FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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さぁ、ここからは少しオリジナル展開です。皆さんもお付き合い下さい。


S級滅竜魔導士

「消してやる」

 

「ぶっ飛ばす」

 

バッ!!

 

リートは前に飛び出し、ラクサスに迫る。

 

「雷竜の…」

 

ラクサスはそれを待ち受けていたかのように、両腕を合わせてリートの真上から拳を叩きつける。

 

(あぎと)ォ!!!」

 

ドゴォォン!!

 

 

 

「リート!!!」

 

リートに攻撃が直撃すると、ナツがリートの名前を叫ぶ。

 

「ふっ…」

 

ガッ

 

「!」

 

リートはラクサスの攻撃を頭に氷を張ることで防ぎきり、叩きつけられた低い位置のまま身体を捻らせ、ラクサスの足を引っかけ体制を崩させる。

 

「潰れろ!!」

 

起き上がったリートは、倒れたラクサスの腹を拳に氷を纏わせて全力で殴り付ける。

 

ドゴォォン!!

 

「がはぁぁっ!!」

 

「…ぐっ…調子にのってんじゃねーぞぉ!!!!」

 

ラクサスは殴り付けられた拳を片手で掴み後方へと投げ飛ばす。

 

ズザザザーッ

 

リートが空中で体制を立て直し床に着地すると、ラクサスはいつの間にかリートの後ろに回り込んでいた。

 

「オオオオォ!!!」

 

「オラァ!!!」

 

ラクサスの拳と、リートの回し蹴りがぶつかり合い、衝撃波が周りを襲う。

 

「すげぇ…リートのやつ、あの状態のラクサスと同等に張り合ってる…」

 

「ギヒッ…氷竜(セルシウス)のヤロォ、やるじゃねぇか」

 

 

グググッ

 

「グッ…」

 

「ラクサス…今のテメェじゃオレには勝てねぇよ、もう諦めろ」

 

「ふざけんなぁ!!!」

 

ラクサスは、ぶつけ合っている拳に力を入れる。

 

「……」

 

ふっ

 

「!!?」

 

リートはぶつけ合っていた足の力をわざと抜いて、ラクサスの体制を前に崩させると、ラクサスの腹に掌を添えた。

 

「氷竜の凍柱」

 

腹に添えていた掌から、氷の柱が飛び出し、ラクサスを壁まで吹き飛ばす。

 

「ぐおおおおっ!!!!」

 

ドカァァン!!

 

「わかったろ?今のオマエがオレとタイマンで戦ったら勝ち目はねぇんだよ」

 

ラクサスは、煙の中からブレスを撃とうと構えていた。

 

「雷竜の…」

 

「ちっ…氷竜の…」

 

リートも、即座にブレスの体制に入った。

 

「「咆哮!!!!」」

 

お互いのブレスがぶつかり合い、大爆発が起こる。

 

ゴオオオオォ!!!!

 

ナツとガジルは、爆風で吹き飛ばされそうになる。

 

「うおおっ!!?」

 

「ぐっ…なんて戦いをしやがるんだ。あの二人」

 

 

ブレスを打ち消されたラクサスは、かなり苛立っていた。

 

「くそっ!!」

 

 

「…滑稽だな」

 

 

「なんだと?」

 

リートに滑稽と言われたラクサスは、リートを睨み付けた。

 

「今のオマエは、自分の力を過信しすぎている…自分が妖精の尻尾で最強だと思い込むほどにな。だから、自分より強くなったオレに苛立ちを感じるんだろ?」

 

「そんなオマエを滑稽だと言ってんだよ」

 

 

「……なよ…」

 

 

「あ?」

 

 

「調子にのるなよォォォォ!!!!リートォォォォ!!!!!」

 

ラクサスは雷の槍を作り、リートに向かって放り投げる。

 

「雷竜方天戟!!!」

 

 

「テメェこそオレを舐めてんじゃねぇよ!!!」

 

リートは片足で槍を受け止める。

 

「なに!!?」

 

ズザザザーーーッ

 

「ぐっ…くっ……」

 

「だあぁぁぁりゃぁぁぁ!!!」

 

バチィィン!!!

 

リートが槍を踏み潰すと、雷の槍は霧散し消えてしまった。

 

「はぁはぁ…っどうしたよラクサス…これで終わりか?」

 

「くそっ!!」

 

「なら次はオレの番だ!!!」

 

リートは前に飛び出すと、ラクサスの顔を思いっきり殴り付ける。

 

「氷竜の硬拳!!!」

 

ドガッ!!

 

「ガッ…」

 

ラクサスは体制を崩し、後ろにのけ反るが、リートがラクサスの腕を掴み、背負い投げの要領で投げ飛ばした。

 

「らぁぁ!!」

 

ブォン!!

 

空中に投げ飛ばされたラクサスだが、ラクサスは片手をリートに向けて雷を飛ばす。

 

「フン!!!」

 

「甘ぇんだよ!!!ラクサス!!!」

 

リートは前方に氷の盾を創り、ラクサスの雷を受け流した。

 

バッ!!

 

攻撃を受け流した後、リートはラクサスの頭上まで飛び上がる。

 

「氷竜の鉤爪!!!」

 

足に氷を纏わせたリートは、ラクサスを蹴り落とす。

 

「ぐっ…」

 

 

「終わりにしてやるよ!!!…氷竜の……」

 

地面に叩きつけられたラクサスに向かって、リートは拳に何重にも氷を纏わせ落ちていく。

 

「剛拳!!!!」

 

ドォォォン!!!!

 

氷を消して、リートはその場から距離をとる。

 

「どうだ…結構効いたろ」

 

 

「クククッ…クハハハハ!!!」

 

氷の拳をくらったラクサスは、仰向けのまま笑い始めた。

 

「何がおかしいんだよ?」

 

 

「クククッ…リート、認めてやるよ。オマエはオレよりも強ぇ…」

 

 

「誰が誰より強ぇとかはオレには興味ねぇよ」

 

ラクサスは、のそりと立ち上がる。

 

「だが、それは今の間だけの話しだ。この勝負はオレが勝つ」

 

「テメェ…なにする気だ?」

 

ゴソゴソ

 

ラクサスはポケットから一つの魔水晶を取り出した。

 

「まさか、ジジィとの戦いで使うつもりだった物を今使うことになるとはな」

 

「それは?…」

 

ラクサスはニヤリと笑うと、リートの前に魔水晶を突き出す。

 

「この魔水晶には神鳴殿300個分よりも大量の雷の魔力が込められてる。これをオレが食べたら…説明しなくてもわかるんじゃねぇか?」

 

 

「まさか!!?」

 

ラクサスが口元に魔水晶を持っていく。

 

「くっ…させるか!!!」

 

「ちょっと遅ぇんだよ」

 

ガリッ

 

バチバチバチバチ!!!

 

ラクサスが魔水晶を食べると、身体中から先ほど以上の雷が放出される。

 

「ぐっ…」

 

「ハハハハッ!!!!リートぉ!!!惜しかったなぁ!!!オマエの負けだぁ!!!」

 

バチィ!!

 

「!」

 

ラクサスは一瞬で、その場から消え、リートの目の前に現れた。

 

「フン!!!」

 

ラクサスはリートの顔を目掛けて殴りかかり、リートはそれを何とか防御する。

 

ボキィッ

 

「がっ……!!?」

 

 

 

「ぐっ…リート……」

 

「氷竜のやつ…片腕を折られやがった」

 

 

 

リートは慌ててラクサスから距離をとる。

 

「これで片腕は使い物にならねぇな」

 

 

「へっ、テメェを倒すのに、腕一本使えなくなったところで、どーってことねぇよ」

 

リートの足元から雷が飛び出してくる。

 

(!!…ノーモーションでこの位置から雷を!!?)

 

バチバチバチバチ

 

「ぐあぁぁぁ!!!」

 

バタン

 

リートは雷に直撃し、倒れる。

 

「ぐっ…くそっ…」

 

 

「どーってことねぇなら遠慮はいらねぇよなぁ?立てよ、第2ラウンドと行こうぜ」

 

力を振り絞って立ち上がったリートは、何とかラクサスの方を見る。

 

「へっ…後悔すんなよ?ラクサス」




自分が強くなると、敵まで強くなっちゃう…ありきたりだったかな?
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