FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「滅悪竜?フン!ヌシの力も所詮は一なる魔法のひとつに過ぎぬ」
「一なる魔法、一なる魔法ってうるせぇんだよ。そんなに負けねぇ自信があるならさっさとかかってこい」
リートは手を招いてハデスを挑発すると、ハデスは新たに構えをとる。
「ウヌらは行けぬ、大魔法世界には、ウヌらは足りぬ、深淵へと進む覚悟が」
ハデスが構えをとると、先程まで瓦礫だったものが見たこともない化け物へと変化する。
「それが悪魔…か」
「ゼレフ書第4章12節より、裏魔法『
リートの後ろにいるエルザやルーシィ達は、もはや気力もなく、ただ恐怖に震える事しかできなかった。
(一つ一つが…なんて絶望的な魔力の塊…ありえん)
(怖い、こわいっ!!)
「深淵の魔力を持ってすれば土塊から悪魔をも生成できる。悪魔の踊り子にて天の裁判官、これぞ裏魔法」
「次から次へと、やっかい極まりねぇ奴だ」
「踊れ、土塊の悪魔」
ぜレフの言葉に悪魔が反応し、一斉にリートに襲いかかる。
「オメェら!巻き込まれねぇように何とかして離れてろ!!!絶対にコイツらを通しはしねぇから!!!」
「お…おう!」
「全員できる限り離れるんだ!!!」
リートは水色の冷気と青色の冷気を両腕に纏い、構えをとる。
「氷悪竜の
リートは冷気で作った無数の鎌鼬を悪魔に向けて飛ばし、一体一体確実に真っ二つに切断した。
「ほう、残った僅かな魔力でここまでの技を見せるか」
「だが」
ハデスがまたも構えをとると、新たに瓦礫から悪魔を作り出す。
「土塊さえあれば悪魔は何度でも作り出せる」
「さぁて、そいつはどうかな」
「何をたわけた事を…」
そして、また先程やられてしまい瓦礫に戻った悪魔を呼び起こそうとするが、
(!?…悪魔が生成できん…だと?)
リートは、うろたえるハデスを見てニヤリと笑う。
「悪魔が作れねぇんだろ?」
「……ウヌは一体…何をしたァァ!!!!」
ハデスは悪魔を一斉にリートに襲いかからせるが、リートはその場から飛び退いて攻撃をかわす。
「簡単なことだ、今のオレの力は、悪魔を殺すドラゴンの力だぜ?1度殺した悪魔が復活することは無い」
「ふ…ふざけるなぁぁぁ!!!!」
ハデスは残った悪魔を手元に凝縮させ、レーザーのように撃ち出した。が、その先にいるのはリートではなく、
「!?ナツ!!!みんな!!!」
そう、その先に居たのはナツやルーシィ達妖精の尻尾の仲間たちだった。
「!みんな!この場から逃げろ!!!」
「エルザさん…腰が抜けちゃって…」
「こっちだ!!!」
エルザは単独で、ウェンディはグレイに担がれて攻撃の外に何とか逃げ延びるが、
「ナツ!!!お願い立って」
「ぐくっ…くそっ…動けねぇ…」
ルーシィに必死に呼びかけられるナツだけは、未だ立ち上がることが出来ずにいた。
「ナツ!!!ルーシィ!!!」
「やべぇぞ!!今のアイツらがあんなのくらったら!!」
「2人とも逃げてください!!!」
「フハハハ!!!さぁ!!!ウヌらはどうする?!!!」
「くっ!」(魔法じゃ間に合わねぇ!!!)
もはや考えてる余裕もないと感じたリートは、気づいた頃には身体が勝手に動いていた。
(もうダメ!!!)
ルーシィは膝を着くナツを抱きしめて、目を強く瞑る。
ズォォォォ!!!!
レーザーが過ぎ去った後、ルーシィはゆっくりと目を開ける。
「……なんとも…ない」
「ぐっ…」
2人が前を見ると、そこには手を横に広げて2人を庇うように立ち尽くすリートの姿があった。
「スッ…リート!!!!」
「リート!!!!」
「はぁ、はぁ…よーし、お前ら…生き…てるな?」
「バカヤロウ!!!何やって…」
「怖いか?…ナツ…」
「!」
ナツの言葉を遮って、リートはボロボロになりながらも話しかける。
「エルザ、グレイ、ウェンディ、ルーシィ…そしてナツ、恐怖を抱くってのは悪いことじゃねぇんだ。
恐怖ってのは悪じゃねぇ、それは自分自身の弱さを教えてくれる…弱さを知ることができるからこそ、人は優しくなれるし強くなれるんだ。
今は恐れていい、泣いたっていい、震えたって構わない…乗り越えろ、乗り越えた先に強さと優しさがあるんだからよ」
リートは顔を上げて、ナツ達の方を見ると、ニカッと笑う。
「お前たちが乗り越えられるまで、オレはいつまでも立ち止まっててやるよ」
そして今度はハデスを睨みつけた。
「だから、今はお前たちの恐れの対象であるあいつを、オレが倒してやる」
「話し合いはもうよいか?ならばそろそろウヌにトドメを刺すとしよう」
ハデスはもう一度悪魔を一斉に凝縮させて、レーザーを撃ち出した。
「全てを闇の底へ、日が沈む時だ。妖精の尻尾!!!」
「「「「「リート(さん)!!!!」」」」」
「やぁぁめぇろぉぉぉぉ!!!!」
ズドォォォ!!!
「……」
ピキピキピキ…
「!」
ハデスの撃ったレーザーが徐々に凍り付き始め、凍りついたレーザーは一瞬で割れて氷の結晶として降り注ぐ。
「バカな!!?」
氷の割れた先には、リートが両腕を前に突き出し抑える構えをとっていた。
「一体ウヌの何処にそれほどの魔力が!!?」
そして、ウェンディがあることに気がつく
「!…あれ?」
「どうしたの?ウェンディ」
ウェンディの視線の先には倒れていたハズの天狼樹が元の姿に戻っていた。
「な…」
「そんな…」
「天狼樹が元通りになってる!!?」
「魔力が元に…」
「戻っていく!!!」
リートは、構えをといて、足に力を込めた。
「これで終わりだ」
ドン!!!
床を一蹴りしただけで一瞬でハデスの下まで近づいたリートは、ハデスの顔面に強烈な拳を叩き込む。
「ぐはぁぁ!!!」
「バカな!!!裏魔法をあれほど受けてまだこれだけの力があるなど!!!」
(まさか!!)
その頃、ハッピー達が船の動力源と思いハデスの心臓を破壊していたのだ。
(私の心臓を!!!?)
「ォォォォォ!!!!」
リートはハデスの胸ぐらを掴み取り、開いた片腕で強烈なラッシュを叩き込んだ。
(私がマカロフに負けるというのか…)
「終わりだ!!!」
「否ぁ!!!」
最後の一撃を打つ瞬間に、ハデスはリートの顎に掌底を入れ、リートは殴り飛ばされる。
「ぐわっ!!!」
「魔導を進む者、頂きにたどり着くまでは、悪魔は眠らない!!!!」
ハデスは残った魔力の全てを使い、6体の悪魔を作り出しリートに向かってつき進ませる。
「行けぇ!!!悪魔たちよ!!!」
ズザザァ!!!
ダッ!!
だが、リートはそんな事もお構い無しに、前に突き進む。
「こんなもの!!!」
ドガッ!!!
「!」
リートが悪魔を攻撃しようとした瞬間、ラクサスが立ち上がって悪魔を殴り飛ばし、リートの行く道を開けてくれた。
「行けぇ!!!」
「おう!!!」
だが悪魔は後5体、リートは残った悪魔にも突撃して行った。
「契約まだだけど…開け!!!磨羯宮の扉!!!カプリコーン!!!」
ルーシィは、この争いで新たに手に入れた星霊カプリコーンを呼び出し、悪魔に立ち向かう。
「ルーシィ!!」
「行ってリート!!!悪魔はあたし達が何とかする!!!」
「ウヌは!!」
「ゾルディオではありませんぞ、メェは、ルーシィ様の星霊カプリコーン」
カプリコーンが悪魔を一体払い除け、更に道は開けた。
そして次の一体も、
「見様見真似、天竜の翼撃!!!!」
ウェンディも天竜の力で悪魔を吹き飛ばす。
「ウェンディ!!」
「お願いします!!リートさん!!」
そして次は2体同時に現れるが、
バッ!!
それを阻止するようにグレイとエルザが前に出る。
「
「天輪・
「グレイ!!エルザ!!!」
「後は頼んだ!!!」
「決めて来やがれ!!!!」
そして最後の一体が、リートの前に立ち塞がる。
バチバチ、ゴォォォ
「フゥゥゥ…」
最後の一体の拳が届く前に、ナツがリートの前に飛び出した。
「滅竜奥義・改!!!」
炎と雷が、悪魔を巻き込み、一気に悪魔を吹き飛ばす。
「
「……ナツ」
「行けぇ!!!リーートーーー!!!!」
ズザァァッ
もはやリートを防ぐ悪魔はいなくなり、リートはハデスの元にたどり着いたと同時に、両手に魔力を込める。
「これで…ほんとに終わりだ」
「カァァァッ!!!」
ハデスが拳を振り下ろそうとするが、それよりも早く、リートがハデスの身体に手を当てて巨大な氷の球を作ってハデスを包み込む。
「滅悪竜・奥義!!!」
「
ドォォン!!!!
ハデスを囲った巨大な氷の塊は、弾丸のような速さで発射され、ハデスは島の奥まで吹き飛ばされて行った。
「オォォォォォォ!!!!」
「これがオレ達のギルドだァァ!!!!」
滅悪竜奥義とか出したけど…これすると他のモードでも奥義作らんとじゃね!?もしかしてマズった…?