霊感少年の幽雅な生活 (完)   作:ケツアゴ

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ああ、終わり 思いつきで書いたのがまさかの好評だったこの作品も今回で終わりです

気が乗れば番外編にも手を出したい、ただ、原作の展開が気に入らなかったので熱が冷めてしまったのですが




fateGOはデーターの復旧可能かどうかの連絡待ち タブレット壊れたから

キャス狐ピックアップガチャ? 青セイバーが来ましたが何か? すぐ壊れたから使ってないけど


最終話

 オーフィスの力を分けて作られたリリスの力は確かに強力だろう。無限ではなくなったものの其の力は二天龍っすら遥かに凌ぐ程だ。実質的に単体でのランキングは変動していない。但し、それはあくまで単体の力に限った話である。

 

「リゼヴィム、助けて……」

 

 それは蹂躙という言葉さえ生温い光景だった。気配や実体を持つ幻術に囲まれて惑わされたリリスに襲い掛かる一誠配下の者達は相手が一人でも、たとえ見た目が少女でも全く容赦しない。ただ目の前の敵を倒すことしか頭になかった。

 

 その四肢の動きは完全に奪われ、体中に龍殺しに力で付けられた傷が見られる。今は暴風のようなブレスで空中に体が浮き、二天龍に匹敵する力を六十四倍にまで倍加された龍の拳が上下から挟むように叩き付けられた。そして既に瀕死となったその矮躯をドロドロとしたゲル状の体が包む込む。

 

「イタダキマス……」

 

 龍喰らい(サマエル)のオーラを持ったシャドウの体に取り込まれたリリスの体は徐々に痩せ衰え、やがて無限から分けられた少女は無に帰った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「君の力は本当に厄介だと思うよ。いや、マジで。だってどうしても持って生まれた力に頼るように強くなるなってほうが無理だもん。神器無効化能力だったっけ? もし俺が霊能力も何もないタダの凡人だったらもしかしたら無能姫の眷属になってたかもしれないんだ。でも、実際は俺は死神の力も霊能力も愛すべきパートナーである玉藻も持っているし、今のようにドライグの魂を少し食べた事で本人も忘れていたような力を引き出せている。ああ、その分、龍殺しには弱くなったけど、シャドウの分身を神器の中に少し入れて置く事で平気なのさ」

 

「ぐっ! 何が言いてぇ?」

 

「貴方の様に、”ママがやれって言ったから”、って理由でテロリストになるようなマザコンはご主人様には勝てねぇって事ですよ。ではでは、さっさとトドメと行きましょう」

 

 リゼヴィムの姿を見るなり断末魔砲を打ち込み、何とか直撃を避けたものの地面に転がった彼の背中から腹を貫通するように鎌を突き刺して地面に縫い付けた一誠はリゼヴィムの頭に向かって手を翳す。

 

『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

 

「まあ、体に負担がかかるからこの程度でいいか。そして……」

 

 リゼヴィムの持つ超越者の力は神器の完全無効化。通常ならば幾ら倍加しても意味がない。だが、今の一誠にはその様な事など関係なかった。

 

『Penetrate』

 

「これで君の能力も透過出来る。じゃあ、ボスっぽいくせにあっさりやられてよ。弱肉強食は君達悪魔のルールでしょ?」

 

 其の儘振り下ろされる拳。そして飛び散る肉片。その魂は事前に用意していた術式によって666の封印解除に使われる……其のはずだった。相手が魂を管理する死神で、それ以上に魂の扱いに長けた霊能力者なければ……。

 

 

「頂きまーす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー。邪龍が何体か居たんだ。シャドウにビビって逃げ出したみたいだけど」

 

「……ダガ、チャント捕エタ」

 

 シャドウの足元には干物の様に干からびた瀕死の邪龍達。あっさり見つかった彼らは見るも無残な姿で生かされていた。翼は既に引きちぎられ、足はグチャグチャに潰されて動かない。牙も全て折られ、胸に刺した剣が肺に達して居るのでブレスすら吐けなかった。

 

「うんうん、それは褒めてあげよう。……でもさ、リリスの肉片くらいは残せって言ったよね?」

 

「ムゥ……」

 

 邪龍を蹴飛ばしながらシャドウに笑みを向ける一誠だが、その瞳は笑っていない。思わず後ずさったシャドウは厳罰を危惧して縮こまるのだが、一誠の肩を玉藻が掴んだ事で動きが止まった。

 

「まあまあ、ご主人様。恩赦を出して良いと思いますよ。おめでたい事が有りましたから」

 

「リゼヴィムを倒したくらいで……えっと、まさか?」

 

 一誠の肩から放された玉藻の手は今度は自らの腹部を愛おしそうに撫でている。その意味を一部を除く全員が察した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっき術で確かめたんですけど……できちゃいました♪」

 

 

 

 

 

 それから数年後。悪魔は大きく数を減らしていた。元々の数の減少に加え、冥府が行った移民政策によるものだ。マユリが悪魔の駒を元に作った死神への転生システムによって多くの悪魔が冥界を見限って死神に転生。無論、貴族悪魔達は止めようと強攻策に出るものも居たのだが、魔王との(ほぼ脅しで結んだ)協定でそれらの物達を殲滅。この中にはグレモリー男爵も含まれていた。

 

 これによってレーティングゲームは無論消滅。ソーナ達は身分や種族に関わらず通える学校作りを目指す事となった。

 

 

 保護先であるグレモリー男爵の死亡によって保護されていたアーシア達も行き場を失い、祐斗とアーシアは心中し、ギャスパーは幼馴染であるヴァレリーの懇願で一応保護されたのだが、ショックによって塞ぎ込んでしまい精神を病んで衰弱し、ついに植物人間状態にまでなってしまった。

 

 

 堕天使も徐々に数を減らし、朱乃は心を病んだまま父と共に暮らしているが生涯正気に戻る事はなかった。天使は徐々に衰退しながらも暫くは何とか体裁を保つ事が出来た。

 

 

 

 

 

 

「玉兎君は良い子ね。将来私と結婚する?」

 

「うん!」

 

 玉藻との間の長子で長男の玉兎が生まれて早数年。メディアは自分によく懐いている彼を一番気に入っており、冗談でこのような事をよく口にする。なお実際、二十年後にはこの二人は結婚する事になるのだ。

 

 

「……あれが逆光源氏って奴かなぁ」

 

 その光景を見ながら呟く一誠。すると服の裾が引っ張られ、視線を向けると娘達が不満そうな顔をしていた。只今ママゴト遊びの真っ最中。服を引っ張っているのは長女で黒歌との間の子供である黒惠(クロエ)。その横ではベンニーアが産んだ三つ子の内、三女のアリーナと四女のアイビーが僅かに表情を変えていた。

 

「パパ! 今日はちゃんと遊んでくれるって約束でしょ!」

 

「お父様。約束はお守りください」

 

「全く。何時も仕事で居ないんだからちゃんとして欲しいわ」

 

 長女は甘えん坊だが、三つ子の娘は母親とは逆のドSでクールな性格をしており、此処に居ない次女のアリーゼは、ポチとレイナーレとの間の息子()遊びに行っている。

 

「ごめん。ごめん。じゃあ、続きをしようか」

 

 少し離れた所では生まれたばかりの次男である黒無(クロナ)を抱いた黒歌が玉藻やベンニーアと話をしている。最近婚約した白音とクロウ・クルワッハへの祝いの品の相談だ。他にも部下の中には結婚した者や恋人が出来た者がちらほら出始めている。

 

 

 

 

 兵藤一誠。かつて霊感少年だった彼の幽雅(優雅)な生活はこれからも続いていくのだ……。




熱いラストバトル? この作品は蹂躙が書きたくて書いたのですからありません


次回作の考案は出来ている 桐生ヒロインで人間主人公 基本ギャグで蹂躙系

『ハイスクールD×D とあるEの非日常』

 執筆開始日未定

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