FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
スタッ
穴に落とされ地面に着地したリートは、辺り一面を見渡す。
「ここは…」
そこはまるで、闘技場のように何も無い床と壁だけが視界に入る空間だった。
「リートー!!!」
そして、リートを追いかけてきたラリカが上から落ちてくると、リートにしがみつく。
「無事ですの?!!」
「ラリカ、あぁ大丈夫だ」
『あーっほっほっほ!そこは君達を処刑するために特別に用意した戦闘場なのだよ!リート・イクシーズ!君はそこが処刑場となるのだよ』
「趣味の悪ぃ野郎だ。こんな場所、サッサと抜け出して…」
「そうはいかないよリート君!!!」
リートの目の前の壁が開くと、そこから現れたのはナグオを含めた大量のロボット集団だった。
「ナグオ…」
「悪いねリート君、マスターのご命令なんだ。君をここで抹殺する」
「そんな…ナグオ!目を覚ましてくださいまし!!」
「目を覚ますも何も、コレが正常だよ、ボクらロボットは生みの親であるマスターの命令を訊くのは当たり前のことなんだからね」
「お前は…そのマスターの命令で家族を潰したんだぞ」
「分かってるさそれくらい」
「悲しく…なかったのか?」
「悲しい?すまないがボク達ロボットに感情はないさ、笑いも涙も、全て意思表示を分かりやすくするためだけにコンピュータが乗せたプロットに過ぎないからね」
「そうか」
リートは拳を構えて、ナグオを見据える。
「オレは…あのおっさんのことは許せねぇ、けど、お前の事は仲間だと思ってる。それは今でも変わらねぇ、だからオレがお前をぶん殴って、間違っていることを気づかせてやる」
『NAGU0019、リート・イクシーズを抹殺しろ』
そしてモニターは消え、リートとロボット達だけが残った。
「という訳だ。ごめんねリート君」
「……ラリカ、懐に入ってろ」
「はいですわ」
ナグオは片手を上げて後ろにいるロボット立ちに指示を出す。
「行け」
ナグオの掛け声と共に、ロボット達が一斉にリートへ襲い掛かる。
「モード滅霊竜」
シュバッ!
ロボットが様々な攻撃でリートへと攻撃するが、全ての攻撃がリートを通り抜けて後ろの壁にぶつかる。
「!?」
「悪いけど、滅霊魔導士の力を発動したオレに物理攻撃は効かねぇよ」
リートは前に走り出し、迫り来るロボットにパンチを繰り出す。
リートのパンチは全てのロボットを突き抜け、ロボットの体に傷がついた気配はない。
「物理攻撃が通用しないのは君の攻撃も同じようだね、回避に全振りした変身って所かな?」
「悪いな、滅全魔導士の力はそんな甘いもんじゃねぇんだ」
ギギギッ
「!」
リートのパンチを受けた、全てのロボットの動きが明らかに悪くなる。
「これは…!」
「ロボットの動力部を殴った時に凍らせた。もうこいつらがまともに動くことはねぇよ」
リートは手を上にあげて天井一面に氷を張る。
「氷霊竜の幕激」
リートが手を下に振り下ろすと、天井の氷から冷気が降りてくる。
その冷気が動けないロボットに当たると、ロボットは一斉に凍りつき粉々に砕け散った。
「後はお前だけだ。出来れば降参して黙って通してくれるとたすかる」
「無理だね。これでもボクとAKAGIはマスターの秘密兵器、ボクらが殿にならないといけないんだよ」
「秘密兵器?」
「そう、秘密兵器、ボクらはね君達の記憶の中から最強と認識された者に変化することができるんだよ」
「最強の…姿…?」
ナグオが激しい光りを出して徐々に姿を変えていく。
「ボクはマキナの記憶を探ってマキナの思う最強の魔導士に変身する!いったい誰になるかな?!!」
「何っ!!?ラリカ!!離れてろ!!」
「わ…分かりましたわ!!」
(マキナの知る中で一番の存在…それってかなりヤバいやつのハズ、ラリカを庇ってる余裕なんかねぇぞ)
バチバチバチ
ナグオの変身が終わり、新たに変わった姿が現れる。その姿はというと
「はぁい」
「え?」
「かっ…」
「「カナ!!?」」
「マキナの思う最強の魔導士に変わるんだよな…?」
「そうよ、そしてアタシが現れたってこと、まさしく
「マキナにとってカナが最強の魔導士ってことになりますわよね」
((あのシスコンのおかげで助かりそう))
リートとラリカの2人は、完全に油断してしまう。
それが命取りになるとも知らずに。
「油断したね?」
「は?」
シュバッ!
カナは一瞬にして、5枚のカードをリートの足下へ飛ばす。
「
「なっ!」
ゴォォォ!!!
カナのカードから炎の渦が出現し、リートを取り囲む。
「そんな!私達の知るカナはあのような強力なカードは持っていませんわ!!!」
「当たり前だよ、アタシはマキナの世界のカナ・アルベローナ!マキナと2人で
「モード滅神竜!!!」
シュバァァッ!!!
リートはモード変化で炎をかき消し、軽い火傷を負いながらカナを睨みつける。
「なるほど、確かに今のは油断したオレが悪かった。ここからは本気で相手する」
「やるね!ならこれはどうだい!!」
カナは更に新しくカードを取り出しリートに向けて投げつけた。
「
バリバリバリ!!!
「モード滅獣竜」
リートは地面に手をつけて、動物のように走り出し雷をかわして一気に駆け回る。
「速い!!」
ズドンッ!
「かはぁっ!!」
リートは雷をかわしながらカナの後ろに回り込むと、鋭い蹴りでカナを蹴り飛ばす。
「ハハッ…ハハハハッ!凄いね!アタシがこんなに楽しいと思ったのはマキナと一緒に戦った時以来だよ!!!こんな奴がいるなんて!まさしく不思議だよ!!!」
「あの喋り方、マキナによく似てるな」
「まさしくマキナのお姉様ですわね」
「札魔法!!森林のカード!!!」
カナが飛ばしたカードから大量の木が現れ、一瞬にして部屋を大木だらけにする。
「これは…」
「森になったせいで一瞬でカナの姿が見えなくなりましたわ」
スンスン…
「後ろっ!」
カッカッカッ
リートは匂いでカナの位置を割り当てカナの飛ばしたカードを後ろに飛んでかわす。
「ハハハッ!凄いね!これもかわすんだね、でも私の札魔法はこんなものじゃないさ!」
「オレの知ってるカナだって強いのは知ってるさ、だから決して手を抜いたりしない」
「フッ、でもまだアンタはアタシを舐めてるよ」
「なに?」
クラッ
「!」
リートの足がおぼつかなくなり、無意識に膝をつく。
「これは…毒霧か」
「そう、そしてアタシは札魔法でアンタに風を送り続けている為、アタシに毒が回ってくることはない、アンタは呼吸する度に毒が回る仕組みなのさ」
「どうして!?リートは毒は効かないハズですのに!!」
「うっ…」
(そうか、以前は異結魔法で滅全魔導士の力を封じてる代わりに、毒などの状態異常の元凶となる異物を冷気に変えて外に無意識に出してた…
けど、今のオレに異結魔法はかかっていない…つまり毒が有効になるってことか)
『代わってもいいぞリート』
(刃鬼?!!くそっこんな時に)
リートの体内から聞こえる声に、リートは意識を向ける。
「お前に、カナと戦わせられねぇ」
「何を言ってんだいアンタ、とうとう毒でおかしくなっちまったかい?」
カナはカードをリートの首筋に向けて振り下ろしてトドメをさそうとする。
『せっかく楽しそうな状況だ。オレが片付けてやると言っているんだぞ?』
シュバッ!
「!」
ゴロゴロ!
カナのカードを持つ手を蹴りで退けると、リートは後ろに転がって木の影に隠れる。
「お前はあいつを苦しめて殺す気なんだろ」
『ふむ、敵だから当たり前だな』
「ならダメだ。安易に代わる訳にいかねぇ」
『はぁ、ならば条件をつけよう。奴は苦しめずに殺す、それならどうだ』
「足りねぇ」
『…なんだと?』
「隠れても直ぐに見つけるよ!!見つかる前に出てきな!!」
カナはまだリートを見つけられておらず、辺り一面に大声で声をかけながらリートに呼びかける。
「カナを倒したらオレと代われ、ラリカは巻き込むな、そして…」
「決してアイツらにお前の存在を感ずかせるな」
『……』
次回!刃鬼は出るのか!!
最近ちょっと悩んでるので読者の皆さんに聞きます。この先この作品でクロスオーバー要素つけた方がいいと思いますか?因みに付けるとしたらキャラ崩壊をなるべく防ぐ為にオリジナル物語か、その物語から繋がるところを本編で出すくらいにしかなりませんが
-
オリキャラに技とかだけでも出して欲しい
-
クロスオーバーキャラも出して欲しい
-
無くてもいい
-
無い方がいい