FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
まぁ最終的には原作ルートに戻すつもりです。
なのでしばらくは、オリジナルルートを、お楽しみください。
『FAIRY TAILギルド』
「うーん…あたし一人で行けそうな仕事あるかなぁ?」
ルーシィは、掲示板の前で悩んでいた。
「一人?ナツやグレイ達と一緒に行かねーのか?」
隣で依頼書を見ていたナヴが、ルーシィに話しかける。
「それがね~…」
グレイは、ジュビアの面倒を見ることになり、エルザは鎧の不具合に不満があり、クレームを入れに行っていた。
「ナツがいるだろ?」
「はぁー…見てあれ」
ルーシィがナツに指差すと、ナツは呆けた顔して、完全にやる気をなくしてしまっていた。
「ナツ!!ホラ…火だよ。食べて」
「食欲ねぇ…」
「どーしちまったんだナツ!!」
「今ごろになって、エーテリオンを食べちゃった副作用でも出てるのかしら?」
「ありゃあ当分仕事は無理そうだな…」
「じゃあ、リートは?アイツなら」
「ナヴ忘れたの?リートとバンクなら……」
………
数日前のギルド、リートは、掲示板の前で仕事を探していた。
「そろそろ、また仕事してかねぇとなぁ…」
「今回もナツ達を連れていきますの?」
「なるべくそうするつもりだけど…アイツ等に負担かけそうな仕事しか、今のところ無さそうなんだよなぁ」
リートとラリカが話していると、突然ギルドの出入り口用のドアが開かれる。
バタン
「邪魔するよ」
そこには黒く長い髪をした、半袖シャツ一枚の女性が、立っていた。
そして、女性にミラが話しかける。
「あの、ウチに何かご用ですか?依頼ならまずは評議院を通して、依頼書を発行してもらわないと…」
「あぁ、すまないね、別に依頼者って訳じゃないんだ。ちょっと人を探しててね」
「人を?」
すると女性は、目の色を変えて一人の人物を睨み付ける。
睨み付けられたことに気付かずに、その場から逃げようとする影が一つ…
ヒュッ
「!?」
ミラの目の前から女性が消え、次に現れたのは、逃げようとしていた男の真後ろだった。
ガシッ
「ぅぇっ!!?」
「今まで、どこほっつき歩いてやがった!!!このバカ弟子がぁぁぁ!!!!!」
ズガァァン!!!
「ごばぁっ!!」
「えぇーーーー!?」
女性は、逃げようとしていた男、バンクの頭を掴み、床に全力で叩きつける。
ピクピク…
「フン!!」
「なんの騒ぎじゃ」
大きな音と聞きなれない声が聞こえたからか、すぐさまマカロフがやって来た。
「お?マカロフ?アンタ、マカロフか!!」
「お主…まさか、アクナか?」
「そうだよ!!久しぶりだなぁ!!!2年ぶり…くらいかい?」
「まぁ、それぐらいかのぉ」
バンクを床に叩きつけた女、アクナとマカロフは、親しげに話し合っていた。
「知り合いですか?マスター」
エルザは、マカロフにアクナの事を聞こうと、話しかける。
「ん?そうか、ガキ共が知らんのは当然か…」
するとマカロフはアクナを見て、エルザ達に紹介する。
「こやつはアクナ・グレンシャー、《聖十大魔導士にならない女性》と言われておる。」
「なれない、ではなく、ならないですか?」
「うむ、こやつは昔から、聖十の称号授与を断り続けておるからのぉ、実力だけなら下手をしたらワシ以上にあるかもしれん。」
それを聞いたギルドメンバー全員が、驚愕した。
「えぇーーーっ!!!」
「じいさんより強ぇって、マジかよ!!?」
「うそぉー!!」
「アタシは聖十とかいう下らねぇ肩書きに興味が無いだけだ、実力はマカロフが大袈裟に言ってるだけだな」
「しかし、アクナよ…お主一体、何しにここへ来たんじゃ?」
「あ?あー、ちょっとウチのバカ弟子を引き取りにね」
「バカ弟子?」
アクナは、先ほど床に叩きつけられ、顔を床に埋め込まれてるバンクに指を指した。
「んーー!!んむーーー!!んんんーーーー!!!!」
「アイツ…よく生きてんなぁ…」
バンクが必死で顔を抜こうとしていると、アクナがバンクの腰を片手で掴み、勢いよく引き抜く。
ズボッ
「ぶわっ」
「よう、バンク…アンタ、アタシに何か言うことあるんじゃないかい?」
「……お久しぶりです師匠…」
「リート!!あのバンクが敬語を使ってますわ!!私びっくり!!」
「わかるけど、今言うところはそこじゃねぇだろ…」
「違うよなぁ、バンクよぉ…アタシが聞きたいのはそんな言葉じゃねぇんだよ、わかるだろ?なぁ」
アクナは、バンクをぐるぐると振り回し始めた。
「修行中に逃げてすいませんっしたぁ ししょおぉーーーーー!!!!」
「わかってんなら最初からそう言えや!!!こんのボケェ!!!!」
ズガァァン!!!
壁に投げつけられたバンクは、瓦礫に埋もれた。
「怖っ!!!」
アクナとバンクのやり取りに、ギルドメンバーの全員が引いていた。
「ぐっ…ってか、なんで師匠はここがわかったんですか?…」
瓦礫から這い出てきたバンクが、アクナに聞くと、アクナは当然、とでも言いたげに返答した。
「アホか、アタシが動けばお前なんかすぐに見つけられんだよ」
「それよりも、村に捨てられて路頭に迷ってたお前が弟子にしてくれって言ってたから、了承してやったのに、逃げ出すとは…恩を仇で返しやがってコノヤロウ」
ガシッギリギリギリ
アクナがバンクの顔を握り、アイアンクローでバンクにダメージを与える。
「師匠…痛ぇっす…」
「つー訳だ、悪いけどマカロフ、コイツしばらく借りてくよ」
「まぁ、お主の事なら大丈夫じゃと思うが、この日にはバンクも居てもらわんとこまるから、帰るようにしてくれぃ」
マカロフは懐に入れていた一枚のチラシを、アクナに渡した。
アクナはそれを受けとると、ニヤリと笑う。
「あぁ、わかった、任せときな」
アクナが帰ろうとする前に、リートの方を見て近寄ってくる。
「?」
「アンタ…面白ぇな…」
「は?」
「決めた、アンタも付いてきな」
「はぁぁぁぁ!!!?」
「え!?マジで!?氷竜もくんの!?師匠!!!それなら俺は喜んでついていきます!!!」
「黙ってろボケ」
ゴスッ
「おごっ」
アクナに腹を殴られて気絶したバンクは、アクナに担がれる。
「マカロフ!!こいつも借りてくけどいいよな?」
「構わん、好きにせぇい!!!」
「俺の了承は!?」
「そんな事知らねぇ、いいから付いてきな、さもないと」
アクナは空いた片腕で、パキパキと音を鳴らし、リートを脅す。
「ぐっ…わかったよ……」
リートは渋々立ち上がり、アクナについていこうとする。
「リート…」
ミラは心配そうに、リートを見つめている。
「大丈夫だよ、ミラ…ギルドを頼むわ」
「うん、頑張ってねリート」
「私はついていきますわよリート!!!」
「オレに言うなよ…」
「構わねぇぞ、ネコ一匹くらい好きにしな」
ラリカも、リートについていくことになった。
「ちょーーっとまてよ!!!」
三人が出ていこうとするとナツが割り込んで入ってきた。
「帰る前にオレと戦え!!」
「なんでそうなる…」
アクナは、じっとナツを観察すると、
「嫌だ、雑魚」
そう言って去っていこうとする。
(うぅーわっ、辛辣…)
「んだとコラァァァ!!!」
キレたナツがアクナに殴りかかる。
ゴン!!
しかし、アクナに片手で殴り落とされる。
「…一撃……」
「オイ、行くぞ」
「あい…」
アクナは、そのまま出ていった。
「ナツゥ大丈夫~?」
「……あい…」
はい、今回は新キャラ登場しました。
ほんとはこの設定はもっと後に出す予定だったんですが、急遽こういう形に…まぁさほど影響も無いので問題なしです!!!
アクナの魔法は…出せたら出します。