湊君を攻略したい!   作:Kスケ

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前回の続きです~
投稿時間が毎回深夜なのは許してください!

あと、前々から気になっていたので、今回はセリフ改行のところを少し変えてみました。もし読みにくかったら言ってください!
それでは今回も読んでいただけたら幸いです笑


友達が何を言っているかわからない件

ホームルームが終わり、各々が次の授業の準備をし始める。

そんな中、いつものように悪友共が俺の席に集まってきた。

 

「なあ、悠。また今日も"彼女さん"の所にいくのか?」

「今日は行かねぇよ」

「今日は違うのか……って、え?……お前、ついに認めたのか!?」

「……まあ、な」

 

恥ずかしさを隠すために、素っ気なく返事をする。

 

「それにしても、悠。お前どこであんな可愛い子と知り合ったんだよ。てか、いつ知り合ったんだよマジで」

「まあ、ちょっと前に変な奴に絡まれてるのを見てな。それを助けたら……まあ、こうなった」

「あ〜……なんか、悠らしいな」

「そうか?」

「それにしても、あの子可愛すぎね?お前にはもったいないレベルに可愛いよマジで」

「確かにな〜。みんなはどう思う?」

「「「圧倒的不釣り合い」」」

「おい、いじめか!?」

 

最早恒例となったネタをやられ、なんとも言えない気持ちになる。

いやこれ、傍から見たらいじめだからね?マジで。

 

「まあ、確かに俺も不釣り合いだとは思うけどさ……」

「いやいや、でも悠は性格良いし、優しいじゃねぇか」

「そうだよ、悠なら大丈夫だって」

「いつもなんだかんだ言って助けてくれるしな」

「俺たち、お前が良い奴だって知ってるからな!」

「お前ら……」

 

悪友たちから、突然優しい言葉をかけられる。

まさか、こいつらにこんなに優しくされる日が来るなんて……。

こんなこと言われたら……俺……。

 

「いや、どの口が言ってんだよマジで!!!」

 

やはり今日も、突っ込まざるを得なかった。

 

「(こっちは何とかなったけど……湊さん、大丈夫かな?)」

 

今頃同じような状況に陥っているであろう相手のことが、些か心配になる。

湊さんって機転が利くけど、質問攻めとかされたらあたふたしそうだからなぁ。

 

「(まあ、次会う時に聞けばいいか)」

 

そんなことを考えながら、湊さんとの約束を思い出す。

というのも、実は週末に湊さんと会う約束をしているのだ。

まあ、恋人のフリをしている以上、怪しまれないために出かけようということなのだが……。

それを提案された時、喜びすぎてテンションがおかしなことになってしまったのは、言うまでもないだろう。

「(さて、どこに行こうかなぁ……!)」

 

湊さんと会えることに胸を高鳴らせながら、俺は急いで次の授業の準備をするのだった。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

――昼休み。

結局、午前中ずっとみんなから質問攻めされて、大変な目に遭った僕は、柚子さんたちに連れられて新聞部の部室に来ていた。

避難させてくれたのはありがたいけど、気がつけば、風莉さんやひなたさんまで着いてきていた。

 

「つ、疲れましたぁ……」

「お姉様、お疲れなのだ?」

「朝からずっと質問攻めされてましたからね」

「そうなのだ!?」

「すごい人気だったわ」

「まさか、あそこまでたくさん質問されることになるとは……」

 

実際、あの後からずっとクラスメイトの人たちに質問され続け、僕の席は転校してきた時みたいに休み時間ごとに囲まれていた。

まだ、午前中の授業が終わっただけなのに。

なんだろう……思い出しただけでも、どっと疲れが……。

 

「というわけで、責任を持ってうちの部室に避難してきたわけだけど……私も、質問してもいいかな?」

「まあ、そんなに沢山じゃなければ……」

「りょうかい!じゃあ……キスって、もうしたのかな?」

「わわっ!」

「む……」

「ちょっ、美結さん!」

「デリカシーに欠けてる……かな?うーん……でも、気になるところじゃない?」

「確かに、そうですね……私も聞いてみたいです〜!」

「柚子さんまでっ!?」

 

まさか、柚子さんにまで聞かれるとは思ってなかった。

というか、悠さんと僕は男同士なのに……その、キスなんて……。

 

「(そんなの、できるはずないよぉ!)」

 

まあ、悠さんは確かに、優しくてカッコイイ……けど。

流石に男同士でキスは無理があるだろう。

 

「それでそれで?湊さんはキスしたのかな?」

「もうっ!してないですよぉ〜!からかわないでくださいっ!」

「からかってなんかないよ〜それにしても、ふむふむ……まだしてない、と」

「そ、そんなこと出来るわけないじゃないですかっ!」

「そう?カップルなら普通だと思ったんだけどなぁ〜」

「うぐっ」

「確かに、カップルさんってそういうイメージありますよね〜」

 

――そうだった。

僕はみんなの前では女の子だし、今は悠さんと恋人って設定だった……!

 

「(怪しまれちゃった……かな?)」

 

おそるおそる、みんなの顔を見る。

……案の定、みなさん不思議そうな表情を浮かべていた。

風莉さんの案とはいえ、僕から悠さんに提案したのに僕自身が忘れるなんて……これじゃあ悠さんに顔向けできないよぉ。

 

「湊たちは付き合い始めたばかりなのだから、仕方ないんじゃないかしら?」

「風莉さん……」

「確かに……クラスで質問されてた時にも言ってたね。それじゃあ、仕方ないか」

「お姉様の純潔が守られてて良かったのだぁ……」

「いやいや、ひなたちゃん、純潔って」

 

「(……助かったぁ)」

 

風莉さんが助け舟を出してくれたおかげで、なんとか怪しまれずに済んだ。

でも、もうこれ以上このような失敗は許されない。

 

「(次から気をつけないと……!)」

 

「じゃあ、もう1つだけ質問していいかな?次は軽めのやつにするからさ、ね?」

「まあ、それくらいなら……」

「じゃあ質問ね。湊さんたちって、デートとかってもうしたの?」

「でっ、デートですか!?それは……したことないですけど……」

「そうなんだ?カップルって、たくさんお出かけするものだと思ってたんだけど……」

「で、でも今週の日曜日に会う約束をしてて……あ」

 

しまった。

完全に失言だった――!

 

「あ、あのっ、これは……」

「湊さん、今週末に会うんですか〜」

「それってさ、私たちも会えたりできるかな?」

「だ、ダメですよっ!悠さん驚いちゃいますし……」

「お相手さんとも、ものすごく話してみたいんだけどなぁ〜?そう思うよね?ひなたちゃん」

「ククク……我が直接、円卓の騎士からお姉様を取り戻してみせるわ」

「ひなたさん!?」

「私も……湊の相手が、どんな人なのか、気になるわ」

「風莉さんまで!?」

 

ひなたさんどころか、まさか風莉さんまで食い付いてくるとは思わず、かなり驚いてしまった。

…………。

なんだろう……なぜだか、とてもマズい予感がする。

 

「ほらほら、ひなたさんも風莉さんもこう言ってるんだからさ、連れてきてよ〜」

「嫌ですよっ!というか、どこに連れてくるんですか!この学園に連れてきたら問題になりますよ?」

「……?学園長としては許可するけれど……?」

「ダメですってば!?」

 

何かおかしいのかしら、とでも言いたげな風莉さんを必死に止める。

こんなダメに決まってることでも、風莉さんなら本当にやりかねない。

このお嬢様は、良くも悪くもそういう人なのだ。

 

「(……というか、普通ダメだよね?これ!?)」

 

あまりに当たり前のように話しているせいか、もはや自分の方が間違っているようにさえ思えてきた。

 

「確かに……那波先生に聞かないと」

「そういう問題じゃないと思うんですが!?」

「それなら、寮に連れてくるのはどうなんですかね?」

「いやいや、もっとダメですって!」

「我が魔城の館で迎え撃つ、か。ククク……」

「なんでひなたさんは戦おうとしてるんですかぁ〜!?」

 

女子寮に男を連れてくるなんて、流石に学園よりも倫理的にマズいだろう。

……まあ、僕も一応男だから、正直何も言えないけど。

というか、あの設定"城"なのか"館"なのかまだはっきりしてなかったんだ。

 

「……寮に連れてこれるか、那波先生に聞いてみるわ」

「それじゃあ、みんなで頼みに行きましょう!」

「いやいや、無理ですってば」

「じゃあ、先生から許可とれたら寮に連れてくるってことで!あ、その時は私もそっちに行くね」

「もうっ、なんでみなさんそんなに乗り気なんですか〜!」

 

柚子さんたちに半ば強制的に連れられ、那波先生の元へと向かう。

 

「(流石に、先生なら止めてくれるよね……?)」

 

寮の管理もしてるし、たぶん大丈夫だろう。

……大丈夫、だよね?

そう思いながらも、何故か一抹の不安が僕の胸に強く残っていた。

 

 

 




というわけで、今回も読んでいただきありがとうございます!
今回は湊くんがつい口を滑らせて大変なことになってしまいましたが……
果たして、湊くんと悠君の初デートはどうなってしまうのか!?

ストックがついに無くなってしまって、現在地獄絵図になっていますが、どうにか次も同じペースで投稿できたらな~と思います!
ではでは次回も読んでいただけたら嬉しいです~
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