僕たちは、死ぬことで人に語られたもの。
私たちは、死にゆくことで誰かの糧になったもの。
仕方がない、そうなってしまったんだから。もう、どうしようもない。
でも、叶うなら、今度こそ生きて何かをなしてみたいなんて願うことぐらいは赦されるかな。


親によって殺されたことで伝説になった誰かが、今度は自分の力で世界を救う旅に出る話が読みたいという、ネタ。
誰かに書いてほしい。

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サーヴァントとして色んな英霊が生前に出来なかったこととか謳歌してるんなら、生きることもろくにできなかった彼らにもそのチャンスは与えられてもいいのではと思いネタとして投稿。
いつか、本格的に書きたい


今度は、生きて何かを成せたなら

「こんにちは。僕は、キャスターのカグツチ。生まれ落ち、何も成さずに滅び、滅びたゆえになしたもの。今度は、何かを成せればいいね。」

 

ふんわりと、笑った少年を前に藤丸立香は固まった。

赤い髪はゆらりゆらりと揺れており、よくよくみると炎のようだった。白い肌に愛らしい顔立ちはまさしく美少年と言ってよかった。立香をじっと見つめるのは黄金の瞳だ。

サーヴァント、伝説に残る存在だと聞いていたためてっきり大人ばかりだと思っていた中、召喚された子どもの姿に驚きを隠せなかった。

立香は固まりながら、こんにちは、と挨拶をし返した。

 

 

「うーん、複数のサーヴァントによって構成されている。ハイ・サーヴァント、じゃないね。融合型かな?」

 

ダ・ヴィンチの言葉に立香は隣りでニコニコと笑う。少年を見た。

人理のための旅を始めてから少しして召喚されたカグツチと名乗ったサーヴァントを、立香は知らなかった。

英霊、と呼ばれるサーヴァントでも彼自身知らない存在は多いのだが。

自分の生まれた国に纏わる存在であることは名前からして察せられるのだが。

 

カグツチ、イザナギとイザナミから生まれた火の神であり、生まれてすぐに殺されたという神話が残っている。

 

「母上が死んじゃう原因になったのは分かるけど、父上もなにも殺さなくてもいいと思うんだけどなあ。まあ、そのおかげで沢山の神が生まれたんだけどね。あ、そう言った意味では僕って奥さんもいないのにお父さんなのかな?ふふふ、不思議だね。」

 

カグツチは温和な性格で立香に関してもなにくれと信頼を寄せていた。こういっては何だが、高い神性を持つ存在にしては人への高い理解と言うのだろうか、共感能力があった。

 

「・・・正直、私もよく知らないんですが。なんというか、らしくはないと思いますけどねえ。」

 

そう言ったのはカグツチに姉上と呼ばれている玉藻の前だった。

それが彼に混ざった存在による影響なのだろうが、彼は何故か自分に混ざった誰かたちのことを話したがらなかった。

何故か問うと、彼は苦笑交じりに首を振るのだ。

 

「うーん、混ざった子たちが嫌がっててね。いつか、ちゃんと話すから。」

 

苦笑交じりのそれに立香は本人が望むならとそれに触れないようにと思っていた。

 

 

カグツチははっきり言って戦闘ではあまり役には立たなかった。彼は神話の通り、死ぬことによって何かをなした存在であって、戦闘と言うのはからっきしであった。

ただ、宝具に関してひどく強力であった。

 

我が滅びよ、全ての糧とならん

 

ざっくり言ってしまえばアーラシュと同じように自爆型の宝具だ。己を滅ぼすことによって世界に幾つもの神をもたらした物語のように、他のサーヴァントにもたらすという宝具だ。

能力は自分以外のサーヴァントの霊基の修復、そうして他への魔力の配給。

戦闘において役立たずのサーヴァント、死んで漸く真価を発揮するその在り方はまさしくそれの在り方を示していた。

カグツチは良く笑っていた。

僕のことを上手く使ってね。今度こそ、何かをなしたいと思うんだ。

その在り方に報いたいと、立香は望んでいた。

 

 

カグツチは子どもの姿をしていたが、あまり子供らしさというものを感じなかった。

ナーサリー・ライムやジャック・ザ・リッパ―と混ざって遊ぶこともなければ、かといって大人たちとの交流があるわけでもない。積極性が足りないのか、一人でいることを好む傾向にあった。

だからといって、人当たりが悪いわけではなく集団の中にいればそれ相応の順応を見せていた。

特別問題はない。もちろん、特殊な立場かもしれないが、カルデアには彼以上に特殊で濃い面子が揃っていたためあまり目立つ存在ではなかった。

が、ある時からおかしなことがあった。

幾人かのサーヴァントが、カグツチという存在を妙に気にかけ始めたのだ。

曰く、あれは何なのだと。

代表とするなら、クー・フーリン、イアソン、メディア、そうして少々曖昧だがヘラクレスもカグツチを気にしていた。

関連性があるかと言われれば微妙な面子だ。立香も何をそんなに気にするかと思っていると、どれもが何とも言えない顔をして、それならいいと話を切りあげてしまう。

それによって、立香もカグツチの中にいるらしい他の英霊について本格的に知らなくてはいけないと思い始めていた。

 

そんな時、何の偶然か、丁度カグツチを気にしていたクー・フーリンやイアソンとでレイシフトをしていたときのこと。

カグツチの宝具は使うのは心が痛む。立香としては使いたくない。それでも、彼の宝具はピンチをひっくり返すに相応しいものだ。

カグツチは立香に笑う。

君は優しいね。そんなにも僕を使うのが嫌なら、使わない様に頑張って。

その少年はいつだって立香を咎めることはけしてなかった。

そのレイシフトはさほどの苦戦も無く順調に進んでいった。

が、最後の戦闘においてちょうどカグツチが無防備となり攻撃を食らいそうになったのだ。

とはいっても間一髪でヘラクレスによってその危機は脱した。

その時だ、立香は見た。

カグツチの容姿が、まるでゲームのバグの様にふっと姿を変えるのを。

青い髪の少年に、金髪に青紫の瞳の少年に、青紫の髪に緑の瞳の少年に、黒い髪の少女に。くるり、くるりと、容姿が変わって、彼らはにこりと微笑んだ。

 

ああ、よかった。今度は、殺さないんだね。

 

まるで下手な編集をした音声の様に、幾つもの声が重なり合ったような声だった。

 

 

 

ああ、とうとうばれてしまったんだね。

ふふふ、ごめんね。僕に混ざった誰かたちのことを話さなかったのは彼らが望んでいなかったからなんだけど。

あの時の他のサーヴァントたちの様子とかから、僕の中にどんな存在がいるのか分かっているようだね。

・・・・本当なら、僕のような神と言えるものはサーヴァントにはなれないんだ。まあ、姉上みたいに特殊な状況なら違うんだけど。

それなら、僕はどうなのか?

簡単に言うと、僕はとある概念の集合体なんだ。カグツチというのは、その集合体に属する一部分に当たる。

僕が表立ってあるのは僕があまりその概念に属することを気にしていないからだよ。

ああ、そう。

僕はカグツチ。

マスター、君の生まれた国の、最古の子殺しの犠牲者。

己を生み出したものの、伝説の、物語の、一部になるために死んでいった誰か。

 

なあ/ねえ./あのね、父さん/父上、母上/父様、今度は死んで何かをなすんじゃなくてあなたと共に何かをなせるといいのに。

 

 

 

---------------------------------------------------

 

 

 

カグツチ

クラス キャスター

となっているが、カグツチが表立っているだけで中に多くの霊基を含んでいる。

サーヴァントとしての本質としては子殺しという概念であり、カグツチはその条件にヒットしただけの存在。彼が表立っているのは単純に、誰よりも自分を殺した存在への感情がフラットな為。

一つ一つの伝説が弱すぎる為、混ざっていうよりも多重人格状態。表に出ようと思えば他の霊基も出てこれるが理由があって表には出てこない。

 

青い髪の少年/コンラ

父に会いたかった、英雄たる、その象徴であった憧れである人に会いたかった、言葉を交わしたかった、認めてほしかった。

その果てに、殺されてしまっても、その末に、決別があったとしてもあなたに全力を出させた己の在り方を誇りに思っている。

コンラが表に出れば戦闘でも十分役に立つがクー・フーリンやスカハサとは会いたくないため引っ込んでいる。

 

金髪の少年、青紫の髪の少年/メルメロス、ペレース

自分たちは幸福でした。父上、母上、幸せでした。

ねえ、父上、王になりたかったのですか。ああ、そうでしょう。それこそがあなたの人生をかけた願いだったのでしょう。ですが、それは、僕たちとの幸福を捨ててまで望むことだったのでしょうか。僕たちを、母上を捨ててまで、望むことだったのでしょうか。

ねえ、母上。僕たちの何が悪かったのでしょうか。

愛していました、父上のことも、母上のことも。

父上は、母上は、僕たちを愛していましたか?

 

黒い髪の少女/ヘラクレスの子

名前さえろくに分からない。

ねえ、父様、あの可愛い雪ん子と仲がいいんだね。大事に思っているんだね。

ねえ、あの子のことは、守ってあげたんだね。

私たちのことは、殺したのに。

 

 

本来なら召喚されることのない存在。それほどまでにはっきりしない、存在はしている程度。それでも、彼らたった一人のマスターの元に召喚された。

そのマスターもまた、世界の糧になるために死ぬ逝くかもしれない子どもであるためだ。

彼らはそれでも世界を憎まない、嫌わなかった。

といっても、親を憎んでいないわけではないのだが。

 

 

我が滅びよ、全ての糧とならん

いつか、世界のための伝説、神話、それに属した親たちの物語のために死んでいった誰かたちのカケラのようなそれをつぎはぎにしたもの

死んでいくことでようやく真価を発揮できる。

 

ゲーム上ではフレポで来る低ランクのサーヴァント。

スキルも攻撃力を上げたり、NP獲得量アップなどスキルも非常に優秀だがめちゃくちゃに弱い。

 





世界の糧っていうのは、星の様に誰かの道しるべになる様な伝説の基礎として死んでいったというか。

サーヴァントで子殺しの伝説持ってる人って他にいましたっけ。いるなら教えてほしいです。あと、ヘラクレスの殺した三人の子ども名前がどうしても分かんなかったので、知ってる方がいたら教えてほしいです。

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