レヴィ・ア・タンという男   作:後生さん

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ボスおはようしないでください!!

 

 さて、未だ監視下に置かれながらもヴァリアー自体は表面上存続する事となり、9代目指揮下で任務を遂行しながら早8年。恐らくこの時期にボスは目醒めるのだろう、と予想している。

 アニメじゃ結構雑に説明されてるからよく分かってないんだよな。だから直々気になってボスの元までこっそり忍んで様子を見ていたんだけども。

 

 

──なんで鉢会っちゃったかなぁああ!?

 

 

「レヴィ」

 

「は……お待ちしておりました、我等がボス」

 

 

 何故か氷が溶けちまって復活したボスに、俺は膝を折り頭を下げた。どうやら俺が第一発見者らしく、ボスの視線は俺だけに注がれている。恐いぜ。

 

 

「あれから何年経った」

 

「8年です」

 

「8年……クク、そうか。8年も経ったか」

 

 

 怖ーよヤベーよ誰か助けてぇええ!!

 この際スクアーロでも良いから取り敢えず切実に誰か来て欲しいと願うが、その結果虚しく。

 

 

「行くぞ」

 

「はっ」

 

 

 俺を背後に控えさせ先頭を歩く様は、正しく王。

 8年も経つとなかなかに懐かしいと感じるが、やはりその声は二度と聴きたくなかった気持ちの方がでかい。

 はぁ、また無茶振りされるんだろうなぁ。

 

 

 

 

 基地に着くとそりゃあもうてんやわんやしちゃって、ボスが憤怒の炎で蹴散らしていたのは良い(?)思い出だ。

 はい、ヴァリアー完全復活っすね。

 

 

 幹部総勢はボスが復活した事で士気が上がりまくってるし、9代目達は少し複雑ながらも警戒を高めている。俺としても全く嬉しくないが、ある程度自由が効くってのはまた体を伸ばせるみたいで気持ちいい。

 ところでいい加減部屋から出ていいですか?

 

 

「──俺の他に候補者が居るみてぇだな」

 

「……」

 

 

 何故かボスの部屋に置き去りにされた俺がどうしようか悩んでいると、唐突に口を開いたボスの言葉に固まった。

 それをどう捉えたのかボスは嗤う。

 

 

「勝つのは俺だ。レヴィ、てめぇもそうだろ?」

 

「…仰る通りです」

 

 

 ニタリと極悪非道な面で嗤うボスに冷や汗を掻きながら、俺は内心疑問だらけだった。

 

──なんでこの人、リングの存在を知ってんだ?封印が解かれたばかりで、綱吉の存在を知れる筈もないのに。

 てか、誰が封印解いたんだよマジで。一応最有力候補としては、まぁ……チェルベッロだろうなぁ。

 まさか綱吉を狙ってる理由ってこうしたチェルベッロに唆されたのが原因なんだろうか。

 

 なんにせよ、もうすぐリング戦が始まるのは明白の様だ。ああ、スクアーロが扱き使われるのが目に見える………その場合は俺もなんだろうな。辛み。

 

 さっさと退散したい俺の内心を露知らず、ボスはニタニタと口角を歪めて嗤っていた………。

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

 

 

 

 はーい、主人公勢が目の前に居ますよ〜。

 リング戦の開始ですねぇ……か・え・り・た・い☆

 いやホントガチで。本気と書いてガチで。

 

 だってなんかめんど、う゛ッうぅん…ごほん。

 俺等結局負け確定だし、やっても意味無くない?これボスが勝手に闘志燃やしてるだけで俺等に何の意味も無くない?てかボス封印解除後ヴァリアー独立してるし、別にてっぺん目指さなくても良くない?

 …あ、駄目?サーセン、でも俺帰っていいすか?

 

 

「ボンゴレ候補者候補、沢田綱吉。

同じく、候補者候補ザンザス。

ツナファミリー対ヴァリアーの決闘だ!!」

 

 

 沢田家光によって降ろされた宣言直後に、チェルベッロが乱入した。9代目直属のチェルベッロ機関である事等何やらを喋り出し、それについて家光も口を出すが論破され、彼女達がジャッジを下す事となった。

 

 

「それでは明晩11時にお待ちしております」

 

 

 それだけ言うと、チェルベッロは森の中に消えて行き、睨み合いながらも俺達はホテルへと戻る。

 

 

「明日は晴の決戦か。負ける事は無いと思うけど」

 

「んもぉマーモンったら、何を心配してるの?相手側の守護者は確かにアタシ好みの体だったけど、負けるつもりなんてもっとうないわよんっ!」

 

「別に好みの話まではしてないんだけど」

 

「シシっ、負けるとかクソダセーし!てか負けたらボスの制裁受けて死亡だけどな〜」

 

「う゛お゛ぉい!軽く言うんじゃねぇぞお゛ぉ」

 

「しょうがないわぁ。その時はアタシが弱かっただけだから〜。後になってウダウダ言わないわよん」

 

 

 ──まぁ、負けるけどな。

 

 でもそれはルッスーリアが舐めて掛かったら、の話だ。

 流石に身内の死は見たくない。まぁ、死ぬよりも苦しい死にかけの重症になるんだろうけど。

 

 

「ルッスーリア、慢心は身を滅ぼすぞ」

 

「え?やだレヴィ!まさかアタシが負けると思ってるのぉ〜!?

…え、嘘でしょ?餓鬼相手にぃ?」

 

 

 ただ忠告しただけでかなり真に受けられた。

 なんでや。確かに相手は餓鬼だけども。

 

 

「レヴィが忠告するのって稀じゃね?」

 

「どんな危険な任務の時でも言わないのに」

 

「う゛おぉ゛い……相手は本当にただの餓鬼なのかぁ?ちゃんと確認取ったんだろうなぁ?」

 

「一戦交えたのスクアーロじゃん。ボロカスにしてやったってドヤ顔で言ってきたっしょ」

 

「何捏造してんだベルう゛ぅ!!」

 

「え、心配だからアタシ本気で行くけど…?」

 

「ムム……レヴィの忠告は当たるからね。用心した方がいいかもしれないよ、ルッスーリア」

 

 

 話し合う彼等の様子に、俺は置いてけぼりだ。

 というか普通に言っただけなのになんか……なんか……あれ?可笑しくね?コレ可笑しいよね?

 

 

「アタシちょっと予行練習しておくわ」

 

「俺王子だけどオカマに付き合ってやるよ」

 

「僕、少し様子見てくる」

 

「気ぃ゛つけろよぉ、マーモン!」

 

「リボーンも居る事だし下手な真似は打たないよ」

 

「………」

 

 

 そう言って各自がそれぞれ明日に向けて何やら仕込むらしく、この場には俺だけが取り残された。

 

 

「……寝るか」

 

 

 何だかよく分からないものを見せられた様で、俺は呆気に取られながら呟き、当てられた部屋に行く。

 ──うん、まぁ…やる気が出たのは嬉しいけど、下手したら主人公勢全滅するんじゃなかろうか。

 

 そんな可哀想な事を思いながらベッドに潜って俺は寝た。

 明日の事は明日考える!おやすみ!!

 

 

 




ボスお目覚めで激凹みのレヴィたん。
うーん、性格と顔が合ってないな。今思いましたが。
いや別にレヴィたんの顔が悪いわけじゃっグハッ!? 

重めの石が…でっ、ではでは…!!

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