もしこのすばのメインキャラが軒並みロリ化したらというお話。
※一発ネタです。続きません。

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登場人物がロリ化したこのすばが読みたいなと思ったので書きました。
一発ネタなので続きません。


この素晴らしい幼女に祝福を!

 何でだ、どうしてこうなった!?

 

 魔王討伐の為、数多の勇者候補の一人として異世界に転生した俺は頭を抱えていた。

 

 本来ならこの世界に転生した日本人は神器やら特別な才能やらといった所謂チートじみた特典を引っ提げて、早々に大活躍をし、トップクラスの冒険者への道を駆け上がっていくもの……らしい。

 

 だが現実は……

 

「かずまさん、かずまさん、かずまさーん!!」

 

「バカっ!? 大量のモンスター引き連れてこっちに突撃してくるんじゃねえ!?」

 

 いつも厄介事を山ほど抱えてくる駄女神。

 

「いいか、めぐみん。今回は爆裂魔法は無しだ。俺らの手に余るし、一旦引き上げて……」

「エクスプロージョン!!」

「おわああああああああ!?」

 

 爆裂魔法の事しか考えてない頭のおかしい爆裂娘。

 

「なあ、かずま。ふとおもったのだが、よろいをぬいでたたかったほうがいたくてきもちいいのではないだろうか?」

 

「知らんわ! 防具くらいちゃんと着けて戦えよこのド変態!?」

 

「どへんたい……! ……っ!」

 

「お前今ちょっと興奮しただろ?」

 

「してない」

 

「いや、しただろ」

 

「してない」

 

 どうしようもない性癖を拗らせたドMクルセイダー。

 

 こんなポンコツ三人をパーティーメンバーにした俺は、トップクラスの冒険者どころか明日の生活すらも怪しい借金まみれの底辺冒険者としてその日暮らしの生活だ……

 

 正直、パーティーを解散して借金の元凶となった駄女神もろとも全て放り出してしまおうかとも思った事も何度かある……のだが。

 

「さすがに、幼女を放り出すのはまずいよなぁ……」

 

 このポンコツ三人娘は全員が揃いも揃って放り出すのに躊躇するような子供ばかりだったのだ。

 

 

 

 

ーーこの素晴らしい幼女に祝福を!ーー

 

 

ーーアクアの場合ーー

 

 

 

 

「めがみであるこのわたしがいればかえるなんて、せいなるぐーでいちころよ!」

 

「ほんとに大丈夫か? 無理しなくてもいいぞ?」

 

「こどもあつかいしないでよ! めがみであるわたしはみかけよりもずっとおとななんだからね!」

 

 どう見ても背伸びしてる子供にしか見えん……

 

 冒険者ギルドに登録した俺達は早速冒険……とはいかずに今まで装備代を稼ぐ為にバイトをしていたのだが、いい加減何をしにこの世界に来たのか目的を見失いそうになったので無理を承知でジャイアントトードの討伐クエストを受ける事にした。

 

 とはいえ、流石に子供のアクアにそう無茶はさせられないし、いざという時はアクアを抱えて即時撤退するつもりだ。

 

 まあ、ジャイアントトードは初心者向けのモンスターらしいし、そこまでの事態にはならないだろう。

 

 ……そう思っていたのだが。

 

「いくわよー!」

 

「あ、待て! 一人で突っ込むな!?」

 

 ジャイアントトードを見つけるなりアクアは一目散に向かい殴りかかった。

 

「ごっどぶろー!!」

 

 そしてアクアの渾身の一撃がジャイアントトードへと叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにジャイアントトードは打撃攻撃に耐性があるそうだ。

 

 アクアの放った拳はぼよんと跳ね返されて何事も無かったかのようにジャイアントトードは立っていた。

 

 アクアとジャイアントトードの目が合う。

 

「か、かえるってかわいいところがあるとおもうの……ひゅぐっ!?」

 

 そしてパクリと一飲みにされた。

 

「ア、アクアーっ!?」

 

丸飲みにされたアクアを救出するべく駆け寄る。

 

「食われてんじゃねえーっ!?」

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

「ぐすっ……うえ……うええええええ!!」

 

 何とかアクアを救出する事が出来たが、カエルに丸飲みにされたのがよほど応えたらしく泣きじゃくっていた。

 精神的に不安定になっているのかこちらに縋りついてくる有り様だ。

 

「うう……かじゅまぁ……ありがとう……ありがとうねぇ……」

 

 生臭え!

 

 まだ幼いとはいえ、ヌルヌルになった美少女に抱きつかれているというのに全く嬉しくない!

 

 だが流石にこんな酷い目にあった子供を突き放すほど鬼じゃない。

 

 俺は努めて優しい口調を意識してアクアに語りかける。

 

「今日のところはもう帰ろう。こいつは俺達の手には余る」

 

「うん……」

 

 すっかり大人しくなったアクアはすんなりと同意した。

 

 普段からこれくらい素直なら可愛げが有るのにな。

そう思いながら街に帰ろうとーー

 

「……? どうした? 帰らないのか?」

 

「……おんぶ」

 

「…………」

 

 一瞬色々と言ってやりたい衝動に駆られるがそれを飲み込む。俺は大人なのだ。

 

「しょうがねえなあ……」

 

 そう言ってアクアを背負って街に帰った……のだが。

 

 

「あの男、小さな女の子をヌルヌルにしてる……」

 

「変態よ変態」

 

「ロリコン……」

 

「警察呼んだ方がいいんじゃ……」

 

「ち、違う! 誤解だ!?」

 

 危うくとんでもない事態になるところだった。

 

 余談だがこの日以降ロリコンのカズマさん略してロリマさんという大変不名誉な呼び名で呼ばれる事が増えた。

 

 

ーーめぐみんの場合ーー

 

 

 

 

「我が名はめぐみん! アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法爆裂魔法を操る者……!」

 

「冷やかしに来たのか?」

 

「ち、違わい!」

 

 また、ロリっ娘かよ……

 

 二人ではあのカエルの相手をするのは無理だと判断した俺達は新たなパーティーメンバーを募集する事にした。

 だが、募集条件のせいか、文章の胡散臭さのせいなのか中々入りに来てくれる人がいなかった。

 

 そんな中にやって来たのがこの娘だったのだが……

 

「悪いけどこれ以上子供の面倒は見きれないかな……」

 

「よし、表に出ろ!」

 

 随分喧嘩っ早いなこいつ!?

 

「ねえかずま、そのいいかただとわたしのこともこどもっていってるようにきこえるんですけど」

 

「いや、子供だろ」

 

 外見で言えばそこのめぐみんよりも年下に見えるぞ。

 外見よりかは長生きしてるみたいな事をよく言っているがそれにしては中身も子供レベルだし大人と言い張るには無理がある。

 

 掴みかかってくるアクアを押し退けながら妙な名前のロリっ娘にどうにか帰ってもらう為、口を開く。

 

「正直俺達、本当に完全な駆け出しだからあんまり強くないんだ。その歳で上級職って事は才能は有るんだろうけど、青田買いをする余裕は俺達には無いから別のパーティーを探してくれないか?」

 

「いえいえ、大丈夫です。何せ私は紅魔族随一の天才と呼ばれし者です。青田買いどころか即戦力として活躍できますよ!」

 

 何だ? 妙に食い下がってくるな……?

 

 ……嫌な予感がする。やっぱりさっさとお引き取り願おう。

 

「いやいや、紅魔族? 随一の天才なんて呼ばれてる人がうちのパーティーに入るなんて勿体ないって!」

 

「いえいえ、余裕の無い駆け出し冒険者にこそ救いの手を伸べるのが力有るものとしての責務じゃないですか!」

 

 しつけえ!

 

 やっぱりこいつ絶対なんか問題有るだろ!

そうでなきゃこんな怪しいパーティー募集にホイホイ来るわけない!

 

「だから私を……パー……ティー……に……」 

 

 不意にめぐみんがフラッと倒れこむ。

 

「お、おい! 大丈夫か!?」

 

「……もう三日も何も食べてないのです……すみませんが何か食べさせてもらえませんか……?」

 

「……しょうがねえなあ……」

 

 半ば行き倒れになりかけていたロリっ娘を放っておくわけにもいかず、結局めぐみんはうちのパーティーに加わる事になった。

 

 ……ちなみにめぐみんはネタ魔法と揶揄される爆裂魔法しか覚えておらず、一日一発魔法を撃ったら何も出来なくなる一発屋のポンコツ魔法使いだった。

 

 それが判明したのはジャイアントトード討伐のクエストの最中で一歩も動けなくなっためぐみんは当然のごとくジャイアントトードに補食された。

 

 うちにまともなパーティーメンバーが増える日は来ないのだろうか……

 

 

「あの男、また小さい女の子をヌルヌルにしてる……」

 

「しかも新しく一人増えてるわよ」

 

「やっぱりロリコン……」

 

「だから違うって言ってるだろ!」

 

 前途多難だ。

 

ーーダクネスの場合ーー

 

 

 

 

 かたりたくない……

 

 

 ただ一つ言えるのは、これまでで一番ヤバかったって事くらいだ。

 危うく社会的に完全に死ぬところだった……

 

「ねぇ……あれって噂の鬼畜ロリコンの……」

 

「しっ! 目を合わせちゃダメよ!」

 

 帰りたい……もう日本に帰りたい……

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

「……はっ!? かずま、よくかんがえたらよろいをきていたほうがよろいをはがされるかていをたのしむことができるのでは!?」

 

「ちょっと黙っててくれ!」




本作のカズマさん
原作よりも保護者力は間違いなく上がってる。
パーティーメンバーがみんな幼女になったので対応は原作より比較的優しめ。

アクア
間違いなく原作より知力が低い(確信)

めぐみん
変化無し。
強いて言うなら周りが年下ばかりなので姉力が上がってるかもしれない。

ダクネス
原作より絵面がヤバい。

誰かこんな感じの設定で書いてくれませんかね?(他力本願)


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