FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今回は、バンクとマーラのルートと、リートの相手だけ書きますので、まぁ短いです。


運命の選択

皆より一足先に島に到着したバンクとマーラは、目の前にある看板の前で立ち止まる。

 

「で、どうするの?バンクさん」

 

「うーん…うーん…うーーーん」

 

「早くしないとフリードさん達が来ちゃうって!!」

 

「よしっ!ここだ!」

 

バンクは、指差した洞窟に向かって走り出す。

 

「ここから強そうな気配を感じる!!!」

 

「感じない所を選んでくれませんか!!?」

 

「行っくぞぉ!!!」

 

「あっ、ちょ…待ってよぉ!!」

 

ダッシュで走り出すバンクを、マーラも急いで追いかける。

 

ピチョン…ピチョン…

 

洞窟の中は驚くほど静かで、ただ岩から水滴が垂れる音だけが響いていた。

 

「何か、薄暗くて静かですね」

 

「そうだなぁ」

 

「もしここにホントにS級の誰かがいたりなんかしたら…」

 

「ワクワクするよな!」

 

「しませんよ!!!」

 

「お?何か見えてきた」

 

「え?」

 

バンクとマーラの視線の先に、誰かのシルエットが見えてきた。

 

「そうか、ここを選んだのはお前達か、バンクとマーラとは、珍しい組み合わせだな」

 

二人の視線の先にいたのは、なんとエルザだった。

 

「うっひょぉぉ!!!大当たり!!!」

 

「終わった…大ハズレだぁ」

 

シャァァァ!!!

 

ァァァァ…

 

「ず…ずいぶんと対照的なんだな…お前達」

 

「さぁ!さっさとやろうぜ妖精女王さんよ!!ワクワクして待ちきれねぇ!!」

 

「アタシはガクガクでやりたくない…」

 

「マーラ」

 

「!」(初めて名前で呼ばれた)

 

「適当なところで援護頼むわ、なんならオレを巻き込むつもりでもいい。それくれぇしねぇと勝てねぇかもしれねぇからな」

 

(雰囲気が変わった…バンクさん、本気だ)

 

「っ…はい!」

 

マーラも本気でエルザを倒すつもりで、バンクの隣で構えをとる。

 

「フッ、意外と息の合ったコンビかもしれんな、これは侮る訳にはいかんな」

 

エルザは、天輪の鎧に換装し、構えをとった。

 

「行くぞ」

「はいっ!」

 

「来いっ!」

 

そしてリートのサイドでは、まだリートの相手は来ておらず、リートもただ黙って近くの岩に座って待っていた。

 

「ふぁぁぁ~っ、眠っ」

 

前日から一睡もしてなかったリート、当然誰も来ない間は暇をもて余す訳で、徐々に眠気が襲ってくる。

 

「さっさと誰か来てくれねぇかな、こりゃその内寝ちまいそうだ」

 

リートは眠気を覚ますため、イメージトレーニングで気を紛らわしていた。

 

パチャパチャ

 

「ん?」

 

「思ったより静かですね」

 

「うん、何か不気味」

 

(来たか…)

 

リートはいつ戦闘になってもいいように、体内で魔力を込め始めた。

 

「ねぇ、ジュビア…さっきから肌寒いんだけど…どう?」

 

「そうですね、洞窟の奥に入るほど気温が下がってるような気がします」

 

「あのさ、これって私の予想が正しければ、ここにいるのって…あの人だよね」

 

「はい…あの人…でしょうね」

 

パチャパチャ、パチャパチャ

 

リートの目の前に現れたのは、ジュビアとリサーナのペアだった。

 

「よう、お前ら、運が悪かったな」

 

「「やっぱり!!!」」

 

ジュビアとリサーナの二人は、ショックを受けた表情でリートを見やる。

 

「リートになんか勝てるわけないよ!!!やり直しを要求するよ!!!」

 

「同じ氷使いなら、せめてグレイ様と戦いたかったです!!」

 

「ひっでぇ言われよう…」

 

リートは岩から降りて、準備運動で身体をほぐす。

 

「まっ、選んだのはお前らだし、選らんじまったものはしょうがねぇ、諦めてオレと戦いな」

 

リートは身体をほぐし終わると、全身から冷気を放出させる。

 

ブワァッ!!!

 

「「!!」」

 

「因みに、これにクリアしたらS級なんだ。生半可なやり方でS級にして今後大事な家族を危険な目に合わせるわけにはいかねぇ、悪ぃが仲間と言えど、すこしばかりマジでやるぞ、無理だと思うなら今の内に棄権しとけ」

 

リートの本気が伝わり、ジュビアとリサーナも一気に戦闘態勢に入る。

 

「ジュビア…」

 

「はい、わかっています。これは私たちも本気で行かないとマズイですね」

 

「…棄権する気はなし…か、なら手加減はしねぇぞお前ら」

 

「いいよ!そっちがその気なら」

 

「私たちも全力で立ち向かうのみです!!!」

 

ジュビアとリサーナの二人は、同時にリートに向かって走り出した。

 

「来い!!!」




シンプルにジュビア達の相手をリートにして、空いたエルザ枠にバンクを詰め込んだだけにしました。戦いの様子は次から書いて行きます!!
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