FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今回の一件でミラが頑張ってくれたので、リートからご褒美を…と意見があったので只今考えていますが、何にしようか結構悩んでますw

遊園地?ゲーセン?…そもそもあの世界にあったっけ?

水族館?…魚知らねぇし…

祭り?…は前にやったし

海?プール?…祭り含めて夏ばっかじゃん

ってな感じになってますw やっべ、決まんねぇ

いっそミラの買い物に荷物持ちとして行かせてやろうかな?


アイツのやり方

ざわざわ

 

バトル・オブ・フェアリーテイルから1日が経ち、街では未だに収穫祭が続いていた。

 

「ファンタジアは明日の夜に延期だってよ」

 

「何があったんだ?」

 

「昨日はギルドの奴らが騒がしかったからな」

 

「噂じゃマスターの容態がよくねぇらしいぞ」

 

「オイオイ、まさかあのじーさん引退しちまうんじゃ……」

 

「次のマスターはどうすんだよ」

 

「そこまではわからねぇけど、普通に考えればラクサスじゃねーのか?」

 

街でギルドの事を話している町人たちが感慨深そうに話す。

 

「あの暴れん坊がマスターねぇ」

 

「なんか感慨深いのがあるな」

 

「あいつがガキだった頃から知ってんもんな」

 

「うちらも歳をとったってことだ」

 

「「「ははは!!」」」

 

 

………

 

 

『妖精の尻尾ギルド』

 

「ポーリュシカさんのおかげで一命はとりとめたそうだ安心してくれ、マスターは無事だ。今はリートに様子を見て貰っている。目が覚めたら知らせてくれるそうだ」

 

オォォォォ!!!

 

エルザからマカロフが無事と聞いて、ギルドの中では歓声が上がる。

 

「よかったぁ!!一時はどうなるかと思ったケド」

 

「あのじーさんがそう簡単にくたばる訳ねーんだ」

 

 

「しかし、マスターもお歳だ。これ以上心労を重ねればまたお体を悪くする。皆もその事を忘れるな」

 

エルザは全員に、軽く注意する。

 

「こんな状況で本当にファンタジアやるつもりなのか!?」

 

「マスターの意向だし…こんな状況だから…って考え方もあるわよ」

 

 

「ジュビアもファンタジア楽しみです」

 

「あんたは参加する側よ」

 

ファンタジアを見ることを楽しみにしていたジュビアに、カナからの参加発言に驚きを隠せずにいる。

 

「ええ!?」

 

「だってジュビア入ったばかりだし」

 

 

「ケガ人多いからね、まともに動ける人は全員参加だって」

 

「仕方ありませんわ、本来とは大きく予定も狂ったんですもの」

 

ハッピーとラリカが説明する。

 

「じゃあ、あたしも!?」

 

 

「バンクも参加ですわよ?」

 

「そういえば、バンクは?」

 

ラリカが、ギルドの出入り口の方を指差す。

 

「あそこでアクナさんにお説教されてますわ」

 

 

 

「オイコラ、バンク…テメェバトル中に寝てたそうだな」

 

「いや、術式に捕まってたので少しでも体力温存にと…」

 

 

たんこぶを作り正座させられるバンクの前で、アクナは仁王立ちでバンクを見下ろしていた。

 

「だからって寝てるやつがあるかボケが、術式が解けてすぐに動かねぇと体力温存もクソもねぇだろうが」

 

「はい…すんません師匠……」

 

 

「邪魔しない方が良さそうね…」

 

ルーシィが二人のやり取りを見て、少しだけ引いていた。

 

「それに見ろよ、あんなの参加できねーだろ」

 

「!!」

 

グレイが差した方には、ナツとガジルが包帯だらけになって、ベンチに座っていた。

 

「…だね」

 

 

「ふぁがふんごが!!あげがあんがぐぐ!!」

 

 

口まで包帯を巻かれたナツが、何かを叫んでいる。

 

「なに言ってるかわかんないし」

 

 

「無理だね参加できる訳ねーだろクズが」

 

「おがえがべおごおご」

 

「それは関係ねーだろ」

 

なぜかガジルだけ、ナツとの会話が成立していた。

 

「何で通じてるのかしら…」

 

 

「でもまぁこれで…ギルド内のごたごたも、一旦片付いた訳だ」

 

ザッ

 

そして、ギルドで盛り上がっている中で、入り口から一人の影が現れた。

 

「おまえ!!」

 

 

………

 

 

『ギルド奥医務室』

 

「……」

 

リートはマカロフの寝ているベッドの横に椅子を置いて、マカロフが目を覚ますのを待っていた。

 

「…リート…」

 

「!!マスター!!!」

 

ガタッ!!

 

マカロフが目を覚ました事により、リートは慌ててマカロフに近づく。

 

「ラクサスは…どうなった?」

 

「オレたちに負けて…今は大人しくしています…」

 

「そうか……」

 

「すまんかったのぉ、リート…オマエさんらが修行から帰って来て早々にこんな事件に巻き込んでしまって」

 

「いえ、マスターもいわば被害者ですし、終わったことをとやかく言うつもりはありません」

 

「そうか」

 

「けど、一つだけオレからの頼みを聞いてもらえませんか?」

 

「なんじゃ?」

 

 

………

 

 

「ラクサス!!?」

 

ギルドに現れたのは、今回の事件の首謀者であるラクサスだった。

 

「ジジィは?」

 

 

「てめぇ……どの面下げてマスターに会いに来やがった」

 

「そーだそーだ!!」

 

ラクサスが現れた事により、ギルドが更に騒がしくなる。

 

「そーとー嫌われましたわね、ラクサスったら」

 

「あれだけの事をしたんだもん、仕方ないわよ」

 

 

「よさないか、オマエたち」

 

エルザが、メンバーの暴動を抑える。

 

「奥の医務室だ」

 

「オイ!!エルザ!!!」

 

ラクサスは、黙って医務室に向かう。

 

「んがぁー!!!ふぁぐあぐー!!!」

 

ナツが、ラクサスの前で立ち止まる。

 

「ナツ」

 

 

「ぎがんでぃあぐばあごんがふぁごぁ!!!」

 

 

ナツは、ラクサスに指を指して何かを伝えようとする。

 

「フゥーフゥーフゥー」

 

 

「三対一でこんなんじゃ話しにならねぇ、次こそはぜってー負けねぇいつかもう一度勝負しろラクサス!!!だとよ」

 

ガジルが、ナツの台詞を通訳する。

 

「だから、どうしてアナタにはナツの言ってる事がわかりますの?」

 

「次こそは負けない…って勝ったんでしょ?一応」

 

「オレもアレを勝ちとは言いたくねぇ」

 

「あいつはバケモンだ。ファントム戦に参加してたらと思うとゾッとするぜ……」

 

カツ カツ

 

ラクサスはナツに返事することなく、ナツの横を通りすぎる。

 

「ふぁぐあぐ!!!」

 

スッ

 

ラクサスの返事はなかったが、黙って振り返らずにナツに向けて手を降って医務室へと向かっていった。

 

 

「さぁ みんな、ファンタジアの準備をするぞ」

 

「オイ!!いいのかよ!!ラクサスを行かせちまって」

 

「大丈夫よきっと」

 

「ってかミラちゃん!!何でケガしてんだよ!?誰にやられたの!?」

 

「それ、リートにもさっき聞かれたわ」

 

「ミラとできてますものねぇ」

 

「「「ちくしょう!!」」」

 

「ナツ…おまえラクサスよりひでーケガってどーゆー事よ」

 

「んがごがー!!」

 

「こんなの何ともねーよだとよ」

 

「ナツー血ィ!!血ィ出てる!!」

 

 

………

 

カツ カツ カツ……

 

ラクサスが医務室に着き、ドアを開けようとすると中からマカロフとリートの会話が聞こえ、手を止めた。

 

「頼みとはなんじゃリート……」

 

「ラクサスの…今回の事件の罰を…無くしてくれとはいいません、けど…少しでも軽くしてやることはできませんか?」

 

 

ピクッ

 

マカロフと、外から聞いていたラクサスの体がリートの言葉に反応する。

 

「お前…何を言ってるか分かっておるのか?」

 

「はい…あいつがやったことは、本来決して許してはいけない事とは十分わかっているつもりです……」

 

「ならばなぜ?」

 

「でも、アイツはアイツなりにギルドの事を考えた上で今回の暴動を起こしたということも分かるつもりなんです。やり方は確かに間違っていました…けどギルドを想っての行動ってことだけは譲歩する余地にはなりませんか?」

 

マカロフは、黙って下を向きしばらく黙り込むと、もう一度リートの方を向く。

 

「リート…すまんが……!!?」

 

リートはマカロフに対して、片手と頭を床に付けていた。いわゆる土下座の体制である。

 

「お願いします。罰を軽くすることができないならオレがアイツの分を半分一緒に罰を受けます」

 

「なぜそこまでラクサスをかばう?お前に何の得がある?」

 

「得とか損とか考えたことはありません…ただ……」

 

「ただ?」

 

「アイツもオレの家族だから……間違ったなら家族であるオレ達がまた正してやらねぇと…それが…家族ってもんだから…だからどうか……」

 

マカロフは、リートの言葉を聞いて黙り込む。

 

「マスター…」

 

 

ガチャ

 

「もういい」

 

扉の奥から、ラクサスが入ってきた。

 

「ラクサス…」

 

「これ以上、オレに恥をかかせんな」

 

「……」

 

ラクサスは、リートよりも前に出る。

 

マカロフが、リートからラクサスの方へと視線を変える。

 

「おまえは…自分が何をしたかわかっているのか」

 

しかし、ラクサスはマカロフとは違う場所を向いていた。

 

「ワシの目を見ろ」

 

その言葉で、ラクサスの視線がマカロフの方へと変わる。

 

「ギルドというのはな、仲間の集まる場所であり、仕事の仲介所であり、身寄りのねぇガキにとっては家でもある。そこのリートのようにな」

 

「おまえのものではない」

 

「ギルドは一人一人の信頼と義によって形となり、そしてそれはいかなるものより強固で堅固な絆となってきた」

 

「おまえは義に反し仲間の命を脅かした。これは決して許される事ではない」

 

 

「わかってる……オレは…このギルドをもっと強く…しようと……」

 

ラクサスは、自分の拳を見つめて力を入れる。

 

 

そして、マカロフがベッドから降り、ラクサスの前に立つ。

 

「まったく…不器用なやつじゃの…もう少し肩の力を抜かんかい」

 

「そうすれば今まで見えなかったものが見えてくる。聞こえなかった言葉が聞こえてくる」

 

「人生はもっと楽しいぞ」

 

マカロフは、ラクサスに笑いかける。

 

「ワシはな…おまえの成長を見るのが生きがいだった。力などいらん賢くなくてもいい……何より元気である それだけで十分だった」

 

「……ラクサス…おまえを破門とする」

 

「マスター!!」

 

バッ!!

 

マカロフの判断に意見しようとするリートだったが、ラクサスがそれを手で止める。

 

「おまえ…」

 

マカロフは後ろを向いていた。

 

「いいんだ…世話になったな」

 

そう言って、ラクサスは医務室のドアを開ける。

 

「じーじ」

 

「!!」

 

「体には気をつけてな」

 

 

「出でいげ」

 

マカロフは振り返らずにそう言ったが、リートには、マカロフが泣いているのを感覚で分かっていた。

 

 

バタン…カツ カツ カツ

 

「待てよラクサス!!!」

 

ラクサスが去ろうとしているのを、リートが声をかけて止める。

 

「必ず戻ってこい!!何年、何十年かかったって構わねぇ!!誰が何と言おうとどれだけオマエが腐っていようと、オマエはオレ達の大事な家族だ」

 

ラクサスは、振り向かずにリートに手を降る。

 

「約束したからな!!!」




ラリカ…かなり久々に出した気がする…

それよりも!!ミラへのご褒美、何かいい案があればぜひコメントで教えて下さい。皆さん是非ともお願いしまぁす!!
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