FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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閲覧者の方々、お気に入り登録者の方々、評価してくださってる方々、いつもありがとうございます。毎回主はマイページから小説情報を見てやる気をみなぎらせております。
そして今言わないと忘れそうなのでここで書かせてもらいますw
コメントなども楽しみにしておりますので今後ともFAIRY TAILの氷竜をよろしくお願いいたします


氷の竜対氷の造形

「ほーっほっほっほ!」

 

「待ちやがれこの野郎!どうやって戻したんだー!!」

 

ナツはザルティを追いかけていた

 

ばっ!

 

ザルティが腕をあげるとナツの真上の天井が崩れ落ちてきた

 

「こんなもん...効くかぁ!」

 

ナツは足に炎を纏わせ瓦礫を蹴った

 

くいっ

 

ザルティが手を動かすと落ちてきた瓦礫が天井に戻り崩れる前の状態に戻った

 

「え?」

 

「ご覧の通りこうやって遺跡を元に戻したのです」

 

「な...なんだこの魔法」

 

失われた魔法(ロストマジック)の一種でありますな、

 

その強力さと副作用の深刻さにより歴史より抹消された魔法

 

あなたの滅竜魔法もしかり」

 

そう言い残すとザルティは姿を消した

 

「消えた!?どこ行ったー!ちくしょー!!」

 

 

・・・

 

 

「俺を殺すか...やれるもんならやってみろよ、言っとくが俺に氷は効かねぇぞ」

 

リートはリオンに殺気を放つ

 

「フン、この零帝の氷魔法を他の奴等と一緒にしないでほしいな俺の氷はひと味違う!」

 

リオンは氷で造った鳥をリート向けて放つ

 

リートは鳥をかわした

 

「えらく自信があるじゃねぇか、なら一応てめぇの攻撃は通用するものと考えて動かさせてもらうぜ」

 

リートはリオンに向かい手のひらを出して氷の柱を伸ばす

 

「氷竜の凍柱」

 

リオンはリートの氷をかわしてさらに追撃する

 

「アイスメイク・スノードラゴン!」

 

巨大な氷のドラゴンがリートを襲う

 

「くらうか!」

 

リートは体に氷を纏わせドラゴンの攻撃から身を守った

 

「氷竜の弾落」

 

リートは氷の岩をドラゴンの上に落としドラゴンを押し潰した

 

「なにっ!?」

 

そこからリオンに向かってブレスを放つ

 

「氷竜の咆哮!」

 

「ぐぁぁぁ!」

 

リオンは吹き飛ばされ壁に激突する

 

「てめぇ、ホントにグレイに勝ったのか?グレイならこんな攻撃通用しねぇぞ」

 

「俺が...グレイより劣ってると言いたいのか...」

 

「他にどんな風に聞こえんだよ」

 

「貴様ぁ!!」

 

「アイスメイク・イーグル!・エイプ・スノードラゴン!」

 

リオンは一気に三体の氷の動物を造り上げてリートに向かって襲わせる

 

ズガァァン!

 

リートに襲いかかった場所からは砂煙があがる

 

「無駄な魔力は使わせんでほしいな、俺はこの後デリオラとの一戦を控えているんでな」

 

 

ガリガリ

 

 

「この程度の力じゃデリオラって奴にも勝てねぇんじゃねぇか?」

 

「なっ!」

 

砂煙が消えるとリートが先ほどの攻撃で崩れたリオンの氷を食べていた

 

「ふぅーっ、ごちそうさん」

 

「だ、だが!どうあがいたところでデリオラは間もなく復活する!もう誰にも止められんぞ!」

 

「ふん、ナツをなめんじゃねぇぞ」

 

 

・・・

 

 

『デリオラの氷前』

 

「...いよいよか」

 

ザルティがデリオラを見ながら呟く

 

「見つけたぞ...」

 

「!?」

 

「とりあえず燃えとけ!」

 

ナツはザルティに突撃するがザルティは難なくかわす

 

「ほっほー愉快な売り言葉ですな、しかしなぜここがお分かりに?」

 

「俺は鼻がいいんだ!ちなみにお前からは女の香水の匂いがする!」

 

「私はねぇどうしてもデリオラを復活させねばなりませんのですよ」

 

「やめとけやめとけ、もう無理だ」

 

ナツはデリオラの復活は無理だと否定した

 

「おや?何故に無理と?」

 

「グレイとリートがあいつをぶっ飛ばす俺がお前を100万回ぶっ飛ばす、それで終わりだ」

 

「そうでしょうかねぇ」

 

ザルティはデリオラの氷を見上げた

 

「?」

 

「!!?光!?誰かが上で儀式をやってんのか!!?」

 

遺跡の屋上では犬顔の男トビーが儀式を行っていた

 

「おぉーん」

 

「たった一人ではムーンドリップの効果は弱いですが実は既に十分な量の月の光が集まっております。

 

後はきっかけさえ与えてあげれば...ホラ」

 

デリオラの氷が天辺から溶け始めた

 

「うお!?大変だ!デリオラの氷が溶け始めた!!」

 

「くそ!!しくじった!!上にいるやつ何とかしねぇと!!」

 

しかしザルティがナツの行き先を邪魔をした

 

「私を追ってきたのは失敗でしたな火竜(サラマンダー)君」

 

「くそっ!んがぁぁぁー!!!」

 

ナツは炎を纏った拳でザルティに殴りかかった

 

「よいのですかな?こんなところで火の魔法などデリオラの解氷を促進させますぞ」

 

ナツは気にせず攻撃を続ける

 

「火の魔法で溶けたらオメェらも苦労しねぇだろ?

 

はえーとこお前をぶっ倒して上のやつをガツンとやれば済む」

 

「戦場での頭の回転の早さと柔軟さには驚かされますなぁ」

 

 

・・・

 

 

「また遺跡が震え始めやがった」

 

「ムーンドリップの儀式が始まったのだデリオラの氷が溶け始めている」

 

リオンはリートにそう言った

 

(っち、ナツの奴...あいつは拳骨2倍だ...)

 

 

・・・

 

 

ぶるるっ

 

「うおっ!なんだ!?急に寒気が...」

 

ナツは戦いながらも寒気を感じた

 

 

・・・

 

 

「どうやらここまでのようだな、おまえ達には止められなかった」

 

「リート...すまねぇ、ここから先は俺がやる...」

 

グレイはリートの肩に手を置き変わってほしいと言った

 

「てめぇは寝てろっつったろ?グレイ、すぐに死のうとしや...」

 

「もう、死ぬ気はねぇよ」

 

「...わかった...なら最後まで見届けさせてもらうぞ」

 

リートは後ろに下がった

 

「今さら貴様に何ができるグレイ

 

俺はこの時をずっと待っていた 10年間仲間を集め知識を集め俺はようやくこの島の事を知った

 

月の光を集める島ガルナ」

 

リオンが造った氷の鳥が勢いよくグレイの足元から飛び出す

 

「俺達はブラーゴからデリオラを運び出した、それが3年前だ」

 

グレイは自分の魔力で造った氷の膜をはりリオンの氷を消し去る

 

「こんな下らねぇことを3年もやっていたのか」

 

「くだらんだと?」

 

「10年間もギルドで道楽してたやつがよく言えたものだな!」

 

リオンは氷の塊をグレイの頭上へ落とした

 

「俺は...ウルの言葉を信じただけさ」

 

「!」

 

過去にグレイはウルに自分より強い魔導士は山ほどいると教えられてきていた

 

「確かにすげぇ魔導士はたくさんいた...そこにいるリートもその一人だ」

 

「俺?」

 

「信じられなかったよ...」

 

 

・・・

 

 

グレイはフェアリーテイルに入った当時の事を思い出す

 

『無駄じゃろうな、アイスドシェルは術者の意志の魔法第三者のいかなる魔法をもってしてもその氷は溶かすことはできん』

 

マカロフは小さなグレイに残酷とも思われる事を言った

 

『そんな!だってここにはスゲェ魔導士が沢山いるじゃないか!』

 

グレイはくいさがりマカロフに氷を何とかできないか頼んでいた

 

『一つだけ手がないこともないが‥‥いや、ダメじゃそれはできん、氷を溶かすとはそのウルとやらを殺すことに等しいのじゃぞ』

 

 

・・・

 

 

「今思えばあの時じーさんが言おうとしていたのはムーンドリップの事だったんだろうな」

 

(へぇー、マスターはムーンドリップの事を知ってたのか...)

 

「まさかそのウルを殺すような事を兄弟子がやっていたと思うとがっかりだよ」

 

「なんとでも言うがいい俺はこの日の為に生きてきた」

 

「師が死んだ今残された弟子はなにをもって師を越えられるかよく考えてみろ!師が唯一倒せなかったデリオラを倒すことで俺は師を越える!」

 

リオンがグレイに攻撃するがグレイはそれをかわし氷の刀でリオンを切り裂く

 

「その向上心は立派なものだがお前は途中で道を間違えてるのに気づいていねぇ」

 

「なにも見えてねぇやつがウルに勝つだと!!!100年はえぇよ、出直してこい!!!!」

 

リオンは氷となって割れていた

 

(偽物?)

 

「アイスメイク...」

 

グレイの後ろからリオンの声が聞こえる

 

「スノータイガー!!!」

 

氷の虎がグレイに迫る

 

「アイスメイク・プリズン」

 

ガシャン!

 

グレイの作り出した檻により虎は身動きがとれなくなる

 

「くだらん!そんな檻ぶち壊して...」

 

ガシャン!ガシャン!

 

「!!!」

 

リオンの虎は檻を壊そうとするがびくともしない

 

するとグレイが檻から降りて両手に魔力を込める

 

「片手での造形はバランスが悪い、だから肝心なときに力が出せねぇ」

 

グレイが氷のバズーカでリオンに攻撃した

 

 

 

「アイスキャノン!!!」

 

 

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

 

「ウルの教えだろ」

 

「グ...グレ...イ...ごあっ!」

 

リオンは血を吹いて倒れた

 

「ふぅー...」

 

 

 

ゴチン!

 

 

 

リートはグレイに近づき拳骨かました

 

「いってぇぇぇ!」

 

「無茶しすぎだ...バカ、さっさと止血しろ」

 

「何で今殴ったんだよ!」

 

「自分で考えてみろ...けどまぁ」

 

「?」

 

 

 

「ナイスファイトだったぜ...グレイ」

 

 

 

リートはグレイを誉めた

 

「!」

 

「ったく、言わせんなホラさっさと行く...」

 

 

 

 

 

 

グオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ!」

 

「うるせぇ!!」

 

「この声...忘れようがねぇ...」

 

「グレイ?」

 

「デリオラが復活しやがった...」

 

「ナツ...拳骨10倍確定...」

 




リートとリオンの戦いを最後までやろうか考えましたがやっぱり最後はグレイに決めさせたかったので急遽リオンVSグレイに変えました。まぁ展開的にリオンに勝ち目はなかったから仕方ない...
次回の見所はリートがナツにする拳骨は何倍までなるかです...あれ?そこじゃない?

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