FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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ここからの展開、少し悩みました。

というか、前書きと後書きで書くことが無くなってきたぁ!!!

どーしよ…


攻めと守り

ドサッ

 

「おわっ!?」

 

「だぁー!もぉー無理だ!立ってられねぇ」

 

リートを支えていたギルダーツが倒れ込み、リートもバランスを崩してギルダーツの上に倒れ込む。

 

「いってー、オイ、大丈夫かよ?ギルダーツ」

 

「あぁ、つってもほとんどオメェのせいだぞリート」

 

「わ…悪かったって」

 

リートは、はにかみながらギルダーツに頭を下げる。

 

「だったら、後はお前達でケリをつけてこい、それが今のオメェのやるべき事だろ?」

 

「あぁ、分かってる」

 

リートは立ち上がりナツ達と同じく拠点へと走り去っていった。

 

「それにしても、リートのやつ…随分と強くなってたな、こりゃぁその内オレを追い越すかもしれねぇな」

 

バシャバシャ

 

ナツ達を追いかけるリートは、道中、刃鬼のコトを考えていた。

 

(今回の戦い…オレは何も出来ていなかった…アイツがキケンな奴って分かってたのに力を借りなければ家族が死んでいたかもしれねぇなんて…情けねぇ)

 

ギュゥゥ…

 

リートは拳を固く握り、悔しさで歯を食いしばる。

 

(強くならなくちゃいけねぇ…今よりも強く…)

 

そしてリートは、ある事に気がついた。

 

(そーいえば、刃鬼のやつが倒れてからも滅全魔法って使えるのか?)

 

リートは、掌を上に向けて魔力を練ってみた。

 

「モード滅神竜」

 

シュルルルル

 

リートの掌に、青と黒の2つの冷気が渦巻いて現れた。

 

「…できた。しかも、今度は刃鬼のやつが出てこねぇ」

 

(アイツをギルダーツが倒したからか?…それともアイツ自身の魔力が底を尽きてオレと入れ変われねぇ…とか?)

 

リートは頭を悩ませ続けるが、一向に答えが出るハズもなく

 

「…やめだ、考えても分からねぇのに、今考えるだけ無駄ってもんだな」

 

リートは、走るスピードを上げて拠点へと向かった。

 

タッタッタッ

 

「着いた!」

 

「「「「リート(さん)!!!」」」」

 

ようやっとの思いで拠点に着いたリートは、その光景に足を止める。

 

「心配しましたわよー!」

 

拠点に着いたリートに、ラリカが勢いよく飛びついてくる。

 

そして、リートはそれを軽く身体で受け止めた。

 

「悪ぃ、心配かけた」

 

「ちょっと待って!…アナタ…本当にリート?」

 

先程の戦いを見ていたルーシィが、当然のごとく刃鬼の存在を疑う。

 

「大丈夫だ。今は刃鬼のやつはオレの中で眠っているのか反応がねぇ、正真正銘、妖精の尻尾のリートだよ」

 

「って言われても…」

 

「ルーシィさんって、結構疑り深いんですね」

 

「あんな危険なやつがさっきまでリートを乗っ取ってたのにいきなり信用出来るわけないじゃない」

 

「…ルーシィの言うことももっともだな」

 

「?どーゆーこと?」

 

「さぁ?」

 

刃鬼の存在を知るルーシィ達はリートを疑い続け、全く存在を知らないリサーナ達は、何故ルーシィがリートを警戒しているのかさっぱり理解していなかった。

 

「大丈夫だ…」

 

そして、ナツがゆっくりとリートに歩み寄る。

 

「ナツ!?」

 

「この感じ…間違いなくリートだ」

 

「分かるのか?」

 

「あぁ」

 

「ナツ…ありがとう」

 

ドゴォ!

 

「おごぉぁ?!」

 

安心するリートの顔面に、ナツは全力で拳を奮った。

 

「ちょっとナツ!!!」

 

「いきなり何してますの!!?」

 

「これで今回の事はチャラだ」

 

ナツは、殴り飛ばしたリートに手を差し伸べる。

 

「っつー…あぁ、すまなかったな」

 

リートはナツの手を取り立ち上がり、今の状況を整理する。

 

「それよりも、ここにも奴らが来たのか」

 

「うん、ミラ姉は私を庇って…」

 

「エルフマンとエバーグリーンもやられて、バンクとガジルは、敵は倒せたけどボロボロで、ここに着いた途端気絶するように寝ちゃって今も眠っちゃってる」

 

「そうか」

 

リートは眠るミラの元へ歩み寄ると、片膝をつけてミラの手を優しく握る。

 

「ごめんな、オレがもっとしっかりしてるべきだった。お前とリサーナに重荷を感じさせるようなことしちまった」

 

「オレは…お前に居なくなられる訳にはいかねぇんだ。だから、今は無理せず休んでくれ」

 

リートは、眠るミラの額に口付けをして立ち上がった。

 

「リート、アンタ恥ずかしげもなくよくやるわね」

 

「見てるこっちが照れちゃいました」

 

「何だよ、ただデコに口つけただけじゃねぇか、何が恥ずかしいんだよ」

 

「ナツはデリカシーから学んだ方がいいと思うよ」

 

「んだとぉ!」

 

「まぁまぁ…いいじゃありませんの」

 

「ミラ姉が起きてたら、リートは今頃滅茶苦茶にされてたと思うなぁ」

 

「メメメ滅茶苦茶!?」

 

リートの先程の光景を見ていた全員が、それぞれ言いたい放題リートに向けて言っていた。

 

「…なんだよ…別にいいだろ!恋人なんだからよ!」

 

「別に誰もダメとは言ってませんよリートさん」

 

「うっ…」

 

「アンタ達、今はそんな事してる場合じゃないわよ」

 

「あぁ、敵はまだ残っている。そーゆーのは全てが終わってからにしてくれ」

 

呑気に話すメンバーに、シャルルとリリーが2人して注意する。

 

「ウチのギルドの猫2匹が辛辣すぎる…」

 

「とりあえず、グリモアの戦艦をひがしの沖で見つけた。攻め込むにしてもこちら側も負傷者が多すぎる。ここの守備を考えてチームを2つに分けてみたらどうだろう」

 

リートはリリーの提案を聞いて、顎に手を当てる。

 

「そうだな、敵の残党も居ないとは言いきれねぇ、リリーの言う通り、攻めと守りで分けるのが定石か」

 

ゴロゴロ

 

そんな話をしてる間に、空の天気は一段と酷くなり、雷まで鳴り出した。

 

「空…荒れてきたわね」

 

「雷…やだね」

 

そして、その雷の音に怯える者が1人

 

ガクガクブルブル

 

「?どうしたリリー、耳なんか塞いで」

 

「まさかアンタ、雷が苦手なの?」

 

「そーなの?リリー」

 

ドキッ

 

「あら、意外と可愛らしい所があるんですのね」

 

「プフっ」

 

雷に怯えるリリーを見て、ハッピー達は少し笑っていた。

 

「うるさい!」

 

「まぁ、そう言ってやるなよ。誰にだって怖いものくらいあるさ」

 

「リートさんも何か怖いものってあるんですか?」

 

「あるぞ」

 

「え?そんなのありましたの?私知りませんわよ」

 

「オイラも知らないよ」

 

「ブチギレしたミラやエルザはこの世の何よりもおっかねぇからな」

 

「それはギルド共通の恐怖ですわよ」

 

「あい」

 

 




これを書きながらYouTubeでとある動画を見ていました。

○○のドレミの歌…これだ!

ってなわけで作ってみました氷竜ドレミ歌

3~4回に分けよう。

ってことで今回はドレミ歌のドとレです!

ド〜は
リート「どんだけ拷問器具買うんだよ!?」
ラリカ「私が満足するまでですわ!!!」
リート「家に収まりきらんわ!!!」
のド〜

レ〜は
リート「冷気が足りない腹へった。グレイ氷作って、もしくはミラのカキ氷持ってこい」
グレイ「召使いかオレは!!」
のレ〜

次回はミとファです!

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