FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
先日Twitterでも載せましたが、個人メールに変なメールをする人がいるようです。
あからさまに怪しすぎるので普通に引っ掛からないとは思いますが、皆さんは引っ掛からないように注意してください。
六魔将軍はウェンディとハッピーを、とある荒れ果てた土地の洞窟に連れてきていた。
「ここはかつて古代人の都があった。この洞窟は村の神事の際に巫女が籠り神託を得たという」
ブレインは、ウェンディとハッピーを無造作に放り投げる。
「きゃっ!!」
「ぎゃわ」
「乱暴するな!!!女の子なんだぞ!!!」
ぎゅむ
「もびゅ」
ブレインに向かって強気に叫ぶハッピーだったが、片手で顔を捕まれて、あっさりとダウンしてしまった。
「ハッピー!!!」
「きゅぅぅ…」
ブレインが連れてきたという事で、ウェンディは他の六魔将軍のメンバーからも注目を集めていた。
「ブレイン、この女は何なんだ?」
「ニルヴァーナに関係してんのか?」
「そんな風には見えないゾ」
「そうか!!!売ってお金に!!!」
「こやつは天空魔法…治癒魔法の使い手だ」
ブレインが治癒魔法と言ったとたん、全員の目の色が変わった。
「治癒魔法だと!!?」
「失われた魔法」
「これはお金の匂いがしマスネ」
「こんな小娘が…!!!まさか!!!」
コブラが何かを察したのか、反応を見せる。
ブレインもコブラが言いたいことを察して、話しを続ける。
「その通り、奴を復活させる」
「わ…私……!!!悪い人たちに手は貸しません!!!」
ウェンディは必死に抵抗の意思を見せるが、ブレインは余裕の表情をしていた。
「貸すさ…必ず…」
「うぬは必ず、奴を復活させる」
そしてブレインは、視線をウェンディからレーサーへと変えて指示を出す。
「レーサー、奴をここへ連れてこい」
「遠いなぁ、さすがのオレも一時間はかかるぜ」
「かまわん」
コブラは、誰を復活させようとしてるのかを知っているのか、笑みがこぼれる。
「なるほど、あいつがいればニルヴァーナも見つかったも同然」
レーサーが外へと出ていき、残った者にはブレインから指示を受ける。
「コブラ、ホットアイ、エンジェル、貴様らは引き続きニルヴァーナを探せ」
六魔全員は復活させる者が誰か理解しているようだ。
「でも、あの人が復活すればそんな必要はないと思うゾ」
「万が一ということもある私とミッドナイトはここに残ろう」
「ミッドは動く気がないみたいデスネ」
コブラは渋々といった表情で立ち上がり、エンジェル、ホットアイも、それに続いて動き出そうとする。
「しゃあねぇ、行ってくるか」
「ねぇ、競争しない?先にニルヴァーナを見つけた人が…」
「100万J!!!のったァ!!!デスネ」
「高いゾ」
六魔の話しを黙って聞いていたウェンディの心には、不安が溜まってゆく。
「一体どんな魔法なの…?ニルヴァーナって……」
ウェンディの声が聞こえたのか、ブレインがふとニルヴァーナを簡潔に説明した。
「ニルヴァーナ…光と闇が入れ替わる魔法だ」
………
一方リートたちはそれぞれ、3人一組に別れて樹海の中を行動していた。
「ちょっといいか?」
「? 何?」
リートは、マーラとラリカと共に行動していた。
「天空の滅竜魔導士ってやっぱり…空気とか食べるのか?」
「うん、ウェンディは空気を食べて魔力を回復したりできるよ」
「うまいのかな?」
「さぁ?アタシは滅竜魔導士じゃないし、よくわかんない」
「ふーん」
「酸素とは違いますのね」
「ウェンディは、今回の作戦に参加したのには理由があるの」
「理由?」
マーラは、こくりと頷いて話し続ける。
「ウェンディは、ナツさんとリートさん…あなた達二人に会えると思ってこの作戦に志願したの……」
「オレとナツに?なんでまた」
「ほら、ナツさんとリートさんってウェンディと同じ滅竜魔導士じゃない、だから色々と話しを聞けると思ったらしくて」
「話しって何を……?」
「ドラゴンの親について…」
「!!」
リートの目が見開かれる。
「ドラゴンの…親……」
「うん…あのコは7年前にドラゴンの親、滅竜魔法を教えてくれた、天竜グランディーネとはぐれたらしいの」
「グランディーネ…か…」
「もしかしたら、あなた達のどちらかが何かを知ってるんじゃないかって思ったのかもしれないの」
リートは、少しばかり考え込んでしまう。
「フランドーラにイグニールのおじさん、ナツから聞いた話だとガジルの親のメタリカーナもっつってたな…そしてグランディーネ…全ての竜が7年前に姿を消している…か……」
「何ですの!!アレは!!」
ラリカの叫び声で、リートは我に戻った。
「何これ…木が……」
「真っ黒ですわね……」
「うん…なんか気持ち悪い」
ラリカとマーラが黒い木にたじろいでいると、リート達の周りからワラワラと人が集まってくる。
「ヒャッハー!!ニルヴァーナの影響だぜぇ」
「大したもんだよな、ニルヴァーナって、あまりにスゲェもんで大地が死んでるらしいもんな」
リートは、マーラとラリカを後ろに下げて臨戦態勢に入る。
「誰だテメェ等」
「ヒャッハー!!六魔将軍傘下の
「テメェの乏しい知識がよく分かるな」
「敵って6人だけじゃありませんでしたのね…」
「これは、いくらなんでも危ないんじゃ…?」
マーラとラリカが体を震わせて、怯えているのがわかった。
「二人とも、そこから動くなよ」
リートの指示で、ラリカは真剣な顔つきになる。
「分かりましたわ…」
「え?え?」
「そこから動かれると、何かあっても守りきれるとは保証できねぇからな」
リートは腕に氷を張った。
「けど、丁度よかったぜ、テメェらぶっ飛ばせば六魔の居場所を聞き出せるんだからな、探す手間が省けてラッキーだ」
「……」
マーラは、頬を二回叩いて気合いを入れる。
「アタシも戦う」
「!」
「ウェンディを助けるためにも、アタシがみんなの足を引っ張るわけにはいかないもの」
ふっ
リートは、口元を緩ませて軽く笑うと、マーラに指示を出す。
「わかった。なら手伝ってもらうぜ、相手は雑魚とはいえ数は異様にいる、最後まで守るつもりだがもしもの時は自分で何とかしてもらう、ラリカはオレの肩に乗れ、何がなんでも守り通してやる」
「分かりましたわ」
「……はい!!!」
「ヒャッハー!!舐めやがって、オレたち
「オレたちの怖さを思い知らせてやる」
そして、他のグループも同じように、六魔将軍の傘下の闇ギルドとぶつかることとなる。
………
「重てぇ……これじゃスピードが出ねぇぜ」
時同じく、レーサーは巨大な棺桶を持って拠点に戻ってきていた。
「主より速い男など存在せぬわ」
ズシィン
あまりにも巨大な棺桶を前にして、ウェンディが怯える。
「ひっ…」
「棺桶!!?」
棺桶にはいくつものチェーンで頑丈に守られており、ブレインは一つ一つチェーンを外していく。
「ウェンディ、おまえにはこの男を治してもらう」
「わ…私……そんなの絶対に治しません!!!」
「そーだ!!そーだ!!」
「いや、おまえは治す…治さねばならんのだ」
チェーンを全て取り外し、開かれた棺桶の中には、ハッピーもよく知る男の姿があった。
「!!!」
「この男はジェラール、かつて評議院に潜入していた。つまり、ニルヴァーナの場所を知る者」
「ジェラールって…え?え!?」
「ジェラール…」
ウェンディも、ジェラールの事を知っているようだった。
「知り合いなの!?」
「エーテルナノを浴びてこのような姿になってしまったのだ。元に戻せるのは、うぬだけだ…恩人……なのだろう?」
………
「おおおぉ!!!」
リート達は、闇ギルドを相手に戦い続けている。
「吹き飛べ!!」
リートは氷の柱を投げ飛ばし、敵を倒す。
「このぉ!!」
「リートさん!!伏せて!!」
「!」
リートは、肩に乗っているラリカの頭をおさえてしゃがみ込む。
「スパーク花火!!」
マーラが掌に光の玉を作り出し、その玉が四方八方へと分裂しながら飛び散り、敵にダメージを与える。
「おらぁ!!」
「きゃっ!!」
マーラの後ろから敵が剣を振り上げ、今にも襲いかかろうとしていた。
ドヒュン!!
「がっ…」
しかし、リートがそれを、指先で作った氷の礫をマーラを襲おうとしている相手の眉間に撃ち込み倒す事に成功する。
「あ…ありがとう…」
「どうってことねぇよ、それよりもまだ敵は残ってる。油断するな」
「はい!!」
………
「ジェラールって、あのジェラール?」
「ハッピー知ってるの?」
ハッピーは声を荒げて話す。
「知ってるも何も!!コイツはエルザを殺そうとしたし!!評議院を使ってエーテリオンを落としたんだ!!」
ハッピーがジェラールを恨めしそうに睨むのと対象に、ウェンディの表情はどんどんと寂しげに見えてくる。
「そうみたいだね……」
「生きてたのかコイツ~!!」
「この男は亡霊にとりつかれた亡霊………哀れな理想論者 しかし、うぬにとっては恩人だ」
「ダメだよ!!!絶対 こんなやつ復活させちゃダメだ!!!」
ウェンディは、ジェラールを治すべきなのか悩んでいた。
「ウェンディ!!!!」
「早くこの男を復活させぬか」
ブレインがナイフを取り出すと、ためらいなくジェラールの片腕に突き刺した。
ザッ!!
「!!!!」
「やめてぇーーーーっ!!!!」
ゴッ
「あうっ」
ブレインは、持っている杖でウェンディを殴り飛ばした。
「治せ うぬなら簡単だろう」
ウェンディが迷い続けるなか、ハッピーは必死にウェンディに説得する。
「ジェラールは悪い奴なんだよ!!!ニルヴァーナだって奪われちゃうよ!!!」
「………それでも私……この人に助けられた」
ポロポロ
気がつけばウェンディの目からは、涙がこぼれ落ちていた。
「大好きだった…」
「なんか……悪いことをしたのは噂で聞いたけど私は信じない」
「何言ってんだ現にオイラたちは…」
「きっと誰かに操られていたのよ!!!ジェラールがあんな事するはずない!!!」
ウェンディは、顔を上げてブレインを見る。
「お願いです!!少し考える時間を下さい!!!」
「ウェンディ!!!」
その言葉を聞いて、ブレインはニヤリと笑った。
「よかろう…5分だ」
(ナツ~まずいよ……早く来てよ~…)
そろそろ100話いってしまうが、まだオリジナル物語完結してねぇーーー!!!ちょっと焦ってる自分が…