、スカーレットがナツ達を見つけ出し竜鎖砲を停めるまで、イクシーズ一人でナイトウォーカー達の足止めをするという作戦です。
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