目を開くと、そこには見覚えの無い天井があった
「知らない天井ってやつか………」
そう言って手を使って体を起こす
「ん?」
なんか、手が短い?
それに視線も低い、それに何で身体中に切傷がある
目の前に揺れる髪は黒じゃなくて白い
「そう言えば、転生したんだっけ………ッ!?」
次の瞬間、頭に痛みか走りいくつもの記憶が流れ込んでくる
クラスメイトからの苛められ、苛めが酷くなり身体中に切傷をつけられ、更には右頬と左目にも切傷をつけられる
両親は海外で仕事をしており、迷惑を掛けたくなくて苛めや怪我を伝えられず
ひたすら耐え続ける日々、担任の教師は見て見ぬふりを繰り返し
だんだんと全てが嫌になり学校に行かなくなった
家では自殺するために様々な薬品を飲み続ける
苦しくはなるが死ねずストレスで髪は白髪になってしまい、そして俺が死んだと同時にこの子、
そして晴花の死亡と同時にクラスの友達が警察に通報
本来なら、後日に死体となった晴花が発見される
「はずだった訳か」
たが、そこに俺の魂が入り転生
いや、憑依転生した訳か
なるほどなぁ、『事実は小説より奇なり』って言うけど本当にこんな子供いたんだな
そう思いつつ、傷のある左目に触れる
特に痛みはなかった
『晴花さん、聞こえますか?』
すると、頭の中に俺を転生させてくれた女神様の声が響く
「うん、聞こえるよ」
『よかった、先程その体の元の持ち主の記憶を流しましたが大丈夫ですか?』
「うん、一応大丈夫そう」
『なら良かった、これから貴方の特典の三つ目『LBXとの完全同化』について説明します。機体同化する際、晴花さんが機体名の後に
「うん、分かった」
『もう私は貴方と話しはできません、それではよきセカンドライフを』
すると女神の声が聞こえなくなった
「まず、自分の姿を改めて見よう」
そう言って記憶を頼りに洗面所に向かい、鏡を見る
ミディアムくらいの長さの髪に、低身長の女の子のような男の子が写っていた
「なんか見覚えあるな………そうだ!Fateだ、Fateのジャック・ザ・リッパーだ。」
Fateのジャックより少しだけ髪が長い感じの見た目だ
なるほど、苛められていた理由のひとつかこれか
男なのにこの見た目で、ってことか
取り敢えず、原作までに数体は作っておかなくちゃな
まずは、部屋にある薬品を捨てて
空き部屋に工具や機械を買わなきゃな
確か、この子はLBXもやらずにいて
お金も両親から大量に送られてきて、全部貯めていたはずだからそれを使えば材料も足りるな
さて、暫くの目標としては学校への復帰
確か、俺を虐めてた奴等は逮捕されて居ないはず
そしてバン達やクラスへのフェイクとして『バルバトス』
バンの部屋襲撃事件に向けて『■■■■』
カズのウォーリアー、リュウのブルド破壊阻止として『■■■■■■■■■』
高機動型として『■■■■■』
を作るとしよう、設計図は頭に入ってる
どうやら転生特典の『LBXを製作できるくらいの頭脳』と『ガンダム作品に関する全ての記憶』がちゃんと機能しているな
高校生だった俺が小学生か
そういや、この子俺が憑依する前に薬品をめちゃくちゃ飲んでたよな………
「明日にでも病院行っとくか」
そう呟き、台所へ移動し冷蔵庫をあける
調味料以外、何も無いんですけど………
「買いに行くか」
そう言ってリュックを背負い、財布を持って外に出る
記憶通りなら、ここはトキオシティのミソラタウン
ミソラ商店街近くに住んでいるから、直ぐに着くはずだ
そう言えば、今って何時だ?
そう思い、腕時計を見ると午後3時すぎだった
「早めに買い物を終わらせて帰るか」
じゃなきゃクラスの人達に見つかる可能性がある
転生初日からこんなか、取り敢えず学校に行かず、死んだらしいからサボった事になるのか?
あ、考えてみれば今日は祝日か
そんなことを考えながら歩いていると、ミソラ商店街についた
アニメを見て、ゲームもプレイしたけど未だにこの配置は覚えてない
でも、記憶通りなら奥の方に卵も売ってる肉屋と八百屋と魚屋があったはず
奥の方へ歩いていくと、何か凄く見られてる感じがする
白髪が珍しいのかな?
取り敢えずフード付きの服来てるからフードを被ってと、これでよし
さて、食材買いにイクゾー!
「………………あれって」
さて、買い物も無事終えた
買うもの買ったし、これで暫くの食料は確保したな
あと、CCMだっけ?それも買っておいた
原作だと携帯の役割もしてたし、作るLBXの操作の為にも必要だから買っておいた
このCCM何かガンダムビルドファイターズのGPベースに似てるんだよね
だから買っちゃったぜ☆
あとは家に帰ってパソコンで工具と機械を通販で注文すればいいだけだな
この子がまだLBX買ってなくて助かった
特典のお陰でコアスケルトンからアーマーフレームまでの作り方が頭に浮かんでくる
「よし、後は家に帰って」
「セイカ、何してるの?」
「ん?」
リュックの荷物を整理していると後ろから声がした。この声はこの体の記憶に残ってる
恐らく知り合いか?
振り替えると、何処か不思議な雰囲気を持ったツインテールの少女。
原作キャラの一人、三影ミカだった。
「ミカ?」
「うん、それにしても……すっかり真っ白になったね」
そう言って彼女は俺の髪を撫でる、あれ?
俺、この子とそんなに仲良かったの?
「そ、そうかな?あと俺は買い物に来ただけだよ」
「そっか、もうあいつら学校に居ないから安心して学校来なよ」
そう言って彼女は去っていった
早速原作キャラと会うとは思ってなかった
「俺も帰るか」
俺はそう呟き、その場を後にした
三影 ミカside
私が彼のことを気に掛けるようになったのは少し前の事だった
学校に登校したら、先生が給食費が盗まれたと話した
私は聞きながら筆記用具を出そうとしたとき、息を飲んだ
私の机に見慣れない封筒が入っていたから
それを理解した瞬間怖くなった
先生に怒られるのはまだ分かるが、他の生徒は違う
私のことを犯罪者として見るだろう
私はあまり先生と話さないので信じて貰えそうになくて怖かった
その時、ふと後ろを見ると仲の良い男子が三人
こちらの方をニヤニヤと見ていた
それを見て理解した
嵌められたのだ、と
それからは、先生にバレたくない
素直に話して楽になりたい、焦り
私は自分の盗まれたことを話そうと手を挙げようとした
その時だ
「先生!」
私の近くにいる、セイカが手をあげた
「どうした?」
「先生、僕見たんです」
「見たって、何がだ?」
「■■君と■■君と■■君とで給食費を三影さんの机に入れてる所」
彼がそう言った瞬間、奴等は顔をしかめた
そのあと、私の机に給食費が入っていたのを先生が確認し彼らのやったことが発覚にした
「セイカ、ありがとう」
「大丈夫だよ、クラスメイトだし当然だよ」
「セイカ、私のこと三影さんじゃなくてミカって呼んで」
「分かったよ、ミカ」
「うん」
これが、私が彼を気に掛ける切っ掛け
そして彼の地獄の始まりだった
次の日から、セイカの周りで妙なことがおき始めた
彼の靴が隠されたり、プリントが配られなかったりだ
そこから彼が苛められているのだと気付くのは早かった
私は先生に話した方がいいと彼に話したが
彼は親に迷惑を掛けたくないとそれを拒否し、ひたすら耐える日々が続いていった
その日あたりから、彼は壊れ始めていった
常にボーとするようになり、その顔からあの笑顔が消えた
髪は黒髪から白髪へと変わり、腕や顔に何か刃物で切られたかのような傷ができ始めた
ある日、私は買って貰ったLBXを操作して彼の苛められている現場を撮影した
これがあれば、彼を助けられる
苛められている証拠として警察に出せる
怖がって何もしなかった担任とは違う
次の日は土曜だった、午前に私は彼の事が気になり家まで行った
そこで、私は見てしまった
様々な毒性の高い薬品を飲み、苦しみながら自らの命を絶とうとしている彼の姿を
私は持っていたCCMを手に警察へと走った
あいつらが逮捕されれば、彼は死ななくて住む
彼の笑顔が戻る
警察からは、良くやった。良く教えてくれた
そう言われた。証拠もあり、直ぐにそいつらは逮捕。
少年院行きとなった
そして次の日、彼は死なず商店街に来ていた
でも、彼の髪にはもう黒い部分がなかった
私は悲しかったけど、彼が生きていたので良いと思った
これからは私が出来るだけ一緒にいて、助ける
もう、彼をあんな目をして欲しくないから
ご愛読、ありがとうございます
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