FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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過去一長い章になってます楽園の塔編…正直ここまで長くなるとは思ってなかったなぁ


運命(デスティニー)

楽園の塔内でリートとシモンがジェラールの元へ向かっているときリートに背負われたナツが目を覚ました

 

「!」

 

「うおっ!!」

 

「目が覚めたかナツ」

 

「やっと起きたか」

 

目を覚ましたばかりのナツは辺りを見回す

 

「あれ?確かオレ変な乗り物に乗せられて…」

 

「おおぉぉ…おぷぅ」

 

「ちょっと待て!!思い出すな!!そして酔うな!!!」

 

リートに背負われてたナツが梟にやられた事を思いだして酔いはじめた

 

「あの後おまえは梟に食われてグレイとリートに助けられたんだ」

 

「グレイに!!?」

 

「俺は何もしてねぇ」

 

「しかし、グレイも相当のダメージを負っちまってな、あの猫2匹に塔からつれだしてもらってる」

 

リートから降りたナツはいきなり頭を抱えはじめた

 

「だぁーっ!!!ありえねぇ!!!オレが負けてグレイが勝っただとーーーっ!!!?」

 

「いいじゃねぇか別に」

 

「あぁ、それに負けた訳じゃねーだろ、食われたんだ」

 

「このネタで1ヶ月はいじられんぞ!!!あいつねちっこいからなぁ」

 

「オイオイ」

 

「お前も十分ねちっこいぞ」

 

ナツは後ろを振り返りさっきいた場所まで戻ろうとする

 

「こうしちゃいられねぇ!!!リベンジだ!!!あの梟ともう一回戦ってくる!!!今度は片手だな!!!それくらいハンデがなきゃ…」

 

「落ち着けナツ」

 

リートはナツのマフラーを引っ張りナツを止める

 

「ぐえっ」

 

「今はそんなことしてる場合じゃねぇ」

 

「あぁそういうことだ」

 

大人しくなったナツはシモンを見る

 

「つーかアンタ誰だっけ?」

 

「今さらかよ」

 

「シモンだエルザの昔の仲間だよ」

 

 

「ぐっ」

 

シモンの体に痛みが走りたまらず片ひざをつく

 

「お…おい、大丈夫か?」

 

「オマエ、ケガしてんのか!?」

 

「オ…オレの事はいい

よく聞けナツ、リート…」

 

「さっきウォーリーとミリアから通信があった

倒れているルーシィとジュビア、そして三羽鴉の一人を見つけたとな」

 

「さっきお前が独り言のように言ってたのは通信か…」

 

「事情を知らねぇアイツらは戸惑っていたがルーシィ達を塔の外へ連れ出して貰った」

 

「そして、エレナからも通信が入りバンクと一緒に塔の外に出るように指示をしておいた」

 

「最後にショウの通信で三羽鴉が全滅したことを知った」

 

「オレ何もしてねぇ!!!」

 

「別にいーじゃねぇか」

 

ショックでナツの表情が変わった

 

「残る敵はジェラール一人そこはエルザが向かっているアイツは全ての決着を一人でつけようとしてるんだ」

 

「あの二人には8年にわたる因縁がある戦わなければならない運命なのかもしれない」

 

「だが…ジェラールは強大すぎる…」

 

 

「頼む エルザを 助けてくれ」

 

シモンはナツとリートに頼んだ

 

「やなこった」

 

「そーだな、アイツが行ったんなら俺たちは大人しく待ってればいいだろ」

 

「!!?」

 

しかし二人はシモンの頼みをあっさりと断った

 

 

………

 

 

『ジェラールのいる部屋』

 

「やれやれ、ゲームはもう終わりか」

 

ジェラールはチェスの駒をほぼ全て倒していた

 

「人の命で遊ぶのがそんなに楽しいか?」

 

部屋の奥からエルザが入って来た

 

「楽しいねぇ

生と死こそが全ての感情が集約される万物の根源

逆に言えば命ほどつまらなく虚しいものもない」

 

「久しぶりだなエルザ」

 

「ジェラール」

 

「その気になればいつでも逃げ出せたハズだが?」

 

「私はかつての仲間達を解放する」

 

エルザの言葉にジェラールは笑い続ける

 

「かまわんよもう必要ない

楽園の塔は完成した」

 

「あと10分足らずで破壊されるとしてもか?」

 

「エーテリオンの事か?」

 

ジェラールはあと少しでエーテリオンが落ちるというのに余裕の表情を崩さない

 

「その余裕やはりハッタリだったか」

 

「いや、エーテリオンは落ちるよ」

 

ジェラールは被っていたフードを脱ぐ

 

そしてエルザも刀をかまえた

 

「それを聞いて安心した!!!!10分!!!貴様をここに足止めしておけば全ての決着がつく!!!!」

 

「いや、オマエはゼレフの生け贄となり死んでいく

もう決まっているそれが運命(デスティニー)だ」

 

 

………

 

 

シモンの頼みを断ったナツとリートはその場から動いていなかった

 

「貴様等…仲間を…エルザを助けないと言うのか…」

 

「別に助ける助けないとかそういう話しじゃねぇよ」

 

「エルザの敵はエルザが決着をつければいい

オレたちが口をはさむ問題じゃねぇな」

 

 

 

 

「エルザではジェラールに勝てない!!!!!」

 

 

 

「あいつをバカにすんなよコノヤロウ!!!!!」

 

シモンとナツが怒鳴り合う

 

「違う!!!力や魔力の話しじゃねぇんだよ!!!!」

 

シモンはナツの胸ぐらを掴んだ

 

「エルザは…アイツは未だにジェラールを救おうとしてるんだ!!!!」

 

「オレにはわかる!!!あいつにジェラールを憎む事などできないから!!!!」

 

シモンは掴んでいたナツの胸ぐらを離した

 

「ジェラールは狡猾(こうかつ)な男だエルザのそういう感情をも利用してくる」

 

「状況は更に悪い…評議院がここにエーテリオンを落とそうとしてるのは知っているな

もちろんそんなもの落とされたら塔の中の人間は全滅だ」

 

「ショウの話しではあと15分…いや、もうあと10分か」

 

エーテリオン投下の話を聞いたナツとリートの顔色が変わる

 

「何!!?」

 

「ちょっと待て!!!聞いてねぇぞそんな事!!!」

 

 

「エルザは全員を逃がせと言って一人で向かった」

 

「エルザの事はよく知っているだろ?まさかとは思うが…エーテリオンを利用してジェラールを道連れに死ぬ気かもしれん」

 

「……」

 

「なんでそれを先に」

 

ナツとリートは歯を食い縛る

 

「エルザは?」

 

「エルザはどこにいるんだぁ!!!!」

 

 

………

 

エルザとジェラールは互いに構えたまま話しを続けていた

 

「あと7分だ

あと7分でエーテリオンはここに落ちる

この7分を楽しもうエルザ」

 

「今の私に怖れるものは無い

たとえエーテリオンが落ちようと貴様を道連れにできれば本望」

 

 

「行くぞ!!!」

 

先に動いたのはジェラールだった

 

ジェラールは幽霊のようにも見える無数の魔力をエルザに向かって放つ

 

エルザはそれを容易くかわし、かわしながら魔力を切り落としていく

 

しかしジェラールの手は休むことなくエルザに向かって衝撃波を放ちエルザを塔の外へと吹き飛ばした

 

エルザは崩れた壁の瓦礫を伝って塔の中へ飛びうつる

 

「せっかく建てた塔を自分の手で壊しては世話がないな」

 

エルザは塔に戻ってくると同時にジェラールに刀を振る

 

ジェラールもエルザの攻撃を難なくかわしていた

 

「柱の一本や二本ただの飾りにすぎんよ」

 

 

「その飾りを造るためにショウ達は8年もお前を信じていたんだ!!!!」

 

「いちいち言葉のあげ足をとるなよ

重要なのはRシステムその為の8年なんだよ」

 

「そしてそれは完成したのだ!!!!」

 

ジェラールの掌から造られた魔力はエルザに向かって放たれ直撃する

 

グゴゴゴゴ ギュムムムム

 

ジェラールの作り出した魔力がエルザを飲み込もうとしていた

 

しかし

 

「!!!」

 

ズバン!!!

 

エルザは刀で魔力を斬り裂き魔力を霧散させた

 

そのままジェラールに向かってエルザは斬りかかる

 

ザン

 

「ぐぁぁっ」

 

(これが…あのエルザだと!!?)

 

体を斬られ体制を崩したジェラールの上にエルザが馬乗りになり首もとに刀を突きつける

 

「くっ」

 

「お前の本当の目的はなんだ?」

 

エルザがジェラールを睨み付けながら聞く

 

「本当はRシステムなど完成していないのだろ?」

 

「!!!」

 

ジェラールの表情が変わってもエルザは気にせず話を続ける

 

「私とて8年間何もしてなかった訳ではない

Rシステムについて調べていた」

 

「確かに構造や原理は当時の設計図通りで間違っていない。しかしRシステムの完成には肝心なものが足りていない」

 

刀を突きつけらているジェラールだが顔が笑いはじめた

 

「……言ったハズだ…生け贄はおまえだと……」

 

 

「それ以前の問題さ

足りてないものとは

魔力」

 

「この大がかりな魔法を発動させるには27億イデアもの魔力が必要になる

これは大陸中の魔導士を集めてもやっと足りるかどうかというほどの魔力」

 

「人間個人ではもちろんこの塔にもそれほどの魔力を蓄積できるハズなどないのだ」

 

ジェラールは黙ってエルザの話を聞き続ける

 

「そのうえおまえは評議院の攻撃を知っていながら逃げようともしない。おまえは何を考えているんだ」

 

 

 

「…エーテリオンまであと3分だ」

 

 

「ジェラール!!!お前の理想(ゆめ)はとっくに終わっているんだ!!!!このまま死ぬのがお前の望みかぁ!!!!!」

 

エルザはジェラールの腕を掴みその手に力を込める

 

「うっ…ぐっ…」

 

グッ ギシ

 

「ならば共に行くのみだ!!!!!私はこの手を最後の瞬間まで放さんぞ!!!!!」

 

「あ…あぁ…それも悪くない」

 

「オレの体はゼレフの亡霊にとりつかれた何も言うことをきかない…ゼレフの肉体を蘇らすための人形なんだ」

 

「とり憑かれた?」

 

ジェラールの言葉をエルザが聞き返した

 

「オレはオレを救えなかった…仲間も誰も救えるものがいなかった」

 

「楽園など…自由などどこにもなかったんだよ」

 

「全ては始まる前に終わっていたんだ」

 

 

……

 

 

『楽園の塔の外』

 

塔の上にはエーテリオン発射の為の巨大な魔方陣が現れた

 

「オ…オイオイ本気でエーテリオンを落とす気なのかよ評議院は」

 

「ジェラール兄様…エルザ姉様…シモン兄様…」

 

エレナは心配そうな顔で塔を見つめる

 

「ナツ…リート…エルザ…」

 

「早く脱出してくださいまし…」

 

ハッピーとラリカも3人を心配していた

 

 

……

 

エーテリオン投下が近づき塔全体が揺れるなかジェラールとエルザは未だに逃げようとせずにいた

 

「Rシステムなど完成するハズがないとわかっていた」

 

「しかし…ゼレフの亡霊はオレを止めさせなかった」

 

「もう止まれないんだよ、オレは壊れた機関車なんだ」

 

「エルザ…お前の勝ちだ、オレを殺してくれ」

 

「その為に来たんだろ?」

 

エルザは掴んでいたジェラールの腕と持っていた刀を手放しジェラールの上から退いた

 

「私が手を下すまでもないこの地鳴り すでにサテライトスクエアが上空に展開されている」

 

「終わりだ…お前も私もな」

 

「不器用なやつだな」

 

ジェラールは起き上がり座ったままエルザに体を向ける

 

「これは自分の弱さに負けたオレの罪さ

理想と現実のあまりの差にオレの心がついていけなかった」

 

 

「自分の中の弱さや足りないものを埋めてくれるのが仲間と言う存在ではないのか?」

 

エルザはジェラールに微笑みかけた

 

「エルザ…」

 

「私もお前を救えなかった罪を償おう」

 

「オレは…救われたよ」

 

エルザとジェラールはお互いに抱きしめる

 

その瞬間エーテリオンが投下された

 

エーテリオン投下により空が明るく光る

 

「この光…間に合わなかったか」

 

ナツとリートも空が光っていることに気がついた

 

「くそっ!!!もう10分たったのかよ!!!!」

 

「「エルザ!!!」」

 




ごめんなさい、今回でジェラールとリート達が戦うところまでいけるかな?って思ってましたけど…やっぱり無理!!間が長いわ!!!ってことで戦闘は次回です

たまにはオリジナルの話しだけじゃなくて別のアンケートもしてみますってことで人気オリキャラアンケート

  • 主役のリート
  • ある意味怖いラリカ
  • ナツ2号のバンク
  • 後の展開に期待のエレナ
  • 原作キャラに勝てる奴はいない
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