FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
マカロフが決めた通り、連合軍を組む事になった妖精の尻尾一行は、馬車で連合軍が集結する為に用意された場所へと向かっていた。
「なんでこんな作戦にあたしが参加する事になったのー!!? アレェ?」
馬車にはルーシィ、ナツ、グレイ、エルザ、リート、ハッピー、ラリカの計5人と2匹が乗っていた。
「オレだってめんどくせぇーんだ。ぶーぶーゆーな」
「マスターの人選だ。私たちはその期待に応えるべきじゃないのか?」
グレイとエルザが、ルーシィに説得するが、ルーシィも納得がいってないようだった。
「でも バトルならガジルやバンク、ジュビアだっているじゃない」
「3人とも別の仕事が入っちゃったからね」
「仕方ありませんわ」
「てか…まだ着かねー……の…か…?」
「オレら…そろ…そ…ろ……限界…だぞ…」
ナツとリートは、相変わらずの乗り物酔いでダウンしていた。
「けっきょく、いつものメンバーなのよね」
「その方がいいだろう?今日は他のギルドとの合同作戦、まずは同ギルド内の連携がとれている事が大切だ」
「見えてきたよ」
「集合場所だ」
リート達は目的地に到着すると、馬車を降り建物の中に入る。
「趣味悪いところね」
「
「ゲッ…」
「あいつか…」
リートの顔色が、徐々に悪くなる。
「あの人苦手なんだよなー」
「なぜか気に入られてましたものね、リートは」
「ま…まだ着かねぇのか……」
「着いてるよ、ナツ」
パッ
「?」
リート達の目の前で、三人の男にスポットライトが当たる。
「妖精の尻尾のみなさん、お待ちしておりました」
「我ら青い天馬より選出されしトライメンズ」
「白夜のヒビキ」
「聖夜のイヴ」
「空夜のレン」
スポットライトに当たっていた男たちは、それぞれ決めポーズをしながら名乗りだした。
「か…かっこいい……」
ルーシィは青い天馬の三人を見た後、妖精の尻尾の男達をもう一度見てみる。
「しまった!!服着るの忘れた!!!」
「うっぷ…」
「マスターボブ…ダメだ、思い出しただけで悪寒が…」
「こっちはダメだぁ」
ヒビキ、イヴ、レンの三人は、エルザとルーシィに近寄りナンパを始める。
「噂に違わぬ美しさ」
「はじめまして
「さぁ…こちらへ」
エルザとルーシィの二人は、三人にソファーへと案内される。
「おしぼりをどうぞ」
「水割りでいいのかな?」
「いや…」
ヒビキとイヴは、エルザの近くに座り、レンはルーシィをソファーに座らせようとする。
「さぁ…おまえも座れよ。つーかおまえかわいすぎるだろ」
「うわぁ…」
イラッ
「なんなんだコイツらは……」
ヒビキ、レン、イヴの三人の行動に、グレイはかなりイラついていた。
「今回はよろしく頼む、皆で力を合わせて「かわいいっ!!!」」
エルザの挨拶を、イヴが遮った。
「その表情が素敵だよ。僕、ずっと憧れてたんだぁ」
「……」
ルーシィには、レンがドリンクを差し出す。
「べ…別におまえの為に作ったんじゃないからな」
「ツンデレ!!!!」
最後にヒビキが指揮をとり、二人に優しく話しかける。
「さぁ、長旅でお疲れでしょう。今夜は僕たちと」
「「「フォーエバー」」」
エルザとルーシィは、完全に呆気にとられていた。
その様子を少し離れた場所から、リートとラリカが見学しながらヒソヒソと会話している。
「なぁ、ラリカ」
「なんですの?」
「オレたち遊びに来た訳じゃないよな?」
「えぇ…一応は、そのはずですわよ」
「じゃあ、あれは何をしてんだ?」
「…さぁ?」
「君たち、その辺にしておきたまえ」
ナンパを続ける三人に、ストップがかかり、全員が声のした方を向く。
「な…何!?この甘い声!!?」
「一夜様!!」
「ゲッ…」
「一夜?」
リートとエルザの顔色が、少しずつあおくなっていく。
「どうしましたの?リート」
「いや、ちょっとな…」
「久しぶりだね、エルザさん」
「ま…まさかお前が参加してるとは……」
一夜と呼ばれた男は、中央の階段を降りてエルザの元へやって来た。
「会いたかったよマイハニー、あなたの為の一夜でぇす」
エルザは、全身に寒気を感じる。
「マイハニー!!?」
「!!!」
「「「一夜様の彼女さんでしたか…それは大変失礼を」」」
「全力で否定する」
「エルザ…」
ラリカが、エルザの肩に乗り話しかける。
「?」
「趣味悪いですわよ」
「だから違うと言ってるだろう!!」
一夜は、エルザからヒビキ達へ視線を変え、指示を出す。
「片付けろ!!!遊びに来たんじゃないぞ!!!」
「「「ヘイ!!!アニキ!!!」」」
ヒビキ達三人は、そそくさとテーブルやソファーを片付ける。
「あれ?さっき一夜様って言ってなかった?」
「一貫してないんだね」
一夜は、妖精の尻尾のメンバーを見る。
「君たちの事は聞いてるよ。エルザさんにルーシィさん、ラリカさん、あとリート君とその他」
「その他!!?」
驚く他のメンバーをよそに、リートはゆっくりと一夜に歩み寄る。
「相変わらずですね…一夜さん…」
「ふむ…リート君、久しぶりだね」
くんくんくんくん
一夜はリートに近寄り、しきりに匂いを嗅いでいたが、リートは嫌そうな顔で拒絶する。
「気持ち悪いんでやめてください」
「相変わらずなかなかのイケメンの
「「「「「!!?」」」」」
「それはどーいうことだリート!!!」
「冗談だよな!!!」
「リートまさか!!!妖精の尻尾をやめる気なの!!?」
「そんな事しないよねリート!!!」
「おまえ、勝手に抜けたら承知しねぇぞ!!!」
「
一夜の言葉に、妖精の尻尾全員がリートに詰め寄り、リートはそれを否定した。
「心配しなくてもギルドを抜けたりなんかしねーよ…一夜さん、いつも言ってますけど妖精の尻尾はオレの家で、家族なんです。家族は2つや3つも要りませんし、ましてや変更なんてあり得ません。マスターボブさんにもそう伝えておいてください」
「そうか、それは残念。けど入りたくなったらいつでも言ってくれたまえよ」
「入らねぇっつってんでしょうに…」
「むっ」
一夜が次に目をつけたのは、ルーシィだった。
くんくんくんくん
「いい
「キモいんですけど……」
「スマン…私もこいつは苦手なんだ。すごい魔導士ではあるんだが」
「わかる、すげーわかる」
エルザの言葉に、リートはこくこくとうなずき続ける。
「青い天馬のクソイケメンども、あまりうちの姫様方にちょっかい出さねーでくれねーか?」
グレイが、ルーシィ達を後ろに下げて前に出る。
「あ、帰っていいよ。男は」
「「「お疲れ様っしたー」」」
「オイオイ!!!」
「こんな色モンよこしやがって、やる気あんのかよ」
グレイの言葉で、青い天馬のイヴとレンが反応する。
「ためしてみるか?」
「僕たちは強いよ」
「ケンカか!!!まぜてくれー!!!」
「やめろ、話しがよけいややこしくなる」
ナツがケンカに混ざろうとするのを、リートが止める。
「やめないか、おまえたち!!」
エルザがケンカになる前に止めようとすると、後ろから一夜がエルザの匂いをかぎ始める。
くんくんくん
「エルザさん、相変わらず素敵な香りだね」
ぞぞぞッ…
「近寄るなっ!!!!」
バキッ
「メェーーン!!」
あまりの気持ち悪さに、ついにエルザは一夜に手を出してしまう。
「なんでお前が一番に手ぇ出してんだよ…」
一夜は、そのまま出入り口の扉まで飛ばされる。
ガシッ
すると出入り口に立っていた男が、吹き飛んできた一夜を片手で止め、そのまま一夜の顔を凍らせる。
「こりゃあ随分ご丁寧なあいさつだな、貴様等は
「リオン!!?」
出入り口に立っていた男は、過去に妖精の尻尾が戦ったリオンであった。
「グレイ!!?」
「あっ、あいつ確か…」
くいっくいっ
「?」
リートの肩が軽く揺れ、横を見るといつの間にかラリカがリートの肩に乗っていた。
「誰ですの?」
「グレイの兄弟子らしいぞ」
「へぇ~」
「おまえ……ギルドに入ったのか…」
「フン」
リオンは、持っていた一夜をグレイ達に向かって投げ返す。
「メェーーン!!」
「!!!」
リートは慌ててルーシィ達の前に出て、一夜を弾き返す。
「すいません!!一夜さん!!」
バシッ
「イケッ」
「リオン、テメェ何しやがる!!」
グレイが、一夜を投げ飛ばされたことに怒り、リオンに突っかかる。
「先にやったのはそっちだろ?」
「まぁ、否定はしねぇけど…」
そして、一夜を雑に扱われた事で青い天馬の三人は喧嘩腰になる。
「つーかうちの大将に何しやがる!!」
「ひどいや!!」
「男は全員帰ってくれないかな?」
「あらっ…女性もいますのよ」
また新しい声が聞こえたと思ったら、いきなり床に敷いてある絨毯が動き出した。
「人形撃
「あたしぃ!!?」
絨毯は他の者には目もくれず、ルーシィだけを狙いだした。
「てか…この魔法」
絨毯の陰から、一人の女性が現れた。
「うふふ、私を忘れたとは言わせませんわ。そして過去の私は忘れてちょうだい」
「どっちよ!!!」
「私は愛の為に生まれ変わったの」
絨毯から現れた女性は、過去にルーシィが戦ったシェリーという女だった。
そしてシェリーが現れた後は、それぞれが別々で険悪なムードになり始めていた。
一夜とエルザ
「もっと…もっと私にあなたの香りを!!!」
「く…来るな!!!斬るぞ!!!」
グレイとリオン
「リオン…」
「グレイ」
ナツ
「かかってこいやー!!!」
ルーシィとシェリー
「あなたは愛せない」
「アタシも嫌いよ!!!」
青い天馬の三人
ゴゴゴゴゴ
そしてリートとラリカ
「なんでこうなった…」
「私は知りませんわ」
それぞれが今にもケンカを起こしそうになったとたん、出入り口からもう一人、体格のいい男の影が現れた。
「やめい!!!!」
出入り口から現れた男は、現聖十魔道士の称号を持つ男のジュラであった。
「ワシらは連合を組み、六魔将軍を倒すのだ。仲間内で争っている場合か」
「ジュラさん…」
リオンがジュラの名前を呼ぶと、全員が反応しだした。
「ジュラ!!?」
「コイツがあの」
「ラミアのエース…岩鉄のジュラ」
「誰?」
「聖十大魔道の一人だよ!!!」
「あたしでも聞いたことある名前だ…」
「妖精は5人、ペガサスは4人でしたね。私たちは3人で十分ですわ」
「むうぅ~」
ジュラの登場により、周りはジュラに釘付けになる。
「ジュラさん!!」
「あら、懐かしい方ですわね」
リートは、嬉しそうにジュラの元へと駆け寄る。
「おぉ、リート殿とラリカ殿か、久しいな」
「ジュラさんこそ、お変わり無いようで」
「ジュラ様、お久しぶりですわ」
リートとジュラが親しげに話すのを、他の者は意外そうな顔で見ていた。
「リート、知っているのか?」
「ん?あぁ、ジュラさんとは2 3度仕事で一緒になったことがあってな、色々と助けてもらったことがあるんだよ」
「私もたまたまその時に居合わせた事があるから顔見知りですのよ」
リートがジュラの事を話していると、ジュラも会話に混ざりだす。
「いやいや、助けられたのはこちらの方だ、あの時はリート殿のおかげで助かった、今この場で礼を言わせてくれ」
「礼なんて止めてくださいよ。持ちつ持たれずですよ。同じ正規ギルドなんですから、助け合わないと」
「変わらんなリート殿は…いや、実力は以前と比べ物にならんくなったと見るべきか?」
ジュラは、リートの体つきをじっと見る。
「はははっ…ちょっとの間でしたけど、アクナさんって人にメチャクチャしごかれまして…」
「ほう…アクナ殿に、それは期待できそうだ」
「知ってるんですか?」
「うむ、あの人は聖十の中でも有名人と化しておるから、自然と耳に入るのだ」
「あー……」
「聖十の称号を断り続けてますものね、あの方」
「積もる話しもあるが今回の目的は違うことなのでな、世間話しもこれくらいにしようではないか」
「えぇ、そうですね」
ジュラは、視線をリートから全員へと変える。
「これで3つのギルドが揃った。残るは化猫の宿の連中のみだ」
「化猫の宿からは二人だけと聞いてまぁす」
一夜が化猫の宿の情報を話すと、数人が反応する。
「二人だと!!?こんな危ねー作戦にたった二人だけを寄越すってのか!!?」
「ちょ……ちょっと……どんだけヤバイ奴等が来るのよぉ~~」
たったったっ
そして、また出入り口から一人の人が走って入ってくる。
ズテェーン
「きゃあっ」
出入り口から入ってきた青いロングヘアーの少女が、勢いよく転んでしまう。
「あらら~、大丈夫?ウェンディ」
その後ろから茶髪のショートヘアーの少女が転んだ少女、ウェンディの手をとり起き上がらせる。
「痛ぁ…うん、平気だよ。ごめんねマーラ」
「アタシは気にしてないよ!!ホラッ皆見てるよ、挨拶挨拶♪」
青い髪の少女ウェンディと、茶髪の少女マーラが、二人で横並びに立って、挨拶をする。
「あ…あの…遅れてごめんなさい。化猫の宿から来ましたウェンディです…よろしくお願いします!!」
「同じく!!マーラです!!皆!!よろしくね!!」
やって来た二人の少女に、全員が驚いた。
「「子供!?」」
「「女!!?」」
「「ウェンディ?」」
今回も出した新キャラ…増えてるなぁ…確実に増えてる…エドラスでも既にオリキャラ考えてるのに、主覚えてられるかなぁ…?まぁ出したからには、全力で物語に組み込んでやろう!!時には開き直りも大事だよね!!うん!!