セイカside
今、ボクは家に籠り新たに近距離専用の機体を調整していた
この機体にはステルス機能も付いてる
前世の記憶が正しければ、次に起こるのは総理大臣の暗殺
昨日がエジプト、今日はバン達がキタジマの店長からグラディエーターを受け取るはずだ
現にミカがカズの新たなLBXを作るのに話しに向かっている
今頃、バン達は宇崎拓也と檜山蓮にハンターを紹介されているはずだ
なら、明日には総理大臣『財前宗助』のパレードがある
実際に朝にニュースでやっていた
今考えても、宇崎拓也さんのセリフが頭の中に過る
いくら財前宗助を助けるためとは言え、彼らの助けを借りる。いや、意図的に借りさせようとする発言がボクには少しだけど嫌だった
明らかに子供に任せるような内容じゃない、いくら危険に巻き込まれるかもとは言え、家族には話をした方が良いと思うのだ
カズの所に言って、調整を手伝うぐらいしかボクには出来ない
今の時間的にそろそろ、カズがハンターで訓練する頃だ
財前宗助と言う人間を救うために、そしてバン達の勝率の為にも俺が今できること
明日の武力介入の機体は後は訓練するだけだ
ボクは工具箱をリュックに居れて家を出る
頭の中にはカズが射撃訓練をしていた廃工場らしき風景が残っている
ここらの近くでそれに近い居場所を絞る
CCMでその場所らしい場所に近付く
すると微かだが、銃声やLBXの駆動音が聞こえた
「照準と着弾点にずれがある、調整しないと…………」
その声を聞き、俺は声を掛けた
「青島カズヤ」
そういって俺は彼のもとに近付く
「な、お前は深海、セイカ………」
恐らくは俺の噂などのせいか少しだけ顔を顰めるカズ
仕方ないか、今までめったにしゃべらず話しもしなかった奴が話しかけてるんだから
そりゃあそうだよね
「見てたけど、機体とCCMの設定ずれて調整しないとと困ってる?」
「な、見てたのかよ。ずっと………」
本当はそうなっていることを知っている、だけどね
「俺に、任せてくれる?」
「任せるって……まさかハンターの調整をか?」
「ん。俺ならさっきから呟いてたズレ、直せる」
そういってリュックから工具箱を取り出した
箱を開くと中の層が分かれ様々な器具事に別れる
「わかった、頼んでもいいか?」
そういってハンターとCCMを手渡される
一応、怪しまれないよう彼の前でハンターを調整しつつCCMも調整する
まず、狙いが定まらないなら頭部パーツ
もしくは銃を固定している腕が動きやすくなっている
そこを調整して銃を構えて、撃っても狙いがずれないよう間接部
手の指の部分をかたくしっかりと持つようネジを閉める
そして次にCCM、そのままリュックからノートパソコンを取り出してジム・スナイパーIIのデータをコピーしてそのままハンターのCCMにデータを入れる
これなら狙いも、連続射撃も問題ないはずだ
「終わった」
「あ、あぁ。お前、こんな事出来たのか」
「まぁね、直ぐにハンターの射撃を試して、次に微調整を繰り返すから」
青島カズヤside
ハンターで射撃が上手く行かず、俺は少し苦しくなっていた
そりゃあそうだ、急に総理大臣の暗殺の阻止だなんて
なんで俺たちが
うまく行かない俺の心はずっとネガティブな方へと向かっていくその時だ
「青島カズヤ」
聞き覚えのある声が聞こえた
振り向くとそこには顔に目立つ傷痕、真っ白な髪の男
「な、お前は深海、セイカ………」
様々な噂が流れる俺と同じクラスの奴
深海セイカ、そいつがいつも変わらない無表情のまま俺へと話しかけてきた
「見てたけど、機体とCCMの設定ずれて調整しないとと困ってる?」
心臓が跳ねる
「な、見てたのかよ。ずっと………」
全く気がつかなかった
こいつ、忍者かなんかかよ
「俺に、任せてくれる?」
「任せるって……まさかハンターの調整をか?」
「ん。俺ならさっきから呟いてたズレ、直せる」
そう言ってセイカはリュックから工具箱を取り出す
そしてそれを開けると、その工具箱は各層事に様々な工具で分けられ沢山の専門の工具が入っていた
まるで、俺なら出来ると証明するかのように
「わかった、頼んでもいいか?」
そう言ってハンターとCCMを渡す
すると直ぐにセイカはハンターを見詰め、様々な工具を手に取り次々とハンターの様々な箇所に修正を加えていた
その様子はまるで、医者が手術するみたいに的確で早かった
ハンター本体の調整が終わったのか、次にセイカはリュックにからノートパソコンを取り出してCCMに繋げる
すると直ぐにキーボードを高速で叩き出したのだ
「システム変更、感度変更、射撃システムをGSIIの物に変更。射撃問題解決、終わった」
そう言うと、ノートパソコンからCCMを外し全く疲れた様子のないセイカに思わず俺は本当に同じ年齢なのかと思った
「あ、あぁ。お前、こんな事出来たのか」
「まぁね、直ぐにハンターの射撃を試して、次に微調整を繰り返すから」
俺は言われた通りにハンターを操作しスナイパーライフルを構える
今度こそ、当たってくれ
そう思いながら射撃のボタンを押す
すると、さっきまでの全く当たらなかった的の中央に銃弾の後が出来ていた
「出来た………」
続けてハンターを操作する
移動しながらの射撃も、移動スピードもさっきとはまるで違った
「出来た、出来たぜセイカ!」
「うん。そうだね、でも的の中央に当たったとは言え練習は繰り返してね」
そういってセイカはリュックに工具箱とノートパソコンを仕舞い、廃工場の出口へと向かう
「待ってくれ!あの、ありがとな」
「ん。バイバイ」
そういってセイカが帰っていく
まさか、セイカにこんな特技があるなんて知らなかったな
もしなんかあったら、キタジマより先にセイカの方へ行った方が良さそうだ
バンやアミにも伝えねぇと
セイカside
さて、カズのハンターの問題は解決した
さて、宇崎拓也に少しだけ文句、というか悪戯を言いに行くとしよう
ついでにレックスにバトルを挑んで少しだけ自分がどれくらい強くなったのか知りたい
まぁ、今は無理そうだから今度に回されそうだけど
そう思いながら俺はブルーキャッツの中に入る
前世でコーヒーは飲めなかったけど、今世は何故かコーヒーが飲める
「おや、珍しいお客さんだな」
そういって話しかけてくるのは檜山蓮
別名はレックス、私はカウンター席に向かいながらふと視線を写す
見ると宇崎拓也が携帯端末を見ていた
恐らくは明日の情報にて調べているのだろう
俺は彼の隣に座る
すると宇崎拓也は視線で此方を一瞥すると、直ぐに携帯端末へと視線を戻した
「マスターのオススメのコーヒーをお願い」
そう言うと檜山蓮が向こうへと向かいコーヒーを作り始める
というかやはり見た目が黒のアサシン、ジャック・ザ・リッパーだからかどう頑張っても足がプラプラとなってしまう
椅子が高すぎるから
「お待たせいたしました。ミルクか砂糖は?」
「ブラックでいいよ」
そう言って俺はコーヒーを一口啜り、カップをソーサーに戻す
うん、家で言えるインスタントより美味しい
流石かな?
「マスター」
「どうかしましたか?」
「いや、あえてこう言う。レックス、貴方にLBXバトルを挑みたい」
そう言うと檜山蓮の目付きが変わる
宇崎拓也も少しだが驚いた様子が見えた
恐らくは俺が
「でも、今は忙しそうだからまた今度来る。コーヒーも美味しかった」
そう言ってコーヒーを一気に煽り、ソーサーに戻し財布から500円玉をカウンターテーブルに置く
恐らくは今の彼らは総理暗殺を阻止するために忙しいだろうしね
その頃には檜山蓮は元の目に目付きに戻っていた
「これで足りる?」
「あぁ、丁度だな」
結構高いんだね、こう言う喫茶店?のコーヒーって
そう思いながら財布をリュックに終い最後に宇崎拓也に身をのりだし顔に近付く
その事に檜山蓮も宇崎拓也もひどく驚いていた
「き、君何を?」
宇崎拓也がぎょっとして何か言う前に俺は彼の耳ともに囁いた
「明日のパレード時間、早まるよ」
「なっ!?」
そのまま俺は走ってブルーキャッツを出て家に帰った
これぐらい驚かせないとね、総理大臣暗殺を阻止するために頼んだ側なのに
カズがカスタマイズするといったら「これだから子供は」なんて言うんだから
さて、明日は総理大臣暗殺を阻止するためにいつもより長くLBXとリンクする
早めに家に戻ってLBXの最終調整をしないと
そう思いながら俺は家へと少しだけど早歩きで帰った
宇崎拓也side
カウンターで檜山が入れてくれたコーヒーを飲みながら明日についての情報を調べていた時だ
突如として横にいた先ほどの少年、山野バン君より幼いみたい目の少女が俺へと顔を近付けてきた
「き、君何を?」
「明日のパレード時間、早まるよ」
「なっ!?」
それを聞いた瞬間、私は頭の中が真っ白になった
今、明日についての情報を調べているがそんな情報は1つもない
「君!さっきのはどういう」
問いただそうとしたが、そのときにはもうさっき子供はいなかった
「どうした?」
「さっきの子が、明日のパレードが早まると」
「なんだと………今のところそんな情報は無いが………子供の悪戯じゃないのか?」
「悪戯にしては妙だ、タイミングが良すぎる。それにあの子の話しもピンポイントで俺達が調べている内容を囁いてきたんだ、あの子は一体…………」
忘れられてると思うけど、たまに書いて投稿します
ご愛読ありがとうございます
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