FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
ショックを受けていたカナを背負って、マカオは閃光弾の上がった港にやって来た。
「来たか…」
そこには、マカロフやS級の二人を含め、全員が集まっていた。
「まずはお主ら、よく頑張った。結果を残せた者もそうでない者も居るじゃろうが、ひとまず無事に試験が終わり嬉しく思う」
「それは、いいからよマスター、早く結果を教えてくれよ。もうクタクタだぜオレたち」
「まぁ、そう慌てるでない、では結果を発表する!!」
「「「「「「………」」」」」」
「今回S級試験合格者は、リート・イクシーズじゃ!!!」
「!」
「や…やりましたわ!!S級ですわよ!!リート」
「あ…あぁ」
「よくやったじゃねぇかリート」
「ギルダーツ…」
「何だよ?S級だぜ?もっと喜んだらどうだ?」
ギルダーツが、リートに祝福するが、リートは呆けた顔をしたままだった。
「いや、何か実感わかなくて」
「ガッハッハッハ!!こーゆー時は素直に思いっきり喜べばいいんだよ」
「そ…そうか?…じゃあ、よっしゃぁぁぁ!!!!」
リートは、ガッツポーズで喜びを表現した。
「リート」
「エルザ」
「おめでとう。今回は完敗だ」
「いや、正直オレもギリギリだったさ。運がよかっただけだよ」
「運も実力の内だろう。大した奴だよお前は」
「そろそろえーかのぉ」
「「!」」
マカロフの話の途中で騒いでいたため、マカロフが話しを戻そうとする。
「よー頑張ったリート、しかし、S級は試験よりもなった後からが大変なんじゃ、決して気を抜かぬようにな」
「…はい!」
「うむ、さてと…では、リートのS級試験合格を祝って祝勝会でも開こうかのぉ!!」
オオオォォ!!
祝勝会と聞いて、試験を受けていたほとんどの者がテンションを上げる。
「酒は持ってきておるから安心せい!!そして、食材はなんと!!ダイヤモンドワイバーンじゃ!!!」
「「「「「「は?」」」」」」
マカロフの意外な言葉に、全員の空いた口が塞がらなかった。
「驚いとるようじゃのぉ」
「いや、だって…あれを食うのか?」
「何じゃ、知らんのか?ダイヤモンドワイバーンは硬い鱗や羽に被われとる分、その中の肉は柔らかくSランクの肉として扱われる最高級食材なんじゃぞ」
「最高級の…」
「肉…」
ギュルルルル
最高級の肉と聞いて、全員の腹が一斉に鳴った。
「そして、ワイバーンの鱗は宝石として…高く売れる!!!」
「あんたS級試験にダイヤモンドワイバーンを狩らせたのそれが目的だろ!!」
「とにかく!!ワシらでここで祝勝会を上げ、残った分はギルドの者達への手土産にするぞぉ!!!」
マカロフは、もう食べる気満々だった。
その後、リート達は祝杯を上げて無事にギルドに帰ることになった。
………
「…リカ……ラリカ…ラリカ!」
「うーん…はっ!」
そして、夢を見ていたラリカは目を覚まし、気がつけば翌日の朝になっており、おそらくリートが運んだのだろう、リートとラリカの家のソファーの上で布団を被せられていた。
「起きたか?そろそろギルドに行くから支度しろよ」
「ふぁ~っ、なんか懐かしい夢を見た気がしますわ」
「懐かしい夢?どんなのだ?」
「…思い出せませんわ」
「アハハ…何だそりゃ」
ラリカの夢の内容を聞けず、リートは苦笑いをするしかなかった。
「ねぇ、リート」
「ん?」
「ダイヤモンドワイバーン…食べたいですわ」
「また懐かしいなオイ…まぁ、機会があればまたみんなで一緒に食べようぜ」
「はいですわ!!」
完全な夢オチ…まぁいいかとか思ったり、そしてこれを一年以上放置していたことになぜか申し訳なさを感じております