ダンボール戦記~Gの力を持った転生者~   作:クレナイハルハ

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青きスナイパー

セイカside

 

 

暗い部屋の中、機械の駆動音と共にパソコンのキーボードを叩く音が響き渡る

 

「出力……問題ない、射撃の精密差は」

 

CCMのボタンを押す

 

すると機体は手に持ったスナイパーライフルの引き金を引いた

 

静かな発砲音と共に、ライフルから煙が上がり的に銃弾が刺さっている

 

「的の中心から5ミリずれた………再設定開始」

 

CCMとLBXの電源を落とし、そのLBXのコアボックスからCPUを取り出してパソコンに繋げる

 

「CPU、リプログラミング開始」

 

バランスの設定から完璧な銃、ライフル専用に書き変えると再びLBXの、コアボックスにセット

 

CCMを起動し再びスナイパーライフルを持たせテストを開始する

 

再び静かな発砲音と共に的を確認するとしっかりと的の中央に当たっていた、が

 

「威力が、火力が足りない……作り直すか」

 

CCMとLBXの電源を切り同時にスナイパーライフルを手に取る

 

そして、製作時に書いた図面に起き思案する

 

今度は何処を間違えた?

 

銃身は出来るだけ軽くし、発砲音で気づかれないようサイレンサーも取り付けた

 

だがサイレンサーを取り着けたがため、威力が落ちていた

 

「もう少し、銃弾のミリを上げる……ダメ」

 

このスナイパーライフルは実物の銃で言う『M24』『AWM』に近く、『SKS』や『MK14』のように連射は出来ない

 

リュウのブルド破壊からカズのウォーリアー破壊まではリロード時間も十分ある

 

だが、攻撃を少しずらすタイミングは一度だけ

 

失敗は許されない

 

紙に問題の部分を書き出し、スナイパーライフルの図面に書き加える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体を揺さぶられる感覚と共に、目を覚ますと机に突っ伏して寝ていた

 

昨日の製作が終わったあとに疲れて眠ったのだろう

 

体のあちこちが固い

 

揺すられたので、恐らくはと思いつつ後ろを見るとミカだった

 

「おはよ、セイカ」

 

「ん~、おはようミカ?」

 

「うん、起きたら部屋じゃなくてここで寝てた」

 

「そっか」

 

「うん、ご飯作ったから食べよ」

 

「ありがと」

 

そう言って彼女と共に作業部屋を出る

 

今さらだが作業部屋のLBX達を見られていないといいのだけど

 

そんなことを考えてつつミカの作ってくれたご飯を食べ終え、LBXバルバトスルプスと今日の原作介入用の機体をリュックに入れて家を出る

 

「行こっか」

 

「ん」

 

返事をして学校への道のりを歩む

 

昨日、山野バンの家が襲撃されたのなら

 

今日、山野バン達は朝キタジマにて『AX‐00』について会話しアキレスが盗まれたことを知るはずだ

 

なら今日の放課後には郷田先輩のことを探し始めるはず

 

なら学校の何処か人の少ない場所でLBXとのシンクロを行った方が良いだろう

 

そう考えをまとめる頃には学校が目の前に迫っていた

 

いつもと変わらない動作で靴を履き替え、教室に入っていくとそこにはカズとアミと話すバンがいた

 

机の上には『AX-00』が乗せられていた

 

「バン、LBX買ったんだ」

 

「そうみたいだね」

 

そう言って僕は彼らの元へ歩く

 

「バン、今度俺のウォーリアーとバトルしようぜ……セイカ」

 

「バン、LBX買ったんだ。おめでと」

 

「あ、あぁ。そうだ!セイカはLBX持ってるか?持ってたら見せてくれよ!」

 

「ん、分かった」

 

「いいの!?」

 

「うん」

 

リュックの中からバルバトスルプスを取り出してバンの机の上に乗せる

 

「これがセイカのLBXか……」

 

「随分、特徴的なフォルムね」

 

「見たことないアーマーフレームだな、新型か?」

 

「このLBX、名前は何て言うんだ?」

 

「機体番号ASW-G-08名はガンダムバルバトスルプス」

 

「ガンダム、バルバトスルプス……」

 

「バルバトスルプス、どういう意味なの?」

 

バンは珍しそうにバルバトスルプスを眺め、アミは名前の意味を訪ねてきた

 

「バルバトスは悪魔」

 

「え?」

 

「ルプスは狼………悪魔の狼」

 

「ず、随分と禍々しいわね……」

 

「そう?かっこいいと思うけど?」

 

「俺もそう思う!なんかかっこいいな!」

 

「ん!」

 

さすが主人公、分かってる

 

「ねぇカズ、やっぱり昨日の噂って」

 

「なんか現実味を帯びてきたな」

 

ふと時計を見ると、あと少しで朝の会が始まる時間だった

 

俺はバルバトスを回収し、自分の机に着くと同時に突っ伏して目を閉じる

 

正直、昨日のシンクロの疲れが少し残っているが大丈夫だろう

 

もし授業中寝てしまっても、中学の問題ぐらいわかるだろうし

 

少しでも体力を回復しといた方がいい

 

おやすみなさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、耳を澄ますとバンたちの郷田を探すと言うワードが聞こえたのでそろそろ移動した方がいい

 

荷物を持ち、教室を出る

 

そして行きなれた体育館裏のスラムへ

 

スラムにいる先輩はおろか、郷田先輩達も知らない小屋に向かう

 

誰にも見られないよう中に入り、地面に座り込んでからスナイパーライフルを持った白と青のLBXを取り出して地面に置く

 

「LBX ジムスナイパーⅡ。同調、開始(シンクロ・スタート)」」

 

意識が遠退いていき、真っ暗になる

 

そして意識が戻ると目の前に小屋の景色が映り込んでいた

 

同調(シンクロ)完了、ジムスナイパーⅡ、作戦行動を開始します』

 

背中のバーニアを吹かし、小屋の穴から外に出て郷田3人衆の出てくるポイントへ移動する

 

ポイントに着くと、そこでは郷田3人衆と話すバン達の姿があった

 

思ったより早くたどり着いたようだな

 

『目標はバトルはしてないようだな、今のうちに狙撃ポイントへ移動する』

 

バン達に気づかれないよう近くのゴミ箱の裏に隠れ75mmスナイパー・ライフルのスコープを覗く

 

先輩方のあの自己紹介が見事に終わりバトルが開始

 

Gキューブの中にそれぞれのLBXが投下され戦闘が始まる

 

バンのAX-00がクイーンへと走り鉄の棍をつき出すが、避けられ攻撃を受けてしまう

 

「たった一撃でこんなにダメージが」

 

「バン、今の状態で攻撃を受けたらすぐブレイクオーバーで負けちゃうよ!」

 

すると、ステージの水中からテツオ先輩のナズーが飛び出し、腕からビームを打ち出す

 

「おいらのナズーは水陸両用でごわす」

 

アミのクノイチはそれを後ろへバク転して避ける

 

「くっ、リュウ!アミとフォロー頼む」

 

「ちょっと待て!ついてけねぇよ!?」

 

だがリュウのブルドはついていけず、クイーンのマシンガンを食らう

 

「三倍の追尾機能はどうなってんのよ!」

 

「ホバーは想定してなかったんだ!」

 

「最初の獲物は決まったわよ、テツオ!」

 

「了解でごわす」

 

そう言ってナズーとクイーンがブルドへと攻撃を仕掛けるため接近する

 

「リュウ!」

 

「いま助ける!」

 

そう言ってバンとアミがAX-00とクノイチを走らせるがクイーンのミサイルで妨害されてしまう

 

今だ。仕掛ける、スナイパーライフルの引き金に指を掛けライフルを固定

 

狙うのはナズーのライフルのついた手の銃口

 

『目標、ナズー右腕の銃口。障害物なし、風もなし………進路クリア。ジムスナイパーⅡ、目標を狙い打つ』

 

引き金を引くと弾丸はまっすぐとナズーの武器腕のライフルの銃口へと吸い込まれるように入っていき、ナズーの片手を破壊した

 

「ナズーの腕が!」

 

「一体何が起こったの!」

 

「ナズー!?、何が起こったでごわす!?」

 

「テツオ!あんたちゃんとチューニングしてなかったの!?」

 

思いも知らないアクシデントでナズーとクイーンの動きが止まる

 

『第一射命中。威力、スピード、消音……問題なし』

 

その間にスナイパーライフルの銃弾をリロードし、狙いを変える

 

『リロード、目標変更。標的クイーンのミサイルポット破壊……撃ち抜く(ショット)

 

続いてクイーンの下半身のミサイルポットにスナイパー・ライフルの銃口を向け引き金を引く

 

スナイパーライフルは見事に銃弾をミサイルポットに当てミサイルを爆発させる

 

「クイーン!?」

 

「また爆発が!」

 

「一体何が起こってるの?」

 

「しょうがねぇ、俺もやるかぁ!」

 

続いて爆発したクイーンに驚きを隠せないリコ先輩代わり、出てきたマッドドッグがブルドを斬りつけブレイクオーバーにした

 

「俺のブルドが、負けた………」

 

すると、リュウは原作通りGキューブのブルドを回収し帰っていく

 

ブルドが壊れてないだけ原作よりは良いはずだ

 

その後、カズが助太刀し原作通り戦いバン達が勝利した

 

『作戦の内ファーストフェイズ終了、セカンドフェイズに移行する』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから郷田先輩の部屋に裏口から潜入、天下無双の幕の裏へと移動してそこまま待機していた

 

話し声から考察するに、そろそろバトルが開始するはずだ

 

幕の隙間からスナイパーライフルを覗き、様子を見る

 

アキレス、ウォーリアー、クノイチが順調にハカイオーを攻撃していく

 

「距離を取って正解ね」

 

「カズ、お前の作戦大当たりだ」

 

「このまま押しきるぞ」

 

「三対一なんて私たちを舐めすぎたようね」

 

そう言うが郷田先輩はニヤリと笑った

 

「フッ、分かってねぇな。三体一なら、三機纏めてぶっ壊れるじゃねぇかよ!」

 

そう言って郷田先輩は持っていた木刀をバンたちの目の前につき出す

 

「フフ、始まるよ……リーダーの破壊のショーが」

 

「喰らえ我王砲(ガオーキャノン)!!!」

 

ハカイオーの胸部にある砲口からビーム砲が放たれ、ステージを砂煙で覆う

 

「なんだこれ?何も見えない」

 

このあと、カズのウォーリアーはハカイオーから頭突き、ヘビーソードで上空へ吹き飛ばされ一閃されて破壊される

 

なら最後の一閃にライフルの弾丸を当てて攻撃をずらし少しでも被害を押さえる

 

「でぇぇい!!」

 

ハカイオーが背中のブースターでアキレスに接近する

 

「何!?」

 

「避けろバン!!」

 

カズはウォーリアーを操作してアキレスを押し出しハカイオーの攻撃を喰らってしまう

 

「吹っ飛べ!」

 

煙の中、カズのウォーリアーが頭突きされる

 

「泣き叫べ!!」

 

ハカイオーがウォーリアーを蹴り上げる

 

「ウォーリアー!?」

 

カズの絶望するかのような声が響く

 

『障害物なし、風もなし。進路クリア、スナイパーライフル照準』

 

スナイパーライフルの照準をハカイオーのヘビーソードに会わせ固定、引き金に指を掛ける

 

「砕け」

 

The destruction show is a stop, senior(破壊のショーはストップだよ、先輩)

 

そう言って引き金を引く、小さな静かな発砲音と共に弾丸はまっすぐとハカイオーのヘビーソードの側面へ

 

「ッ!?」

 

そして見事にハカイオーの一撃は弾丸の衝撃でずれ、カズのウォーリアーの全面の胸部装甲を少し切り裂くだけで終わった

 

「なんだと!?」

 

「リーダーが!」

 

「………攻撃を」

 

「外した?…………」

 

「カズ、今のうちにウォーリアーを下がらせて!」

 

「あとは俺らでやるよ!」

 

「二人とも、すまない!後方から射撃で援護する!」

 

そう言う三人を他に、郷田先輩はキョロキョロと周りを探している

 

まさか、さっきの声が聞かれた?

 

呟く位だから大丈夫だと思ってたけど

 

バン達はウォーリアーが生き残ったからか、原作よりもスムーズに戦い、見事にハカイオーを倒した

 

『ハカイオーの撃破を確認、セカンドフェイズ終了、任務完了』

 

バックパックのブースターを吹かし部屋から出てに向かう

 

穴から小屋に入り、地面に着地する

 

同調、終了(シンクロ・アウト)

 

すると目の前が一瞬だけ暗くなり、すぐに戻ると目の前にジムスナイパーⅡがたっていた

 

問題なく元の体に戻れたようだ、スナイパーを使ったせいか体の怠さが昨日の数倍以上だ

 

小屋から出て早足でスラムの出口へと向かう

 

もしここでエンカウントしたら色々と不味い

 

元々、この体は薬品を飲んでいた前から体力は少ない

 

転生してばかりから少しは体力が上がったが早足だけで肩で息をする状況だ

 

どうにか、誰にも会わずスラムから出ることが出来た

 

校門を出てからゆっくりと歩き家に向かう

 

次は確か、カズがエジプトに洗脳されるはず

 

あのイベントでアキレスはVモードを発動する

 

家に帰ったら高機動型の奴を仕上げないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

郷田 ハンゾウside

 

 

今日のバトル途中に聞こえたあの声、なんだったんだ?

 

それにその声が聞こえた瞬間にハカイオーのヘビーソードの軌道がずれた

 

本来ならば、あのウォーリアーを木っ端微塵に破壊出来たはずだ

 

あの口調、セイカに似ていたが気のせいか………

 

 

 

 

 

 





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