FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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とりあえず、勝負は一気に終わらせます!


滅竜奥義・改

ザッザッザッ

 

二人は同時に歩み寄り、攻撃の範囲に同時に入る。

 

ヒュン!!

 

先に攻撃したのはジフレクトの方だった。

ジフレクトは鎗をイクシーズの腹目掛けて突き出す。

 

イクシーズはそれをかわして拳を構える。

 

「氷竜の…」

 

「螺旋蒼」

 

「!」

 

ジフレクトの突き出していた鎗はすでに捻れており、キリキリと音を立てていた。

 

「っち…硬拳!!」

 

「ハッ!」

 

ドゴォ!!

 

ギュルルル!!

 

イクシーズはジフレクトの顔を殴り、ジフレクトは鎗を回転させイクシーズを巻き込む。

 

ガシッ!

 

「またかよ…」

 

イクシーズは鎗を掴み回転を止める。

 

「熱蒼」

 

シュゥゥゥゥ

 

「させるかよ!」

 

ピキィン!

 

熱を発する鎗を一瞬で凍らせたイクシーズは、ジフレクトに掌を向けた。

 

「氷竜の凍柱!!!」

 

ズドォン!

 

「ぐおぉぉぉ!!」

 

「と、氷竜の弾落!!!」

 

ドォォン!!

 

氷の柱でジフレクトを吹き飛ばしたイクシーズ、そこに巨大な氷を落としてジフレクトを下敷きにする。

 

「…滅竜奥義解除」

 

氷陣討戦場を解除したイクシーズは、その場で膝をつく。

 

「はぁ…はぁ…長期戦は…やっぱ無理だな…」

 

スパァン!!…ズズゥン

 

先ほど落とした氷の塊が真っ二つに切られ、中からジフレクトが這い上がってきた。

 

「…倒れててくれねぇよな…やっぱり」

 

ズキッ

 

「ぐっ…」

 

イクシーズは、先ほど刺された背中に痛みを感じる。

 

「くそっ…まだ…倒れる訳には…いかねぇんだよ」

 

そして、ジフレクトも先ほどの攻撃にノーダメージというわけにはいかず、すでにボロボロだった。

 

「くそがっ、ここまでやられるとは…へへっ、こりゃ隊長にどやされっかな」

 

「だが」

 

ジフレクトは、ダイヤルを回して高く飛び上がる。

 

「テメェはここで狩る」

 

「!?」

 

「重蒼!!!」

 

ズドォォン!!

 

「がぁぁぁ!!!」

 

イクシーズの真上に飛び上がったジフレクトは、そのままイクシーズの腹目掛けて落ちてきた。

 

そして、その衝撃についに耐えられなくなった浮遊島がゆっくりと落ち始めた。

 

「!島が!!」

 

「…お…おち…る」

 

ガラガラ

 

イクシーズはゆっくりと立ち上がった。

 

「っち!まだくたばらねぇのかよ!!!」

 

ダン!

 

二人は同時に飛び出し、イクシーズは拳に氷を纏い、ジフレクトは鎗を構え、二人一気に突き出した。

 

ズガガガガ

 

もはや二人はガードなどせず、ただ攻撃のみを繰り返していた。

 

「はぁぁぁぁ!!!!」

 

「ぜぇぁぁぁぁぁ!!!!」

 

イクシーズとジフレクトの戦いは崩れ行く島を足場にし、戦い続けていた。

 

「氷河螺旋拳!!!」「螺旋蒼!!!」

 

螺旋状の冷気を纏ったパンチと、捻られて突きだされる鎗が激しくぶつかり合う。

 

ズドォォン!!!

 

「ぐっ…」

 

「がっ…」

 

ドン!!!

 

「「!!!」」

 

爆風により、二人は同時に後方へと吹き飛ばされた。

 

ズザァァァ

 

二人は島に足をつけて踏ん張りを効かせると、もう一度お互いに向かって勢いよく走り出す。

 

「「いい加減…」」

 

「「倒れやがれぇぇぇ!!!(死にやがれぇぇぇ!!!)」」

 

ジフレクトは鎗をイクシーズに向けて突き出し、イクシーズも氷を纏った拳を前に打ち出す。

 

ドヒュン!!

 

二人の攻撃は、互いに頬を掠めただけだった。

 

しかし、攻撃はまだ終わらず、ジフレクトはイクシーズ目掛けて体当たりをする。

 

ドン!

 

「!」

 

ぐらっ

 

イクシーズの体制が崩れたと思ったジフレクトは、即座に追撃しようと出していた鎗を引き戻す。

 

グイッ

 

「!?」

 

しかし、引き戻そうとしていた槍は、イクシーズが片手で握って押さえていた。

 

「フン!!!」

 

「なっ!!?」

 

槍を掴んで体制を無理やり引き戻したイクシーズが、ジフレクトに頭突きを入れた。

 

「ぐううっ…」

 

ガッ

 

「!」

 

イクシーズは間髪入れずにジフレクトの胸ぐらを掴むと、背負い投げでジフレクトを投げ飛ばした。

 

「氷竜の柱弾!!!」

 

投げ飛ばされ空中にいるジフレクトに向けて、イクシーズは氷の柱を投げ飛ばす。

 

「一蒼!!!」

 

ジフレクトは空中で体制を変えて、氷の柱がぶつかる瞬間に柱の中心目掛けて、全力で槍で突いた。

 

ズガァァン!!

 

氷の柱はボロボロに砕け、ジフレクトは足場に着地したと同時に、イクシーズの真上に飛び上がる。

 

「!!」

 

「重蒼!!」

 

バッ!

 

イクシーズは、降ってきたジフレクトをギリギリで回避した。

 

ズドォォン!!!

 

槍を重くさせて降ってきたジフレクトは、島を一撃で破壊する。

 

「!」(足場が…)

 

「空中なら逃げ場はねぇぞ!!!」

 

ジフレクトは鎗を構えてイクシーズに向ける。しかし、ジフレクトの鎗で突いても届かない距離までイクシーズは離れていた。

 

「お互い様だろ」

 

(むしろ好都合だ…)

 

イクシーズは、アクナとの修行の時から考えていた技があった。

 

 

 

時は修行時代まで遡る。

 

「オラァ!!!」

 

実践的な組手を指示されたバンクとリートの二人は、アクナの指導のもと戦い続けていた。

 

バッ!

 

「!」

 

左手でバンクの拳を受け流したリートはそのままバンクの顔を殴り飛ばした。

 

「オラァ!!!」

 

「ぐおおっ!!?」

 

殴り飛ばされるバンクに視線を向けながら、リートは両手に魔力を込める。

 

「とどめだ!!くたばれバンク!!!」

 

「お前ってそんなにオレの事が嫌いなの!!?ってちょっと待て!!!魔力込めすぎだろ!!!」

 

リートは両手を合わせて巨大な刀を作り出し構えをとった。

 

「滅竜奥義!!!」

 

「ガチなやつじゃん!!!?」

 

「氷刀飛燕斬!!!」

 

「ぐうぅぅぅ…意地でも…くらうかぁぁぁ!!!」

 

バンクは空中で体をひねり、斬激をなんとか回避する。

 

ズォォォ!!

 

「「!!」」

 

そして、バンクのかわした斬激は座っていたアクナの方へと飛んでいく。

 

「アクナさん!!!」

 

「危ないですわよ!!!」

 

「ん?」

 

アクナは、軽く斬激に右手を添えていなすと、斬激は軌道を変えてアクナの後方へと飛んでいった。

 

ズォォォン

 

「うおっ…さすが師匠…スッゲ」

 

「すみません!!アクナさん!!」

 

「大丈夫ですの?」

 

アクナは斬激を弾いた手を、握ったり開いたりを繰り返していた。

 

「あの…アクナさん?」

 

「気にすんな、それよりもリート、今の技」

 

「?氷刀飛燕斬の事ですか?」

 

「名前なんざどーでもいい、さっきの氷の刀は片手で作れねぇのか?」

 

アクナの質問に、リートは呆けた顔をする。

 

「片手で…ですか?」

 

「あぁ、今の斬激は威力は悪くなかったが、攻撃範囲が極端すぎる。つまりかわされやすいって事だ。そうなると反撃される可能性さえあるだろ。そんな状況で両手が塞がってましたじゃ話しになんねぇんだよ」

 

「まぁ…確かに」

 

「今さっきもオレに避けられたばっかだしな!」

 

胸を張って言うバンクに対して、リートは思わず睨み付ける。

 

「だから、最低でも片手で撃てるようになったら少しはマシになると思ってな…もしくは両手で刀を一本ずつ作って同時に斬激を飛ばして範囲を広くし、威力の底上げも謀るかだけど…」

 

「確かにそういう手も考えたことがないわけではないです。けど、あの刀って結構重いんですよ。片手じゃバランスを崩して更に当たらなくなりかねないです」

 

「はぁ~要はテメェの体幹不足じゃねぇか…」

 

「アハハ…」

 

アクナの呆れた声に、リートは苦笑いするしかなかった。

 

「わかった。なら今後は今のやり方も頭の隅にでも入れながら戦いな、あくまで作戦の一つってだけだから無理にやる必要はねぇ…その代わり両手使うならタイミングを完璧に見極めな、わかったらさっさと組み手を再開しろ」

 

「はい」

 

「師匠…オレ、あれに当たったらさすがに死にかねねぇっす…」

 

「テメェは当たらねぇように努力しろ、あと、当たっても根性で耐えろ。安心しろその程度でくたばる鍛え方はしてねぇから」

 

「オレへの指示雑ぅぅぅ!!!?」

 

そして時は戻り

イクシーズは両手に一つずつ、巨大な刀を作り出した。

 

「滅竜奥義・改」

 

「その技はもう…!?」(二本!?)

 

(今までは、バランスがとれなくなるから命中率が下がり使えなかった技だが、空中のバランスを無視した状態なら…いける!!!)

 

「何をする気か知らねぇが!!!オレがテメェごときに負けるかぁぁぁ!!!!」

 

ジフレクトは、鎗を全力で突き出し、黒い炎を撃ち出した。

 

「極炎蒼!!!!!」

 

「氷刀十字斬!!!!!」

 

イクシーズは十字になった斬激をジフレクトに向けて放った。

 

巨大な炎と、巨大な斬激がぶつかり合う。

 

ズドォォォォォォン!!!!

 

ブワァ

 

「なっ!?」

 

激しいぶつかり合いにより出来た煙の中から、イクシーズの作った斬激のみが、ジフレクトに向けて飛んできた。

 

ズバァァン!!!

 

「ぐわぁぁぁ!!!!」

 

(ちく…しょうが……)

 

イクシーズの攻撃がジフレクトにヒットし、勝負が決するが、イクシーズも限界だった。

 

(やべっ…魔力が…もう……)

 

二人はそのまま地面に向かって落ちていった。




まぁ、同じキャラに勝つなら今以上に強くならないとよくて相討ちとかなんで、新技出しときました。
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