FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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誰をヒロインにするべきか、リートのネコはどこで出すか、模索しながらひたすら打ち込む、そして不定期の利点って投稿日決める必要がないところだと思うんですよ。はい


バルカン討伐 後編

「「なんでこんなことに…なってるわけぇ!!なんかあの猿テンション高いし!!」と申されましても」

 

 現在、ルーシィはホロロギウムの中に入りながらその周りをぐるぐるとまわっているバルカンに怯えていた

 

「ここってあの猿の住家かしら、てかナツとリートはどうしちゃったのよぉ」

 

「女」

 

「ひぃ!」

 

 バルカンがルーシィを見つめていると、

 

 ポンッ

 

 ホロロギウムが消え、ルーシィだけが残ってしまった。

 

「ちょっと!ホロロギウム!消えないでよ!!」

 

「時間です、ごきげんよう」

 

「延長よ!延長!!ねぇ!!」

 

 ルーシィは叫ぶが、ホロロギウムは出てこなかった。

 

 そこへ、山道を登って来たナツとリートがやって来た。

 

「やっと追い付いた!」「意外とハードな道のりだったな!」

 

 ツルッ

 

「あっ!」

「ナツ!?」

「ぶへぇ!」

 

 ナツが足を滑らせ、氷の壁に激突する。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ、オイ!!猿!!マカオはどこだ!!!」

 

「とりあえず立てよ」

 

「ウホッ?」

 

 ナツが立ち上がり、話を続ける。

 

「言葉わかるんだろ?マカオだよ、人間の男だ!どこに隠した!!」

 

「決めつけるのはえぇよ!!」

 

「ウホホ」

 

バルカンはナツの言葉を理解したように、手招きする。

 

「オッ!通じた!」

 

「え?マジで?」

 

 ナツが、バルカンに近づき山に空いた穴から顔を出す。

 

「どこだ!!?」

 

 

 ドン!!

 

 ナツが後ろから押され、山の頂上から落ちていく。

 

「ナツ──ー!!」

 

「やっぱりかぁ!あの馬鹿ぁ!」

 

 リートは叫ぶが、山から落ちていくナツにはもう聞こえていない。

 

「男……いらん、オデ……女好き」

 

「完全に変態だなコイツ」

 

「やだ!ちょっと死んでないわよね!ナツ!」

 

「大丈夫だよ、あの程度でくたばるやつならとっくの昔に俺が心をへし折る位ボコボコにしてるって」

 

「意外と黒いわよね、アンタも」

 

「お前も……いらん!オデ……女だけ欲しい!」

 

「へーへー男で悪かったな、お詫びに少しだけ本気でやってやるよ」

 

 リートはそう言うと、近くにあった岩に着いた氷を剥がし、バリバリと食べ始める。

 

「ごちそうさん」

 

「さて、どこからでも来いよ!」

 

「女、女ってこのエロ猿!あたしだってやるんだからね!」

 

 そう言ってルーシィは金色の鍵からホロロギウムとは別の、違う星霊を呼びだした。

 

「開け!金牛宮の扉!タウロス!」

 

「MO──ー!!!」

 

「牛?」

 

「牛だ、でもちょっと強そうだな」

 

「あたしの星霊の中で一番パワーがあるタウロスが相手よ!エロザル!!」

 

 しかし筋肉質な牛のタウロスは、ルーシィの胸をみて

 

「ルーシィさん、相変わらずいい乳してますなぁMOーステキです」

 

と変態発言

 

「そうだ、コイツもエロかった」

 

「変態増やしてどうすんだよ」

 

 リートは完全に呆れ、やる気をなくしていた。

 

「ウホッ オデの女とるな!」

 

「オレの女?」

 

「いつ、誰がお前の女になったんだよ」

 

「それはMO聞き捨てなりませんなぁ!」

 

「そうよタウロス!あいつをやっちゃって!」

 

「オレの女ではなくオレの乳と言ってもらいたい」

 

「言ってもらいたくないわよ!」

 

「なんでコイツを呼んだんだよ!!」

 

「タウロス!!」

「MO!!準備OK!」

 

 ボゴッ!

 

 タウロスはバルカンに殴られて一撃で沈められた

 

「弱っ!!」

 

「キャ──ー!タウロス──!」

 

「はぁ、やっぱりオレがやるか、どうやら他のバルカンより少しだけ強そうだしな」

 

「え!?他のバルカンよりって他にもいたの!?」

 

「ん?あぁ10匹程、全員潰してきたけど」

 

「えぇ!?」

 

「ウホォ!」

 

 そんな話をしている内に、バルカンはリートに強烈なパンチを顔面に当てる。

 

「リート!」

 

「あぁ、大丈夫 大丈夫、心配要らねぇよ」

 

 すると、リートの顔に氷のマスクが出来上がっており、バルカンは殴った手を抑え悶絶していた。

 

「氷竜の剛壁、氷の膜を何重にもはって防御する技だ、勿論オレ自身の意思で割ることも可能」

 

 そのままリートのマスクは割れて、地面へ落ちていく。

 

「すごい」

 

 ルーシィは驚きのあまり、言葉を発することがほとんど出来なかった

 

「ウホォ!」

 

 バルカンが本気になり、全力でリートに突進を仕掛けるが、

 リートは右手に先程の盾のように何重にも氷を張り、巨大な拳を作る。

 

「氷竜の剛拳!!」

 

 巨大な氷の拳を受けたバルカンは、壁に激突し気を失ってしまう。

 

「あらら、もう終わりか?案外あっけなかったな」

 

「ってかあんたが強すぎるのよ」

 

 リートとルーシィが会話をしていると、

 

「よぉーくーも落としてくれたなぁって、もう終わってる!?」

 

「ナツ!よかった!」

 

「おせぇぞナツ、とっくに終わったよ」

 

「リート!お前!一人でやったのか!?ズリィぞ!!オレもやりたかったのに!」

 

「お前来る途中でさんざん暴れたじゃねぇか!」

 

「ってかナツ、どうやって登ってきたの?」

 

「ハッピーのおかげさ、ありがとな」

 

「どーいたしまして」

 

「そういや置いてきちまってたな」

 

「ひどいよリート」

 

「ナツも同罪だろ」

 

 全員が集合したところに、先程吹き飛ばしたバルカンの体が光りだし一人の男性の姿になる。

 

「「マカオ!?」」

 

「猿がマカオになった──!!」

 

「バルカンに接収(テイクオーバー)されてたんだ!」

 

接収(テイクオーバー)?」

 

「あい、体を乗っ取る魔法だよ」

 

 バルカンがマカオに戻ったところで、後ろの壁が崩れマカオが頂上から崩れ落ちそうになる。

 

「あ──!!」

 

 ナツは飛び出しマカオの足を掴むが、体は外に出されておりハッピーが慌ててナツを捕まえる。

 

「二人は無理だよー!羽も消えそう!」

 

「んっ!」「おわっと!」

 

 ハッピーをルーシィとリートが、つかみ支える

 

「重い…魔力もほとんど残ってないから力が入らない」

 

「頑張れルーシィ!流石にこの人数はオレ一人じゃ無理だぞ!」

 

 ルーシィとリートも落ちそうになったとき、

 

 ガシッ!

 

「MO大丈夫ですぞ」

 

「「「牛──!!」」」

 

 タウロスが目を覚まし落ちそうになっている全員を引き上げた。

 

接収(テイクオーバー)されるまえに相当激しく戦ったみたいだね」

「ひどい傷だわ」

「意識はあるのか?!」

「マカオ!しっかりしろ!」

 

「脇腹の傷が深すぎる持ってきた応急処置セットじゃどうにもできない」

 

「…ナツ!脇腹に炎を!ルーシィとハッピーはマカオを抑えておいてくれ!」

 

「えっ?」

 

「オッシャー!」

 

「あいさぁー!」

 

 ルーシィ以外は瞬時に理解したようで、ナツはマカオの脇腹に炎を当て傷を塞いでいく。

 

「ぐぁぁぁ!」

 

「我慢しろよ!マカオ!」

 

「ロメオが待ってんだ!死なせてたまるか!」

 

 治療をしていると、マカオの意識が戻る。

 

「はぁはぁっ情けねぇ、19匹は倒せたんだ…20匹目に接収(テイクオーバー)されちまって」

 

(あんなのを19匹も…そんな仕事を一人で)

 

「ちくしょう、これじゃあロメオに会わす顔がねぇ」

 

「わかったから喋るな!ナツ!傷はふさいだか?!」

 

「今終わった!」

 

「よし!」リートはマカオの脇腹に氷を作り冷やす

 

(すごいなぁやっぱり…かなわないなぁ)

 

 ルーシィはそう思いながらハコベ山をあとにした。

 

 ナツ達は、回復したマカオを連れてロメオの元に向かった。

 

 マカオと再開したロメオは涙を流す

 

「父ちゃん、ごめん…オレ」

 

「心配かけたな…スマネェ」

 

「今度クソガキ共に絡まれたら言ってやれ、テメェの親父は怪物を19匹も倒せんのかってな」

 

 そんな風景を見たナツ達は自分の家に戻る

 

「ナツ兄ー!リート兄ー!ハッピー!ありがとぉー!

 それと、ルーシィ姉もありがとぉ!!!」




今キリいいなそろそろ新キャラ出すかどうか...

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