FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「そろそろ来る頃だと思っていた。待っていたぞギルダーツ」
「ずいぶん雰囲気が変わったじゃねぇかリート…それだけなら笑っていてやったんだがな、オメェ…仲間を殺そうとするとはどういう了見だ」
ギルダーツは鋭い目付きで刃鬼を睨み付け、刃鬼は口角を上げながら淡々と答えた。
「なぁに、ちょっとした遊びだ。オレの中にいるリートの意識に残っている心を完全に折るためのな」
「?どー言うことだ」
「ギルダーツ!!そいつはリートじゃねぇ!!!」
「何言ってんだナツ、どう見たってリートじゃねぇか」
「体はリートでも、操られてるみたいなのよ!!!」
ナツとルーシィの叫びに耳を貸すギルダーツは、何となくだがリートとは別人だと理解したようだ。
「なるほど、つまり今のオメェさんはリートとは別人だと思えばいいってことか」
「そうだな、操っている…とは似て非なるものだが、あながち間違いではない、オレを倒せばリートの意識が戻ってくる訳でもあるからな」
「じゃあテメェをぶっ飛ばせばリートが戻ってくるんだな?」
ギルダーツは拳を握って構える。
「ま、そーゆーことだ」
ダン!
ギルダーツは刃鬼の返答を聞いた瞬間に、刃鬼に向けて走り出す。
グオォォォ
「フン!」
ドゴォォン!!!
ギルダーツの拳と刃鬼の拳がぶつかり合い、巨大な衝撃波がナツ達を吹き飛ばす。
「うわぁぁぁ!!!」
「きゃぁぁぁ!!!」
「お前らはここを離れろ!!!こいつはオレが倒す!!!」
ギルダーツはナツ達にそう呼び掛け、攻撃を続ける。
「ずいぶんと威勢がいいなギルダーツ、流石はギルド最強の男だ」
「ハァッ!」
ドゴォン!!
ギルダーツと刃鬼の腕がぶつかり合い、また衝撃波が辺りを襲う。
「モード滅霊竜」
刃鬼は滅霊竜の力を使い、三人の分身を作り出しギルダーツに襲いかからせる。
「滅霊竜…無像」
「!」
ギルダーツは空いた腕で分身の一人を殴る。
ビキィ!!
「!」
分身を殴ったギルダーツの腕が凍りつき、一瞬だが、ギルダーツは刃鬼から意識をそらしてしまった。
「オレに集中しなくていいのか?」
「しまっ…」
ドガァ!
「ぐっ…」
ズザザァァァ
意識を反らしたギルダーツに、刃鬼の蹴りが炸裂するが、ギルダーツはそれを防ぎきった。
「……フッ」
パキィン
「ほう、凍った腕についた氷のみを砕いたか、器用なやつだ」
「だが、残りの2体の分身はどうする?」
刃鬼は、2体の分身を同時にギルダーツに向けて襲いかからせる。
「フン!」
ギルダーツは、クラッシュの魔法で分身2体を遠距離から粉砕した。
「やるな…ならこれでどうだ」
「モード滅悪竜」
「滅悪竜…
刃鬼がギルダーツに手を向けると、ギルダーツを巨大な冷気の竜巻が襲う。
ゴォォォォ!!!
「その竜巻に触れるとまた凍りつくぞ」
そして、刃鬼は腕を上に上げる。
「追加だ。滅悪竜…魔輝」
そのまま刃鬼は、竜巻に向けて無数の長針を放った。
長針は竜巻の回転に混ざり、竜巻の中で無数の針が渦巻くより危険な技と化した。
「さぁ、次はどーする」
バシュゥゥゥ!!
「!?」
余裕の笑みで竜巻を発生させ続けていた刃鬼、だが、目の前の竜巻が一瞬だが欠き消され、その瞬間、前方からギルダーツが飛び出してきた。
(そう来たか!!)
「オォォ!!!」
ドゴォォ!!!
「ガフッ…」
ドゴォォン!!
目の前まで迫ってきていたギルダーツに対応しきれず、刃鬼はギルダーツに殴り飛ばされる。
「クククっ流石だ。まさかオレが一撃をくらうとはな」
「さっさとリートを返しやがれよ。仲間をいたぶるのは好きじゃねぇんだ」
刃鬼は笑いながら、口元の血を拭い立ち上がる。
「リートの身体をものにするために、いつかは戦うべき壁になるだろうとは思っていたが…まさかここまでとはな」
「壁?」
「そうだ壁だ。貴様とアクナ…そしてマカロフ…この三人はリートの身体を通して見てきた中で、オレが強敵と認めた三人だ。つまり、越えるべき強敵というわけだ」
「アクナってーのはリートの師匠になったっていう…オレとそいつはよっぽどお前に気に入られたようだな」
「気に入った…あぁ気に入ったさ!オレは貴様を倒すことで最強へと一歩近づくことができる!この体で!!誰もオレに逆らえなくなるんだ!!!」
刃鬼は両腕をダランと落とし、下を見て笑い続ける。
「クククっクククククっ…貴様を倒し、ここの奴らを全滅させたら次はアクナだ。そして奴を殺したらオレはマグノリアを中心に世界をオレが力で支配する…それが…オレの野望なのだ」
「そんな馬鹿げた野望がまかり通るわけねぇだろうが」
「そう、本来ならまかり通らない…だが、それをできるだけの力がこの体にはある!!オレはそのためにリートの身体をいただくのだ」
「話しにならねぇ、テメェにはキツイお灸を据えてやるよ」
「やってみろ…最凶対最強…どちらが強いか、ここで決めるとしようじゃないか」
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