ということで前回の続きです!
本当は次に出す予定のクライマックス回と一緒に出したかったのですが、量が多い&4月は仕事がやばくて当分の間書く時間が消えるということで、先にここだけ出すことにしました。
来る……来るぞっ!って感じの話になっているので、今回も最後まで読んでいただければ幸いです~!
「……あ」
日もすっかり落ち、街灯の明かりがぽつりぽつりとつき始めた頃。
半ば無意識に歩き続けること十数分……ついに僕は、"あの場所"へと辿り着いてしまった。
「…………」
ここは、学園からもそう遠くない普通の場所だ。
それこそ、僕と……悠さん以外の人からしたら、何の変哲もないただの通り道に過ぎないのだろう。
……けれど。
僕たち2人にとっては……ここは、違うのだ。
深い深い思い出の詰まった……大切な場所なのだ。
「久々に来たな……ここ」
今も脳裏に浮かぶあの光景が、実感をもって蘇る。
ナンパしてきた男の人達に絡まれて、凄く大変だったあの日。
颯爽と現れた彼が、自分の身を顧みずに助けてくれて。
僕のことを、守ってくれて。
「(……でも)」
何故かそこで、一目惚れされて。
初めて会ったばかりなのに、そのまま告白されて。
意味がわかんなくて、頭が真っ白になって。
けれど、よくよく考えたら、それってあのナンパ男達と変わらなくて。
だから内心、彼を疑ってしまったけれど。
それでも……彼は真剣な目で、想いを伝えてくれて。
結局、戸惑った僕は……彼の気持ちを断ってしまったけど。
男なのに男に告白されて、嫌だなと思ったけれど。
それでも……心のどこかで、"嬉しい"って気持ちがあって。
だからこそ……"お友達から"、なんて言っちゃって。
……今思えば、あの時から彼のことを気になっていたのかもしれない。
僕を救ってくれた、世界一おせっかいな彼を――
「……懐かしいなぁ」
彼の幻覚がちらりと見え、思わず声が漏れる。
……そう。
僕が、最後に行き着いた先は――
彼と初めて会った……あの場所であった。
「ほんとに……やっぱり、未練タラタラじゃないですか……」
結局来てしまった場所を見て、少し溜息をつく。
彼に振られるからって、最後に思い出を辿るなんて。
正直、自分でもどうかと思う。
けれど……それでも、我慢できなかった。
この足を止めることなんて……出来なかったのだ。
「……帰ろう」
自分の気持ちにケリをつけ、帰ろうとして後ろを振り返る。
……けれど。
「なん、で……」
遠くの方から、僕の名を呼ぶ声が聞こえる。
優しくて力強い……そんな、聞き慣れた安心する声。
そして、その声は次第に大きくなり……やがてその声の主の姿が、視界の先に現れる。
疲れることを承知の上で、それでも全力で駆ける姿が。
逢いたくて逢いたくない……"彼"の姿が――
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
目の前に迫りつつある光景に、どことなく既視感を感じる。
あの日も俺は……こうして走っていた。
それは、何かを求めていたのでは無く。
それは、誰かを求めていたのでは無く。
ただ、困っている彼女(彼)が放っておけないから……と。
そのありきたりな一心だけで、こうして彼女(彼)を助けるために走ったのだ。
「(…………)」
息が上がり、身体が思うように動かない。
足が痺れて、下半身が鉛のように重たい。
……けれど、それでも。
心臓の鼓動が早くなっていくのに呼応して、全身が熱く燃え上がっていく。
緊張感なんて捨てろ。
何を言うかなんて考えるな。
俺の心の内を……そのままさらけ出せばいいんだ。
湊さんが、そうしてくれたように――
「――湊さんッ!」
だから今こそ、俺の全てを出し切れ。
俺の大好きな人を……湊さんを。
再び、笑顔にするために――
次が気になるやんけ!と思えるように書いてみたんですが、いかがだったでしょうか?
クライマックスを前にしての2人視点両方という個人的に好きな流れでやってみましたが……刺さる人にさされ!笑
とまあ、内容についてはそもそも短くてふざけてるだろと思われるかもしれないですが、そこは許してください……
前書きで少し書きましたが、当分の間お休みさせていただきます!すみません!
できる限り時間を見つけて書こうとは思うのですが、ペースが今までより圧倒的に遅くなってしまうので、そこは大目に見ていただければと思います。
話は変わりますが、累計UA47000突破しました、ありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しくて感謝しかありません!ありがたや~笑
ということで、間は空いてしまいますが、また次の話も読んでいただければ幸いです。