高校卒業後の進路は、おそらく人生の中でも大きな選択の1つになるだろう。少なくとも、日本の社会ではそういうものだ。ここで就職を選ぶ人もいれば、進学を選ぶ人もいる。近年では進学率が9割を超えており、四年制大学に進む人が多い。かと言って、真面目にそこを選んだ人が何割いるかは不明だ。
日本は最終学歴で生涯の収入が変わるという現状があるのも理由になるだろう。高卒より大卒の方が給料がいい。専門学校や短大はその2つの間とされている。もちろん個々人の能力次第でいかようにも変わるが、平均的にはそうなのだ。
将来の収入が変わる。その時点でここの選択は大きいだろう。あとは、どれだけ自分の将来像を設定できているかだ。どんな大人になりたいのか。そのためにはどういう進路に進む必要があり、今すべきことは何なのか。細かなことが明確になってくる。
ちなみに、専門学校とかどう考えてもそれの究極系であり、その道のプロフェッショナルを育成する場のはずだ。それなのに大卒の素人より給料が低いとか謎である。フランスでは逆だというのに。
何はともあれ、進路は大切なのだ。そして、それを本人と親と教師で共有し合う場として、三者面談が行われる。
「他の先輩方はいないんですか?」
「三者面談だからな。俺は順番が最後の方だから、しばらくはここにいるつもりだ」
「光上先輩って面談必要なんですかね?」
「一応あるって聞いてるけどな。母親のほうが来るらしい」
「さすがに理事長が来たらあれですしね」
光上の親ってどんな人だろうとか思ったりする。初等部の時から両親とは離れて生活している。その点は四宮かぐやと共通している点であり、どちらの親も生徒会メンバーは会ったことがない。
「どんな人なんでしょう?」
「さぁな。しかし興味本位で顔を見に行くのも失礼だろう」
「それはたしかに」
「あと、光上の順番は最後だからな。母親も到着がそれに合わせた時間になるそうだ」
「え、じゃああの人今何してんの?」
「……さぁ?」
三者面談がある今日に向けて、生徒会は仕事を片付けている。今日やることは特になく、石上も伊井野もなんとなく生徒会室に来ているだけだ。そのおかげで御行は話し相手ができたわけだが。
「石上は進路考えてるのか?」
「社長になるかニートですかね」
「贅沢な選択だな!」
親の後をついで社長になるか、それとも親のすねを齧るニートになるか。石上には兄がおり、その兄が会社を継ぐ方向で話が進んでいるのだそう。だから石上は好きな道に進むことが可能なようだ。
「伊井野は法律関係か?」
「そうですね。でも細かくはまだ決められてなくて……」
進む学部は決めてある。しかし学科まではまだ絞れていない。今後の人生に関わる選択であるため、今から悩んでいる分後悔するような選択肢は取らないだろう。
「光上は内部進学だろうが、卒業後はわりかしみんなバラけるよな」
「学部学科で異なりますからね。それに、文系理系で内部か外部かが決まる傾向もありますから」
「藤原先輩がどうするか気になりますね」
「あの人は…………進路考えてんのかが不安だな」
「いやさすがに考えてるだろ」
それなら藤原はどんな進路を選ぶのか。そこを聞かれると御行も首を傾げてしまう。進路のことは考えているだろうけども、普段から何を考えているかわからないせいで予測がつかないのだ。
考えるだけ無駄だという結論に至る。御行のスマホの通知音が鳴り、メッセージを確認すると圭からだった。妹から連絡が来るとは思っておらず、名前を見た時には喜んだものの、内容を見て渋い顔をする。
「どうされたんですか?」
「いや、妹から連絡が来たんだが、父親がこっちで変なことしないか不安だって」
「会長のお父様ってそういう人なんですか?」
「光上は愉快な人だと言ってたな……」
遠い目をする御行を見て2人も察する。あまり触れないでおいた方がいい話なのだと。しかし、圭からそれが来たということは、彼女が危惧していることが父親と光上の接触である。それを阻止できるとは御行は思っていなかった。
「うちの父と光上は仲がいい方だと思うし、被害は出ないと思うんだが」
「被害って……」
「そういえば、会長は光上先輩と圭さんの関係に微妙な反応でしたよね」
「そうなんですか? 私はお似合いだと思うんですけど」
「……俺もそう思うんだがな。不安要素はあるんだよ」
「光上先輩の恋愛観……でしたっけ」
「光上先輩に何か問題が?」
以前に石上は聞かないようにしようと引き下がった。しかし今日は伊井野がいる。伊井野は純粋な疑問としてそこに足を踏み込んだ。御行が話さなければそれを知られることはない。しかし、光上と圭の様子からして、これはもう一人で抱えておける話でも無くなってきたと判断した。
「他言無用で頼む」
「もちろんです」
「……いいんですか?」
「ああ。今後のためにも2人には話しておく。四宮は気づいていてもおかしくはないし、藤原書記は感覚で察してそうだが」
初等部の時に、誰よりも光上の近くにまで距離を詰めた藤原千花。ズレがあると気づき、そこから彼と距離を置いた。波長が合わないと判断していたのだが、波長が合わない
そこにまで唯一踏み込んだのが御行である。だから御行は彼の根底に何があるか知っている。知ったからこそ、圭にそれを話せないでいる。
「みんなの認識としての光上はどういう人間だ?」
「? 誰にでも同じように接して、波風を立てないようにしている人ですかね」
「虚偽を嫌い、誠実さを好む人」
「まぁそんなとこだな。それを踏まえて言うけど、
「「は?」」
どういうことかわからない。そんな様子の2人に、御行はそうなるだろうなって懐かしむ。それに気付いた時、自分のそんな反応だったから。
「光上は嘘偽りが嫌いで、演技で騙すのとか嫌いだ。だからこそ、自分のことを嫌悪している」
「待ってください。光上先輩にそんな素振りなんて……!」
「……っ! まさか……あの人自身気づいてないんですか?」
「石上何言って……」
石上の推測を御行は頷くことで肯定する。光上晶を表面的に知る程度ならそれでいい。そのままで済むほうがいいかもしれない。しかし、光上と仲良くなろうと、彼を知ろうとして踏み込むとなると、認識を改めないといけない。それまでの前提を大きく覆さないといけない。
光上は偽ることが嫌い。だから、そうしている自分が嫌い。しかしその事に自覚がない。実に面倒な状態なのだ。
「自分のことが嫌いで、でもそれに気づかないって。そんなことあるんですか!?」
「考え難いことだが、現に光上はそうなってる。しかし、考えてみてほしい。答えはみんなが知ってる通りなんだ」
「……
「そう。光上は、自分という自我にすら距離を置いている。だから気づけない」
──あるいは、気づかないフリをしているだけか。
光上は嘘が嫌いだ。だから、演じて生きている自分自身が嫌いだ。根底にある自我はそうなのだ。しかし、光上家の子供として生きている彼は、そんな事を言っていられない。いや、それを否定するという発想すらなかった。
子供にとって、親は完璧な人だ。親の言うことが正しいのだと思い込む。そして光上の親は優れた人間だった。光上は両親が好きで、だからこそ両親の教育がおかしいとは思わない。教わった通りにする方が正しいのだと思う。
自分の家は周りとは違うと教わった。一般からズレている。全体的に見れば少数の富裕層に入るのだと教わった。学園の理事の家だから、富裕層の中でもまたズレていると教わった。つまり、
そういう家に生まれた。そういう星の下に生まれた。
おかしいことが当たり前。違うことが当たり前。
だから、それを疑問に思うことが間違い。
客観的に見ておかしい自分こそ正しい状態なのだ。
教育、自我、思い込み、抑制。あらゆる方向から混ぜられながら、今の光上晶という人間が形成された。
さて、彼の根底にある自己嫌悪の自我というのは、
──光上晶という
「……この事を、圭さんには……?」
「光上先輩の人物像が根底から崩れる話だぞ? できるわけがないだろ……」
「俺が光上のことを識った時、妹に話すか悩んだよ。悩んだけど、その間に妹は光上を好きになっていた。俺から話せるタイミングはもうないんだ」
「でしたらせめて光上さんに!」
「伊井野。もうやったんだよ」
「え?」
それには石上も驚いた。御行はただ乾いた笑みを浮かべるだけ。力が抜けたように。それは、苦労が実らなかったものと同じ。光上に気づかせることに失敗した証だった。
「俺にできることは、本当にもうないんだ」
寂しげにそう言った御行に、伊井野も石上も何も言えなくなった。しかし、御行が危惧していることはそれだけに収まらない。そこから生じた光上の恋愛観もまた、悩みの種なのだから。
「光上はな、そういう自分が人から好かれるわけがないって考えるんだよ」
自己嫌悪による自己否定。その考えもわからないわけではない。光上が恋愛から離れていたのも、そこに理由があるのかもしれない。あとは、愛がイコールで家族愛だけになっていることか。
そういった光上の前提を、ゆっくりと覆していっているのが圭だった。一手間違えれば終わる。その綱渡りを、今のところ圭は順調に進んでいる。光上との相性の良さが要因となるのだろう。そして、そういう恋愛だからこそ、御行は素直に応援できないのだ。不安が大きいから。
生徒会室でそんな会話がされている間、件の光上はというと順番待ちしている四宮と早坂の側にいた。特に理由らしい理由はない。
「お父様は……さすがに来ないわよね」
「代わりの人を出すって話でしたよ」
「奈央さんかしら?」
「ママ? ママは来ないですよ。娘に興味ない人ですから」
「いやそれこそないでしょ」
すね気味にスマホを弄っている早坂の言葉を光上が否定する。早坂が何も言わずに視線だけ寄越すと、光上は呆れ気味に話を続けた。
「愛って名前をつけた娘をそんな風に思うわけない」
「……つけた後に気持ちが変わるとかあるじゃん」
「そうなってないことは、早坂が一番知っとかないと」
「彼の言う通りですよ。あなたの進路だって気にかけてます」
「ママ!」
態度の急変に四宮は引いていた。誰がどう見てもマザコンである。光上は光上で、娘の態度の急変を目の当たりにしても平然としている母親の方を気にした。おそらくは慣れなのだろうし、感情の起伏が少ないのだろうと考える。
早坂の母親こと奈央は、四宮に挨拶をした後に光上にも挨拶した。
「先日は
「やりたくてやったことですから」
「ママ……」
「私個人としては、お礼を申し上げたいくらいですよ。夏休みや先日のテーマパークも娘が楽しそうに話してくれましたから」
「ちょっ、恥ずかしい話しないでよ!」
早坂は花火のことも、先日にテーマパークに行ったことも話していたようだ。生徒会の面々と圭が行き、早坂は陰からの護衛。途中からその和に巻き込まれたのだが、本人はそれが楽しかったようだ。
娘はその事を知られたくなかったらしい。彼女が翻弄されているところはなかなか見られるものでもなく、四宮と光上はその様子を楽しんでいた。
彼女が必死に話題を逸らす。四宮の名代として来ただけなのかとか。晩御飯はどうなんだとか。奈央は今日一日休みらしく、一緒にご飯を食べられるのだとか。それに喜んだ彼女は、寿司が食べたいと要望する。
「一気に精神年齢低くなったな」
「マザコンなのよ」
「素を出せてていいと思うけどな」
彼女の場合、常に気を張ってばかりなのだから。自分ではそこまで彼女のガス抜き役になれない。それを少しばかり寂しく思っていると、白銀父が姿を現した。
「久しぶりだねかぐやちゃん。調子はどう?」
「え、ええ。健康です」
「そうじゃなくて、御行とはどうなの? どこまで進んだ?」
めっちゃグイグイ来た。気恥ずかしそうにしながら、顔も引きつらせつつ四宮は会話を続ける。好きな人の父親なのだ。下手に会話を終わらせることもできない。
「ちゅーぐらいした?」
「してません!」
「つまらんな。高校生は若さと勢いに任せてガンガン行けばいいのに。若さと過ちはワンセット。大丈夫、俺は学生結婚に理解のある方だ。圭は中学生だからガンガンいかれたら困るけどな」
「そんなことしませんよ」
「中2ではまだ体も未成熟だからな」
「俺を学生できちゃった婚する一族と同じ風に扱わないでいただきたい」
ついでとばかりに矛先が光上に向けられる。圭と学生結婚しちゃってもいいよと巻き込み、そういうことはしませんと真面目に返す。少しばかり休めそうだと四宮が息を抜くと、その瞬間に標的にされていた。戦場では気を抜いた者から死ぬのだ。
そうして盛り上がっている3人を、少し離れた位置から見ている早坂親子。母は白銀父のことを知らず、娘に誰なのか教えてもらう。
「かぐや様の好きな人の父親」
「なにそれお金払えるぐらい面白い話じゃない」
「ちなみに、かぐや様の好きな人の妹が好きな人は光上さん」
「その子が愛のライバルなのね」
「うん。…………へ?」
慌てて母親の方を見ると、おもちゃを手に入れた子供のように笑う姿が。みるみるうちに顔を赤く染めていく愛は、慌てて弁明を始める。
「今のは違っ……! 私は別にそんなんじゃなくて! 仕事が!」
「あらあら。私は初めからそのつもりで言ったのだけど?」
「ぅぅっ……。ママの意地悪……!」
「ふふっ、ごめんなさいね」
拗ねる娘をそっと撫でる。何歳になろうと娘は娘。かわいいものなのだ。だから、ちゃんと謝らないといけない。
「愛のその任務ね。ママも一枚噛んでるの」
「えっ!? なんで……」
「学生らしいことしてほしくて。あなた、自覚なかったでしょうけど、昔から学校の話をしてくれる時に、必ず彼の名前が出てくるのよ」
「……それは……いろんな人と過ごしてるし……」
「そうね。でも、男の子の名前は彼だけだった。だから、彼と学生らしいことして、青春して、そのついでに取り込めたらいいって思った。でも駄目ね。他に狙ってる子がいるなら」
チラッと彼の方を見る。四宮と一緒に、白銀父からの強襲に耐えている。聞こえてくる会話やその様子からして、圭と順調だという様子が窺えた。付き合ってはいないのだが。
「愛は優しいから。譲ってしまおうって思ってるでしょ? 仕事のために奪い取るなんてできないから」
「……そんなことは……」
否定できない。なにせそれは嘘になる。大好きな母に嘘をつきたくなかった。つまりそれが答えであり、四宮の仕事を諦めているという意味でもある。
「その事を本家の人に報告するつもりもないわ。一つだけ親として言わせてもらうと、後悔しないやり方にしなさい。勢いも過ちも若さの特権で、恋は自分勝手にするものよ。そこから愛を育んだらいいの。あなたの名前も、そうしてほしくて付けたのだから」
「……うん」
「もうー! 早坂助けて!」
「かしこまりました」
タイミングよく四宮から助けが求められる。その様子を楽しんでいる奈央がその声に応じた。その間に光上は白銀父から距離を取り、愛の隣りに移動している。
「どういう状況ですか?」
「四宮さんの親が来ないって知ったら、なら俺が代わりにやるかって言い出しちゃって」
「楽しそうですね」
「楽しい人だからな実際」
巻き込まれたら大変だが、傍から見ている分には楽しい。それは早坂親子も瞬間的に理解した。だから、奈央はそれに便乗して面白そうなことを提案する。
「かぐや様。この方にも同伴していただきましょう」
「えぇ!?」
「使えるものを使うのが四宮のやり方ですから」
「ママいいの?」
「だって面白そうですもの」
「性格悪いよママ……」
(それに、娘のライバルの親をもう少し見ておきたいですし)
遊び半分、子煩悩半分。四宮家の名代としての仕事という意識はもう捨てていた。同伴するだけで任務完了なのだから、そこに割く意識が無くても問題はないのだ。
四宮の順番が来ると、白銀父と早坂母が保護者として中に入っていく。手を振って見送る光上と愛を、四宮は恨めしそうに見ながら教室に入っていった。それを確認すると、廊下に置かれている椅子に並んで座る。
「本当に行っちゃったなー」
「大人たちは自由ですね」
「限られた自由を目一杯楽しんでるって印象だけどな」
「……そういうのは、受け入れられますか?」
「? そこに悪意なんてないし、あの2人も単に楽しんでるだけだし」
じーっと見つめる早坂の視線を、不思議そうにきょとんとしながら受け止める。光上の言う通り、それは邪なものがない。常に制限の多い社会では息が詰まるから、そこから解放される僅かな
それが許されて、彼もそこに理解があるというのなら。
自分もそれを享受してもいいのだろう。
「会うのは夏休み以来ね晶」
話を切り出す前に、一人の女性が声をかけてきた。視線を上げて確認するとそれが誰かすぐにわかった。顔立ちが似ている。彼の母親だ。
目が合った。その瞬間に背筋が凍った。何も威圧されてるわけでもない。敵意を向けられているわけでもない。ただ、目が合った瞬間に全てを見抜かれたような気がした。そうして理解する。この人は敵に回してはいけない類いの人間だと。
「母さんも元気そうでなにより」
息子だから平気なのか、彼はいつもの調子で話している。彼が立ち上がり、手を引かれて自分も立ち上がらされた。視線を彼の親から外せずにいたのを、彼が強引に外してくれた。彼の優しげな目を見ると落ち着く。ツンと額に押し当てられた指先が温かい。
「早坂の順番も来たし、教室行ってこいよ」
「はい。それではまた」
「うん。また明日」
愛を見送ると、母親と一緒に移動を開始する。立場のせいで他の生徒と少し異なるのだ。生徒会長である御行は校長と話す。留学の件もあるからだろう。理事長の子である光上もまた、普通の教員が相手とはならない。しかし校長は親戚であるため外され、教頭が面談相手となる。
応接室へ行き、そこで待っていた教頭と対面。教頭が淹れたお茶をもらったところで面談開始。しかし、普通の面談とは異なる。下手を打てば首が飛びかねないため、ほとんどの教員が萎縮してしまうからだ。成績を開示し、母親の質問に答えるというやり方になる。
「……駄目ね」
「ご子息は成績を伸ばされておりますが……」
「
成績の件は、テスト期間に圭と勉強するようになったからである。一応調整しているものの、安定して上位10以内に入るようになっていた。
「その辺りの話は帰ってからにするとして、来年度の話をしましょう」
「来年度? 大学の話じゃなくて?」
「ええ。
「……なんで?」
「ほ、本校の教育に何かご不満の点がありましたでしょうか?」
「いえ。質の高い教育を保っていただいていることに感謝していますよ。この件は教育とは別です」
それではなぜ転校の話になるのか。教頭は光上に代わって聞いた。彼が今期の生徒会に入っているのもある。
「生徒会に? ……まぁいいでしょう。会長でないのなら不在でも問題ない話ですから。転校の理由は、晶も分かってるでしょ?」
「……卒業までは大丈夫じゃなかったの?」
どうやら光上本人がわかっていることのようだ。何も知らない教頭だけ取り残される。しかし口を挟むこともできず、ただ見守るしかない。
「そうじゃなくなったから言ってるのよ。春休みに入ったらフランスに来て手術よ。わかってると思うけど、術後に帰国するのも諦めなさい」
──あなたはもう日本に戻ることはないわ
【予告】第3部は文化祭編がスタートです。
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