FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今日は完全にリートのお仕置き会です


キャンプ地で

「がぁーごぉーがぁーごぉー」

 

あれからキャンプへと戻った妖精の尻尾のメンバーは、それぞれがようやっと一息つけたという所だった。

 

「うるせぇなぁナツ!!黙って寝れねぇのかよ!!」

 

「いいじゃない、休ませてあげれば」

 

「ミラ姉、いいこと思いついた!!」

 

リサーナは、ナツの髪をゴムで留めて遊び出す。

 

「ツインテのナツ!!可愛くない?」

 

「アッハハ」

 

「気持ち悪っ」

 

「あのー…ミラさん、オレはいつまで正座をしていれば?」

 

ミラの近くで正座をしているリートは、もうかれこれ30分程正座し続けていた。

 

「そうねぇ、リートがなんで怒られているか分かるまでかな?」

 

「満面の笑顔で鬼のような発言!!?」

 

「ラリカー!石追加よぉ」

 

「はいですわぁ」

 

ラリカは、平たく重みのある石をリートの足の上に持ってくると、そのまま足に乗せて積み上げる。

 

ゴトン!

 

「ア"ァァァァァァ!!!!ナニコレ!めっちゃ痛い!!」

 

「古くから伝わる拷問、石抱きですわ!!1度こーゆー簡易的かつ、苦痛を浴びせられる拷問もやってみたかったんですわよねぇ」

 

「だからってなんでオレで実験するの!!?」

 

「ミラに頼まれたものですので、私としてもやってみたかったこともあり、断れませんでしたわ」

 

「鬼ラリカ !!悪魔ミラ!!!人でなしコンビ!!!」

 

「ラリカ、反省してないみたいだから石3枚追加よ」

 

「了解ですわ」

 

ラリカは、懐から1枚ずつ石を取り出す。

 

「どーやって出したの今!!?」

 

「フッ、愚問ですわね。事、拷問に関してなら、私に不可能はありませんの!!!」

 

「そこは不可能であって欲しかった!!!」

 

ゴトン、ゴトン、ゴトン

 

「ア"ァァァァァァ!!!!」

 

それから後、ミラはようやく立ち上がり、シクシクと泣いてるリートの前でしゃがみ込んで顔を見る。

 

「?」

 

「いい?リート、私が怒ってるのは貴方が自分の命を軽く見たからよ」

 

「へ?いや、オレは別に軽くなんて「見たでしょ」…どの辺で?」

 

ミラは人差し指を立てて、リートの鼻を触る。

 

「あなた、さっき悪魔の心臓の残党に1人で立ち向かおうとしたでしょ、魔力もないボロボロの身体で、ウェンディに止められながらも。私が怒っているのはそこ」

 

「あ…見てたんっすね」

 

「えぇ、だからコレは罰よ。今後同じようなことをしようとして、あなたが死んだりしない為のね」

 

「……」

 

リートは、申し訳なさそうに下を向く。

 

「という訳でラリカ!石、お願いしまーす!!」

 

「はぁいでっすわぁ!」

 

ゴトン

 

「もはや純粋に楽しんでないっすかァァァァ!!!?」

 

 

そして、リートの叫びは全員に聞こえていたが、誰もリートを助けようとはしなかった。

それはミラの言うことが最もだと思う者、特に助ける理由が無い者、そしてミラが怖いから手を出せない者と理由は様々だった。

 

「オイラ達が壊したのがハデスの心臓だったのかぁ」

 

「偶然とはいえ、いい仕事したわね」

 

「あれが船の動力源になってたとも思えば、エクシード隊の初任務は、成功という訳だ」

 

「そうね」

 

「あいさー!」

 

ハッピー、シャルル、リリーと談笑をしているところに、ガジルがリリーを心配していやってくる。

 

「オイ!怪我は無いかリリー…ぐっ!」

 

「うむ、お前よりはマシだ」

 

雷神衆は、ラクサスが帰ってきたと思い、嬉しそうに話しをする。

 

「よく帰ってきたなラクサス」

 

『キターキター』

 

「いやぁ、帰ってきた訳じゃねぇよ」

 

「ラクサスが帰ってきたぁ〜」

 

「だから…」

 

「ねぇ〜、ラクサスがいない間にエルフマンが私に悪いことするのぉ、仕返ししてぇ?」

 

「テメェ!!!」

 

エバの話しを訊いたラクサスが立ち上がり、エルフマンに絡みだす。

 

「ほぉー、テメェいつの間に」

 

「ちょっ…ちょっと待て!これはつまり、ややこしい説明がぁ!!!」

 

ポンとエルフマンの肩に手を置いて、何かを察したラクサスがコクコクと黙って頷く。

 

「どーゆー意味だよコレェ!!!」

 

そして、カナと談笑してるルーシィに、カプリコーンが帰りの挨拶をしに来る。

 

「それではルーシィ様、メェはそろそろ」

 

「ありがとねカプリコーン。これからよろしくね」

 

「こちらこそ、ルーシィ様のお役に立てるよう努めます…そういえば、いえ、やめておきましょう」

 

カプリコーンが何かを言おうとするがやめてしまい、ルーシィが気にした様子を見せる。

 

「いいよぉ、遠慮なんかしなくていいから言って」

 

「それでは…健康と魔力の為にもう少し体重を絞られた方が良いかと、先程お運びした時にちょっと…」

 

「うっ…」

 

「これからはメェがお食事のメニューを考えましょうか?肉やスイーツをカットして」

 

「やっぱりちょっと遠慮してもらおうかしらぁ…」

 

「…ナハハ」

 

そして、ある程度魔力の回復したウェンディが、メンバー一人一人の治療をして頑張っていた。

 

「オー、もう痛くねぇや、やるな回復娘」

 

「ウェンディを変な呼び方しないでください!バンクさん!!」

 

「次、レビィさんの怪我の手当てをします」

 

「私は大丈夫、ウェンディも少し休んだら?」

 

「いいえ、天狼樹が元通りになってから、調子がいいんです」

 

「しかし、倒れた天狼樹がどうやって元通りに?」

 

エルザがどうしても分からないと考え込む素振りを見せる隣で、グレイはある人物の顔を浮かべていた。

 

(ウルティア…まさかな)

 

ガサガサ

 

グレイたちの後ろから草をかき分ける音が聞こえ、グレイとエルザの2人は慌てて振り返る。

 

「!なっ!」

 

「クセ者?!!」

 

草の陰から現れたのは、敵では無く、ゼレフを捕まえて逃げていった悪魔の心臓の1人を、追いかけていたジュビアだった。

 

「みなさ〜〜ん…」

 

「ジュビア!?」

 

「無事だったか!!」

 

「すみ"まぜん!!ジュビアは、ゼレフを逃がしてしまいましたぁ〜」

 

ジュビアは、グレイの前に尻を突き出してお仕置きを要求する。

 

「グレイ様ァ!お仕置きして下さぁい、さぁ!好きなだけぶって下さぁい」

 

「お…オレにそんな趣味はねぇ!!」

 

「こっちにはあるんですぅ」

 

その光景を見たラリカが、翼で寄ってくる。

 

「なかなかいい趣味ですわねグレイ」

 

「だから趣味じゃねぇって!!」

 

「そんなあなたにいいものを差し上げますわ」

 

ラリカは棘のついた鞭を懐から取り出して、グレイに手渡す。

 

「さぁ!今ですわよ!!」

 

「何がだ!!!」

 

 

「あとはギルダーツ」

 

「…うん」

 

「大丈夫。だって相手はリートだったんだから。そのリートが気にした様子もないって事は」

 

「……」

 

それでもやはり心配なのか、カナは暗い顔で大きな木の実のジュースを啜る。

 

(お父さん…)

 

「ところでよォ、オメェ破門になったんだってなぁ!プフッ、だっせー」

 

「やかましいぞオッサン」

 

いつの間にかギルダーツもキャンプ地に戻ってきており、破門中のラクサスを小馬鹿にしていた。

 

「ブフーーーッ!!!」

 

そこへ、目が覚めたナツがギルダーツに勝負を挑みにかかる。

 

「ギルダーツゥ!!!オレと勝負」

 

ゴン!!!

 

「休ませろっての」

 

「ガハァッ!!!」

 

だが、そんなナツをギルダーツは氷の義手で一撃で叩き伏せる。

 

「瞬殺かよ…」

 

「おう、リート!お前の義手、慣れれば結構いいもんだな!今度予備も作っといてくれ」

 

石抱きされ続けるリートに、当然のように語りかけるギルダーツは、リートの今の状況を見ても全く気にする気配がなかった。

 

「溶けて無くなるわボケっ!!!というか助けろギルダーツ!!!」

 

「めんどくせっ」

 

「この鬼畜!!!」

 

「ウェンディ…こっちも頼む…」

 

そして続々と治療するウェンディに、自分も直してもらおうと行列が出来上がっていた。

 

「頼りになるなぁ」

 

「漢だ」

 

「お前も治療して貰っとけよリリー」

 

「オレのことよりお前のダメージの方が深刻だな」

 

「な…なんか行列になっちゃったね」

 

「ハイハーイ、並んでくださーい、1人ずつですからねぇ」

 

行列の出来ている列を、マーラが慣れた手付きで整理していく。

 

「大丈夫です!こーゆー時こそお役に立てるし!」

 

「あんまり無茶しちゃダメよ?」

 

「そーだよぉ、無理そうならアタシが列を整理しとくからねぇ」

 

「ウェンディ、変わろうか?」

 

「?」

 

ウェンディが振り向くと、なぜかミニスカナース姿のエルザが立っていた。

 

「って!エルザさんその格好…ナース?」

 

「エルザさん治療できるの?」

 

「あんたに治癒の力ないでしょ!!?」

 

「勝負に能力の差は関係ないぞウェンディ、試されるのは心だ」

 

「フェッ!?勝負ですか?!!」

 

「コレ、勝負だったの?」

 

「ちょっと!ウェンディが怯えるじゃない!!」

 

(始まった…)

 

エルザは木箱の上に座り、足を組んでセクシーさを出しつつ怪我人たちに問いかける。

 

「さぁ素直に言って見ろ、痛いところはどこだ?まずは熱を測ってやろうか?それとも注射がいいか?」

 

その光景にグレイ、ガジル、ナツ達は呆れた顔で見ていた。

 

「ったく、何が始まったかと思えば」

 

「イカれてるぜ」

 

「うんうん」

 

男性陣のリート以外全員が列を作りながらだが、

 

「ちゃっかり割り込むなっての!!!」

 

「ちゃんと並べぇテメーらぁ!!!」

 

「オス共ぉ!!!!」

 

ズゥゥン

 

エルザに治療人を奪われて、ウェンディは分かりやすく落ち込んでいた。

 

「ほ…ほらぁ!少し休めるから良かったじゃない!ね?」

 

「ダメだわウチのオス共は」

 

「やっぱり、お胸の差でしょうか…」

 

ズプリ

 

「リートは見ちゃダメよ?」

 

「石抱き中のオレの目を的確に潰しに来るなァァァァ!!!!」

 

ミラはリートがエルザを見ないように、指2本で目潰しにかかる。

 

だが、エルザの治療はもはやめちゃくちゃで、

 

「包帯というのは、中々難しいものだなぁ」

 

グレイとガジルが2人まとめて包帯で縛り上げられていた。

 

「「殺す気かぁ!!!」」

 

その2人を見たジュビアとレビィは嫉妬と怒りの目でグレイとガジルを見ていた。

 

「グレイ様っお仕置きするより、お仕置きされる方が好きだなんて!ジュビアショック!」

 

「グァジィルゥゥ!!」

 

気がつけば、もう完全に妖精の尻尾のいつものノリに戻っていた。

 

「マスター、試験の方はどうします?」

 

「そーじゃのう!仕切り直すにしても、1度ギルドに戻った方が良いかぁ!!」




石抱き、目潰し、これではまだ生温いですが、ここに尺使っても仕方ないので、お仕置きはこの辺にしときましょう

最近ちょっと悩んでるので読者の皆さんに聞きます。この先この作品でクロスオーバー要素つけた方がいいと思いますか?因みに付けるとしたらキャラ崩壊をなるべく防ぐ為にオリジナル物語か、その物語から繋がるところを本編で出すくらいにしかなりませんが

  • オリキャラに技とかだけでも出して欲しい
  • クロスオーバーキャラも出して欲しい
  • 無くてもいい
  • 無い方がいい
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