FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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特にこれといって大きな話しの進みはございません!…なんかすんません


つかぬ間の安らぎ

「終わったな」

 

「あぁ」

 

全てが終わり、エルザもいつもの鎧姿に戻る。

 

「私たち勝ったんですね!!」

 

「あたし達、ついにやったんだね」

 

「リートにおいしいとこ持ってかれちまったけどな」

 

「はぁっ…はぁ…」

 

全員が安堵する中、リートは息を粗げて膝を着き、滅悪竜を解いた。

 

「おい、大丈夫かよリート」

 

「あぁ、ちょっと魔力を使いすぎただけだ。心配…うっ!」

 

「リート!!?」

 

「しっかりしろ!!リート!!!」

 

「ウェンディ!!!リートを診てやってくれ!!」

 

「はいっ!!」

 

『まさかここまでやるとは思わなんだな』

 

リートの意識の中で、ずっと黙っていた刃鬼が話しかけてきた。

 

「バ…刃鬼…」

 

『安心しろ、今のオレには貴様を乗っ取ることは出来ん。だが、警告だ。もう時期に奴がこの島に来るぞ』

 

「奴…?奴って…うぐっ!」

 

『すぐに分かる。貴様に死なれては困るからな。後は好きにするといい』

 

そして、刃鬼の声は聞こえなくなり、リートの荒くなっていた息も落ち着いて来ていた。

 

「…おい、大丈夫か?」

 

「…あぁ、悪い心配かけた」

 

「リート、お前に聞きたいことがある」

 

「?」

 

落ち着いてきたリートを見て、エルザが話しかけてきた。

 

「先程まで使っていた力は何だ?滅全魔導士とは一体何だ?」

 

リートは頭をガシガシとかくと、エルザの質問に答える。

 

「さぁな、オレにも詳しいことはよく分からねぇ、だがあまり使える代物でもねぇな」

 

「そうだろうな、あの力は魔力の消耗が明らかに激しすぎる」

 

リートはバツの悪そうに話しを続けた。

 

「それだけじゃねぇんだ」

 

「どういう事だよ?魔力の消耗以外にも何かあるのか?」

 

グレイがそう聞くと、リートは視線をグレイに変えて答える。

 

「…刃鬼が出てくるかもしれねぇんだ」

 

「バキ?…ってなんだそりゃ?」

 

「あーアイツね、確かにアイツが出るとヤバいわよね」

 

「知ってるのか?ルーシィ」

 

「リートの身体を乗っ取る悪い奴よ。ものすごく強かったんだから」

 

「刃鬼、とは何者だ?」

 

「鬼の一族の魂…なんだとよ。今もオレの意識の中に居て、滅全魔導士の力を使うといつ現れるか分からねぇ、だから迂闊にこの力は使えねぇんだ」

 

「だが、ハデスとの闘いではそんな様子は無かったが」

 

「ギルダーツが倒した直後だったから、あいつの意識が無かったんだよ。恐らく、アイツが現れるのはオレの体力と魔力が一定以下になった時に滅全魔導士の力を使った時だ。だが、今はまだその基準が分からねぇ」

 

「関係ねぇよ」

 

ナツが悩むリートを一言で一喝する。

 

「今度はオレがアイツを倒してやるだけだからな」

 

「ナツ…」

 

リートが、軽くナツを小突いて呆れた顔をする。

 

「なら、ギルダーツ並みに強くならねぇとな」

 

「へっ!ヨユーだね!今のオレならな!」

 

「どの口が言ってんだクソバカチョロ火野郎が」

 

「ア"ァ?余裕だっつってんだろカチコチ変態パンツ男」

 

「なんだとこの熱血ツリ目野郎が、暑苦しいんだよ」

 

「んだと、このヒエヒエタレ目が、見てるだけで寒いんだよテメーは」

 

「やめんか!!!」

 

「「あいっ!!!」」

 

「意外と元気じゃねぇかお前ら」

 

「「アハハハッ!!」」

 

喧嘩を始めようとするナツとグレイを、エルザが一喝するといういつもの光景に戻り、ルーシィ達にも笑顔が戻る。

 

「うえぇぇーーん!!!助けてナツゥ!!!」

 

「リートーーー!!!ヘルプミーですわぁぁぁ!!!」

 

安堵したのも束の間、談笑するリート達の下へ、ハッピーやラリカ達が全力疾走でかけてきた。

 

「お前ら…」

 

「あれって」

 

「悪魔の心臓の残党…っぽいな」

 

本来なら余裕で倒せる敵だが、今のリート達は余裕が無かった。

 

「マズイぞ」

 

「くそっ、さすがにもう魔力がゼロだ」

 

「くっ…」

 

「すまん、オレも魔力が」

 

「みんな怒ってるよぉ」

 

「そりゃそうでしょ」

 

「船を壊したのは(わたくし)たちですから当然と言えば当然ですわよね」

 

「ぐっ…お前らは下がってろ」

 

リートが立ち上がろうとするのをウェンディが必死に止める。

 

「ダメですリートさん!!!貴方が1番重症なんですよ!!!」

 

「構うもんか、魔力が無くても手足があれば喧嘩くらいはできる」

 

「リートさん!!!」

 

ザッ!

 

「そこまでじゃあ!!!」

 

リートが立ち向かおうとした時、瓦礫の上からギルダーツとジュビアを除くマカロフ達妖精の尻尾のメンバーが勢ぞろいして悪魔の心臓の残党を睨みつけていた。

 

「じっちゃん!!」

 

「ミラ!!」

 

「みんなー!!」

 

「マスターもガジルさんも!!」

 

「よく無事で!!」

 

天狼樹が戻ったことにより、島の籠で全員が元気を取り戻していたのだ。

 

妖精の尻尾のメンバーが揃い、悪魔の心臓の残党が慌てふためく。

 

「ふ…増えた!!?」

 

「あれは、マカロフだ!!!」

 

「おい、大変だ!!さっき、アッチにマスターハデスが飛んでいくのを見たって奴がいるって!!」

 

「マスターが負けたのか!!?」

 

 

「今すぐこの島から出て行け」

 

ヒィェェェェ

 

マカロフの一蹴りで、悪魔の心臓の残党は一目散に逃げ出して行った。

 

やったぁぁぁ!!!!

 

これで本当に妖精の尻尾の勝利が確定し、全員が喜びの声をあげる。

 

「フフフ、リート」

 

「ん?」

 

「この後お説教ね」

 

笑顔でリートに話しかけてくるミラだが、目の奥が笑ってない事を、その場の全員がきづいていた。

 

「……なんで?」

 

「自分で考えてください」

 

「なんでウェンディも怒ってんの?」

 

「ウェンディ〜無事で良かったよぉ〜〜」

 

「ひゃあ!!!」

 

泣きながらウェンディに抱きつくマーラに、ウェンディは優しく頭を撫でる。

 

「うん、全部終わったよ。マーラ」

 

「あれ?ジュビアは?」

 

「ん?見てないな」

 

ジュビアを探すグレイに、フリードは見ていないと答える。

 

(無事なのか?ゼレフはどーなった?)

 

そしてマカロフは、黙ってここに来ていたラクサスに目を向け、ラクサスはバツの悪そうに目を背ける。

 

「よくぞ、戻ってきた……なーんて言うと思ったかバカタレめぇ!!!破門中の身でありながら、天狼島へ足を踏み入れるとはァ!!!!」

 

「うるせぇジジイだなぁ」

 

「マスター落ち着いてぇ」

 

「まぁまぁマスター、ここは1つ穏便に…」

 

「ラ…ラクサス…」

 

必死に暴れるマカロフを、宥めるように抑えるリートとレビィ、そしてその光景を雷神衆の3人が見て肩を震わせていた。

 

「帰ってきたのか!!!」

 

「ラクサスゥーー!!!」

 

「ウザッ!!」

 

泣きながら喜んで抱きつく雷神衆3人組にも、ラクサスはウザったいといいながらもされるがままになっていた。

 

「相変わらず厳しいなぁマスター、これぞ漢」

 

「そうね、破門中…か」

 

「さーて試験の続きだぁ!!!!」

 

「今からやるの!!?」

 

気合を入れて叫ぶナツに、ハッピーは驚いていた。

 

「2次試験は邪魔されたからなぁ、ノーカウントだ!!この際分かりやすくバトルでやろうぜバトルでよ」

 

「バトルか!いいなそれ!オレも混ぜてくれ」

 

「オメェは1次試験で脱落したろーが」

 

「私はもうバンクさんと組むのは嫌ですよ?!!!」

 

「テメーらの頭どーなってんだ!!そんなボロボロでオレに勝てるとでも思ってんのか!!」

 

「あぁ、ヨユーだね!!!今のオレは雷炎…はっ!!?あっ…あぁ…」

 

「オ…おい」

 

バタン!

 

余裕そうにしていたナツがいきなり倒れ込み、いきなり気を失った。

 

「ナツ!!?」

 

「どんな気絶の仕方だよ!!!」

 

「おう、動かねぇなこりゃ」

 

気絶するナツに心配そうに声をかけるレビィ、そしてそれをツッコむガジル、最後には木の棒でツンツンと突ついてみるバンクという奇妙な光景が出来上がっていた。

 

「あーぁ、こりゃ身体に相当な負荷をかけた代償だな」

 

「炎以外を食べた副作用だな」

 

「とりあえず、キャンプまで戻りませんか?」

 

「さんせー!私もう疲れちゃった」

 

「少しは休まないと身体がもたないわ」

 

そして倒れたナツを放置して、全員がキャンプ地へと足を進める。

 

「それもそうだな」

 

「帰ろ帰ろ」

 

「リート、キャンプ地に戻ったらまず正座ね」

 

「え?だからなんd「正座ね」…あい」

 

ナツを背負うルーシィと、その隣にいるハッピーを残して。

 

「え?ちょっと!アタシがナツを運ぶの!!?」

 

「大丈夫!オイラが応援してあげます」

 

「手伝うとか言えないのかしら?」

 

「そーゆー事でしたら、メェにお任せ下さいルーシィ様」

 

ルーシィが呼んだわけでもないのに、いきなりカプリコーンが現れ、ルーシィを片手で抱き上げ、ナツを脇に抱える。

 

「カプリコーン、ありがとぅ」

 

「!気のせいかナツがおざなりに」

 

「コチラの猫様はルーシィ様の御学友で?」

 

「あい!そちらのルーシィ様の先輩にあたります」

 

ハッピーとカプリコーンも話しを続けながら、メンバー達に着いて行った。

 

「フフフ、なんだろうねありゃぁ」

 

「すっかり馴染んでやがるなぁ」

 

笑いながら談笑するカナとグレイだったが、心の奥では、カナはギルダーツを、グレイはジュビアの事を心配していた。

 

そして全員が揃ってキャンプへと向かって足を進めるのだった。




今回進んだ事、刃鬼復活!…ダメじゃね?

最近ちょっと悩んでるので読者の皆さんに聞きます。この先この作品でクロスオーバー要素つけた方がいいと思いますか?因みに付けるとしたらキャラ崩壊をなるべく防ぐ為にオリジナル物語か、その物語から繋がるところを本編で出すくらいにしかなりませんが

  • オリキャラに技とかだけでも出して欲しい
  • クロスオーバーキャラも出して欲しい
  • 無くてもいい
  • 無い方がいい
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