ダンジョンマスターに転生した佐藤君のダンジョン経営術!
 

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 本当に暇なので書いた。


始まりと終わり

 気が付いたら土臭い場所に居た。

 そしてまぁ、頭の中に一通りの知識が入ってきた。

 簡単に言うと、俺はダンジョンマスターってのになったらしく、ダンジョンは元々50階層できている。

 モンスターは何種類か選択できるらしいが初期設定ではゴブリンが自動的に生産されるらしい。

 

 俺が驚いたのはラノベとかと違ってモンスターは勝手に生産されるし(止めることはできない、でも命令には基本的に従う)最初から最後までモンスターの強さが変わらないことだ。

 人間をダンジョン内で殺すとダンジョンの格が上がり俺が快適になるらしい。

 

 俺はその知識を得てから最初に入り口を封鎖した。

 そしてゴブリン同士で同士討ちさせた。この世界では他者を殺すとその生物の魂を奪って強くなるらしいから、一定の強さになるまで殺し合わせた。

 

 好都合な事にゴブリンなんて放置しとけばどこからともなく湧いてきた。

 んで、強くなったゴブリンに一番近くの村を襲わせた。年寄りは全員ゴブリンに処分させ残りはダンジョンの内部に幽閉した。

 

 そして人間に栄養満点の中毒性飛びきりのご飯と、頭の中が性欲だけになるお薬(両方ダンジョンの機能で作った)を飲ませて日夜子供を作らせた。

 

 それからは同じ事の繰り返しだった。

 子供は産まれたときに用心して片手を処理し、15になるまでは栄養と中毒性がメチャクチャ高いご飯を食わせ、それからは毎日子供を作らせた。

 女は8人子供を産んだら、男は35歳になったら処分した。

 勝手に湧いてくるゴブリンは延々と同士討ちさせておいた。

 

 今では1日に獲得出来る人間の魂も安定してきた。

 入り口なんて閉じてるから助けなんて来るはずもないし、外のことを知ってる人間もすべて処分した。

 

 あぁ、転生してからどうなる事かと思ったが今ではふかふかのソファやベッド、完璧に調整された室内温度が揃って言うこともない。

 

 しかし俺は退屈だった。最初の時は色々考えたりもしたが今では何もする事が無い。

 はてさて、俺はいつまでこの退屈に耐えられるだろうか。

 

〜〜〜〜〜〜

 

祭歴1242年

 シライの森にほど近い開拓村が滅びた。モンスターにでも襲われたのだろう。

ーー

ーーーーーー

祭歴1683年

 シライの森から発生したありえないほど強いゴブリンの群れが3つの国を滅ぼした。

 発生地と思われるダンジョンからは1万5000人弱の人間が発見され、そのダンジョンは破壊された。

 保護された人間は年齢や性差なく、何かを求める様にしながら首を掻きむしって死んでいき、1ヶ月後には8割の人間が死んでいった。

 

 残った人間も遠からず死んでいき、保護された人間は全て死んでしまった。

 ダンジョンマスターと思われる生物は人間に酷似しており、最後には狂ったように笑いながら死んでいったと、記録には残っている。

 

 

 



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