FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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とりあえず続きをどうぞ、少しはオリジナルにできたかと思ってます。


大魔王とその仲間

「さてと、準備できたぞ」

 

国王を縄で縛り上げたナツは、建物の屋根から下りてくる。

 

「それにしても、まさかこの事件の犯人がミストガンさんだったなんて」

 

「自分を国から魔法を奪った悪役にして、あの黒猫に自分を倒させてヒーローにして新しい国王にとはねぇ…あいつらしいやり方だ」

 

リートは頭をかきながら苦い顔をする。

 

「あいつらしいが…自分を犠牲にするのは昔から変わらねぇな、もう少し妖精の尻尾の奴らを信じてみろってのに」

 

「でも、悪いことじゃなくて安心しました。やっぱり…私を助けてくれたあのときのままで」

 

「何話してんだ?」

 

「気にすんな、それよりもお前ら準備は出来てるか?」

 

リートが三人に問いかけると、ナツ達はリートを見ながら答えた。

 

「おう!」

「ギヒっ」

「いつでもいけます!」

 

「よしっ!景気付けだ。全力で空に向けてブレスだ!遠慮なくぶっぱなせ!」

 

リートの合図で、四人同時に空気を吸い込んだ。

 

「火竜の」

「氷竜の」

「鉄竜の」

「天竜の」

 

 

 

「「「「咆哮!!!!」」」」

 

 

 

ワァー!!キャー!!

 

「何だ!?」

 

「一体何事!?」

 

街から逃げていた人達も足を止め、視線は一気にリート達へと向いた。

 

「何事だ!!」

 

そこへ、市民の避難を優先させていた王国兵達も駆け寄ってきた。

 

「おほっ!きたきた」

 

「あいつらは殴っても構わねぇんだろ?」

 

「あぁ、ただし最小限でだ。気を失わせる程度までなら構わねぇ、あと、一般人は巻き込むなよ」

 

「わかりました」

 

「やりづれぇなぁ、まとめて一気にやっちまおうぜ」

 

「お前…人の話し聞いてた?お前の案をのむ代わりにオレの条件は聞けっつったろ」

 

「ギヒッなんだよ弱音か?火竜」

 

「あ"!!」

 

ガジルの挑発に、ナツはあっさり引っ掛かる。

 

「オレならその条件でもこの場の全員ぶっ倒せるぜ」

 

「じゃあオレはオメェよりも早く全員倒せる」

 

「あぁ!?じゃあ勝負するか?どっちが多く兵隊どもを倒せるか」

 

「上等だ!ぜってー負けねぇ!」

 

「はわわわ…」

 

「はぁ…」

 

ナツとガジルの喧嘩を、ウェンディはアワアワと動揺しながら、リートはため息をついて黙って見ていた。

 

「警戒しろ!何者か知らんが!我々は武器を持っていない!数で推しきるんだ!」

 

はっ!!

 

「リート!合図だ!!」

 

「へいへい…こりゃあこいつら二人で片付くな」

 

リートは片手を上に上げて、スタートと同時に振り下ろす。

 

「始め」

 

ダン!

 

「「おおぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

ズドォン!!

 

ワーー!!!キャーー!!!

 

「ナツさん!!!ガジルさん!!!少し落ち着いて下さい!!」

 

「大丈夫だよウェンディ」

 

「え?」

 

「よく見てみな、アイツらただ暴れまわってるように見せて、一般人は巻き込まないように近くの兵隊には魔法なしで倒してやがる」

 

ウェンディがよく見ると、確かに一般市民の近くで戦っている兵士にはナツもガジルも魔法を使わず圧倒していた。

 

「ほ…ホントだ」

 

「となると、オレたちのやることはアイツらの逸れた魔法があれば一般人に当たらないように、かつバレないようにフォローするだけ…できるか?」

 

「は…はい!頑張ります」

 

それから、ナツ達が兵隊全員を倒すまで時間はかからなかった。

 

「火竜、お前何人倒した?」

 

「5人だ。そーゆーお前はどうなんだよ」

 

「…ギヒっ7人だ」

 

「だぁぁぁ!!!負けたぁ!!!」

 

頭を抱えて悔しがるナツと、ニヤリと笑いながら嬉しそうにするガジルを、ウェンディとリートは黙って見ていた。

 

「誰が何人倒したとか、どうでもいいじゃねぇか」

 

「あはは…」

 

ピクッ

 

あきれてナツ達を見ていたリートが、何かに反応した。

 

「来たな…ナツ!準備しろ!」

 

「お?もう来たのか」

 

リートの合図で、ナツは建物の壁をよじ登る。

 

そして、リートも地面から飛び上がり、ナツの横に立った。

 

「何だ!?」

 

「今度は何をする気だアイツら」

 

兵隊達がやられ、動揺していた市民の不安は、より大きくなる。

 

「ナッハッハッハッハ!!!我が名は大魔王ドラグニル!!!この世界の魔力は、オレ様がいただいたぁ!!!」

 

「貴様らの王は、オレ様が仕留めたぁ!!!」

 

それと同時に、王の姿を体で隠していたリートがその場をズレて、縛られた王の姿を民衆に見せる。

 

「特別命だけは助けてやったがなぁヌハハハハ!!!」

 

「うーわっ、悪どいセリフ」

 

そして、エドラスの妖精の尻尾のメンバー達も街の様子を見にやって来た。

 

「何やってるんですか!アースランドのぼくさん!!」

 

 

「陛下!!」

 

「王様が」

 

「なんてひどいことを」

 

縛り上げられた王を見た市民達は、不安気に声をあげる。

 

「レッドフォックス!!!マーベル!!!イクシーズ!!!我が下僕達よ、街を破壊せよ!!」

 

分かりました(誰が下僕だ)

 

「き…器用に喋るなリート…」

 

リートはあきれながら下に降りた。

 

街の建物を、ガジルとリートが一つづつ破壊する。

 

「ギッヒヒヒ」

 

「はぁ~」

 

 

「なんだアイツら!!」

 

「街が…」

 

「おい、あの青い髪の男、王国兵にいなかったか!?」

 

「悪いが、そりゃ人違いだ…ぜ!」

 

リートは建物を一瞬で凍らせて粉々に粉砕した。

 

ウェンディも必死に手を貸そうと、少年に向かって大声で驚かそうとする。

 

「ガオー!!!」

 

「…」

 

ギロリ!!

 

ウェンディに全くびびらない少年だったが、その後ろでガジルが極悪そうな顔で睨みをきかせる。

 

「●△♪!$△♪×¥&%#?!うぇへぇぇぇ!!!」

 

ガジルの睨みを怖がった少年は、真っ青な顔で逃げ出した。

 

それを知らないウェンディは、何気にショックを受けた。

 

(ごめんなさい)

 

 

「よさないか!!ナツ!!」

 

それを城から見ていたミストガンも、なんとか止めようとするが、

 

「もっと街を破壊するんだぁ下僕ども!!!」

 

「ナツ、帰ったら覚えとけよ」

 

 

「アイツらが…アイツらがエドラスの魔力を奪ったのか!!」

「ゆるせねぇ、魔力を返せ!!」

 

「嫌だね、俺様に逆らう者は全員」

 

ナツは空に向けて炎を吐き出した。

 

「なんだアレ!!」

 

「さっきのはアイツの仕業だったのか!!」

 

「バ…化け物!!?」

 

 

「よせ!!!ナツゥ!!!!」

 

「あん?」

 

ミストガンの聲が、ようやくナツの耳に届いた。

 

ざわざわ

 

「今の、誰だ」

 

「あそこだ!!城にいるぞ!!」

 

そして、その声は当然市民達にも聞こえていた。

 

「オレ様は大魔王ドラグニルだ」

 

「しつけぇ~…」

 

「バカな真似はよせ!王は倒れた。これ以上王都に攻撃など…」

 

ゴォォォ!!

 

「ファイヤー!!!」

 

ナツは、ミストガンの言うことを聞かず、市民に向けて火を吹いた。

 

「あっぶ!」

 

だが、そこはリートが何とか冷気でフォローし、怪我人が出ることはなかった。

 

「よせっ!!!」

 

「ニヒッ、お前にオレ様が泊められるかなぁ?エドラスの王子さんよぉ?」

 

「王子!?」

 

「王子だって!」

 

 

「来いよ、来ねぇとこの街を跡形もなく消してやる」

 

「ナツ、そこを動くな!!!」

 

「ナツではない。大魔王ドラグニルだ」

 

「もういいってそのセリフ…」

 

ミストガンは城から走ってナツのもとへと向かう。

 

(ナツ…お前がしようとしていることもわかっている…だが、この状況を収集できるわけがない)

 

「眠れ!!」

 

ミストガンは杖を使い魔法を撃とうとするが、魔法は不発してしまう。

 

(魔力がアニマに!?)

 

「どーした!魔力がねぇと怖ぇか!!!」

 

「ちっ…」

 

「そーだよなぁ、魔法は…力だ!!!」

 

ナツは、自分が立っていた場所を破壊した。

 

「やめろぉ!!!」

 

 

「ナツさんやり過ぎですよぉ!!」

 

「いや、これでいいんだ」

 

「あぁ」

 

ウェンディがナツを止めようとするが、それをガジルとリートが止めた。

 

「これで強大な魔力を持つ悪に、魔力を持たない英雄が立ち向かう構図になるんだ」

 

「そして、その悪に勝ってこそ、英雄は人々の信頼を得られるんだからな」

 

 




意外と長いなぁ、あと2、いや3話下手したらするかも…
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