FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今回リートはエルザと同行させる予定ですので、申し訳ないですがナツ達より到着が遅くなるため話が進行したところから始まります


悪魔の島

妖精の尻尾(フェアリー テイル)ギルド』

 

ざわざわ...

 

「ただいまー」

 

「ただいま帰りましたわ」

 

リートとラリカは仕事を終えて戻ってきた

 

「リート!ちょうどよかったお前も来い!」

 

「え?」

 

エルザはリートの服を掴みそのままギルドを出ようとしたが

 

「ちょちょっ、ちょっと待てよ!何だよいきなり!」

 

「どうかしましたの?」

 

リートはそれを振りほどく

 

「話はあとだ!いいからついて来い!」

 

「嫌だよ、何があったか知らねぇけどいきなりついて来いなんて言われて、はい分かりましたってなるわけねぇだろ」

 

説明されるまで断固として動こうとしないリートにミラが説明する

 

「ナツとハッピー、あとルーシィがS級クエストに行っちゃったのよ」

 

「なんだと!?」

 

「あの3人がですの!?」

 

「ラクサスはハッピーがクエストの依頼書を持ってくのをみたらしいんだけど引き留めなくって、しかも仕事があるからって連れ戻しに行ってくれないし...今はグレイが連れ戻しに行ったけど戻って来ないのよ...」

 

「!?」

 

 

 

ダン!!

 

 

 

リートは壁を思いっきり殴ったあとラクサスに詰めより胸ぐらを掴んだ

 

「どういう事だ...ラクサス...」

 

「どうもこうも、俺には泥棒ネコが紙切れくわえていったようにしか見えなかったんだよ」

 

 

 

「ふざけんな!!そんな理屈が通用すると思ってんのか!!!」

 

 

 

「理屈も何もそう見えたもんは仕方ねぇだろ?」

 

 

 

 

「てめぇ!!仲間を見殺しにするつもりか!!!」

 

リートの怒りがラクサスに向けられる

 

「はっw仲間だ?俺が引き継いだ暁には妖精の尻尾(フェアリー テイル)に雑魚は要らねぇ、帰ってこなかったらそれまでだwそれともあれか?ナツとコンビだもんなお前は、心配か?なんにしろ、少しだけ妖精の尻尾(フェアリー テイル)から抜けるのが早まるだけだろ?死という形になってな」

 

「てっめぇ!!!」

 

「やめろリート!」

 

「喧嘩している場合かよ」

 

ギルドのメンバーがリートを抑える

 

「っち、エルザ、あいつらの行った場所は分かってるのか?」

 

「あぁ、悪魔の島ガルナ島だ」

 

「分かった...ラリカ、すまねぇけどお前もついてきてくれ」「え、ええ...」

 

ラクサスの胸ぐらから手をはなしたリートはエルザとラリカと共にナツ達を追いかけに行こうとギルドの出入り口へ向かう

 

「ラクサス」

 

「あん?」

 

「てめぇの言い分はよく分かったし今は口出しする気はねぇ、だがな」

 

 

「もし、今のてめぇがマスターを引き継ぎ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の仲間を切り捨てていくクズギルドにするようなことがあったら...」

 

 

 

 

「てめぇを蹴落としてでも、俺がマスターの座を奪ってやるから覚悟しておけ」

 

 

 

 

 

リートはドスのきいた声でラクサスにそう言うとエルザと共に出ていった

 

「リートの奴、珍しくマジでキレてたな...」

 

「あぁ本気でビビったぜ...」

 

 

・・・

 

 

『列車内』

 

先程威勢を放っていたリートは列車に酔っていた

 

「...うっぷ」

 

「さっきの威勢はどこにいきましたのかしら...」

 

「無理を言ってやるなリートは元々乗り物に弱いんだからな」

 

 

・・・

 

 

『港町ハルジオン』

 

「ハルジオンからどうやってガルナ島に行きますの?」

「ここは泳いで...」

 

「とりあえずガルナ島に送ってもらえる船乗りを探すぞ」

 

「エルザに賛成ですわ」

 

「泳いだっていいじゃねぇか...」

 

「よし、あの船乗りから借りるぞ」

 

((嫌な予感...))

 

エルザは船乗りに話しかけた

 

「すまないが船を貸してくれないか」

 

「は?誰だあんt..ぐえぇっ!」

 

エルザは船乗りを殴り気絶させた

 

「嫌な予感」

 

「的中ですわね」

 

「よし!いくぞお前達、船にのれ」

 

「はいですわ」

 

「えぇーっ...」

 

エルザ達は船を漕ぎ島へと向かった

 

 

・・・

 

 

『ガルナ島』

 

「さて、どうする?エルザ」

 

「とりあえず3手に別れてナツ達を探すぞ」

 

「分かりましたわ」

 

エルザ、リート、ラリカの三人は別々にナツ達を探し始めた

 

 

 

「探すっつってもこの広い島を探すのは結構骨だ

ぞ...」

 

リートがナツ達を探していると

 

 

 

ザバァァッ!

 

 

 

いきなり大きな水の音が聞こえた

 

「!?...あっちか!」

 

リートは水の音がした方に走り出した

 

 

 

『海岸』

 

リートが走って海岸につくと

 

「ルーシィ!見つけた!」

 

ルーシィを見つけたリートが走りよっていくと

 

「ちゅー!!!」

 

「なんだ?ってネズミ!?デカ!」

 

「あぁぁぁ!」

 

「ヤバッ!」

 

リートはルーシィとネズミの間に割って入り込みネズミを切り裂く

 

「氷竜の凍剣」

 

「チュウウウウ~!!!」

 

「!!!」

 

「リート!」

 

「...」

 

「‥‥さん」

 

(そうだった!あたし達ギルドの掟やぶって勝手にS級クエストに来ちゃったんだ...)

 

リートはうつむいたままルーシィに向かって何も言わずに近ずいた

 

「?...?」

 

ルーシィは混乱していたがいきなり頭の天辺に激痛が走る

 

「いったぁぁぁ!」

 

リートはルーシィに拳骨をして話し始めた

 

「俺がここにいる理由は、言わなくてもわかるよな」

 

「あ...いや...その...連れ戻しに...ですよね」

 

正座をさせられたルーシィは震えながら話す

 

「よかったー!!ルーシィ無事だったぁ?」

 

ハッピーの目には正座をさせられたルーシィとそれを仁王立ちで見下しているリートが映った

 

「!?」

 

「...」

 

ピュー

 

ハッピーは全力で森の中へと逃げるがリートは追いかけなかった何故なら...

 

「そっちからは...」

 

ゴン!

 

大きな音がしたと思ったらおそらくリートと同じように水の音を聞いて駆けつけたと思われる人影...

 

ハッピーの尻尾を掴んだエルザとその近くを飛びながらラリカがやってきた

 

「足音が聞こえてたし、エルザが来てる...」

 

「もう遅いわよ!」

 

「ナツはどこだ」

 

「ちょっと聞いて!...」

 

「勝手に来ちゃったのは謝るけど今この島は大変なことになってるの!!」

 

「...」

 

エルザもリートも何も言わない

 

「氷付けの悪魔を復活させようとする奴がいたり!村の人たちはそいつ等の魔力で苦しめられていたりとにかく大変なの!」

 

「あたし達...この島を救ってあげたいんだ...」

 

「俺が知ったことじゃない」

 

「私も興味がないな」

 

「二人共!」

 

リートとエルザは聞く耳をもたずラリカだけはルーシィの言葉に心を動かされていた

 

「じゃあ、せめて最後まで仕事を...」

 

 

シャキィン

 

 

ルーシィに向かってリートは凍剣を、エルザは換装した剣を向けた

 

「仕事?受理もされず勝手に来て皆を心配させておいて仕事もへったくれもねぇだろ」

 

「貴様等はマスターを裏切った、ただですむと思うなよ」

 

ルーシィは涙目になる

 

(こ、怖い...)

 

 

・・・

 

 

翌朝

 

エルザとリートとラリカはルーシィとハッピーを縛り座らせて残りの二人が来るのを待っていた

 

「エルザ!リート!ラリカも!」

 

テントの中に入ってきたグレイが二人を見て驚く

 

「大体の事情はルーシィから聞いた」

 

「お前はナツ達を止める側だっただろ?」

 

「ナ...ナツは?」

 

「俺達が聞きてぇよ」

 

ナツの居場所がわからずエルザはルーシィに問いかけた

「ルーシィ、ナツはどこだ?」

 

「わからない、村で零帝の手下と戦ってたはずだけどそいつ等は片付けられてたのにナツはいなかったの、それでねとりあえずグレイのところに連れてけって言われて」

 

「よくこの場所がわかったな村の資材置き場だときいたぞ」

 

「ハッピーとラリカに空から探させた」

 

「あい...縛られたまま...」

 

「つまりナツはこの場所が分からずフラフラしているわけだな」

 

「リート、ナツを探しに行くぞ見つけ次第全員を連れてギルドに戻る」

 

「分かった」

 

エルザとリートは立ち上がって出入り口へ向かった

 

しかしグレイはエルザ達の前に立ちふさがる

 

「何言ってんだよお前ら!事情を聞いたならこの島で何が起こってるか知ってるだろ!」

 

「だから何だよ」

 

「私たちの知ったことではない」

 

「!!‥‥‥」

 

 

『遺跡前』

 

 

「さーて、やるか」

 

ナツが何かをするつもりのようだ

 

 

『資材置き場』

 

 

「私達はギルドの掟を破った者達を連れ戻しにきた残るはナツ一人それ以外の事に一切興味がない」

 

エルザはそう言い捨てた

 

「この島の人達の姿を見たんじゃねぇのかよ」

 

「見たさ」

 

「それがなんだ?」

 

「それを放っておけと言うのかよ!」

 

グレイはエルザ達を説得しようとする

 

「依頼書は各ギルドに発行されてるだろ?正式に受理されたギルドの魔導士に任せるのが筋なはずだ」

 

「リートの言うとおりだ」

 

「見損なったぞ‥‥‥エルザ、リート」

 

「あ?」

 

「なんだと?」

 

グレイはエルザ達に歯向かった

 

「グレイ!エルザ様とリート様に何て事を!!」

 

「様?」

 

「ハッピー本当に反省してますの?」

 

エルザとリートは少しだけキレる

 

「てめぇ今なんつった...」

 

「お前までギルドの掟を破るつもりか」

 

エルザはグレイに剣を向け、リートは殺気を放つ

 

「ただではすまさんぞ」

 

「覚悟あるんだろうな?」

 

 

ガシッ

 

 

「「!?」」

 

グレイはエルザの剣を掴んだ

 

「勝手にしやがれこれは俺が選んだ道だ、やらなきゃならねぇことなんだ」

 

剣を離したグレイは出入り口へ向かう

 

「最後までいかせてもらう、斬りたきゃ斬れよ」

 

「...」

 

リートとエルザは何も言わない

 

「...はぁ…エルザ、とりあえずこの依頼を受けよう」

 

リートはそう言った

 

「「「リート!」」」

 

ルーシィとハッピー、ラリカは嬉しそうな顔をする

 

「お前までそんなことを!」

 

エルザはリートに怒鳴る

 

「このままじゃ話が進まねぇだろ、グレイまであの調子だし...放っておいたら余計に面倒くさくなる」

 

「...」

 

エルザは大人しくなるが顔が影に隠れて見えていなく怒ってるようにみえた

 

「エルザ~!おおおお落ち着いて~」

 

「グレイは昔の友達にやられて気が立ってるんだよ」

 

「仕方ありませんわね」

 

ギロッ

 

エルザがルーシィ達を睨み付ける

 

「エルザ~!!」

 

「「リート!!助けてぇ!!」」

 

ぱさり

 

ルーシィとハッピーの紐が切られた

「行くぞ」

 

「エルザ...」

 

「リートの言うとおり話しにならんまずは仕事を片付ける」

 

「フッw」

 

「「エルザ!」」

 

「勘違いするなよ、罰は受けてもらうぞ」

 

「「あい」」

 

「まっ、当然だな」

 

「ですわね」

 

 

 

・・・

 

 

『遺跡内』

 

「情けない...残ったのはお前だけか」

 

零帝を名乗る男リオンが犬の顔をした男トビーにそう言った

 

「おぉーん」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)め、なかなかやるな」

 

「俺が自爆ったのは内緒の方向で...」

 

「...」

 

「これではデリオラの復活も危ういでございますな」

 

「いたのかザルティ」

 

仮面と毛皮を被った老人ザルティが出てくる

 

「今宵月の魔力は全て注がれデリオラが復活する、しかしムーンドリップの儀式を邪魔されてしまえばデリオラは氷の中です」

 

リオンは問題ないと自信のある顔をした

 

「下らん、俺が最初から出ればよかっただけだ」

 

「おぉーん、面目ない」

 

「相手は火竜(サラマンダー)氷竜(セルシウス)妖精女王(ティターニア)ですぞ」

 

ザルティは情報をリオンに伝えた

 

「相変わらず情報が早いな、だが俺には勝てんウルをも越える氷の刃にはな」

 

「それはそれは頼もしい限りですな、では私めも久しぶりに参戦しますかな」

 

ザルティが、そう言ったとたん

 

 

ズゴォォ!

 

 

遺跡が傾いた

 

「何だ!?」

 

「早速やってくれましたな」

 

穴の空いた床から下をみるとそこにはナツがいた

 

「普段知らねぇうちに壊れてることはよくあるけど...壊そうと思ってやると結構大変なんだな」

 

「なんのつもりだ?」

 

「建物曲がったろ?これで月の光は地下の悪魔に当たんねーぞ」

 




今回はここまでです。リートを強キャラにしたのにS級ではないのはおかしいってことですのでエルザと一緒にガルナ島に向かってもらおうって事にしました。
ガルナ島にナツ達と向かう事を想像してくださった方申し訳ないですw次回は戦闘シーンをなるべくいれていきたいと思ってます

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