FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
バチバチバチバチ!!!
「いい加減にしろよラクサス、妖精の尻尾は もうお前のものにはならねぇ」
「なるさ…そう、駆け引きなど初めから不要だった」
「全てをこの力に任せればよかったのだ!!!!圧倒的なこの力こそが、オレのアイデンティティーなのだからなぁ!!!!」
「そいつをへし折ってやれば、諦めがつくんだなラクサス!!!!」
ナツが、ラクサスに殴りかかろうと前に飛び出す。
「火竜の鉄拳!!!!」
ドゴォン!!!
にやっ
「!!!」
ナツの渾身の一撃だったが、ラクサスにダメージはない。
「まずは貴様だ…くくくっ」
「かかってこい妖精の尻尾!!!!オレが全てをのみ込んでやる!!!!」
ドギャ!!
ラクサスの雷で、ナツは勢いよく吹き飛ばされた。
「ぐはっ…ああああぁ!!!!」
「フハハハッ!!!!」
ラクサスはナツの顔に膝蹴りを入れ、追い討ちをかける。
ナツに反撃を許さぬように、ラクサスの攻撃はおさまらない。
ナツは蹴り飛ばされた勢いで、壁に足をつけ体制を立て直すと、目の前でラクサスが雷を纏い構えていた。
ドギャ!!
「ぐああっ!!」
電撃に直撃したナツは、地面に倒れる。
はーっはーっ…
「つ…強ぇな、やっぱり」
ラクサスは、拳を天に掲げていた。
「鳴り響くは招来の轟き…」
「やべぇ…体が」
「天より落ちて灰塵と化せ」
「くそっ…」
ナツは大きな攻撃がくるのをわかっていながらも、体が動かず、立ち上がることが出来ない。
「レイジングボルト!!!!」
ドォォォォン!!!!
ナツの頭上に、特大の落雷が落ちる。
オオオオォ…
「フフッ…フハハハハハハハッ!!!!」
「ナツぅこのギルド最強は誰だ?」
ナツの声は聞こえず、ラクサスだけがその場に立っていた。
「ハハハハハッ!!!粉々になったら答えられねーか!!!」
「仲間……じゃなかったのか?」
「!」
ラクサスの後ろから声が聞こえ、ラクサスは声のした方に振り返る。
「それを消して喜んでるとァどうかしてるぜ」
「ア?」
ラクサスが振り向くと、そこにはナツを片手に持ったガジルがいた。
「まぁ消えてねぇがな、コイツを消すのはオレの役目だからよぉ」
「ガジル…」
どすっ
「んがっ」
ガジルは、ナツを床に落とす。
「また獲物が一匹…ククク」
「消えろ消えろぉ!!!オレの前に立つ者は全て消えるがいい!!」
「消えねぇよ」
「!」
ガジルの後方からもう一人、リートが現れた。
「誰も消さねーし消させもしねーよ。オレが全部止めてやる」
「来たか…リート」
「よォ しばらく会わねぇ内にずいぶんと物騒な
「ラクサスはオレがやる……おまえらひっこんでろ……」
ナツは、残った力でなんとか立ち上がる。
「そういう訳にもいかねーんだよナツ」
「コイツには個人的な借りがあるんだヨ」
「だが、ヤツの強さは本物のバケモンだ。マカロフの血を引いてるだけの事はある」
「気に入らねぇが、やるしかねぇだろ」
「共闘だ」
「!!!」
ガジルの案を聞いて、ナツの表情が変わる。
「じょっ……冗談じゃねぇ!!!ラクサスはオレが倒すんだ!!つーかオマエとなんか組めるかよ!!!仮に組むとしてもリートとオレの二人でだ!!!」
「いいんじゃねぇか?」
ガジルの提案を、リートは賛成する。
「オイ!!リート!!!」
「しょーがねぇだろ?この三人の中で誰も戦いをゆずる気がねぇんじゃ、オレだってラクサスを倒すつもりだし」
「ってことだ、それによく見ろ あれがテメェらのしってるラクサスか?」
ナツは、ラクサスの顔を改めて見ると、ラクサスはとても正常とは思えないような顔で3人を見ていた。
「ハハハッ 消えろ 消えろ」
「…………」
「あれはギルドの敵だ!!!!ギルドを守る為にここで止めなきゃならねぇ!!!!」
「他の奴等は神鳴殿の反撃で全員動けねぇ、今ここで奴をくい止めねぇとどうなるか分かってんのか!?」
ガジルの説得に、リートとナツが間を開けてからガジルを見やる。
「お前がギルドを守る?」
「元を知ってる分、お前が言うとなんだかなぁ」
「守ろうが壊そうがオレの勝手だろーが!!!」
ナツはニヤリと笑う。
「この空に竜は三頭もいらねぇんじゃなかったか?」
「え?オマエそんな事言ってたの?」
「いらねぇな、だが こうも雷がうるせぇと空も飛べねぇ」
「まぁいいや…とにかく、共闘するならさっさやるぞ!!少なくともオレは、共闘してる間はお前らのサポートに回るつもりだ。死ぬ気で奴に勝ってこい」
「今回だけだからな」
「当たり前だ!!テメェとはいずれ決着をつける!!」
「行くぞ!!!」
「「オウ!!!」」
ナツとガジルが前に飛び出し、リートはその間に魔力を込める。
ズガガガガ!!
ナツとガジルは絶え間なく、ラクサスの身体にラッシュを叩き込む。
すっ
ガッ!
「っち…」
ラクサスが腕を動かし反撃に出ようものなら、リートはそれを氷で止め、ラクサスの動きを制限する。
ガッ!!
「ぐあっ」
しかし、ラクサスも氷の合間を縫って、ナツとガジルを蹴り飛ばす。
「ブレスだ!!!」
ガジルの意図を理解したのか、ナツは後ろを振り返りブレスの構えをとる。
「火竜の…」
ドン!!
ガジルはナツの背中に肘を当て、ラクサスに狙いをつけた。
「追加だ!!」
リートもガジルの意図を理解し、氷の柱をナツに向けて飛ばす。
「咆哮!!!」
氷の柱に至近距離でブレスを撃ったナツは、ガジルと共にラクサスの方へ飛び、ガジルは反動を利用して、鉄に変えた腕をラクサスに向けて放つ。
「鉄竜棍!!!」
ラクサスは、ガジルの攻撃をジャンプでかわす。
「フン、テメェらにもう用はねぇんだよ。今のオレの目的はリートだけだ」
ズガガガガ
ラクサスは空中から、下にいるガジルに向けて球状にした雷を大量に撃ち込む。
「ぐぁぁぁっ!!」
「うおおおおっ!!」
「!」
雄叫びのような声にラクサスが反応し、振り向くとナツが壁を垂直に走って上ってきていた。
「アイツはもうちょっとマシな動きはできねぇのかよ!!」
リートは、慌ててナツの援護にまわる。
リートは壁に足場を作り、ナツがそれを利用し、ラクサスの真上に飛び上がる。
「火竜の…鉤爪!!!」
ナツの蹴りで、ラクサスは床へと落ちて行く。
下からは、ガジルが鉄の槍を構えていた。
「鉄竜槍…鬼薪!!!!」
ズガガガガ
「火竜の…」
「鉄竜の…」
「いけ…お前ら」
「「咆哮!!!!!」」
ゴオオオォン!!!!
ナツとガジルのブレスが、ラクサスに直撃する。
ブレスによる爆発で煙が舞い、ラクサスの姿が煙に隠れる。
ザッ
「「「!!」」」
「三人…いや、直接的な攻撃をしてねぇリートを除くと二人か…二人合わせてこの程度か?」
煙の中から、ラクサスが出てきた。
「
「ほぼダメージ無しかよ…」
「バカな!!いくらコイツが強ぇからって、竜迎撃用の魔法をこれだけくらって……ありえねぇ!!!」
「そいつは簡単な事さ、ジジィがうるせぇからずっと隠して来たんだがな…特別に見せてやろう」
ラクサスの口をよく見ると、徐々にキバが生えてきていた。
「ま…まさか」
「ウソだろ……」
「……まさかとは思ってたが…やっぱりか」
ラクサスは腕に竜の鱗の模様が現し、それと同時に息を吸い込む。
「雷竜の…」
「オマエも滅竜魔導士だったのか!!!?ラクサス!!!」
「咆哮!!!!」
ラクサスのブレスが、3人に向かって行く。
(くっ…間に合わねぇ!!!)
リートは氷の壁を作ろうとするが、動き出した時にはブレスは至近距離まで迫ってきていた。
「「ぐぁぁぁっ!!!!!」」
ドゴオオォ!!!!
ブレスが消えると、ナツとガジルは倒れ込み、リートは顔を防ぐように防御して、何とか立っている状態だった。
「あ…うぁ…」
「くううっ…」
「…っつ……」
「まだ…生きてんのかヨ」
リートは、ラクサスを睨み付ける。
「テメェにオレが殺せるかよ」
「ぐううっ…」
「リート……」
倒れているナツとガジルの前に出て、リートはラクサスと睨み合う。
「ここからはオレがやる。異論は認めねぇからな」
「ようやくその気になったかヨ、リート」
「あぁ、テメェが望んだ戦いだ。こっから先は、例え家族でも、マスターの孫でも容赦しねぇぞ」
「来いよ、ここから先は、もう邪魔する奴はいねぇ…オレたちだけの戦いだ」
ラクサスとリートは、お互いに構えをとった。
「消してやる」
「ぶっ飛ばす」
次回はリートとラクサスをタイマンで戦わせますよ!!まだラクサス戦は続きます!!