FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
それからまた数日後、仕事を終えたリート達は、ギルドへと向かって歩いていた。
「今日も無事に終わったね〜」
「無事…だけど、そろそろオレ達の帰る方法を見つけてくれてねぇかな?」
「もうそろそろ見つけてもいい頃だと思うんだよ」
「私達もそろそろ帰りたいですわね」
「ホームシック?」
「違いますわよ」
「帰ってからマスターに聞いてみればいいじゃないか、何か進展してるかもしれんぞ」
「そうだなぁ…ん?」
マキナたちが目にした光景、それは自分達が世話になっているギルドが半壊している光景だった。
「なんだ!!敵襲か!!?」
「これは一体…」
「マ…キナ…リー…ト」
「「ベリアル!!!」」
マキナたちを呼ぶ声に、視線を向けた先には傷だらけのベリアルが倒れており、全員が駆け寄る
「何があった!!」
「一体誰がこんな事を?!!」
「ロ…ロボット達が暴走して…オレ達人間を襲い始めやがった」
「ロボット!!!?ってことはナグオも」
「ということはゴローさんも?」
「どうしていきなり…」
「分からない……けど、アイツらを作ったのはマスターだ…頼む、マスターに頼んでアイツらを……止めて…くれ」
そう言い残すと、ベリアルは意識を手放す。あくまでも気絶しただけに過ぎないが、少なくとも仲間と呼んでくれた友人が受けた仕打ちにリートは歯噛みする
「くそっ!どうしてこんな!!」
「兎に角、ゴローさん達を止めないとだ………デウス、エクス。匂いは追える?」
「「博士の御命令とあらば…!」」
冷静さを失い、近くの瓦礫を殴るリートとは裏腹に怒りを表に出さないマキナは相棒の機械狼たちに指示を飛ばす
「ロボットに匂いがありますの?」
「正しくはロボットを作った人物の匂いだね。この場合はDr.ケミストリーは匂いということになる」
「あのおっさんが何かをしたってのか?」
「可能性は薄くないと思うよ。現に以前、ベリアルは僕たちにDr.ケミストリーには良くない噂があると教えてくれた。ということはだ、第一に疑うべきは彼ということになる。あくまでも仮説だけどね」
「その仮説は正しかったみたいかな………目的地は此処だよ」
デウスとエクスの嗅覚を頼りに移動しながら、仮説を立てるディンガ。今回の騒ぎを起こした元凶がDr.ケミストリーであると語る彼に、リートたちは首を傾げる。しかし、匂いを辿った先、マキナが頭のゴーグルに触れながら、視線を向けた場所は見覚えのある建物だった
「おっさんの屋敷………確かにナグオたちのからしてた匂いがするな」
「あの科学者の方に直接、聞いた方がいいですわね……これは」
「百聞は一見にしかずというからね。確かめてみよう」
「うん……その前に……
制限を解除し、万物を斬り裂く滅竜の魔力に切り替えたマキナの両手に双刃剣が握られる。本能的に屋敷の中から感じる気配を感じ取ったのか、表情からは何時もの笑顔が消え、僅かに目付きが鋭さを増していた
「前に来た時と…構造が違う」
「明らかに改変の跡があるね」
「お2人とも、気を付けたほうがいいですわよ」
『相手は博士と同じく科学者、何をどこに仕掛けてるか分かりませんからね』
『警戒するに越したことはねぇだろうな』
勢いよく開かれた屋敷の扉を潜った先に広がる光景は前回とは異なっていた。否、異なる等と生半可な答えで片付けることも容易ではない程に構造そのものが変化を遂げ、更にはDr.ケミストリーの姿形も何処にも見当たらない
『あーっほっほっほ!やっぱり来たね?君達』
「「「「!!」」」」
高らかに響いた特徴的な笑い声に、マキナたちは突如、目の前に現れた巨大なモニターに視線を向ける。その先に映るのはDr.ケミストリーの姿、推測通りの結果にマキナは頭のゴーグルに触れる
「やっぱりアンタが黒幕だったか」
『そう!私がロボットを暴走させたのさ』
「いったいどうしてこんなことを」
『私の目的の為だよ。諸君たち』
「目的?ギルドの奴らを始末してまで成し遂げたい目的だと?」
『そう!私の目的…それは!…ロボットだけの世界を作り上げることなのさ!!!』
「随分とスケールの大きな目的だね。その為に何故わざわざゴローさん達を暴走させてまでギルドの人達を傷付けないといけなかったの?」
『あのギルドには人間が多すぎたからだよ』
「は?」
『人間というのは、直ぐに老いて枯れて朽ちていく物、それのどこに美しさがあるんだい?そんな美しくもない存在は消えてしまった方が世のためだと思わないかい?』
「なん…だと…?」
Dr.ケミストリーの身勝手な言い分にリートの表情に変化が現れる。マキナも口には出さないが、目付きが僅かに鋭さを増す
『それに比べて機械はどうだ!!しっかりとメンテを怠らなければ人間の何倍も生きられる!老いて朽ちる事もない!素晴らしい存在だ!その子達のためにこそ世界があるべきだと思わないかね?!!』
「……ざけんな…」
『私の作ったギルドも本来はロボットの為だけに作りあげたギルド、だけど人間が増えすぎてしまったのだよ。だから1度リセットしたのさ』
「ふざけんな…」
『リセットして、人間共を潰し、もう一度ギルドを作り上げる!今度は人間の居ない機械だけのギルドを立ち上げて見せるのさ!!!』
「ふざけんな!!!!」
「リート…」
『!!』
リートの怒りが頂点を超え、息飄々と語るDr.ケミストリーの言葉を遮った。
「人間が要らねぇだ?ロボットだけのギルドだ?ふざけんなよ…そんなテメェの夢物語で、ベリアルやギルドの奴らはあんな姿にされちまったってのかよ…」
『私のギルドさ、どうしようと私の勝手----』
「テメェの家族だろうが!!!」
心からの叫び、ギルドは家族、マスターは親、其れを蔑ろにするDr.ケミストリーの言葉にリートは怒号を張り上げる
「テメェにとっちゃどーでもいい存在なのかもしれねぇ、けどな、ギルドの奴らからしたらテメェは親なんだよ…例え世界中の誰を敵に回しても、それでも信じたい親なんだよ…決して裏切られたくねぇ存在なんだよ!!!親が子を見放したらそこで終わりだろうが!!!」
「リートの言う通りかな……ギルドは家族なんだ、そして、アンタは仮にも親……親が子を裏切るなんてことは絶対にやっちゃいけない……それが理解出来ないアンタに
「オレはお前が許せねぇ、絶対にぶん殴ってテメェのやった罪の重さを分からせてやる!!!!」
Dr.ケミストリーを睨み付けるリートは拳を硬く握り締め、マキナも双刃剣を握る手に力を込める
「そうですわね。私も協力致しますわよ」
「やれやれ……結局はこうなるのかい。仕方がない相棒だよ」
『言いたい放題言ってくれる。いいだろう、ならばここまで来てみたまえ。来れたら…の話しだがね』
その言葉に怪し気な笑みを浮かべたDr.ケミストリーが手元のスイッチに触れた
「「!!」」
刹那、マキナたちの足元の床が開き、穴が出現する。気付いた時には既に遅くリートとマキナは、奈落の底に姿を消す
「リート!!!」
「博士!!!」
そして、ラリカはリートを、ディンガはマキナを追って穴へと飛び込んでいくのであった。
次の展開はリートsideとマキナsideで分かれてます!
リートの動向はこちらで、マキナの動向は向こうで出ますよ!
コラボならではの敵がそれぞれ出てくる予定です!!
最近ちょっと悩んでるので読者の皆さんに聞きます。この先この作品でクロスオーバー要素つけた方がいいと思いますか?因みに付けるとしたらキャラ崩壊をなるべく防ぐ為にオリジナル物語か、その物語から繋がるところを本編で出すくらいにしかなりませんが
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オリキャラに技とかだけでも出して欲しい
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クロスオーバーキャラも出して欲しい
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無くてもいい
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無い方がいい