FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「急げぇぇ!!!ぶつけるわけには、いかねぇんだ!!!」
レギオンに乗って魔水晶に向かうナツ達
ギャオオオ!!!
ズドォン!
なんとか、魔水晶がエクスタリアにぶつかる前に、レギオンが間に入り込み体当たりすることには成功したが、それでも魔水晶が止まる気配はない。
「頑張ってレギピョン!!!」
「ダメだ、全然止まる気配がねぇ!!!」
「私たちも、魔力を解放するんだ!!」
「こいつだけは止めねぇと!!」
「お願い…止まってぇー!!!」
レギオンに乗っていたナツ達も、魔水晶を止めようと体をぶつける。
「うおぉぉぉ!!!とまれぇぇ!!!」
「ナツーー!!!」
魔水晶にいたハッピーも、ナツ達のもとへやってくる。
「…オイラ…あのさぁ…」
今回の一件から、まだ顔を会わせられていなかったハッピーはナツになんて言葉をかければ良いか言葉につまる。
「あぁ?手伝えよ、相棒」
「…アイサーー!!!」
ナツが怒ってなどいなかった事に安堵したハッピーは、ナツ達と一緒に魔水晶を押し返すのを手伝う。
「ラリカァ!!!頼む!!!」
「大声出さなくても聞こえてますわよ!!!」
そして、ラリカもリートの声に答え、一緒に魔水晶を押し始めた。
しかし、それでも魔水晶は止まらない。
「ダメだ、ぶつかるぞ!!!」
「諦めんな!!!ここで一人でも欠けたら、それこそ終わりだぞ!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!まだだ、諦めんなハッピー!!!」
「アイサーー!!!」
もはや、エクスタリアとほぼ接触してる状態の魔水晶だが、ナツ達の踏ん張りでなんとか持ちこたえている状態だ。
タッ
「ガジル!」
そこへ、先程までリリーと戦っていたガジルも魔水晶押しに加わる。
「なぜ私たちのように、みんなを魔水晶から元に戻さんのだ!!早くしないか!!」
「黒猫が邪魔すんだよ!!!」
「どちらにしろ、今からじゃ時間がかかりすぎる」
「止めるしかない、ってか絶対止めるんだからぁ!!」
「意地でも止めんぞラリカ!!ここで倒れてもいいから全て出しきれ!!」
「言われるまでも…ありませんわよ!!!」
「ココ!?なぜお前まで!!」
魔水晶の上にいたリリーが下を覗くと、そこにはナツ達と共に魔水晶を止めるココの姿があることに気がつく。
「リリー!私、気づいちゃったんだ、永遠の魔力なんていらない。永遠の笑顔がいいんだ」
「なんてバカな事を!!!早く逃げろココ!!!この島は、何があっても止まらないんだ!!!」
「そんなこと…誰が決めたよ…」
「止めてやる…体が砕けようが、魂だけで止めてやる!!!」
「魂だけでは無理ですわよ!!?」
「弱音吐くな!!!」
「鬼ぃ!!」
それでも、少しずつだが、魔水晶のぶつかる衝撃でエクスタリアの外壁が崩壊し始める。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」
「…潰されそう」
「ギィッギッぐぉぉっ」
「踏ん張れぇ!!」
「ぐっ…オオオオォォォォ!!!」
「何としても止めるんだ!!!」
キィィィン!!
ドン!!
「くぅぅっ」
魔水晶を止めるナツ達の元へ、シャルルが飛んで助けに来てくれた。
「「シャルル!!」」
「私は諦めない、妖精の尻尾も、エクスタリアも…両方守って見せるんだからぁ!!!」
ウオォォォォ
「!?」
そして、そこに、エクシードのナディがやって来て一緒に魔水晶を押し返そうとする。
「アンタ」
「ボキュも守りたいんだよ…きっと…みんなも」
ワアァァァ!!!
「これは、どーゆーことだ!!?」
「あの光は」
そして、エクスタリアから、ウェンディを筆頭に次々とエクシード達が魔水晶に向かって飛んでくる。
「ウェンディさん!シャルルさん!さっきはごめんなさい!」
「皆!今はこれを何とかしよう」
ウワァァァ!!!
次々に魔水晶を止めに来るエクシード達、この瞬間、エクシード達の心が一つになった。
「うっ…」
そして、魔水晶に向かう女王のシャゴット、彼女は翼が片方しかなく飛びかたがぎこちなかったが、とうとう体を支えられず墜落してゆく。
「女王様!!」
ガシッ
「!?」
そこを受け止めたのは、先程までナツ達を見ていたリリーだった。
「リリー!」
「女王様…嘘をつくのに、疲れたのかい?」
「…ごめんなさい。私」
「…オレもさ…」
「!」
「どんなに憎もうとしても、エクスタリアはオレの国なんだ」
そういうリリーの目からは涙がこぼれていた。
「リリー…」
「けど、もう無理だ。これだけのエクシードが束になってもこいつは止まらねぇ…皆すまねぇ!!!オレのせいだぁ!!!オレなら止められた…人間達を、止められたんだぁ!!!」
「思いは…きっと届くわ!!!」
「とぉまぁれぇぇぇ!!!」
それでも、ナツ達とエクシード達は絶対に諦めない。
アイサーーー!!!!
ズドォォン!
そしてついに、魔水晶を押し返すことに成功した。
「魔水晶が押し返されていく」
すると突然、魔水晶が光だし、突風がみんなを吹き飛ばす
「何!?」
そして、光が収まった頃、全員は魔水晶のあった場所に視線を移す。
「シャルル…」
「あれを見て」
「これは…」
そこには、魔水晶はもうなく、残った岩や竜鎖砲も光の粒子となって消えていく。
「魔水晶が…消えた」
「竜鎖砲の鎖も…どうなったの?」
「アースランドに帰ったのだ」
皆が困惑する中、白いレギオンとそれに乗ったミストガンがやって来た。
「ミストガン!」
「おせぇよ…ったく」
「すべてをもとに戻すだけの巨大なアニマの残痕を探し、遅くなったことを詫びよう。そしてみんなの力がなかったら間に合わなかった。感謝する」
「ってことは…」
「やりましたわね!!!」
「魔水晶はもう一度アニマを通り、アースランドで元の姿に戻る。全て終わったのだ」
その言葉を聞いた全員が、その場で安堵した。
「やったのか!!」
「オレたち、エクスタリアを守れたのか!!」
ウオオオオォォォ!!!
「リリー、君に助けられた命だ。君の故郷を守れてよかった」
ミストガンは顔を覆っていた布を取り、リリーの顔を見る。
「えぇ、ありがとうございます…王子」
「王子が帰ってきたよぉ」
「「王子!?」」
「あらビックリ」
「何が終わったって?クソ猫」
「!」
ドスッ!!
「ぐぁぁぁぁ!!!」
皆が安堵していた一瞬の隙をつき、リリーの後ろにジフレクトが現れ、リリーの背中を鎗で貫く。
「黒猫ぉ!!!」
「「「「!!」」」」
「リリーーー!!!」
ズブッ!
タッ
鎗を引き抜いたジフレクトは、リリーの背中を蹴り、王国兵達が乗るレギオンに飛び乗り、そこにはナイトウォーカーも乗っていた。
「まだだ!!!まだ終わらんぞぉ!!!」
多少の違いはやっぱりほしいっすよねぇ、ッてなわけで本来撃ち抜かれるリリーはジフレクトに貫かれてもらいました