FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
戦争 開始
『マグノリア病院』
「レビィちゃん...ジェット...ドロイ...」
レビィ、ジェット、ドロイの3人はベッドに寝かされていまだに目が覚めずそれをルーシィは見守ることしかできない。
「ヒドイ事するんだなぁ...ファントムって」
ルーシィは、ボロボロになったレビィを見て、レビィ達と面白おかしく話していた過去を思い返す。
【「聞いたよルーちゃん!!!小説書いてるんだって?」
何気なくギルドで座っていたルーシィに、レビィは唐突に話しかけた。
「うわぁ‥‥もう広まってるのかぁ」
「私はレビィ!ルーちゃんと同じ17歳!!こっちはジェットとドロイ同じチームなの」
レビィは、ルーシィにジェットとドロイを紹介する。
「ども...」
「かわいい」
「私書くのは全然だけど本読むのは大好きなの!!よかったら今度読ませてくれない?」
「そんな…まだ人に見せられるようなものじゃ」
ルーシィが恥ずかしがっていると、それを聞いたジェットとドロイが話に混ざる。
「なーに言ってんの、物書きなんて人に見られてナンボじゃねぇの」
「よく言うだろ?作家ってのは他人に尻の穴見せるようなものだって」
「うっ」
その台詞を聞いて、ルーシィは咄嗟に自分のお尻を手で隠す。
「恥ずかしがってたら始まらないもんね」
「見せて見せて!!ね!お願い!!」
「ま...まだ途中なんだぁ...」
「じゃあ完成したら読者1号になっていい?」
レビィの圧しに、ルーシィは思わず頷いてしまう。
「う...うん」
「約束♪わーい!!」】
「許せないよあいつら」
その事を思い出していたルーシィは、涙目になりながら呟いた。
・・・
『ファントムロードギルド内』
「だっはー!!!最高だぜ!!!」
「妖精のケツはボロボロだってよ!!!」
ファントムの魔導士達は、妖精の尻尾に喧嘩を売ったことを喜び、どんちゃん騒ぎを繰り返していた。
「ガジルの奴そのうえ3人もやったらしいぜ」
「ヒュー」
「そういや、マスターがガジル達に、奴には手を出すなとか言ってたけど奴って誰だ?」
「さぁ」
「どうでもいいさ、惨めな妖精共に乾杯だ!!!」
「今頃羽をすりあわせて震えてるぜ」
ファントムのメンバーが騒いでいるなか、1人の男が仕事をしに出入り口へと向かう。
「いけね、こんな時間だ」
「女かよ」
「まぁまぁいい女だ、依頼人だけどな、脅したら報酬2倍にしてくれてよぉ」
「オレなら3倍までいけるね」
「言ってろタコ」
そして仕事に行くため、男はドアを開けて出て行った。
ギィ~...ドン!!
「!!!」
扉の向こうから大きな音がしたと同時に、出ていったはずのファントムの一人が吹っ飛んでくる。
その顔には、殴られた跡と蹴られた跡の2つ跡がついていた。
「フェアリーテイルじゃああっ!!!!!!」
ファントムのギルドにフェアリーテイルのほぼ全員がやってきており、先程の男はナツとリートが吹き飛ばしていたものだった。
「なっ!!!」
ナツは、先走ってファントムのメンバー達の中に突っ込んでいく。
「おおおおっ!!!!らぁっ!!!!」
ナツの炎で、ファントムのメンバーが一気に凪ぎ払われる。
「誰でもいい!!!!かかってこいやぁ!!!」
それに対して怒ったファントムのメンバーも、次々に妖精の尻尾に向かって攻撃を仕掛けにいく。
「調子に乗るんじゃねぇぞコラぁ!!!!」
「やっちまえぇ!!!!」
「上等だ!!!!何人でもかかってこいよ!!!!全員生かして帰さねぇからよぉ!!!!!!」
当然今回の事に怒りを感じていたリートも、氷を纏わせた両腕で相手を殴り倒していく。
それに続いて、フェアリーテイルメンバーも戦闘に参加していった。
オオオオオオオオ!!!!!!
「マスター・マカロフを狙え!!!」
ファントムのメンバーが束になり、マカロフに攻撃をしようとするが…
「かあぁぁぁぁ!!!!」
ズドン!!!
マカロフは巨大化し、掌だけで襲ってきた奴を叩き潰す。
バキバキ
「ぐぼぉぁぁ!!」
「ば...化け物...」
「貴様等はその化け物のガキに手ェ出したんだ人間の法律でテメェを守れると夢々思うなよ」
あまりの恐怖に、潰されてる一人が涙目になっていた。
「ひ...ひぎっ...」
「つ...強ぇ」
「兵隊どもも半端じゃねぇ!!!」
「こいつらメチャクチャだよ!!!」
妖精の尻尾に圧倒されるファントムの連中は、徐々に後退していく。
「ジョゼーーーー!!!!!!出てこんかぁ!!!!!!」
「どこだ!!ガジルとエレメント4、ジョゼの右腕はどこにいる!!!」
その様子を柱の上から見る二つの影、
一人はエレメント4の男ガジル
そしてもう一人、黒のバンダナとグローブ、そして靴を着けた金髪の男バンク・ガイアスタ
この男が、過去に闇ギルドを一人で潰したと言われるマスター・ジョゼの右腕だ。
「アレが妖精女王のエルザ...そして氷竜のリートか...ギルダーツ、ラクサス、ミストガンは参加せずか...なめやがって」
「だが、ここまでうちのマスターの思惑通りに事が動くとはな...まぁオレにとってはどうでもいいが」
「で?バンクさんよ、オメェのおめがねに叶う相手は見つかったかい?」
「ああ、今回はちょっとばかし期待できそうだ...
さっきからオレ達に気付いてずぅっと殺気を当ててきている奴がいる」
「氷竜だろ?」
「へっ、アイツはオレがもらうぜ」
するとバンクは柱から飛び降り、リートに向かって周りの仲間を吹き飛ばしながら突っ込んでいく。
「ぐわぁ!!」
「バンクさん!!!オレらまで巻き込んでるぞ!!!」
「知るか!!テメェの身はテメェで守れ!!」
もうスピードのまま、バンクはリートのすぐ近くまで接近し、リートもそれに気づいていた。
「!!」
ドン!!
バンクはリートに強烈なパンチを放つが、リートはそれを同じパンチをぶつけて防ぐ。
「テメェがジョゼの右腕ってやつか...」
「バンクだ...よろしくやろうぜ氷竜さんよ♪」
ガジルはその様子を見るだけで、自分は今だ動こうとしなかった。
「っち...バンクの野郎、勝手に飛び出していきやがって...まぁいい、せいぜい暴れまわれクズ共が...」
・・・
『マグノリア街』
ルーシィは、レビィ達の見舞い後、病院から帰り道を歩いていた
「はぁ、みんなアタシ置いていっちゃうんだもんなぁ」
ポツポツ
「やだ、天気雨?」
雨が強まるなか、その奥から1人の女性がルーシィの前にやってくる。
「しんしん...と...そうジュビアは雨女、しんしんと...」
ルーシィの目の前に現れた女、ジュビアはルーシィに話しかける。
「あなたは何女?」
唐突なジュビアの質問に、ルーシィの頭の中ではクエスチョンマークが浮かぶ。
「はぁ?」
「あの...誰ですか?」
「楽しかったわごきげんよう」
そういうと、ジュビアは傘を広げて立ち去ろうとした。
「え!!?なんなの!!?」
「ノンノンノン ノンノンノン ノンノンノンノンノンノンノン」
そんな声が聞こえると、ジュビアの足元の地面が盛り上がり細長い男性 ソルが現れた。
「3・3・7のNO(ノン)でボンジュール」
「ムッシュ・ソル」
「ジュビア様駄目ですなぁ、仕事放棄は、私の眼鏡がささやいておりますぞ、そのマドモアゼルこそが愛しのシプルだとねぇ~」
「あら、この娘だったの?」
そう言うとジュビアは、もう一度ルーシィの方へ向きなおした。
「え?」
「申し遅れました、私の名はソル ムッシュ・ソルとお呼びください、
偉大なるファントムロードよりお迎えに上がりました」
「ジュビアはエレメント4の一人にして雨女」
ルーシィは、二人がファントムのエレメント4と知り警戒する。
「ファントム!?あ...あんた達がレビィちゃん達を!!!」
ルーシィが腰の鍵に手をかけたその時、
「!!」
人一人を包めるほどの大きさの水の塊が、ルーシィを包む
「ノンノンノン、3つのノンで誤解を解きたい
ギルドを壊したのもレビィ様を襲ったのも全てガジル様、
まぁ我々のギルドの総意であることには変わりありませんがね」
「ぷはぁっ、何これ!!!」
「ジュビアの水流拘束(ウォーターロック)は決して破られない」
「あぶっ」
ゴポォ
ルーシィが水から顔を出したのもつかの間、また水の塊がまたルーシィを包みこむ。
ゴボゴボッ...
しだいにルーシィの意識がなくなり、ルーシィは気を失って大人しくなる。
「ん~~~~トレビア~ン」
「大丈夫、ジュビアはあなたを殺さない、あなたを連れて帰ることが任務だから...
ルーシィ・ハートフィリア様」
新キャラ、バンク名前からして力技得意って感じにしようとしたらこの名前になっちゃいましたw今さら訂正効かねぇしこれでやるしかねぇ!!
そろそろまた、ファントム編が終わった辺りのきりがいいところでオリジナルの話しを作るつもりですのでアンケートを実施しようと思いますので協力お願いします もちろん前回のアンケートで選ばれなかった話も解答欄に入れさせてもらいます
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ルーシィがリートの家に招待される
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バンクのオリジナルの話し
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リートとミラのデート回
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前回アンケートの3~5番目の話し
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そんなのいいから本編はよ