FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

57 / 218
今回の題名キャットファイトにしようかと思ってたんですが、前に出してしまったし…ってことで急遽変更しました


ジュビアとルーシィ

ナツは梟と対峙し今にも戦闘が起ころうとしていた

 

「よせ!!火竜(サラマンダー)暗殺ギルドなんかに関わっちゃいけねぇ!!!」

 

シモンは必死にナツに呼び掛ける

 

「こいつ…人殺しを仕事にしてんのか?」

 

「そんな仕事がある事自体が気に入らねぇな

依頼者がいるってのも気に入らねぇ

ギルドとか言ってんのも気に入らねぇ」

 

「気に入らねぇからぶっ潰す!!!かかってこいや鳥ーーーーー!!!!」

 

「ホホウ 若いな火竜(サラマンダー)この世には生かしておけぬ悪がいる」

 

梟は背中に背負ったロケットを噴射させる

 

「貴様もその一人死ぬがいい」

 

 

 

「ジェットホーホホウ!!!!」

 

ロケットの勢いを利用し梟はナツに体当たりする

 

「ナツ!!!」

 

「火力なら……負けてねぇぞ!!!」

 

「おらぁ!!!」

 

ナツは体をひねり梟を後方へ投げ飛ばす

 

しかし梟は体制を立て直すとナツの足を掴み天上近くまで飛び上がる

 

「うおっ」

 

そしてそのままナツを地面に向かって投げつけた

 

ドゴッ

 

「んがっ」

 

「いってぇ」

 

地面に叩きつけられたナツだがすぐさま起き上がる

 

「ホホウ なかなか頑丈な男だ

これは久しくやりがいのある仕事だな ホホ」

 

三羽鴉(トリニティレイブン)…噂以上だ……こんなのが三人もいるのか…」

 

シモンは梟の強さに圧倒され怯えていた

 

 

……

 

 

「情けねぇなシモン ゲームは始まったばかりだぞ」

 

ジェラールは戦っている人物のそれぞれの特長を模したチェスの駒をさわりながら状況を把握していた

 

「次は梟VS……ナツ・ドラグニル

うーむ……ナツとリート・イクシーズにはここまで来てもらいてぇんだがな…ナツには少し分が悪いか…」

 

 

……

 

そしてルーシィとジュビアはナツとリートを探していた

 

「ナツーー!!!リートーー!!!」

 

「ナツさーん!!!リートさーん!!!」

 

 

「あの二人耳いいからけっこう遠くにいても聞こえてそうなんだけどね」

 

「ガジルくんと一緒ね だったら鼻もいいはずよ」

 

「くん付け?」

 

「ジュビアは何でルーシィさんと二人でナツさんとリートさんを探しているのかしら」

 

「スルーですか」

 

ルーシィはため息をこぼす

 

「しょうがないじゃないの」

 

それは少し前のことルーシィ達はグレイと分かれて行動することになっていた

 

 

【オレはやっぱりエルザが気になる あのショウってのとでけーのを追う

ナツとリート探しは三人に任せるわ】

 

 

「いつの間にかバンクくんも居なくなってるし…グレイ様の頼みなら仕方ないけど、恋敵と二人にするなんて どんな修羅場を期待してるの?」

 

「あたし 全力で無関係なんだけど…な…仲良くしましょ」

 

するとどこかから何かの大きな音が聞こえてきた

 

ギャイイイイン!!!!

 

「!!!」

 

ギャギャギャギャギュイイイイン!!!!

 

「な…何この騒音!!?」

 

「ってかうるさっ!!!」

 

ルーシィは耐えきれず耳をふさいだ

 

「ジュビアは上手だと思うわ」

 

「本当…ズレてるわねアンタ」

 

するとルーシィ達の元にギターを引き髪を振り回しながらヴィダルダスがやってきた

 

「ヘイ!!!!ヤー!!!!」

 

「ファッキンガーーール!!!!」

 

「地獄のライブだデストロイ アーーーウッ!!!!」

 

 

「うわっ髪ながっ!!!」

 

「ジェラールの言ってた3人の戦士?」

 

 

「暗殺ギルド髑髏(ドクロ)会!!!」

 

「オイ!!!スカルだぜ!!!イカした名前だろ」

 

三羽鴉(トリニティレイブン)の一羽

ヴィダルダス・タカとはオレの事よ!!!!」

 

ヴィダルダスは髪をなびかせルーシィ達に攻撃を仕掛ける

 

「ロックユー!!!!」

 

ヴィダルダスの髪が伸びルーシィ達に襲いかかる

 

「ひぃ」

 

バキッ

 

「やあ」

 

ルーシィは襲いかかる髪をかわし続けた

 

そして体が水のジュビアには物理攻撃が効くはずもない

 

「!」

 

「おもしれぇボディしてんなァ オイ!!!キャハハハハ!!!!」

 

「ジュビアの体は水で出来ている しんしんと」

 

「がんばれジュビア!!!あたしムリ!!!」

 

ルーシィは近くの物陰に隠れた

 

「ジュビアにはいかなる攻撃も効かない」

 

水流拘束(ウォーターロック)!!!!」

 

「ロック!!?おまえもROCKか!!?」

 

ゴボバボバボボバボ

 

ジュビアの攻撃によりヴィダルダスは水の球体に閉じ込められた

 

「口ほどにもない」

 

「さすが元エレメント4 敵にしたら怖い」

 

しかし

 

ジャバァ

 

「!!!」

 

ザババババ

 

ヴィダルダスの髪が水を吸収する

 

「なっ…」

 

「ふっ」

 

ふわさっ

 

「ジュビアの水流拘束(ウォーターロック)が…消えた!!?」

 

「そしてキモい!!!」

 

ルーシィは鳥肌をたてる

 

「寝癖には水洗いがいいんだぜ

朝シャンはよくねぇ髪をいためる」

 

「貴様…どうやって水流拘束(ウォーターロック)を…」

 

「オレの髪は液体を吸収する

油やアルコールはごめんだぜ?髪が傷んじまう」

 

「水が…効かない?」

 

「そんな…」

 

 

「それにしてもいい女だな二人とも へへっ」

 

ヴィダルダスが二人を見てにやける

 

「でたよ!!いつもの!!」

 

「な…なんの事?」

 

「かわいいのもトラブルのもとって事」

 

ヴィダルダスは二人に交互に指を指し始める

 

「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・なっ…じ・ご・く・の・あ・く・ま・の…い・う・と・お・…り!!!」

 

ヴィダルダスが指を指して止めた先にはジュビアがいた

 

「!!!」

 

「決めたぜ!!!お前が今日のサキュバスだ!!!」

 

「サキュバス?」

 

「ロック オブ サキュバス!!!!ヘイ!!!ヤーーー!!!!」

 

ヴィダルダスがギターを引き始めるとジュビアが苦しみだした

 

「ああ…あ

な…なに!?この音!?」

 

「ジュビア!!!どうしたの!!?」

 

「イヤ!!!やめて!!!入ってこないで!!!!」

 

「あああ ああああ!!!!」

 

……

 

ジェラールがチェスの駒をまた一つ動かす

 

「水女はここまでだな そして同時に…」

 

 

……

 

 

「ジュビア!!!」

 

 

「トリコになりな」

 

ジュビアの悲鳴がやむと姿が先程と変わり別人のようになった

 

「地獄 地獄 地獄ゥ!!!!最高で最低の地獄を見せてやるよメスブタがぁ!!!」

 

 

「ジュビア……?

え……? どうなってんの」

 

ルーシィは状況を理解できずに困惑していた

 

……

 

 

「星霊使いもアウトだ」

 

 

……

 

 

「ヒャハハハハ!!!!!地獄に連れてってやんよーーー!!!!メスブタがぁぁ!!!!」

 

ジュビアは発狂するような声でルーシィに言い放った

 

「な…何よコレぇ…ジュビア…しっかりしてよ」

 

 

「サキュバスのトリコになった女はオレの命令しかきかねぇ」

 

「まさか…そのギターの音でジュビアが…あれ?なんであたしは大丈夫なのかしら」

 

ルーシィが疑問に思ったことをヴィダルダスが説明をする

 

「ヒヒッいいトコに気がつくねぇ」

 

「二人ともトリコにしちまったらゲームの面白味がねぇ!!!」

 

「俺が見てぇのは女同士のキャットファイトよ!!!!『服が破れてポロリもあるよ』ってやつさ!!!!」

 

 

「最低ね」

 

ルーシィの表情は呆れていた

 

「最低こそ最高の賛辞だぜーー!!!!イヤーーー!!!!」

 

ルーシィがヴィダルダスと話していると操られてるジュビアがルーシィに攻撃をし始める

 

「ロックを知らないネンネは死んどきなーーー!!!!」

 

「うわっ」

 

ジュビアの今の攻撃は物理的なダメージはないがルーシィの服はずぶ濡れになった

 

「せっかく着替えたのに!!!」

 

ザブ

 

「!!!」

 

ルーシィの足元にたまった大量の水からジュビアが飛び出してきた

 

「どこから食いちぎってやろうかね!!!」

 

「ちょっとジュビア!!!本気!!?」

 

ジュビアがルーシィの服を掴み引き裂いた

 

「その無駄にでけぇチチだな!!!」

 

ビリィィィ

 

「ひぃぃぃっ!!!」

 

「ヒャーーッホウ!!!!コレだよコレー!!!!」

 

「な…なにすんのよ!!!!」

 

ルーシィは頭に巻いていた布をさらしのように巻いて胸部を隠す

 

「ヤッ ハァ!!!!」

 

ゴン!!!

 

「いっ!!」

 

ジュビアの頭突きによりルーシィは体制を崩した

 

「あんた妖精の尻尾(フェアリー テイル)に入りたいんでしょ!!!だったら仲間に攻撃なんて…」

 

 

ゴパァ!!

 

 

「やべばっ」

 

ルーシィが話し終える前にジュビアは体を水に変えルーシィの体を包み込む

 

そしてジュビアは体を元に戻しながらルーシィの髪を掴み放り投げる

 

「きゃあ」

 

「ううっ…」

 

 

「ヘイ!!!ヤー!!!(ヘアー)!!!!シビれるぜ!!!ヒャハハハハ!!!!」

 

 

水流烈鞭(ウォーターカーネ)!!!!」

 

ジュビアが腕を水の鞭に変えてルーシィを叩く

 

「ちょっ…!!!痛ーい!!!」

 

「これ…ロックって言うかドS!!!!」

 

「変態ドM女!!!ジュビアの中で砕け散りな!!!」

 

「なによそれー!!!」

 

ジュビアはもう一度体を水に変化させルーシィを巻き込む

 

(ダメだ!!!完全に操られてる)

 

(どうしよう!!!ジュビアとなんてまともに戦って勝てるわけないし)

 

ルーシィが考えているとどこからかジュビアの声が聞こえる

 

 

〈ルーシィさん〉

 

 

「!!!」

 

「キャハハハハッ苦しめ苦しめぇ!!!」

 

ジュビア本体が操られて喋っている為ルーシィは今の声が操られていないジュビアの本心だと確信する

 

〈こんなのはジュビアじゃないです!!!〉

 

 

(ジュビアの声!?)

 

(そうか!!!ここがジュビアの中だから)

 

 

〈ジュビアは仲間をキズつけたくない……仲間…なんておこがましいかしら…〉

 

〈確かにあなたは恋敵だけど…〉

 

(違うけど…)

 

〈ジュビアは妖精の尻尾(フェアリー テイル)が大好きになりました〉

 

〈仲間想いで…楽しくて…あたたかくて……雨が降っててもギルドの中はお日様が出てるみたい〉

 

(ジュビア…)

 

〈せっかくみなさんと仲良くなれそうだったのに…〉

 

〈ジュビアはやっぱり不幸を呼ぶ女〉

 

ジュビアの本心は泣いていた

 

(涙…)

 

 

「ジュビアちゃん!!!そろそろトドメさしちゃって!!!!」

 

ヴィダルダスが操られたジュビアに命令する

 

それと同時にルーシィが水の中から放り出された

 

「いぎぃぃぃっ!!!」

 

しかしルーシィは即座に立ち上がり戦う覚悟を決めた

 

「仲間の為に涙を流せる人を妖精の尻尾(フェアリー テイル)が拒むハズがない!!!」

 

気がつくと操られているジュビアの目から涙がこぼれていた

 

〈ルーシィさん……〉

 

「胸はっていいわよ!!!あんたのおかげでいいコト思いついちゃった!!!」

 

ルーシィはジュビアに指差しそう叫んだ

 

「くだんねぇな!!!!とっととイカせてあやりなジュビアちゃんよぉ!!!!」

 

水流激鋸(ウォータージグソー)でバラバラになりなァ!!!!」

 

ジュビアの体の周りに刃を水で作り出し回転しながらルーシィに突撃する

 

〈ルーシィさんよけてぇ!!!!〉

 

しかしルーシィは避けるどころかジュビアの体に鍵を持った右腕を突っ込む

 

「開け!!!宝瓶宮の扉!!!!アクエリアス!!!!」

 

ルーシィはジュビアの体を利用しアクエリアスを呼び出した

 

 

「!!!」

 

「ジュビアの体を使って星霊を!!?」

 

「水があれば最強の星霊アクエリアスが呼べる!!!あんたのおかげよジュビア!!!」

 

「やかましいわ小娘どもがぁ!!!!」

 

アクエリアスが水を操ったことによりルーシィ、ジュビア、ヴィダルダスの三人は波にのみこまれる

 

しかし

 

「効かんなぁ!!!!オレの髪は水を吸収すると言っただろーがヨ!!!!」

 

ヴィダルダスが自分の髪で水を吸収し始めた

 

「ジュビア!!!!」

 

「ルーシィ!!!!」

 

二人は波にのまれながらも必死に手を繋ぎ合わせる

 

 

……

 

 

パキッ

 

「なに!?」

 

ジェラールがヴィダルダスとして扱っていたチェスの駒にヒビが入った

 

「この魔力は…」

 

「あんな小僧どもが…魔力融合!?」

 

 

……

 

 

ヴィダルダスは髪で水を吸収し続けるが限界も近くなってくる

 

「ぬぉ ちょっとまて!!!な…なんだこの水は!!?」

 

「オ…オイ!!!要領を越え…」

 

 

「「はぁぁぁぁ!!!!」」

 

 

 

合体魔法(ユニゾンレイド)だと!!?」

 

ついにヴィダルダスの髪の毛に限界が訪れ全ての髪が抜け落ちヴィダルダスは波にのまれた

 

「スパーキング!!!」

 

その悲鳴とともにヴィダルダスは床に叩きつけられる

 

頭の毛が全て抜け落ちた状態で

 

「やった!!!!」

 

「ジュビア元に戻れた!!!!」

 

ルーシィと元の姿に戻ったジュビアが喜び抱き合った

 

 

「つーかとんでもないトコから呼び出すんじゃないよ」

 

「「!!!」」

 

一人残ったアクエリアスがルーシィを睨み付ける

 

「しまいにゃトイレの水から呼び出す気じゃねぇだろうな?殺すぞテメェ」

 

「ご…ごめんなさい…」

 

「素で怖い…」

 

 

「まだだぜ……」

 

「「!!!」」

 

ルーシィ達が振り返るとヴィダルダスがふらつきながら立ち上がっていた

 

「まだオレにはこのギターがある!!!!もう一度操ってやるぜジュビアちゃぁん!!!」

 

「こいつまだ!!」

 

「もう二度と操られたりなんかしません!!!」

 

ルーシィとジュビアは構えをとる

 

「ヒャッハァァァ!!!!」

 

ヴィダルダスがギターを引こうとしたその時

 

 

 

ガッ

 

「!!!」

 

 

 

 

 

「どっ………けぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

ドカァン!!!

 

ルーシィ達の元に戻ってきたリートがヴィダルダスの頭を床に叩きつけた

 

「リート!!!」

 

「リートさん!!!」

 

二人は嬉しそうにリートと肩に乗ってるラリカを見た

 

 

 

「邪魔!!!!」




今回はここまでです

最近ようやくルビのふりかたを覚えて、ただいま全力で過去の話を修正中ですw

あれだな…ここを見て「今さら!!?」って思う人絶対一人はいるんだろうなぁ

たまにはオリジナルの話しだけじゃなくて別のアンケートもしてみますってことで人気オリキャラアンケート

  • 主役のリート
  • ある意味怖いラリカ
  • ナツ2号のバンク
  • 後の展開に期待のエレナ
  • 原作キャラに勝てる奴はいない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。