ダンボール戦記~Gの力を持った転生者~   作:クレナイハルハ

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天使の契約

 

???side

 

病室、扉が開く音がしてベットから体を起こす。もう面会時間はとっくに過ぎているため病院の先生かと思いながら扉の方見ると、人の姿は無かった。

 

代わりに空を飛んで此方を見つめる青い体のロボット、LBXがいた。

 

『ターゲットとのコンタクトに成功、交渉を開始する。石森ルナで、あっているな?』

 

「何で、私の名前……」

 

『お前には、二つの選択肢がある。俺と共に来るか、それともこのまま病院に籠りお前の姉がお前を救う為に仲間を裏切るのを待つか』

 

お姉ちゃんが裏切る?仲間ってお仕事の?

 

「でも、私は体が……」

 

『もし、俺達の元へと来るのならお前の体を癒すことも可能だ。』

 

「本当ッ!?」

 

『俺達の元へと来るのならすぐにでも治療を行おう、その後暫くはお前の姉や姉の寝返った組織から守るため、俺の用意した場で行動してもらう』

 

「分かりました、行きます」

 

『了解した。窓を開けてくれそこから脱出する』

 

LBXの話す言葉は、酷く現実味がない。

 

姉が仲間を裏切る?それも私の為に、そんなこと嫌だし何より私の体を直せる可能性があるなら、姉を止められるなら。

 

ゆっくりとベットから降り立ち、病院の窓を開ける。でもそこには手すりのような物が飛び降り防止の為か接着されており、小柄な私でも外に出るのは難しそう。

 

『障害は取り除く、下がっていろ』

 

そう言うとLBXは右手に装備した光の剣で飛び防止のフェンスを切り落とした。そこから見えたのはベランダなどない外の景色、下を見れば凄く遠くに地面が見えた。

 

「えっと、この後どうすれば──」

 

LBXさん(?)にそう聞こうとした瞬間だった、目の前の景色が歪んだ。次の瞬間、私の目の前には青と白の大きな飛行機?が浮かんでいた。

 

『トレミー、プトレマイオスだ。行くぞ』

 

窓に足をかけてすぐ近くまで来ていた、トレミーのツバサ?部分に足を下ろす。少し高い場所にいるからか、風が強く風に吹き飛ばされ落下してしまう嫌な想像をしてしまう。

 

LBXさんに続き早めに船内に入る扉へと向かう。自動でスライドし船内に入る、船内は凄くシンプルで綺麗な作りをしていた。

 

その時だった、先ほどまで飛行していたLBXさんが廊下に着地するとそのまま動かなくなった。良く見れば、先ほどまで光り輝いていた目が暗くなっている。

 

一体どうすれば、そう思っていた時だった通路らしき場所の奥から歩いてくる人影が見えた。

 

「ようこそトレミーへ、石森ルナ」

 

表れたのは白い髪に頬に傷のある私と同じくらいの子供だった。

 

「先ほどまでガンダムエクシア……そこのLBXを操作していたガンダムマイスターであり、この船のオーナーだ」

 

「ガンダムマイスターさん?」

 

「石森ルナ、まずは治療を受けて貰う。医務室に案内する」

 

そう言いながらガンダムマイスターさん?は廊下のLBX、ガンダムエクシア?を回収すると歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深海 セイカside

 

 

アングラビジダスが終わる、これはアルテミスの始まりと海道邸への潜入ミッションの始まりを意味する。

 

今回の原作への介入としては、まず石森 里奈……最初にバンへとAX-00を届けた女性に関してだ。彼女は海道邸にて妹の体を直すため、海道側へと裏切る展開が発生する。

 

そもそも、何故そうなるか?それは海道が独占する医療技術オプティマの存在が原因だ。

 

オプティマとは神谷重工だけが作れる人工臓器のことで、この世界の現状は医療用の認可が下りていない。許可が降りない原因は海道義光が金の成る木であるオプティマの認可を止めているからである。

 

石森ルナ、頭に月のブローチを紺色の髪を編んで肩に流している病弱な少女。ダンボール戦機にて少ししか出てこないキャラクターであり続編のWやアニメの最終回でもどうなったのか、語られていない。

 

そこで考えたのは彼女を病院から拉致して治療、味方に付いて貰うと言う考えである。

 

ここで思い出して欲しい、俺の転生特典とはなんだったのかを。

 

そう、俺の転生特典は3つ。

 

『LBXを製作できるくらいの()()

 

『ガンダム作品に関する()()()()()

 

そして『LBXとの完全同化』。

 

つまりだ、LBXを製作出来る程の頭脳があり、ガンダム作品に出てくる医療技術を作り出すことが出来るならば、彼女の体を癒す事など簡単なのである。

 

ガンダムの中でも医療技術が発展しているのは、ガンダム00の世界である。あの世界は臓器も再生可能な程にバイオ医療技術が高く、片腕が無くとも高性能な義手を使い補う事が可能である。

 

その医療技術を証明するキャラクターではアリー・アル・サーシェス、ルイス・ハレヴィが有名だろう。ルイス・ハレヴィは片腕の再生に成功、アリー・アル・サーシェスに至っては体の半分を失ったのにも関わらず、バイオ医療技術によって体を回復することに成功している。

 

他に医療技術で例を上げるならば医療用GAND-ARMだろうか。

 

そして前々から考えていた長距離移動の手段。

 

ガンダム作品に関する知識とそれを作りだす事の出来る技術、これらをフル活用することでアークエンジェルやドミニオン、プトレマイオスと言った移動用の船を作ることにした。

 

当然だが、製作には時間も場所も必要になる。

 

この世界に転生してから直ぐに行動は開始していた。

 

まず船の選択、ダンボール戦機の最後やダンボール戦機Wでの移動も考えるなら自力での大気圏の突破と突入、光学迷彩によっての潜伏。何より宇宙、空中、水中でも運行が可能な船。

 

長考の末に選ばれたのはガンダム00のプトレマイオス2である、アークエンジェルも思い付いたがプトレマイオスにはトランザムがある。

 

即座に設計図を引き、ハロを量産しつつLBXのコアパーツ……モーターやバッテリーを作り特許を取って各企業に情報を渡し、報酬として大量のお金を稼ぎプトレマイオスの製作費に当てた。

 

大きな廃工場を買い取り、その場でプトレマイオスの製作を開始した。量産したハロにプトレマイオスの設計図を読み込ませ、作業用の体と工具を作りプトレマイオスを製作させた。

 

子供が廃工場を買い取れたのは酷く驚いた。

 

そしてプトレマイオスの制作と並行して行っていたのはLBXガンダムの製作並びにガンダム00のバイオ医療器具の製作である。

 

そうしてプトレマイオス、ガンダム00の医療器具の完成したのが一昨日である。勿論、船のOS等もプログラミング済み、量産したハロ達に船の操縦等を任せた。

 

かなりギリギリだが、海道邸への潜伏ミッションに間に合って本当に良かった。まぁ、GNドライブの搭載が間に合わなくなり、急遽としてキュリオスやアリオス、ハルートと言ったGN充電池を用意する事になってしまったけど。

 

3機もいれば十分だとは思うが念のため、デュナメスやヴァーチェの製作も開始している。

 

そうして俺は無事、石森ルナの誘拐と勧誘を成功させたのである。

 

現在石森ルナは早速ハロの案内の元、医務室に向かい治療を受けている。一応、一週間は眠っていて貰う事になる。

 

今後のダンボール戦機の戦いは原作介入するのに一人ではキツい事が判明した。LBX大会のルールとしてチームを組まなければならなかったり、別々の場所で原作が動く場合だ。

 

彼女に今後協力してもらうに当たって、LBXの遠距離操作を出来るCCMを作らなければならない。

 

そう思いながらハロに操縦させ近くの湖にプトレマイオスを隠す。

 

これで石森里奈が裏切った際に、バン達の方へと味方に戻って貰える可能性が高くなる。さて、海道邸への突入に向けて機体の最終調整をするか。そう思いながら、家へと向かうのだった。

 

 






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