FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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正直、リートと誰を戦わせようか考え中なんですよねぇ


ブルーノート

「うっ…」

 

アズマにやられていたリートは、ようやく目を覚まし体を起こした。

 

「さっきのは…メイビスって確か初代の…」

 

リートは、意識がまだハッキリしないままメイビスに話されたことを思い返す。

 

「異結魔法…オレに預けた力、滅全魔法…倒して欲しい敵か、あの人、色々オレに一気にぶっちゃけすぎじゃね?」

 

リートは立ち上がり、自分の魔力を感じとる。

 

「今わかるのは異結魔法ってのが解けたからだろうか…体の中で今までなかった別の魔力をいくつか感じる…」

 

リートは魔力を感じとるのを止め、状況を頭の中で整理した。

 

「さっきの奴の気配はねぇ、いったんテントに戻るか…向こうが心配だ」

 

リートは急いで拠点へと走り出した。

 

 

「ここにゼレフがいたの?」

 

その頃、ナツ達はゼレフがいたという場所へとやって来ていた。

 

「いねぇ」

 

「もう連れていかれちゃったんだ」

 

「そもそも、ゼレフって大昔の魔導士ですよね?そんな人が今も生きてるってちょっと現実味があまり無いんですけど」

 

「まぁ、確かに実感はわかないわよね」

 

くんくん

 

「なんだこの臭い、あいつ何か撒いていきやがったな。これじゃ追えねぇぞ」

 

「アタシもカナを探さなきゃ」

 

くいっ

 

ルーシィは、真剣な顔で片足を上げだす。

 

「何で片足あげてるんですか?ルーシィさん」

 

「ハッピー!!」

 

それは、ハッピーがノーロさんでルーシィを操っていたのが原因で、ルーシィは即座にハッピーを追いかけ回す。

 

「アタシもウェンディを探さないといけないんですけど」

 

「ん?ウェンディなら居場所知ってるぞ」

 

「はい!!?」

 

「今はじっちゃん達と一緒にいるぞ」

 

「アタシが探し続けた意味ないじゃん!!!灯台下暗しだよ!!!」

 

マーラは頭を抱えて悶える。

 

「まいったな、少し寝るか」

 

「ダメよ!!アタシもカナの事が心配だけど、今はゼレフを追わなきゃ」

 

ゴキッ!

 

「ルーシィさん…ごめんなさい」

 

ルーシィはハッピーの毛をつけたノーロさんで背中をのけ反らさせて仕返しをしていた。

 

「ゼレフよりウェンディです!!!今すぐ戻りましょう!!!」

 

「落ち着きなさいよマーラ…」

 

マーラの急ぐ姿を見て、ルーシィは一度落ち着かせる。

 

「さっき話した通り、あいつらはゼレフを使って世界を変えようとしてる」

 

「世界を変えるってもな、話しデカ過ぎだっつーの」

 

「そうですね、アタシも話しが壮大過ぎてそこまで驚きがないというか」

 

ナツとマーラは、ゼレフについての情報についていけていないようだった。

 

「オイラ、魚だけの世界に行きたい」

 

「だったらアタシは、ウェンディだけの世界に行きたいです」

 

「そーゆー事じゃないし…時折思うんだけど、マーラって結構拗らせてるわよね」

 

「?何をです?」

 

「自覚ないんだ…」

 

「けどなぁ、このケジメは必ずつける。じっちゃんに手を出したんだ。このまま島を出られると思うなよアイツら」

 

「ナツさんが怖い…」

 

「島を出る…そっか!アイツらきっと船か何かで来てるハズ!!さっきの女の人、ゼレフをマスターの元へ連れてくって言ったでしょ、どこかにアイツらの船が停泊している可能性が高いわ。ゼレフはそこに連れていかれる」

 

ルーシィは、自信ありげに推理した。

 

「ハッピー!空から船を探すのよ!!」

 

「…オイラ、もう魔力切れちゃったみたい」

 

「それじゃーただの猫ちゃんねぇ」

 

「だったら、一旦じっちゃんとウェンディのとこに戻るか、シャルルとリリーに頼むんだ。うまく行けばラリカとも合流できてアイツにも頼める」

 

「え!?シャルルも来ちゃったの!!?」

 

その頃、悪魔の心臓の船では

 

「ずいぶん上機嫌だな、ジジイ」

 

「フハハハ!我が七眷属が三人もやられたようだ。やるではないか、マカロフの子らよ」

 

悪魔の心臓のマスターで、元妖精の尻尾2代目マスターであったプレヒト、そしてもう1人、ブルーノート・スティンガーが話をしていた。

 

「オレの出番かい?」

 

「いやいや、ヌシの出るような戦ではない、ブルーノート」

 

「オレにも少しは遊ばせて欲しいな、体がなまっていけねぇ」

 

ブルーノートは机に手を置くと、船全体が揺れ動く。

 

「これよさんか」

 

「なんだよ、船を沈めときゃあ奴らに見つかることもねぇだろ」

 

「さらしておけばよい、マカロフの子らはここに集まる。ここが悪魔の口の中とも知らずにな」

 

「餌を口まで運んでもらわなきゃ食えねぇのかよ?オレなら食いに出る」

 

「ヌシはここにいろ、ヌシが動けば場が荒れる。静まれい」

 

「チッ、坊主どもはあと四人、約半数だ…あと1人減ったら…出るぜ。今日は飛べそうなんだ」

 

 

傷ついたマカロフを懐抱するウェンディ達の元に、ナツ達が戻ってきた。

 

「ウェンディー!!」

 

「!ナツさん!!ルーシィさんに、マーラも!!」

 

ガバッ!

 

「ウェンディーー!!心配したよぉ~!!」

 

「ひゃあ!!」

 

「アンタ…ちょっと落ち着きなさい」

 

ようやくウェンディと再開できたマーラは、嬉しさのあまりウェンディに抱きつく。

 

「マスターの具合はどうなの?」

 

「まだなんとも言えないわ」

 

「やはり、傷が深すぎるのだろう。しかし不思議だ。命の危険は感じない」

 

「聖地と呼ばれるからには、何か秘密があるのかもね」

 

そこへ、ウェンディと共に試験にやって来ていたメストが瞬間移動で現れる。

 

「貴様は」

 

「どこに行ってたんだコノヤロー」

 

「この人が、評議員のメスト…」

 

「本当の名は、ドランバルトだ」

 

「ドランバルトさん?」

 

「ガッツリ偽名だったんだねぇ」

 

「心配しなくていい、ウェンディ…オレはお前達を助けに来た」

 

ドランバルトは、意気揚々に話しをすすめる。

 

「オレの魔法があれば、妖精の尻尾のメンバーだけをこの島から脱出させることが出来る!何とか全員の居場所がわかれば」

 

「…お断りしますって奴だ」

 

「な!」

 

ナツは不機嫌そうに、ドランバルトの提案を断った。

 

それに続いて、シャルル達も提案を蹴り始める。

 

「何で私たちが評議員の提案を受けないとならないの?」

 

「ギルドの問題は、自分達で片付けるさ、ここの連中は」

 

「そうじゃない!!!今のこの状況を本部に知られたら島への攻撃もあり得るって話だ!!!」

 

ドランバルトは、必死な形相で今の状況を話す。

 

「またエーテリオンを落とすつもり!!?」

 

「懲りないわねぇアンタらも」

 

「エーテリオン?なにそれ?」

 

「噂に聞いたことあるけど、洒落にならない破壊力の魔法らしいわよ」

 

「オイラ達、楽園の塔でそれを投下されたんだよ」

 

「何で生きてるの?」

 

「まぁ色々あって、詳しくはわからないけど、魔水晶が全部吸収しちゃったんだよ確か」

 

「いく先々でろくな目に合わないわねぇこのギルドは」

 

「そんなもの落とされたら!!」

 

「今回は、どうなるかわからないわね」

 

「その前にかたをつければいいだけだ」

 

「マカロフもやられた!!悪魔の心臓にはまだ恐ろしい奴も残ってる!!勝てるわけねぇだろ!!!」

 

その言葉にも、ナツ達は動じることはなかった。

 

「だから島ごとふっとばそうってか?」

 

「そんなの無茶苦茶だよ!ここはアタシ達のギルドの聖地で、初代マスターのお墓もあるんでしょ?!!そんな場所を軽々しく壊そうとなんてしないで!!」

 

「そんな事したら、皆ただじゃおかないわよ!!」

 

「オレ達評議院を脅すつもりか!!魔導士ごときが!!」

 

怒りで冷静さを失いつつあるドランバルトを、ナツは鋭い眼光で睨み付ける。

 

「いいかよく覚えとけ、悪魔の心臓だろうが評議院だろうが関係ねぇ、ギルドに手を出すやつはみんな敵だ。全て滅ぼしてやる」

 

 

その頃

 

タッタッタッタ

 

ひとまず拠点へと戻るリートは、その最中に振りだした雨により足場の悪いなか走り続けていた。

 

「くそっ、ひでぇ雨だな」

 

(今のところ情報がまるでねぇ、みんな無事だといいんだが…とにかく急がねぇと)

 




滅全魔法を使うまでもう少し…かな?
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