ダンボール戦記~Gの力を持った転生者~   作:クレナイハルハ

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最初に注意です、この話はアニメよりではなくゲームであるダンボール戦機爆ブーストをベースに製作したので、アニメとは違う展開の可能性がございます。
以上です。


天使と悪魔はガンダムを駆る

深海セイカside

 

夜、恐らく今ごろは山野バン達シーカーが海道邸へと乗り込んでいる頃だろう。原作から考えて山野バン達は海道ジンとのバトルや侵入経路のLBXと戦うことを考えるなら、少し遅れて行動した方が良い。

既にプトレマイオスIIは海道邸近くに着陸しGN粒子等結膜で隠れている。

俺はエクシアにGNソード改やGNシールド、 GNロングブレイドにGNショートブレイドを装備させる。エクシアがセブンソードと言われる由縁、それはエクシアが7本の剣を持つ事からだ。

原作の月光丸は剣を1つしか持っておらず、盾は装備されていない。エクシアのセブンソードコンビネーションで月光丸を一気に押しきるしかない、頼んだぞエクシア。

装備を装着し終えたエクシアをプトレマイオスIIの出撃ハッチへと自動で運んでくれる出撃カタパルトへと起きエクシアの両足を固定する。

隣では石森ルナがエアリアルを同じようにカタパルトへとセットする。

 

「よろしくね、エアリアル」

 

石森ルナはエアリアルをセットすると、彼女専用のコントロールポットのある部屋へと向かう。俺は近くの空き部屋に入り、壁に背中を合わせて座り込む。

 

「ハロ03、石森ルナ……いや、マーキュリーのポットの接続の補助やその他の対応に向かってくれ。」

 

『リョウカイ!リョウカイ!』

 

ハロ03が部屋から去っていったのを確認してCCMをトレミーに配置されているハロの元へと繋ぐ。

 

「ハロ達は引き続きプトレマイオスII付近の警備及びGN粒子等結膜の維持に勤めてくれ、それでは俺はシンクロを開始する。ハロ、カタパルト01と02の機体を出撃させる。ハロ、発進シークエンスへ入る」

 

ハロへの指示を出し終えたことを確認して深呼吸しながら目を瞑る。

 

「LBX、GN-001ガンダムエクシア。同調開始(シンクロ・スタート)

 

そう口にした瞬間、体から力が抜けていく感覚と共に瞼を閉じる。先程までの座っていた筈の感覚から、たっている状態へと変化したことを確認して目を開く。

目の前は暗いが、出撃カタパルトが続いているのが見えた。

すると、ゆっくりと置くに見える扉が上下に開いていき暗く月の明かりが照らす夜空が見える。

 

『カタパルト、オンライン。進路クリア。』

 

ハロの声がカタパルト内に響き渡る、ちなみにマーキュリーとの会話は音声通信のみにしている。流石にこのシンクロする能力を見せるわけにはいかないからな。

 

『XVX-016ガンダムエアリアル、発進ドウゾ』

 

『マイスターさん、先に行きますね!』

 

「あぁ」

 

『マーキュリー。エアリアル、出ます!』

 

隣のカタパルトから金属が削れる音と共に勢い良く何かが飛んでいく音がして、無事に出撃出来たことを確認する。GNソード改を握る手を離して広げ、再び握り直す。

 

『GN-001ガンダムエクシア、発進ドウゾ』

 

とうとう、あの台詞を自分が言うのだと感じて緊張と同時に感じている興奮を深呼吸して沈めつつ口を開いた。

 

「ガンダムエクシア、マイスター。出撃する!」  

 

勢い良く両足を固定するカタパルトが動きだし、プトレマイオスIIの外へと俺を押し出した。背中の太陽炉へと意識を向けると、出撃した時の勢いを殺さぬまま飛行することが出来た。

少しペースを上げて、少し先を飛んでいたエアリアルの隣へと並ぶ。

 

『凄い、本当にLBXに乗り込んで空を飛んでいるみたい……』

 

「感動するのは後だ、先行する。着いてこい」

 

『はいっ!』

 

エクシアのすぐ後ろをエアリアルが飛行する形で飛行し、海道邸へと侵入する。海道邸は原作だと地下を経由したが俺達は空から侵入する、これは人間が近場で操作しなかて良いからこそ出来たことだ。GNソード改のビームライフルで壁に円形にビームを放ち近付いた時の勢いで壁を蹴り、空いた穴から海道邸へと侵入する。

移動

 

ゲームで見た海道邸の通路を飛行していると、エクシアのセンサーが廊下を歩いている警備用だと思われるLBXを発見する。

今相手をするのは時間の無駄か。

 

「敵からの攻撃が来る、避けながら最短ルートで海道義光やシーカーメンバーがいると思われる奥の部屋を目指す、遅れるなよマーキュリー!」

 

『了解です、マイスターさん!』

 

エクシアで敵LBXよりはるかに高い場所を飛んでいるエアリアルとエクシアに敵は反応し射撃してくるが、空中の敵への狙いが定まらないのか特にダメージを受けることなく進む。

アニメだと、ミカを含めた何人かがLBXを破壊されていてバン達の援護をするのは難しいだろう。

やがて、海道邸の最奥の部屋へとたどり着いた。中からは恐らくLBX同士の戦闘音らしき物が聞こえてきた。

 

「この先だが、この扉を開く以外に方法は……」

 

『マイスターさん!最初みたいに扉を斬れば!』

 

「仕方ない、かッ!」

 

逆にここで方法を考えている間に月華乱舞を使われたらそれこそ俺たちの意味がない。GNソード改の刃の部分が熱により発光したのを確認して扉を俺たちが通れるくらいの道を作る。そしてその道から中に侵入して最初に見たのは、悔しそうな表情を浮かべるバンやアミ、カズ。テーブルの上には月光丸の前で膝を着くアキレス達。

 

そしてそんな彼らを余裕そうな表情で見下ろす海道義光の姿だった。

 

「強ぇ……」

 

「俺たちは負けるわけには……」

 

海道義光の様子から、そろそろ月華乱舞を使うことが予想できた。そして、それと同時に俺はエクシアのあのシステムを使うことを決めた。

 

「マーキュリー、奴が必殺ファンクションを使う瞬間に月光丸に攻撃を仕掛ける。()()()()()()()()で行く、マーキュリーはすぐにエスカッシャンとパーメットスコア・シックスも使え!」

 

『はいっ!』

 

「そろそろ遊びは終わりにしてやろう、必殺ファンクション」

 

「武力介入を開始する、トランザム!」

 

アタックファンクション

        T R A N S - A M

 

エクシアの背部に装着された太陽炉が先程より早く音を立てて駆動し、排出されるGN粒子の数が増加する。機体の胸部中央のクリアパーツが発光し太陽炉に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放したことにより本来青であったエクシアの機体が赤く変化していく。

 

アタックファンクション!月華乱───

 

それと同時に先程までとは比べられない程の速さでエクシアは月光丸へと向かい剣を振り抜こうとしていた剣へとGNソード改を叩き付けて月華乱舞を封じ込める。

 

ガキン!と言う音を立てて止められた必殺ファンクションに海道義光は顔をしかめる。

 

「なっ!?」

 

「必殺ファンクションを止めた!?」

 

月光丸の力に負けないようGNソード改を持つ手に力を込める。

 

「見つけたぞ、世界の歪みをッ!」

 

「誰のLBXかは知らないが、まぁ良い余興になるだろうな。相手をしてやろう」

 

つばぜり合いを止めて、構えていたGNソード改の力を抜きそのまま横へと高速で移動する、トランザム中のエクシアのスピードなら月光丸の剣を避けて背後に回り込みそのまま回し蹴りで月光丸を吹き飛ばす。

 

「速いッ!」

 

「あのLBX………」

 

「バン、どうしたの?」

 

「アーマーフレームや顔が似てる……前に助けてくれたフリーダムに」

 

「え?いや、確かに言われてみるとそうだな」

 

『海道義光、貴様は歪んでいるッ!その歪みは、ガンダムが破壊するッ!』

 

エクシアのスピードで相手の月光丸とすれ違う瞬間にGNソード改を振り抜く、肩を狙ったその一撃が、月光丸の剣で弾かれる。

即座に左手で後腰にマウントされたGNビームサーベルを引き抜き、その勢いで振り払うが押し付けていたGNソード改の力を利用し背後へと空中で回転しながら剣を払うようにして構える月光丸。

 

再び月光丸へとGNソード改で袈裟懸けに斬りかかり、それを月光丸が持つ剣を横にする事で受け止める。受け止められた瞬間に左手で持っていたGNビームサーベルを横凪に振るおうとした瞬間、月光丸の空いていた手がGNビームサーベルを持つ手首を掴んで止める。エクシアの腕を動かそうと試すが月光丸の手に封じ込められ動けない。

 

「くっ、マーキュリー!」

 

『はいっ!マイスターさん!』

 

俺が飛び出した後、不意打ちを狙ってか隠密行動をしていたエアリアルがテーブルの空中へとブースターで加速しながらビームライフルを此方へと向けて飛行してくる。

 

「もう一機!?」

 

「あのLBXも空を飛べるのか!?」

 

『必殺ファンクション!』

 

「もう一機か、だがこの距離で射撃系統の必殺ファンクションを使えばお仲間のLBXも巻き添えに──」

 

アタックファンクション

     パーメットスコア・シックス!

 

『そんな事にはなりませんッ!行くよ、スレッタ!みんな!』

 

エアリアルが横回転しながら装甲各部のエスカッシャンをパージする。思わずえエクバフリーダムの回避を思い出したのは恐らくこの世界で俺だけだろうなな。

 

「装甲が!?」

 

「スピードをあげる気なの?でもそれじゃあ守備力が!」

 

エクシアが粒子化する事が出来たならこのまま月光丸を封じ込めていられたのだが。

すると、エスカッシャンが宙を縫うように飛行しながら月光丸へと向かってくる。それを見て不味いと感じたか、本能的に危険を関知したのか月光丸はエクシアを掴んでいた手を話して背後へと飛ぶ。

それと同時に先程まで月光丸のたっていた場所をエスカッシャンから放たれたビームが通過する。

 

「なに?飛行が可能な上、遠隔兵器だと!?」

 

そして逃げたに先回りしたエスカッシャンから放たれたビームで月光丸の背中にある光輪らしきパーツが一部融解し、爆発する。

 

『マイスターさん!』

 

「行くぞエクシア、アタックファンクション!」

 

アタックファンクション

     セブンソード・コンビネーション!

 

背中の光輪らしきパーツが融解して爆発した影響か、此方へと吹き飛んでくる月光丸へと高速で向かい両手で腰に装備したGNロング、ショートソードを引き抜いてすれ違いざまにショートで、反転して月光丸へと向かいながらロングソードで片足と剣を持っていた手首を切り落とす。

 

『世界の歪みはッ!』

 

そして両手を背中に回し、腰に装着されたGNビームサーベルを引き抜いて両肩に突き刺す。

 

『ガンダムが、破壊する!』

 

バックステップで下がりながら構えたGNソード改をジャンプし回転しながら胴体を袈裟懸けで斬り着ける。すると月光丸は昨日を停止し動力部と思われるコアスケルトンのある胸部からスパークしていき爆発した。

 

「ファイナルブレイクを……」

 

「……決めやがった」

 

「私たちじゃ手も足も出なかった海道義光のLBXに……」

 

トランザムシステムが停止し、元の青いエクシアへと戻ったのを確認しつつ爆発した際に発生した煙をGNソード改の刃で振り払い、煙が晴れたのを確認してGNソードを格納する。すると、エクシアの横にエアリアルが降り立つ。

 

『マイスターさん!』

 

「先ほどの掩護射撃は助かった、マーキュリー」

 

『はい!…よかった、マイスターさんの戦闘の役に立てたんだ……』

 

「ふん、所詮は時間稼ぎの遊戯にすぎん。入れ」

 

驚くバン達のようすを他所に余裕そうな表情でそう口にした海道に嫌な予感を感じて部屋の入り口を見ると、そこには黒い服を着た奴らに連れられた宇崎拓也をはじめとした海道邸に潜入していたメンバー達だった。

やはり、原作通りに捕まえられていたか……本来ならば隠れて後に宇崎拓也や檜山蓮が立場を逆転させるチャンスを作るのリュウまでしっかり捕まっている。

そして最後に現れたのは、宇崎拓也と共に現れた捕まって現れた石森里奈を確認する。一瞬だが動きそうになったエアリアルの肩に触れ、首を降るとエアリアルが落ち着いたようすで佇む。

 

「奴は政府の会合に行ったはずじゃ……」

 

「まんまと裏をかかれたと言う訳か」

 

悔しそうな表情を見せる宇崎拓也達を見て嬉しそうに嗤う海道義光は、テーブルの上に佇む俺たちの方を見て、バン達の様子を見て眉を潜めると口を開いた。

 

「どうやら、その2機のLBXを操作していたのは君たちではないようだな……まぁいい。こいつらに危害を加えられなくないのならその場から動かんことだな」

 

俺たちのことを一瞥すると、海道義光は近くにいた男へと話しかけると男がどこかへと端末を使い連絡を取っていた。

すると部屋に現れたのは、白衣を惑いメガネをかけた男性。山野バンの父親である山野淳一郎だった

 

『マイスターさん、あの人は?』

 

「山野淳一郎、今回のターゲットだ」

 

『あの人が、LBXを産み出した……』

 

驚く様子を見せたマーキュリーと俺を他所に海道義光と原作通りの会話をする山野淳一郎博士や宇崎拓也、山野バン達を見送る。

後で会話の内容をマーキュリーに説明しなければ、作戦へのLBX操作についての訓練しか受けて貰っていないからな。

 

「貴様らにはこの世から永遠に消えて貰おう」

 

そう話す海道義光だが、ここから先は俺たちが介入するポインとしてちょうどいい。リュウが既に捕まっている以上、俺とマーキュリーが機転を作るしかない、既に作戦は彼らが原作通りの会話する間に共有している。

 

「マーキュリー」

 

『はい!』

 

俺は両腕をバン達を囲んでいる男たち、エアリアルは頭部を動かす。

 

「今だ!」

 

そう叫んだ次の瞬間に両腕から、エアリアルの頭部から放たれたバルカン砲により男たちが怯む。今だ!の意味を分かってくれたのか回りが怯んだのを確認して郷田ハンゾウや宇崎拓也、檜山蓮が近くの黒服達を倒して気絶させる。

そして即座に海道義光へと接近して背後に回りながら首もとに持っていたナイフを向けた檜山蓮に、バン達は驚愕しつつこの場所を斬り抜けられそうな事に安堵した。

 

「海道先生!」

 

「動くな、海道義光がどうなって知らないぜ!」

 

その時だった、石森里奈が拳銃を取り出して宇崎拓也の方へと近寄り始めた。それを確認した海道はニヤリと微笑む。さて、ここからが交渉ポイントか。

 

「動か───」

 

『止めて、姉さ──。止めて下さい!』

 

「そこを動くな、石森里奈」

 

動かないで、そう彼女が告げようとした瞬間にマーキュリーが宇崎拓也を背後に両手を広げ遮った。自分が姉と関係している人物だとバレないためだ、そのためギリギリまで俺は彼女が石森ルナである事を隠すよう進めたのだ。そしてエアリアルの横に並んで俺はGNソード改を発熱させた刃を展開して石森里奈へと向ける。

 

「なっ!?里奈……何故」

 

「なるほどな、お前が海道に俺たちの情報を流していたのか……」

 

石森里奈が自身へと銃を突き付けようとしていたことに驚いた様子で振り返る宇崎拓也と納得したようすの檜山蓮。同時に恐らくシーカー本部がイノベーターに占拠されたと言う通信が着たのだろう、耳元のインカムに触れる。

 

「なっ!?シーカー本部が……里奈、何故だ……何故裏切ったんだ」

 

「ふふ、彼女には必要なものがあるのだよ。ここでしか得られない物がね」

 

信頼していたが上の悲しみからか、疑問からか口を開いた宇崎拓也に本来ならば海道が彼女の理由やオプティマについて説明に回るのだが、俺が交渉に入るとしよう。

すでに彼女がスパイをしている原因は取り除いてあるのだから。

 

「石森里奈、俺はお前の妹である石森ルナの身柄を預かっている」

 

「なっ!あの子は、重い病気で病院にいないと命が危ないのよ!?そんなこと信じられるわけがない!」

 

そう言いながら拳銃を俺たちの方向へと向けてくる里奈に、俺は更に口を開いた。

 

「信じられないかもしれないが、俺は彼女の体を治癒した。我々にはオプティマに頼らずとも彼女を癒す技術があった、それに石森ルナに関しては、今頃テレビでニュースに取り上げられているはずだ。病室から失踪した少女とな」

 

『え゛』

 

「そ、そんなことが信じられるわけが……」

 

やはり信じられないか、なら交渉作戦の第二フェーズに移動する。

 

「マーキュリー、今からお前にコードネームではなく本名を告げて話すことを許可する」

 

その言葉にマーキュリーはゆっくりと深呼吸する声が漏れると、口を開いた。

 

『お姉ちゃん、私だよ。石森ルナだよ、実はこのLBXを操作してるの……私なんだ。』

 

「嘘、嘘よ!ルナは病室に……」

 

『マイスターさんに、お姉ちゃんがお仕事の仲間の人達を裏切るって教えてもらって……そんなお姉ちゃんを止めたくて、体も治して貰えるって聞いてね?今私はマイスターさんの所にいるんだ。今じゃあ、ベットから立ち上がって歩いたり走ったり、こうしてLBXを……エアリアルを操作出来るようになったんだ。凄いでしょ?アハハ、信じられないよね』

 

「遠距離操作だと!?」

 

「バカな!彼女の妹はオプティマの技術がなければ完治することなど!?」

 

マーキュリー、いや石森ルナの発言に驚きの表情を見せる海道や宇崎拓也達。まぁ、ガンダムの技術を使っただけなんだけどね。

 

「そんな、本当に……ルナなの?」

 

石森里奈は地面へと座り込みながら銃を手放すとゆっくりとエアリアルへとてを伸ばし、エアリアルは両手で指へと触れる。

 

『うん、そうだよお姉ちゃん。だからお願い裏切るのは止めて私と一緒に……マイスターさんの所に』

 

その時だった、その場に鈍い音が鳴り響く。聞こえてきた方を見ると檜山蓮の近くにいた黒服が檜山蓮を殴り飛ばし、海道義光が拘束から逃れてしまった。

 

「蓮!」

 

「ぐっ、油断したか……」

 

殴られた場所を押さえながら立ち上がる檜山蓮、一方で解放された海道は先ほどまでの余裕そうな表情を浮かべ口を開いた。

 

「さて、博士。これであなたの希望が潰れた訳だ、貴方にはゆっくりと絶望を味わいながら死んで貰おうか」

 

「……そう簡単にうまく行くかな?」

 

すると、山野淳一郎博士は片手てメガネの位置を戻しながら口を開いた。

 

「……なに?」

 

その後は世界の修正力のせいか原作通りプラチナカプセルを開くには解読コードが必要であり、解読コードは世界で最も安全な場所。LBX世界大会アルテミスの大会優勝者商品であるメタナスGXに隠されている事が語られた。

 

「バン、絶対にアルテミスで優勝してくれ」

 

「父さん……」

 

「ふざけた真似を………だが我々の力をもってすればアルテミス優勝など容易いこと。やはり貴様ら全員にはここで死んで貰う、二度と小細工出来ぬようにな!」

 

「それはどうかな?」

 

「まだ何かあるのかッ!答えろ!」

 

山野淳一郎の表情に顔をしかめながら海道義光がそう口にした時だった。山野淳一郎は博士は白衣のうちポケットにてを伸ばすとCCMを取り出して開く。

 

「これが答えだ」

 

「伏せろっ!」 

 

山野淳一郎博士がそう口にした瞬間、何が起こるのか理解した様子の檜山蓮が近くにいた山野バン達を庇うように被さる。

次の瞬間、大きな爆発音が海道邸に響き渡ると同時に建物の崩れる音が鳴り響いた。

 

「爆発だと!?何をした山野博士!」

 

「私は科学者だ、この屋敷の材料を拝借すればこんな芸当は朝飯前だ。」

 

建物が崩れるなか、黒服たちに連れられ海道義光は悔しそうな表情を浮かべながら部屋を出て行く。

 

「みんな!脱出のチャンスは今しかない!逃げるぞ!」

 

檜山蓮の言葉に川村アミを含めた子供達が動き出すのを確認した。

 

「マーキュリーは姉を守れ、可能ならトレミーに連れていく。俺は博士の元へ向かう!」

 

『りょ、了解です!マイスターさん!』

 

俺は、エアリアルとマーキュリーに石森里奈の護衛を任せて山野淳一郎博士の元へ飛行する。見れば山野淳一郎博士が山野バンへと激励を飛ばしているのが見えた、それと同時に山野博士を探す男たちの姿も。急いで博士の顔の近くへと飛行して浮遊する。

 

「山野淳一郎博士、貴方を匿うことが俺たちなら可能だ。行動の制限もしない、可能なら協力も厭わない」

 

「空を飛ぶLBXか……私にはまだ、なかった発想だ。」

 

「どうか、俺を信じて着いてきて欲しい。俺達もイノベーターを止めるために動いている」

 

「……わかった、君の事を信じよう」

 

「感謝する、着いてきてくれ。母艦に案内する」

 

そう言いながら山野淳一郎博士を先導してマーキュリーと姉である石森里奈と合流した俺は二人を案内するため近くの森へと隠したトレミーへと向かった。

 






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