ダンボール戦記~Gの力を持った転生者~   作:クレナイハルハ

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始まり、飛翔する翼

セイカside

 

 

あれから数日、俺はミソラ二中に入学した

 

あれから何度も郷田達との戦闘を行い、バルバトスは修理不可能になった

 

なので大きく改修し、バルバトスルプスにした

 

後はコアスケルトンにバルバトスのフレームを着ければ改修が終わる

 

放課後に郷田先輩とのバトルの前に着ければ間に合うだろう

 

また、入学し俺とミカは同じクラス

 

つまり、原作キャラ達であるバン、アミ、リュウと一緒のクラスとなった

 

俺とバン達との関係はクラスメイト以上、友達未満といった感じだ

 

一応、周りみたいにLBXを見せびらかしていない

 

なので俺はLBXを持っていないと思われている

 

俺がLBXを見せびらかしていないのは、手の内を出来るだけ見せたくないからだ

 

そう言えば、そろそろ原作が始まっても可笑しくない時期

 

いまは放課後

 

俺は聞こえてくるバン達の会話を聞いて原作の開始を判断しなければいけない

 

だが、バン達は原作介入前からキタジマでバトルしているため

 

原作の開始を把握することは難しい

 

「セイカ!」

 

そそくさと帰る準備をしているとアミ達と話していたバンが目の前にいた

 

「何?」

 

「明日、キタジマでアミやカズとバトルするんだけどセイカも来ないか?LBXがないなら俺みたいに店長に借りればいいし、それに楽しいよ!」

 

「ごめん、用事あるから無理」

 

「そ、そうか、ごめんな」

 

俺は毎回バン達からのバトルの誘いを断っている

 

理由は先程と同様に出来るだけ手の内を見せたくないからだ

 

そう思いつつ、俺は荷物を持ち教室を出てスラムへと向かう

 

いつも帰りに郷田先輩達と少しバトルしてから帰るのが日課なのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バンside

 

 

「また、駄目だった」

 

そう言って去っていく白髪のクラスメイトを眺める

 

「セイカって、いつも誘いを断るわね 」

 

「あぁ。アミ、俺達セイカに避けられてる気がするんだ」

 

「確かに、それにクラスの人とも全く話さないど私達とは特に話さないわね」

 

「おい、まだ教室にいたのか?」

 

「カズ」

 

そう言って廊下から教室に入ってきたのは別のクラスの青島カズヤ

 

「カズ、実は明日キタジマでLBXバトルするのにセイカを誘ったんだけど」

 

「深海セイカか、」

 

「何か知らないか?」

 

「一応、名前と噂だけなら知ってる」

 

「噂?」

 

「一体どんな噂なのカズ」

 

「あいつの噂は沢山あるんだ。例えば『学校が終わると体育館裏のスラムに呼び出され、郷田ハンゾウに苛められている』『スラムでのLBXを使ったバトルで相手のLBXを残酷に壊す』『殺人鬼』『薬物を飲んでいる』とかだな」

 

「え、セイカってLBXもってるのか、それに薬物!?」

 

「あくまで噂よバン、本当かわからないわ」

 

「中でも一番信憑性のある噂は、あいつが小学校の頃に苛められてたって奴だ」

 

「苛め!?」

 

「そう言えば、私達の学校でもニュースになったよね」

 

「あぁ、『ミソラタウンのある小学校で酷い苛めを受けた生徒がいた』って奴だ。セイカその被害者で顔には切り傷が目と頬に着いているのはその苛めで傷つけられたから。同じ小学校だったやつらが話していた事から、一番信憑性のある噂だ」

 

カズがそう締め括ると、俺達の間では途轍もなく暗い雰囲気が漂っていた

 

「ま、俺達は余り仲が良くねぇから分かんねぇけど」

 

「そ、そうね!本当かは分からない訳だし」

 

「あぁ、そうだな!カズ約束どうり明日キタジマで集合な!」

 

「おう」

 

「それじゃあ帰りましょう」

 

俺達は荷物を持ち、三人で教室を出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイカside

 

 

先輩とのバトルを終え、俺は帰路に着いていた

 

前回では負けたが、今回は無事勝利することが出来た

 

バルバトスルプスのテストは、もう要らないだろう

 

あとはツインメイスを作り上げれば完璧と言える

 

そんな事を考えつつ、帰り道を歩いていると眼鏡をかけ、アタッシュケースを持った白衣の女性が後ろへと走り去っていった

 

確か、あの人は山野純一郎の助手の石森 里菜(いしもり りな)。イノベーターからLBX『AX-00』を持ち出し、山野バンに託す人物

 

「……始まる、ストーリーが」

 

彼女がいることは、原作の開始を意味していた

 

覚悟を、決めなきゃな

 

そう考え、俺は手を握りしめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~次の日~

 

 

起きてから数時間、俺はいつも通り作業部屋でバルバトスルプスのツインメイスの製作を行い、バンの部屋の襲撃に助太刀する機体の最終チェック、メンテナンスを行う

 

ミカは運良く今日も来ないので、シンクロしてる間の体はベットの上に倒れさせておけば心配されはしないだろう

 

外が暗くなり始める時間、そろそろだ

 

俺は2枚の羽と大きなライフルを持ったLBXを操作して自室の窓から屋根の上に上らせる

 

そしてCCMを閉じ、布団に横になる

 

「LBX ウイングガンダム。同調、開始(シンクロ・スタート)

 

体から意識が遠退くような感覚がして、目の前が、真っ黒に染まる

 

そして、意識がハッキリしてくると俺は外にいた

 

両腕を見ると、赤い盾と三本のカートリッジのついたバスターライフルを持っていた

 

俺は体を動かしてみるが、特に変な所はない

 

俺は頭の中でバックパックのバーニア吹くと、実際に飛ぶことはテストで分かっている

 

ある程度高くまで飛び上がり飛行変形、バード形態に変形する

 

特に苦しくなったりなどはない

 

これなら問題なく戦闘をこなせそうだ

 

『ウイング、原作への介入行動に入る』

 

そう言って俺は山野バンの家に飛ぶ

 

見ると、既に家の近くにはあの三人組がいた

 

『遅かったか』

 

バード形態のまま、三人組の目の前を通りデクーと同じ場所からバンの家の中に入ると、既にデクーが暴れており、バンはAX-00が操作していた

 

「なんだ!?」

 

家のリビングの上に飛び、飛行形態から空中で変形して元の状態に戻ってAX-00の前に降り立つ

 

「あの飛行機、LBXになるのか!?それに空を飛んでる!」

 

本来だとこっちが本命だけどね、バスターライフルをデクー三体に構え、AX-00を庇うように盾を持った方の手を水平に置く

 

「AX-00を守ってくれているのか?」

 

『XXXG-01W。ウイングガンダム、作戦行動に入る』

 

「喋れるのか!?」

 

原作ならLBXに特殊な物を着けていたが、俺が憑依したことで一時的にこのようにLBXでも話すことが出来る

 

バスターライフルを背中にマウントして盾からビームサーベルを構える

 

デクーのように家の中を荒らさないようにしなければいけない

 

それにバスターライフルの威力は規格外だ

 

部屋が荒れるだけじゃすまない

 

だから、デクーとも早めに方をつける

 

背中のバーニアで相手に高速で接近、ビームサーベルで一体の胴体と脚部を切り離す

 

「あのLBX、強い……俺だって!」

 

そう言ってバンが操作するAX-00は残りの二体を手に持った鉄の棍のような武器で駆け抜け、二体のデクーの腹に傷を着けた

 

すると、そこから稲妻が走り始め爆発した

 

さすがは次期アルテミス優勝者でLBXの産みの親の息子

 

さて、デクーは倒したし帰ろう

 

『作戦終了、帰投する』

 

俺はデクー達の入ってきたルートで外に出る

 

見ると、仮面を被った三人組が庭に潜んでいた

 

バード形態に変形し家に戻る

 

窓の前で一度止まり、変形して窓に立つ

 

同調、終了(シンクロ・アウト)

 

目の前が真っ暗になり、また明るくなると

 

俺の部屋だった、ゆっくりと体を動かしてみる

 

かなり怠い、どうやらシンクロすると少しだけ体力を消化するみたいだな

 

取り敢えず、部屋の窓を開けてウイングを回収し作業部屋のケースにしまう

 

これから、忙しくなる

 

それに明日は原作キャラであるカズのウォーリアとリュウのブルドの破壊を阻止しないとな

 

そんな事を考えながら、俺は開いた窓から月を眺めた

 

 






ご愛読、ありがとうございました

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