FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
ギィヤオオオオ!!!
「くそっ!コイツがダイヤモンドワイバーンかよ…羽…いや、もはや全身を被う鱗か…固すぎるだろあの鱗!!」
カナとマカオは、早々にダイヤモンドワイバーンを見つけて捕獲しようとしていた。
「マカオ!!大丈夫!!?」
「あぁ、こいつを狩れとか流石S級試験だな、あの装甲を外さねぇとこっちの攻撃が通らねぇ」
「ならこれでどう?!!カードマジック!!召炎!!」
カナが放ったカードが炎となり、ワイバーンに襲いかかる。
しかし、ワイバーンは翼を羽ばたかせカナの炎を一瞬で消し飛ばした。
「そんな!!」
ギィヤオオオオ!!!
「カナ!!!」
ワイバーンがカナに襲いかかろうとした瞬間
「フン!!」
バチバチバチバチ!!!
「「!?」」
ワイバーンの真上から雷が落ち、一瞬でワイバーンは黒焦げになっていた。
「ったく、テメェらこんな雑魚に時間かけすぎなんだよ」
「ラ…ラクサス…」
「残念ながら、こいつはオレがもらっていくぜ」
ラクサスはワイバーンの尻尾を掴むとそのまま引きずって歩きだした。
「ま…まって!!それがないとS級には…」
「奪われたテメェらの責任だ。返してほしけりゃ力ずくで奪いに来な」
「なら!!そうするよ!!」
カナは、持っていたカードをラクサスに向けて放ったが、ラクサスは一瞬でカードを避けて、カナの後ろに回り込む。
「カナ!!後ろだ!!!」
「!!」
「テメェみてぇな雑魚がS級なんて10年早ぇんだよ」
ドン
「うっ…」
カナは、ラクサスに手刀を受けて気を失ってしまった。
「カナ!!」
「気ぃ失ってるだけだ」
ラクサスは、そのままワイバーンを引きずって去っていってしまった。
「ちくしょう!!」
「ぐっ!」
「エルザ!!」
一方、エルザとワカバもダイヤモンドワイバーンと勝負をしていた。
「はぁ!!」
エルザは剣を換装し斬りかかるが、
ガキィン
「うっ…やはりダメか」
ダイヤモンドワイバーンの装甲を剥がすには、エルザの力ではまだ足りなかった。
「このやろう!!スモークラッシュ!!」
ワカバがワイバーン相手に煙を拳のように変えて攻撃するが、やはりワイバーンにはダメージを与えられているようには見えなかった。
「おいおい、こんなのどーやって捕まえろってんだよ」
「諦めるな!!必ず捕まえる手段があるハズだ!!」
エルザは諦めることなく、ワイバーンを斬り続ける。
「はぁぁぁぁ!!!」
キィンキィンキィン
ワイバーンはエルザの攻撃をものともしていなかった。
「はぁ!」
フッ
「!?」
エルザが諦めずに攻撃していると、ワイバーンは胸を斬られそうになったのを今までは動かずにいたのに、その時だけは何故かエルザの攻撃を回避した。
「…」
「どうした!?エルザ!!」
「いや…」
ギィヤオオオオ!!
ワイバーンは、エルザのいる場所に前足を振り下ろし、エルザを踏み潰した。
「エルザーーー!!!」
…ガフッ
「!?」
ワカバは驚いていた。なぜなら、エルザを踏み潰したワイバーンにダメージがいきなり入ったからだ。
「ど…どーなってんだ…」
「やはり…そーゆーことか」
ワイバーンに踏み潰されたと思われていたエルザが、気がつけばワイバーンの胸に剣を突き刺していた。
「エルザ!!」
「ワカバ!!こいつらの弱点は心臓だ!!心臓に近い皮膚ほど硬さが落ちているぞ!!」
「!」
エルザのアドバイスでワイバーンの弱点を知ったワカバも、ワイバーンに攻撃を仕掛ける。
「なるほど、そーいう事なら」
ワカバは煙で剣を作り、ワイバーンの胸に突き刺した。
ギィヤオオオオ!!!
「エルザ!!あそこに向けてデケェの一発くらわせてやれ!!!」
「助かる!!」
エルザは新たに剣を換装して、ワカバの突き刺した剣のつかを狙って突進した。
「はぁぁぁぁ!!!!」
ズドン!!
ギィヤオオオオ!!!!!
心臓を貫かれたワイバーンはついに気を失ってしまった。
「はぁ…はぁ…」
「よっしゃぁぁ!!さすがエルザだぜ!!!」
「しかし、どーするよ?この巨体を運ぶのは結構骨だぜ?」
「問題ない私がこいつを半分に斬るから、お前は片方をスモークマジックで運んでくれ、私はもう半分の胴体を運ぶ」
「お…おう…よくそんな発想がでるな…」
エルザは躊躇なくワイバーンの鱗を剥ぎ取り、体を切り落とすと、ワカバに半分渡し残りを担ぎ出した。
ワカバも受け取った半身を、煙で持ち上げる。
「よしっ、では拠点に一度戻ろう、先程の戦いで体力も消耗しているしな」
「おうよ!」
「やるじゃねぇか、おめぇら」
「「!?」」
エルザとワカバが後ろを振り返ると、まさかのギルダーツが立っていた。
「う…うそだろ」
「くっ…」(こんな時に…)
「さぁ、おまえら…残った魔力を使って捕まえた獲物をしっかりと守りきれよ?」
「ぜぇ…ぜぇ…」
「ずいぶんと荒々しい鳥なのですわね、ダイヤモンドワイバーンという生き物は」
リートとラリカは拠点を探していたが、何故か途中でワイバーンに襲われるというトラブルに会い、なんとか倒したはいいものの、拠点が見つかっていない為に島の中をぐるぐると歩き続けていた。
「と…とにかく…拠点を…探さねぇと…こんなデカいのをいつまでも運んでられねぇ」
「ちょっと待ってくださいまし、今空から探していますわ」
ラリカが辺りを見渡し、ようやくリートの名前が彫られた拠点を見つけ出した。
「ありましたわ!!今度は間違いなく私達の拠点ですわよ!!」
「ホントか!!急ぐぞ!!!」
リートは巨大なダイヤモンドワイバーンを引きずって拠点に向かって走り出した。
「おっも…」
「我慢ですわ、我慢」
リート達は何とか拠点に到着し、拠点の中に捕まえたワイバーンを入れると、ワイバーンは吸い込まれるように拠点の中に入り、右上のモニターに250kgと表示された。
「250キロ…」
「そりゃ重いハズだわ…」
「いや、そもそも人間が持てる重さじゃないと思いますわよ!!?」
「まぁ、とにかく…拠点も分かってワイバーンもゲットしたんだ。これでみんなより一歩くらいリードしたんじゃねぇか?」
「だといいですわね」
一方ラクサスに倒されてしまったカナとマカオの二人は、今後について話していた。
「どーするよカナ、さっきと同じやり方じゃラクサスかギルダーツに奪われる一方だぜ」
「うん…なら奪われるまえに奪えないようにしてしまえばいいんじゃないかって思ってる」
「奪えないようにってのは、例えばどーやって?」
カナは懐からカードを取り出して、マカオに説明する。
「アタシのカードマジックは物の収納もできる。それを使ってラクサスかギルダーツに見つかる前にワイバーンを収納して、拠点の前に来たときに取り出せれば」
「なるほどな、それならオレたちは常に手ぶらに見えるって訳だ。うまくいけばアイツらに狙われるリスクも減る」
「そう、残る問題はあのワイバーンの弱点を探すことだけど…」
「それが一番の問題だよなぁ」
「アタシらの実力じゃ普通に戦っても勝てない相手だからね…何とか突破口を見つけないとラクサスやギルダーツ以前の問題になる」
「その辺はオレに任せとけ、観察力にはちっとばかし自信があるからな、戦ってる間に弱点を見つけてやるぜ」
「…わかった。とりあえず他に案もないし、今はそれに頼ることにするよ」
「意外と頼られてねぇのかオレは!?」
そして、二人はまたダイヤモンドワイバーンを探し始めることとなった。
よしっ…次