FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

90 / 228
今回でラクサス戦終わらせます!!所々原作としっかり変えてますよ


心の内側

ラクサスの攻撃で片腕を折られたリートは、とにかくいつでも動ける体制でラクサスの攻撃に備えていた。

 

「……」

 

「さっきの威勢はどうしたよ?リート」

 

「あんな魔水晶に頼ってるオマエを見て呆れてんだよ。あんなもんに頼るテメェなんかにはオレは絶対に負けねぇからな」

 

(とは言っても、既に体力も魔力もあまり残っていねぇ…なんとか早急に決着をつけねぇと)

 

リートは目がかすれる中、何とかラクサスを睨み付ける。

 

「ハハハハッ!!そうこねぇとなぁ!!さぁ!!かかってこいよリート」

 

「言われなくとも!!」

 

リートは足元に冷気を貯めて爆発を起こし、勢いよくラクサスに向かって飛び出す。

 

「オラァ!!」

 

ラクサスの顔を目掛けて飛び膝蹴りを仕掛けるが、ラクサスは身体をのけ反らせてギリギリでかわす。

 

「ちっ…」

 

ぐるん!!

 

飛び膝蹴りの体制から空中で、身体を捻ったリートは、今度は回し蹴りを仕掛けた。

 

ブン!!

 

しかし、それもラクサスはしゃがんで楽々とかわした。

 

「さっきよりもキレがなくなってんじゃねーかぁ!!!リートォォ!!!」

 

「うるせぇ!!まだこっからだろうが!!!」

 

リートは真下にいるラクサスに向けて、ブレスを放つ。

 

「氷竜の咆哮!!!!」

 

ドォォン!!!

 

……ブワァッ!!

 

「!」

 

ガシッ

 

煙でラクサスの姿が隠れたと思った瞬間、煙の中からラクサスの腕が伸び、リートの顔を掴んできた。

 

「どうした!!この程度かよ!!」

 

バチバチバチバチ!!!

 

「ぐあぁぁぁっ!!!」

 

パッ…

 

雷を浴びせられダメージを受けたリートの顔をラクサスは離した。

 

床にリートの足がつく瞬間に、ラクサスの蹴りがリートの腹に入った。

 

ドガァッ!!

 

 

「ごぉっ!!」

 

ズザァァーッ

 

 

「リート!!」

 

「氷竜!!」

 

ナツとガジルは、リートがやられる姿を見てかなり焦りだしていた。

 

「くそっ!!」

 

「やるぞ!!火竜(サラマンダー)!!」

 

ナツとガジルが立ち上がろうとするが、後ろからリートの声が聞こえる。

 

「お前らはまだ手ぇ出すなぁ!!!」

 

「「!!」」

 

「はぁー……はぁー」

 

リートは立ち上がり、ラクサスを方を見ていた。

 

「まだ生きてんのかよ」

 

 

「はぁっ…はぁっ…すぅぅぅーっ…はぁぁぁっ」

 

リートは深く深呼吸をすると、片手を上に上げる。

 

「?」

 

「滅竜奥義…」

 

リートは片手で、巨大な剣を作り出した。

 

「氷刀飛燕斬!!!」

 

ぐらっ

 

「!!」

 

片腕を振り下ろし斬激を飛ばすリートだったが、体制を崩し斬激はラクサスの横を通過してしまった。

 

(くそっ…やっぱ片手じゃ安定しねぇか……)

 

 

「はっ!!何をするかと思えば、でき損ないの滅竜奥義とは笑わせるじゃねーか」

 

(くそっ…これ以上は…もう)

 

 

「いい加減くたばれよ、リート」

 

「オマエらもエルザもミストガンも、ジジィもギルドの奴らもマグノリアの住人も……」

 

「全て消えされぇぇぇ!!!!」

 

ラクサスは、両手に膨大な魔力を込める。

 

 

「なんだ…このバカげた魔力は」

 

「この感じ……じっちゃんの…」

 

「この魔法…まさか!!!」

 

術者が敵と認識したもの全てが標的、マスターマカロフの超絶審判魔法

 

 

 

妖精の法律(フエアリーロウ)!!!!

 

 

ごぉぉぉぉ!!!

 

ラクサスの腕に、更に魔力が集まって行く。

 

「妖精の法律…マスタージョゼを一撃で倒したあの…」

 

「よせ…ラクサス」

 

「何とかして止めねぇと…」

 

ズキッ

 

「ぐっ…」

 

リートはラクサスを止める為動こうとするが、身体の痛みで、また膝をついてしまう。

 

 

「反則だろ!!!敵と認識した者全てが攻撃対象なんてよぉ……」

 

 

「うおおおおっ!!!」

 

そうしている間にも、ラクサスはどんどんと魔力を上げる。

 

「ラクサス!!!」

 

 

タッタッタッ

 

バン!!

 

「やめてーーっラクサス!!!!」

 

ラクサスが魔力を込めていると、教会にレビィが飛び込んできた。

 

「レビィ!!!」

 

「ぐっ…こんな時に…」

 

「バカが…何しに来た……」

 

 

 

「マスターが……あんたのおじいちゃんが……危篤なの!!!」

 

 

「「……」」

 

レビィの言葉で、一瞬だけラクサスは魔力を込めるのをやめた。

 

「だからお願いっ!!!もうやめてっ!!!!マスターに会ってあげてぇっ!!!!」

 

 

「き…危篤?……じっちゃんが……」

 

「マスターが……?」

 

 

「「死ぬ…?」」

 

 

「ラクサスゥゥゥ!!!!」

 

レビィはラクサスに呼び掛けるが、ラクサスから返ってきた言葉は予想に反したものだった。

 

「丁度いいじゃねぇか、これでこのオレがマスターになれる可能性が再び浮上したわけだ」

 

 

 

「ヤロウ…」

 

「………」

 

ギリッ

 

 

「ふははははっ!!!!!消えろ妖精の尻尾!!!!」

 

ラクサスは再度、妖精の法律を発動させようとする。

 

「オレが一から築き上げる!!!!誰にも負けない!!!!皆が恐れ(おのの)く最強のギルドをなぁ!!!!」

 

 

「そんな……」

 

 

「おまえは…」

「テメェは…」

 

「「なんでそんなに……」」

 

ナツとリートは怒りの表情でラクサスを睨み付ける。

 

 

「妖精の法律!!!!発動!!!!」

 

ラクサスが手を合わせると、マグノリア全体が光に包まれた。

 

カッ!!!

 

ズアアアアッ!!!!

 

光が収まり、ラクサスの息は上がっていた。

 

「はぁ…はぁ…オレは……ジジィを越えた」

 

ゲホッ ゲホッ

 

ゴホッ ゴホッ

 

「!」

 

ラクサスが顔を上げると、妖精の法律でダメージを受けた者は誰一人いなかった。

 

「そんなバカな…」

 

「なぜだ!!!?なぜ誰もやられてねぇ!!!」

 

 

 

「おまえ、無事か?」

 

ガジルは、レビィの安否を確認する。

 

「うん…平気…ナツとリートは?」

 

「オレは大丈夫だ…ナツは…生きてるからいい」

 

 

 

「どうなってやがる!!!!あれだけの魔力をくらって平気なわけねぇだろ!!!」

 

 

 

「ギルドのメンバーも町の人も皆無事だ」

 

教会の出入り口から、ボロボロのフリードがやって来た。

 

「フリード!!?」

 

 

「誰一人としてやられてはいない」

 

 

「そんなハズはねぇ!!!!妖精の法律は完璧だった!!!!」

 

 

「それがお前の心だ…ラクサス」

 

「おまえがマスターから受け継いでいるものは、力や魔力だけじゃない」

 

「仲間を想うその心」

 

「妖精の法律は術者が敵と認識した者にしか効果がない…言ってる意味がわかるよな?ラクサス」

 

すると、レビィがはっとした顔をする。

 

「心の内側を魔法に見抜かれた…」

 

 

「魔法に嘘はつけないなラクサス」

 

「これがお前の本音と言うことだ」

 

 

「……違う!!!!」

 

フリードの言葉を、ラクサスは全力で否定する。

 

「オレの邪魔をするやつは全て敵だ!!!敵なんだ!!!!」

 

 

「もうやめるんだラクサス…マスターの所に行ってやれ」

 

「ジジィなんかどうなってもいいんだよ!!!!オレはオレだ!!!!ジジィの孫じゃねぇ!!!!ラクサスだ!!!!ラクサスだぁーーーっ!!!!」

 

 

 

「みんな知ってる」

 

「あぁそうだ」

 

ナツとリートが立ち上がる

 

「思い上がってんじゃねぇぞラクサス」

 

 

「じっちゃんの孫がそんなに偉ぇのか?そんなに違うのか?」

 

 

「血の繋がりごときで吼えてんじゃねぇ!!!!」

 

「ギルドこそがオレたちの家族なんだ!!!!いつまで名前に囚われてやがるバカヤロウ!!!!!」

 

 

「テメェらに何がわかる」

 

ラクサスは歯を食い縛り、二人を睨み付ける。

 

「何でも分かってなきゃ仲間じゃねぇのか」

 

「わからねぇから仲間なんだよ、だからこそ助け合うんだよ」

 

 

「知らねぇから互いに手を伸ばすんだろぉ!!!!ラクサスゥゥゥゥ!!!!」

 

「くだらねぇプライド捨てて今すぐ手を伸ばしやがれぇぇぇ!!!!」

 

 

 

「黙れぇぇぇぇ!!!!」

 

ナツとリートがラクサスに殴りかかり、ラクサスも拳を握る。

 

「オォォォォ!!!!!」

 

「今すぐオレの前から消えろぉォォ!!!!」

 

ラクサスの拳をリートが受け止め、軌道を反らせる。

 

「!」

 

ドゴォォン!!!

 

「ぐああっ!!!」

 

リートは反らせた拳を伝って、ナツは振りかざした勢いのまま、二人同時にラクサスを殴り飛ばす。

 

「このくたばり損ない共がぁぁぁ!!!!」

 

体制を立て直したラクサスは、今まで以上の特大の雷の槍を構える。

 

「跡形もなく消してやる!!!」

 

 

 

「よせラクサス!!!今の二人にそんな魔法を使ったら!!!」

 

 

「ナツ!!!即興だ!!!合わせろ!!!!」

 

「オォ!!!!」

 

リートとナツは背中合わせになり、ナツは右掌を、リートは左掌を突き出し、ラクサスに向ける。

 

 

「雷竜方天戟!!!」

 

「殺す気かぁ!!!」

 

 

「ナツ!!こうなったら後には引けねぇ!!!あれは気合いで耐えきれ!!!」

 

「オオオオォ!!!」

 

カクン

 

「「!!?」」

 

ラクサスの投げた槍は、二人に当たる前に軌道を変えた。

 

その先にはガジルが、腕を鉄に変えて立っていた。

 

「うおおおっ…がぁぁっ!!」

 

「ガジル…」

 

「鉄?…まさか自ら避雷針に……」

 

「行け」

 

 

リートとナツは、突き出した腕に魔力を込める。

 

「おのれぇぇっ!!!」

 

 

「今だ!!!」

 

ナツとリートの掌から炎と冷気が放出された。

 

合体魔法

 

 

 

氷炎 竜激波!!!!

 

 

 

ズオオオオオォ!!!!

 

炎と冷気の合わさった二人の技が、ラクサスを飲み込む。

 

「グオアアアアアアァ!!!!」

 

 

技が消えると、そこにはラクサスが倒れている姿があった。

 

(ラクサスが……負けた)

 

「「オオオオォォォォォ!!!!!」」




氷炎 竜激波のイメージは、二人ファイ●ルフラッシュ的な?イメージですはい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。