落ち着きのない様子で何度も時計を確認する。まだ時間が来てないと分かれば鏡の前でおかしなところがないか確認。そうしようと思ったら兄が鏡の前で髪の様子を気にしていた。センスが壊滅的な兄が今さら弄ったところで改善はしない。
「変わらんて」
今さら弄っても仕方ない。いつも学校には寝癖を直さずに行っているんだから、普段と同じ様相で行けばいい。どうせ今日も制服を着ていくのだ。それならみんなが見慣れてる格好にしとけばいい。
「そういうものなのか」
「変えられるとこ変えたらむしろ変でしょ」
「たしかに女子が次の日坊主だったら焦るな」
「誰がそこまで言った」
納得の仕方がおかしい。それもう出家してんじゃんとかツッコミたい。でも話を広げたくなんてない。何せ反抗期なのだから。ここは、変な納得ではあるものの、下手にイジらないほうがいいと判断し、納得したことを評価しておく。
御行を洗面所から追い出しドアを閉める。鏡の前に立ち、どこか跳ねてたりしないか確認。気になるところがあればその都度直していくつもりだ。
だが一向におかしな点は見つからない。当たり前である。彼女は普段から見た目を気にして整えている。それはもう毎朝の習慣となっており、今は昼の3時過ぎ。直す箇所は全て直されている。
何よりも、このチェックは本日7回目である。乱れてる箇所なんてあるわけがない。それでもここが気になる、とか何度も起きるわけで。彼女の身支度に終わりがあるのか疑わしい。
「大丈夫。圭ちゃんはバッチリだぞ!」
「うっさいしね!」
「褒めただけなんだが……」
妹に自信を持ってほしかっただけなのに。年頃の女の子って難しいなと頭を悩ませながら洗面所のドアを閉める。圭がキレたのは、勝手にドアを開けられたことも要因だ。兄妹間でもデリカシーとプライバシーは大切。
改めて鏡を見直す。何回見ても。どれだけ目を凝らしても。鏡に映る自分の姿でおかしな点は見つからない。それなのに一切安心できない。
(あと1時間切ってる!)
現在は昼の3時過ぎ。光上が家に迎えに来てくれるのが4時。手荷物の準備は終わっているのだが、どうしても自分のことに不安になる。家計の事情があるため、服は極力買うのを控えている。その年のトレンドを抑え、最低限の服だけを買う。あとは組み合わせと着こなしでカバー。
今までそうやってきたし、それで通用していた。
だからといって、それが今回通用するとは限らない。
それが、好きな人の好みに合うかなんてわからない。
「服、やっぱりあっちの方がいいのかな」
鏡に映る姿を見ながら考える。これも前日から悩んで決めた服装だ。これなら大丈夫だと思ってる。だが、悩み過ぎた結果。無難な服に落ち着いてしまってるのではないだろうか。男ウケ云々以前に、人の波に埋もれる程度の無難なファッション。そう思うと変更したくなってきた。
何せ今日は8月20日。花火大会がある日。多くの女性たちが浴衣に身を包むはず。それは限られた日にしか見られない服で特別なもの。クラスの男子も女子の浴衣姿にときめかずにはいられないと話していた。
(光上さんもかな……)
光上だって1人の男。もしかしたら圭の浴衣姿を期待してるかもしれない。そこに考えが至ると泣きそうになってきた。
きっとお願いしたら買ってくれてただろう。しかしそれを圭本人が良しとしない。自分のためだけなんて嫌だ。そこにお金を使ってほしくない。そのために父や兄がさらに苦労するなんて嫌だ。
だから圭はお願いなんてしない。プライドじゃない。家族を想ってのこと。
「圭ちゃん。光上があと30分くらいで来るって」
「わかってる」
リビングに出たら御行に声をかけられた。スマホを片手に言ってきたのだから、今光上とやり取りしてるのだろう。そのついでに、生徒会メンバーとやり取りしてるのかもしれない。
御行の方を見ることなく、短く返答して部屋に入る。タンスの中からいくつか目ぼしい服を取り出し、どれがいいか悩む。どうしてこういう悩みは、直前になって膨らんでしまうのか。納得のいく服が見つからない。自信を持てる組み合わせがない。
そうして悩みが解決しないうちに、時間が来てしまった。
服を急ぎつつも丁寧に折り畳み、タンスの中に戻したらハンドバッグを持ってリビングへ。しばらく待つとインターホンが鳴り、早る気持ちと不安を抱えながら玄関を開けた。
「お待たせ白銀さん」
「いえ。今日はありがとうございます」
「俺も誰かと花火を見たかったから。誘ってもらえて嬉しいよ」
「そうでしたか。光上さんからの誘いなら、何人も応じたと思いますけど」
「あはは、どうだろうね。俺は案外人を誘えない人間だから。その点白銀さんは年上でもこうして誘ってるし、素直に凄いよ」
「そんなことは……」
照れてしまい否定の言葉がうまく続かない。謙遜してるのは伝わり、光上はふわりと笑ってその場を流す。
できれば圭はすぐに出発したかった。御行が家にいるのもあるが、今日の服装には自信がない。花火大会当日にしては華やかさに欠けてしまうから。そんな彼女の想いは伝わらず、彼の視線が一度服装全体に行き届いたのを感じた。
「お世辞抜きにかわいいよ」
「……大袈裟に言わないでください。今日は、その……」
「大袈裟じゃない。嘘なんか言わない。たしかに服装で印象も変わるけれど、でも白銀さんの魅力が変わるわけじゃないから」
「ぁっ……。ぅぅ、……ありがとうございます」
恥ずかしがる圭の様子から、光上は自分が今相当恥ずかしいことを言ったことに気づく。誤魔化すように頬をぽりぽりと掻き、視線は圭から外していた。
光上は今そこまで脳が回っていない。せいぜい60%の調子といったところだ。理由は単純。時差ボケがまだ治っていないこと。日本時間の一昨日の夜に帰国。間に1日あったものの、それで完全に戻すということはできなかったのだ。
お互いに照れるという状況。外野の方が見ていてむず痒くなる雰囲気。
いつまでもこの場にいては払拭できない。光上は圭に声をかけ、移動を開始することにした。圭もそれに賛同し、歩きながら別の話題を出すことで気を紛らわせる。
「秀知院って夏休みの課題多い方って聞いたんですけど、そうなんですか?」
話題を探した結果これ。勉強以外に話せることはないのかと自分を呪いたくなる。そんな圭の様子に気づくことなく、光上はしばらく考えた。彼はずっと秀知院学園という箱庭の中で過ごしてきた。外部のことはあまり知らない。世間的な一般常識は一応小学生時代に意地で習得した。
そんな彼の情報網だって当然秀知院学園を中心としたもの。これのメリットは各業界の情報を集められ、多角的な見方をできるようになること。デメリットは外部の情報が少ないことだ。
辛うじて、白銀御行を始めとした外部生から中学時代のことを聞けているものの。外部の高校の情報はなかなか得られない。
「多い方らしいよ。人からの又聞きではあるけど、そう聞いてる」
「やっぱり多いんですね。千花姉ぇたちどうやって終わらせてるんだろ」
「あの家は旅行に行くことが多いからなー。でも、藤原さんはだいぶ集中力があるからね。取り組みだしたら止まらないだろうし、楽しみのためにすぐに片付けてそう」
「あー。たしかにそんなイメージがあります。……千花姉ぇのこと結構知ってるんですね?」
早坂からそれとなく聞いていたが、いざ本人が藤原のことを話すと説得力がある。それだけ相手を識っているということ。そこまで仲良くなった藤原に嫉妬し、ジト目で光上を見た。
「長い付き合いだから」
光上はそう言ってその場をやり過ごした。なんだかこの話題はヤバそう。今度は光上から話題を出す。夏休みに藤原姉妹と圭と四宮で、買い物に行くという話。光上の記憶が正しければ、それはつい最近の話のはず。光上の帰国も、丁度その日に重なったのだから。
「キャンセルになっちゃったんです」
圭が心底残念そうに言う。見事に地雷を踏み抜いたようだ。あまりものハマり具合にビッグボスもダンボールから飛び出す。
「四宮副会長が急遽本家に戻らないといけなくなったそうで……。それで、四宮副会長だけ仲間外れは駄目だってことになって、予定を夏休み明けにズラす事になったんです」
「なるほどね。みんな優しいね」
「はい。萌葉も千花姉ぇも四宮副会長が好きですから」
「それは白銀さんも同じでしょ?」
「っ、……そうですね」
一瞬目を見開いた。それは光上に見透かされていることに驚いたから。そのすぐ後に、圭は嬉しそうに微笑む。
(たしか今日は花火大会に生徒会メンバーで行くんだっけな。……四宮さんが本家に戻ったのは直近)
「光上さん?」
「そういえば、俺誰かと花火大会行くの今日が初めてだわ」
「え!? そうなんですか!?」
「うん」
「それは……光栄なような、申し訳ないような……」
「俺は白銀さんと行けるの嬉しいよ」
「……っ! わ、私も、光上さんと行けるの嬉しいです」
お互いに照れさせ合いながら進んで行くと、同じ目的であろう人たちをちらほら見かけるようになる。男子は私服が多く、女子は浴衣姿が多い。男子で浴衣を着ているのは、風格からして家柄がそうである人と、彼女といる人の2通りか。
(やっぱり……みんな浴衣着てる……)
見渡さなくても、浴衣を着ている人は目立つから目に止まりやすい。そしてそういう人たちは実際の数より多く感じてしまう。その分、余計に圭は場違い感が強まっていた。
「白銀さんも浴衣着てみる?」
「へ? ぁ、いえいえ。私は大丈夫ですよ」
「本当にそうならいいけど、知り合いで呉服屋がいてね。実はこの近くだし、レンタルもできるんだけどどうかな?」
「いえ、私は……。それに時間も……って、もしかして」
圭はここで気づいた。なぜ16時に迎えに来たのか。花火は開始が19時。移動時間を考慮しても、3時間前は早い。光上は穴場を見つけており、場所取りに焦る必要もない。
つまり、圭がこれから浴衣を選び、それに着替える時間は十分余っている。光上は決して強制はしない。圭が浴衣に興味を示さなかったら、この提案もしないつもりだった。白銀家に浴衣がないのは、御行からの情報提供である。
「本当にいいんですか?」
「もちろん。時間はあるし、気兼ねなく楽しんでもらいたいから」
「ご迷惑でなければ、お願いします」
「お願いされました。ついて来て」
進路を変更して呉服屋へ。光上家は情報網と同じように家同士の繋がりが広い。多種多様な世界にそれぞれ知り合いがいるのではないか、というほどに広い。もっとも、光上本人での繋がりとなったらその限りでもないわけだが。少なくとも今から行く呉服屋は、本人での繋がりだ。
人の多さが少し減っただろうか。目的地へ向かう道からズレたところでそう感じる。と言っても日本の首都東京。減ったと感じるだけであって、今歩いてる通りも人は多い。
「ここだね」
光上がそう言って入ったのは、和風の内装が施されている店。呉服屋というだけあって、雰囲気を整えることに気をつけているのだ。
「おや坊っちゃんいらっしゃい」
「坊っちゃんはやめてくださいって。高2になりましたよ」
「私からすれば変わらんからね。ふん、横にいるその子のために仕立てたらいいんだね?」
「さすがに話が早いですね。お願いします」
「白銀圭と申します」
「とてもかわいらしいお嬢さんだね。礼儀正しいし、いい彼女じゃないか」
「かのっ!?」
「白銀さんは彼女じゃないですよ」
2人の反応を見て呉服屋の主人は理解した。圭がこれから苦労する道が、普通の鈍感男で味わう苦労とは全く違うということも。
(口惜しいねぇ。手助けしてやりたいけど)
そう簡単にそれができない理由もある。初対面ではあるものの、圭に少しばかり申し訳無さも抱いた。
せめてもの思いとして、この子にはしっかりと着飾ってもらおう。
「どれを選んでもいいよ。その前にまずは大きさか。圭ちゃんこちらに上がりなさい。寸法を測るよ」
「はい。よろしくお願いします」
「坊っちゃんはどうするんだい。せっかくなんだから、2人とも浴衣にすると風情も出るよ」
「うーん、それもいいんですけどね。
そのもしもが何かまでは聞かなかった。圭は、誰かに絡まれたとき用かなと考えた。
「この子を泣かせるんじゃないよ」
「あはは、それ友人にも言われましたよ」
「とうとう友人ができたのかい……! あの坊っちゃんに! うぅっ!」
「泣くほど!?」
この呉服屋はいわゆるお得意さんだ。幼少期から知ってる仲であり、ここの主人からすれば孫を見ているようなもの。初めて光上から「友人」という言葉が飛び出し、感極まってきたのだ。
呉服屋の主人が圭と一緒に店の奥へ。異性なら光上も警戒するものの、主人はお婆さんだ。警戒の必要もない。
「ほうほう。坊っちゃんこの子モデル体型だよ! スリーサイズは上から──」
「お婆さん!?」
「ばっちゃん揶揄うのやめたげて!!」
前言撤回。油断もできない相手だった。
たしかに圭はモデルになってもおかしくない容姿をしているが、それを大声で言ってくるのは考えものだ。しかもスリーサイズを言おうとするなんて。
寸法が終わり、彼女の体にあった大きさが判明。その大きさの浴衣がずらりと並んでいるコーナーに案内される。圭は瞳をキラキラと輝かせながら1つずつ見始める。生地が同じ色でも柄が違う。実に細かく分かれており、ピンポイントに客の要求に応えられるのだ。
「いっぱいあって迷います」
「ゆっくりでいいよ」
「あの……光上さんならどういうのが好きですか?」
「ほほう。攻めるね圭ちゃん」
主人が横槍を入れた瞬間、圭が恥ずかしさで俯いてしまう。余計なことはするなと言いたいものの、今の横槍のおかげで、光上は圭が言いたいことを正しく理解できた。
「光上ならどれを着るか」ではなく、「どれが光上の好みに応えられる浴衣か」ということである。
圭が望むように、光上にだって好みはある。どの色が好きとか、どういう柄が好きとかもある。
「こう言うのは照れくさいんだけど。俺は白銀さんが一番着たいやつを見たいかな。白銀さんが笑ってるの好きだし」
「……」
(はよ結婚せぇ)
言葉にはしなかった。それはまだ言えるものじゃない。
光上の言葉を受け、しばらくそれを脳内で反芻させた圭は、恥ずかしがりながらコクリと頷いた。一応候補は決めていたらしく、その中のどれにするかに悩む。悩み抜いた結果、彼女は一着の浴衣を手にした。主人がそれに合う帯を選び、圭を更衣室へと案内した。圭は浴衣の着付けが分からず、主人に手伝ってもらうことに。
「坊っちゃん! 今ならこの子の体見れるよ!」
「見ないでください! お婆さんも変なこと言わないでください!」
「見ないから安心して着付けして……」
ここでもまたひと悶着。その様子が聞こえた男性従業員が反応し、女性従業員からビンタ。あわや通報寸前まで発展していた。
それから待つこと十数分。更衣室から圭が出てきた。慣れていないせいで歩きづらそうにしているが、それも彼女ならすぐに慣れるだろう。歩くペースはもう少し落としたほうがいいか。
「どうですか?」
藍色の生地に白の撫子の柄をあしらった浴衣。彼女の月白の髪がよく映えている。
いつもはストレートにおろしている髪も、今はシニヨンで纏めている。
「すごい綺麗だよ。本当に」
「ふふっ、よかったです。お婆さんもありがとうございます」
「いいんだよ。ほれ、早く行きなさい」
「まだお代が」
「いらないよ。坊っちゃんが連れてきた子だし、買うなら値引きするけど、レンタルなら無料さ。坊っちゃんに鍵を渡しておくから、勝手に来て勝手に返していきな。セルフサービスってやつだよ」
「いやそれ違う」
しっしっと手であしらわれて取り付く島もない。困った圭は光上へと視線で助けを求めた。しかし光上もお手上げだとジェスチャーで返し、圭は深々と頭を下げてお礼を言った。
「次来る時は買いに来ます」
「それはありがたいね。楽しみにしてるよ」
着替え等は店に保管してもらった。祭りが終わったらここに戻ってきて、光上が借りたスペアキーで店に入る。浴衣は店に返して撤収。鍵は後日という流れに決まった。
「それじゃあ改めて行こうか」
「はい! お婆さんも本当にありがとうございます!」
「いい思い出を作るんだよ~。あ、坊っちゃん。圭ちゃんは慣れてないんだから、転けないように手を握ってやりなさい」
「それもそうですね」
(お婆さん最後までありがとう!!)
目で感謝の言葉を送り、お婆さんからサムズアップが返ってくる。
圭の右手を光上の左手が包み込み、優しくもしっかりと握って店を出た。
時間も時間。目的地に近づくに連れて、開始時間が迫るに連れて人も多くなる。たしかにこの人の量なら、手を繋いでいないと逸れていたか。
途中から目的地は他の見物客とはズレてくる。光上が情報を網羅して見つけ出した穴場。そこに向かうのだ。そのため人の量もだんだんと気にならなくなってきた。
その最中に、光上のスマホに白銀御行から電話がかかってきた。
「もしもし? どうした」
『お楽しみのところ済まないのだが、協力してほしいことができた』
「謝るのは俺にだけじゃないけど……。
『さすがに目星をつけるのが早いな……。ツイッターで四宮のアカウントを見てくれ』
説明する時間も惜しいということ。察した光上は、圭にスマホを出してもらって四宮のアカウントを検索してもらう。0フォローの0フォロワー。投稿されてるのは1つだけ。
「光上さん……これって……」
「……白銀さん。君のお兄さんたちに任せてもたぶん解決する──」
「手伝いましょう。光上さんもそのつもりなんですよね? 私は大丈夫です。四宮副会長だけ花火が見られないだなんて、
手伝わなくても何とかなる。手伝っていたら、自分たちも花火を見られなくリスクが発生する。光上はそれでもいいかと聞こうとしたのに、圭がそれよりも先に協力を申しでた。その判断の速さに苦笑するしかない。
「ははっ。本当に、君は凄い子だよ」
無償の優しさ。誰もが持つようなことじゃない。かと言って彼女が特別な存在なわけじゃない。彼女の優しさが
協力することを御行にも伝え、帰ったら彼女にお礼を言うように言っておく。それを横で聞いていた圭は、「別にいらないのに」と呟いていた。
「さて、と」
「具体的にどうするんですか?」
「少し考えさせて。白銀たちも下手に動くな」
『しかしだな』
「最効率で最短で四宮さんと合流させる。だから今のポイントから動くな」
『っ、わかった』
「……ちなみに聞くけど今3人別行動してるとか言う?」
『……おう』
「えぇ……。あ、先に言っとくが、俺が手伝えるのは合流するまでだぞ」
『わかっている。無理を頼んでいる立場だ。それだけでもありがたい』
一旦御行との通話を切り、3人を強制的にグループに放り込み、通話を開き直す。御行は即座に通話に入り、それを見て藤原と石上も続いた。四宮と合流させるためのプランを練ることを伝え、今の場所から動かないように言い含める。
通行人の邪魔にならない場所に移動し。思考を深める。速めて、精査し、別視点から検証。シミュレーションを何パターンか並行させ、1つのルートに絞り込む。
僅か1分でそれを導き出す。
「待たせた。そっちの動きについて今から伝える」
(四宮家。とことん面倒な一家だ)
次回で第1部は終わります。
修学旅行編について
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漫画出るまで修学旅行編待機
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18巻の内容までならOK
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ネタバレ気にしないから更新続行