FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今回はちょっと、リートをナツたちの方へつけるか、ジュラたちへつけるか少し悩みましたwまぁどちらにしても今回で終わりとかはないんでどちらでもいいんですけど


14対6

キョロキョロ

 

ウェンディは辺りをキョロキョロと見渡していると、マーラから声がかけられた。

 

「ウェンディ、そんなに周りを見てたらみっともないよ」

 

「え?そうかな?」

 

「そうだよ~そんないかにも私弱いですって感じ出してると真っ先に敵に狙われちゃうよ~」

 

「はぅぅ…もう、恐いこと言わないでよマーラ」

 

「はははっ、ごめんごめん、いやぁ~相変わらずウェンディはからかいがいがあるなぁ~もう可愛くて可愛くて」

 

マーラは、ウェンディを見てニヤニヤと笑っていた。

 

仲良さそうに二人は話していたが、他のメンバーは驚いた顔で二人を見ていた。

 

「「女!!?」」

 

「「子供!!?」」

 

「ウェンディ……」

 

「……」

 

 

「あ…あれ?私たちってもしかして歓迎されてない……?」

 

マーラが不安そうな顔をしだすと同時に、ジュラが先導して話し始めた。

 

「これで全てのギルドが揃った」

 

「話し進めるのかよっ!!!」

 

 

ジュラは話しを続けようとするが、中には不満があるものもいるようで

 

「この大がかりな討伐作戦に、こんなお子様2人をよこすなんて……化猫の宿はどういうおつもりですの」

 

シェリーが不満そうにしていると、ウェンディでもマーラでもない、別の声が聞こえてくる。

 

「あら、二人じゃないわよ。ケバいお姉さん」

 

 

「シャルル!!?」

 

「え!!?ウソ!!?ついてきちゃったの!!?」

 

シャルルと呼ばれたのは、ハッピーやラリカと同じで喋る猫、しかし二匹と違うのは、毛の色が白いというところだ。

 

「当然よ、あなたたち二人じゃ不安でしょうがないもの」

 

「「「ネコ!!!」」」

 

シャルルの登場により、数人は驚いた表情で見ていた。

 

そしてハッピーも、別の意味で驚いていた。

 

 

キュピーン!!

 

ハッピーの目はハートに変わっている。いわゆる恋というやつだ。

 

ジー

 

ハッピーは、顔を赤くさせながらシャルルを見つめるが、シャルルにその気は無さそうで完全に無視をする。

 

「アハハ…相変わらず信用ないな~」

 

シャルルの言葉を聞いて、マーラは苦笑いしかできなかった。

 

「別に…信用してないわけじゃないわよ…」

 

シャルルが、小声で呟くが二人には聞こえていなかった。

 

 

「ねぇルーシィ、あのコにオイラの魚あげてきて」

 

「きっかけは自分でつくらなきゃダメよ」

 

 

ウェンディは、おどおどとしながらも何とか喋ろうとする。

 

「あ…あの……私…戦闘は全然できませんけど……みなさんの役に立つサポート魔法いっぱい使えます。だから仲間外れにしないでください~」

 

ウェンディが泣きそうになると、すかさずマーラがフォローに入り、話しを続ける。

 

「大丈夫だよウェンディ、みんな優しそうだよ。ね?みなさ~ん!!この娘の魔法きっと役に立ちますよ~!!アタシも何度も助けられてるし、あ、因みにアタシはそこまで大した威力は無いけどちゃんとした戦闘の魔法使えま~す」

 

「そんなんだからなめられるの!あんた達は」

 

シャルルは何故か、ウェンディだけでなくマーラにまで怒っていた。

 

「うえぇぇ!!?アタシも!!?」

 

 

 

他の者が困惑するなか、エルザが率先して話しかける。

 

「すまんな、少々驚いたがそんなつもりは毛頭ない。よろしく頼む、ウェンディ、マーラ」

 

エルザを見たウェンディとマーラは、目を輝かせている。

 

「うわわ……エルザさんだ……本物だよ。シャルル、マーラ」

 

「ほんとだ!!凄く綺麗な人だね」

 

「思ってたよりいい女ね」

 

 

「オ…オイラのこと知ってる?ネコマンダーのハッピー!!」

 

プイッ

 

シャルルは、ハッピーから話しかけられても無視を続ける。

 

「てれてる…かわいい~」

 

「相手にされてないようにも見えるけど」

 

「というかネコマンダーってなんですの?」

 

 

当然、青い天馬の三人は二人に声をかけないわけもなく。

 

「あの娘ら、将来美人になるぞ」

 

「今でも十分かわいいよ」

 

「さ…お嬢さん方、こちらへ……」

 

 

「えっ…あの……」

 

「え?なに?」

 

 

一夜は、ウェンディを見て違和感を感じていた。

 

「あの青い髪の娘、なんという香りだ。ただ者ではないな」

 

「気づいたか一夜殿」

 

ウェンディに違和感を感じていたのは、一夜だけでなく、ジュラも同じように感じていた。

 

「あれは、ワシらとは何か違う魔力だ………エルザ殿とリート殿も気づいているようだが」

 

「さ…さすが」

 

(ウェンディ…どっかで聞いたような…それにあの魔力…どちらかというとオレ達に似たような…)

 

リートは、ウェンディを見て考え込む。

 

(まぁ、敵って訳じゃないし、今考えてもしょうがねぇか。考えすぎかもしれねーし)

 

 

「ウェンディ……」

 

「どうしたナツ」

 

ナツも違和感を感じたのか、ウェンディをずっと見て考え込んでいた。

 

それに気づいたグレイが、ナツに話しかける。

 

「どこかで聞いたことあるような、ないような……」

 

「う~む…思い出してくれねーか?」

 

 

「知るか!!!」

 

 

「なんだオマエもかナツ」

 

ナツとグレイの会話を聞いていたリートがナツの元へとやってくる。

 

「!リートもか?」

 

「あぁ、けどどこで聞いたのか、いつ聞いたのかも思い出せねぇ、その内わかるんじゃねーか?」

 

「…まぁ、それもそうか」

 

それでも、ウェンディが気になるナツは、じっとウェンディを見ている。

 

すると、ウェンディもそれに気がついたのか、ナツと目が合う。

 

ニコッ

 

二人の目が合うと、ウェンディはナツに向かって笑いかけていた。

 

「あ~ウェンディ、あの人と意志疎通してるみたいだね~なんだか妬けちゃうな~」

 

「え!?そんなんじゃないよ」

 

「アハハ、照れなくてもいいじゃ~ん」

 

「照れてないってば!!もう」

 

 

「さて……全員揃ったようなので、私の方から作戦の説明をしよう」

 

一夜は、皆の注目を自分へと向ける。

 

「…とその前にトイレの香りを」

 

「オイ!!そこには香りってつけるなって」

 

 

「お下品な方ですわね」

 

「まぁ、おかしな人ってのは否定しねーけど…」

 

一夜がトイレから戻ってきて、ようやく作戦が伝えられる。

 

「ここから北へ行くとワース樹海が広がっている。古代人たちはその樹海に、ある強大な魔法を封印した」

 

 

「その名は ニルヴァーナ」

 

ニルヴァーナという名の魔法に、ピンとくる者はいないようだった。

 

「?」

 

「ニルヴァーナ?」

 

 

「聞かぬ魔法だ」

 

「ジュラ様は?」

 

「いや……知らんな」

 

 

青い天馬は多少の情報はあるらしく、ニルヴァーナについて軽く語る。

 

「古代人たちが封印するほどの破壊魔法という事だけはわかっているが」

 

「どんな魔法かはわかってないんだ」

 

「六魔将軍が樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れるためなんだ」

 

 

「我々はそれを阻止する為、六魔将軍を討つ!!!」

 

 

「こっちは14人、敵は6人、だけど侮っちゃいけない。この6人がまたとんでもなく強いんだ」

 

ヒビキが魔法で、六魔将軍の顔が映った映像を出す。

 

 

「毒蛇を使う魔導士 コブラ

その名からしてスピード系の魔法を使うと思われる レーサー

天眼の ホットアイ

心を覗けるという女 エンジェル

この男は情報は少ないのだが ミッドナイトと呼ばれている

そして、奴等の司令塔 ブレイン」

 

「それぞれがたった一人でギルドの一つくらいは潰せるほどの魔力を持つ。我々は数的有利を利用するんだ」

 

 

「わ~お、ギルド一つ分だって、スゴいねぇウェンディ、シャルル」

 

「はわわ…なんだか恐くなってきちゃった」

 

「大したことないわよ」

 

 

「つまり、闇ギルドを一人で落とせるといわれた事がある程の実力者のバンクが6人いるって考えればいいわけですわね」

 

「いいわけねぇだろ…アイツが6人とかそれこそ収集つかなくなるぞ……」

 

 

作戦の説明中に、ルーシィが小さく手を上げる。

 

「あ…あの……あたしは頭数に入れないでほしいんだけど……」

 

「私も戦うのは苦手です」

 

ルーシィの近くにいたウェンディも、似たようなことを口にする。

 

「ウェンディ!!弱音はかないの!!」

 

 

「安心したまえ、我々の作戦は戦闘だけにあらず、奴等の拠点を見つけてくれればいい」

 

「拠点?」

 

「一人ずつ倒して終わりじゃないんですか~?」

 

 

「今はまだ奴等を補足していないが、樹海には奴等の仮説拠点があると推測される」

 

「もし可能なら奴等全員をその拠点に集めてほしい」

 

 

「どうやって」

 

「殴ってに決まってんだろ」

 

「結局戦うんじゃない」

 

「集めてどうするのだ?」

 

エルザの質問を聞いた青い天馬のメンバーは、真の目的を話した。

 

「我がギルドが大陸に誇る天馬 クリスティーナで拠点もろとも葬り去る」

 

 

「おおっ!!」

 

「魔導爆撃艇!?」

 

 

「てか…人間相手にそこまでやる?」

 

「そういう相手なのだ。よいか…戦闘になっても決して一人で戦ってはいかん、敵一人に対して必ず二人以上でやるんだ」

 

ルーシィはジュラの忠告を聞き、顔色を青ざめさせていくのがわかった。

 

「おしっ!!燃えてきたぞ」

 

「6人まとめてオレが相手してやるァー!!!!」

 

ナツはそう言いながら、勢いよく樹海に向かって飛び出していった。

 

「ナツ!!!」

 

「作戦聞いてねーだろ!!」

 

ナツに続いて、エルザ、グレイ、ルーシィ、ラリカもナツを追いかける。

 

「仕方ない行くぞ」

 

「うぇ~」

 

「ったくあのバカは」

 

「そういえば、いつの間にリートもいなくなったんですの?」

 

「アイツもかよ!!!」

 

妖精の尻尾が出ていった後、他のギルドのメンバーも次々と後を追いかける。

 

「妖精の尻尾には負けられんな、行くぞシェリー!!」

 

「はい!!!」

 

「リオン!!!シェリー!!!」

 

 

「オレたちも行くぞ!!!」

 

「うん!!」

 

「エンジェルかぁ」

 

 

「あわわわ…」

 

「ほら、アタシたちも行こっ♪ウェンディ」

 

「大丈夫、オイラがついてるよ」

 

「ウェンディ!!マーラ!!行くわよっ!!!」

 

「わっ わっ」

 

「ちょっ…引っ張らないでよシャルル~」

 

「あ!!待ってよ~」

 

妖精の尻尾、人魚の鱗、青い天馬、化猫の宿+ハッピーの順番で次々と樹海に走って行き、残ったのはジュラと一夜の二人だけとなってしまう。

 

「やれやれ」

 

「メェーン」

 

「何はともあれ作戦開始だ。我々も行くとしよう」

 

「その前にジュラさん」

 

建物の外へ行こうとするジュラを、何故か一夜が引き留める。

 

「かの聖十大魔道の一人と聞いていますが、その実力はマスターマカロフにも匹敵するので?」

 

 

「滅相もない聖十の称号は評議会が決めるものワシなどは末席、同じ称号を持っていてもマスターマカロフと比べたら天と地程の差があるよ」

 

 

「ほう、それを聞いて安心しました。マカロフと同じ強さだったらどうしようかと思いまして」

 

一夜の言葉が意味がわからないと言った顔で見ていたジュラの鼻に、何かの臭いが伝わってくる。

 

「!うっ」

 

気がつくと二人の周りには煙のようなものが充満しており、ジュラの体は思うように動かせなくなっていた。

 

「な…何だこの臭いは!!?」

 

 

「相手の戦意を消失させる魔法の香り……だってさ」

 

「一夜殿!!!これは一体!!!?」

 

ドスッ

 

「ぐほっ」

 

戦意を消失させられたジュラの腹に、一夜はナイフを突き刺した。

 

ぽんっ

 

「ふぅー」

 

「戻ったー」

 

一夜の体は、2体の小さな人形のような体へと変化した。

 

「………」

 

 

「一夜って奴エロい事しか考えてないよ」

 

「考えてないね、ダメな大人だね」

 

 

「はいはい、文句言わない」

 

「「ピーリ ピーリ」」

 

「!」

 

一夜が変化したと同時に、潜んでいたエンジェルが現れた。

 

「こ…これは」

 

「あー……あのキタナイ男ねぇ……コピーさせてもらったゾ、おかけでアナタたちの作戦は全部わかったゾ」

 

「なっ…」

 

「は~い、じゃあそろそろ止めを指してしまえ、ジェミニ」

 

「わかった~」

 

「わかった~」

 

ジェミニはもう一度一夜に変身すると、ジュラに向けてナイフを振り下ろす。

 

「まずは二人、しとめたゾ」

 

ガキン!!

 

「!」

 

ジュラにナイフを突き刺そうとしたジェミニの前に、リートが入り込み、氷の剣でナイフを防いでいた。

 

「間一髪…いや、襲われてる時点でアウトか…」

 

「オマエ!!?そいつの仲間の!!?飛び出して行ったんじゃ!!?」

 

「まさか姿形をコピーできるなんてな、オレも全然気づかなかったよ、けどな、トイレで襲った一夜さんの口はふさいでおくべきだったな、あの人がトイレに行った後からトイレから弱りきった一夜さんの声が聞こえてたんだよ」

 

「成る程…同じ人間が二人もいて違和感を感じたのか」

 

「リート…殿」

 

「ジュラさん、すいません、助けるのが遅れてしまって、後はオレがやります」

 

リートは、ジェミニとエンジェルに向かって構えをとる。

 

「こいつ~一夜って奴の記憶にあった~」

 

「あったね~リートって言う強いやつだよ~」

 

「そうか、オマエが氷竜(セルシウス)か」

 

「だったらなんだよ」

 

「残念だけど時間切れだから私は行かせてもらうゾ」

 

エンジェルが踵を返すと、リートは地面を蹴りエンジェルに攻撃しようとする。

 

「行かせるわけねぇだろ!!!」

 

もわ~

 

「!!?くさっ!!!」

 

「一夜って奴の脇の香りらしいよ」

 

ジェミニが一夜に変身し、強烈な臭いをリートに嗅がせるとその場から消えてしまう。

 

「うっ…待ちやがれ……」

 

「邪魔はさせないゾ光の子たち邪魔する子は天使が裁くゾ」

 

そういい残して、エンジェルは消えてしまった。

 

「ぐっ……一夜さん…なんつー物持ってきてんだよ…」

 




悲報 リート一夜の脇の臭いに敗れる

あれ?悲報じゃなくて朗報かな?
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