三千大千世界を駆ける   作:アマエ

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タイトル=じょうじゅうえくうをめぐりゆく

遊郭編、あるいはとんでもねえ童磨。




#18 成住壊空を巡りゆく

 

 

音柱・宇髄天元を追って藤の家紋の家にやってきた少年剣士らは、家人よりも先に獅子のような髪をした男に迎えられた。玄関先の堂々たる立ち姿を見つけて初めに駆け寄ったのは、彼の継子である伊之助だった。

 

「師範!」

 

母親以外に荒い態度で接する伊之助にしては随分と懐いた様子だ。薄緑の羽織をひらめかせて杏寿郎の隣に並び立ち、連れてきたぞと天元を指差す。

 

「伊之助、ご苦労だった。宇髄、出立間際に勝手は困るぞ。予定にない面々を引き連れてどうしたのだ」

 

「悪いな、煉獄。行先に合わせて人員確保したんだよ」

 

きょろりとした隻眼を向ける杏寿郎に、天元が悪びれず答える。それだけであっさりと「そうか」と済ませ、炎柱は見知った少年らに笑顔を浮かべた。

 

「久しいな、竈門少年、我妻少年、そして竈門少女!」

 

「お久しぶりです、煉獄さん!」

 

「こっ、こんにちは!」

 

ただの挨拶らしからぬ勢いに同じように返す炭治郎と、気圧されて舌がつっかえる善逸。二人とも杏寿郎の眼帯に神妙な顔をしたが、あまり見つめることはせず、促されるままに家に上がった。

 

天元が家人にいくつか指示を出し、全員が通された大きな部屋に次々と葛籠が持ち込まれる。手配した本人以外が首を傾げるなか、任務の前準備だと言われて蓋をあけた彼らはさらに困惑した。葛籠の中には、明らかに女物の着物や帯が入っていたからだ。

 

「宇髄、これはどういうことだ」

 

「女の隊員は連れて来れなかったからな、かわりにこいつらに女装させて怪しい店に潜入させる」

 

「はあっ!?」

 

柱たちのやり取りに善逸が目を剥き、話を理解できなかった炭治郎と伊之助が顔を見合わせる。少年たちの反応をよそに天元が着物を物色し始めれば、煉獄も面白いものを見る顔で近くに腰を下ろした。

 

「師範、どうすりゃいいんだ?」

 

「吉原に鬼が潜んでいるという情報を掴んだ。遊郭には男も出入りするが、店の内部まで探るには遊女に扮するのが最適だろう。さすがは宇髄だ、女装は思いつかなかった!」

 

「……すぐバレんじゃねぇか、あれ」

 

「ただ着物を着せても仕草や体つきでわかってしまうだろう。ああすれば奇抜な容姿に目が行くから、見抜かれない……筈だ」

 

着物を着付けられ化粧を施されていく同期らの変貌に伊之助が顔を引きつらせる。それらしい事を言った杏寿郎も、ある意味あまりの出来栄えに言葉尻が下がった。

 

「ぎゃーッ、何これ化物!? おっさん何してくれんの、この化粧何を目指してるの!?」

 

「これで女の子に見える、のか?」

 

鏡を渡されて絶叫する善逸に同意するしかないが、伊之助も緑色の着物片手に近づいてくる天元に警戒するのに忙しく、じりじりと壁際に追いやられて己の師に助けを求めた。

 

「師範、俺やだぞ、あんな福笑いみたいになるの!!」

 

「むむ……宇髄、一人ぐらい普通に女装させてはどうだ。伊之助なら有望株としてどの店にでも潜入できるだろう」

 

「甘いねぇ、煉獄。見てくれが良いのは客を取るために色々仕込まれるんだよ。こいつに遊女の習い事や床での演技ができんのか?」

 

遊郭は女が春をうる店だ。花魁のような高級遊女であれば必ずしも客と床をともにするわけでもないが、男の欲望を満たすために存在していることに変わりはない。だからこそ醜く仕上げて雑用しかできない者として潜入させるのだと、天元は変身済みの少年らを顎で示した。

 

「なるほど! では仕方がないな! 伊之助、宇髄の指示通りにしなさい」

 

「げっ、やめろ、俺は母ちゃん似なんだ、ぐちゃぐちゃにされて堪るかよ!」

 

「そうだな、お前の母ちゃんは稀に見る別嬪だ。俺だってその面を崩すのは不本意だぜ? だが、諦めろ。任務のためだ」

 

大きな手をわきわきとさせる天元に、我関せずと刀の手入れをはじめる杏寿郎。助けがないと悟った伊之助は同期らの背中に逃げ込もうとしたが、善逸に羽交い締めにされて捕まった。

 

「おいっ、放しやがれ、紋逸!」

 

「いやだね、お前も道連れだ! 綺麗な顔しやがって、一人だけ逃げられると思うなよ!」

 

「大丈夫だよ、伊之助。少し動きにくいけど帯も苦しくない。みんなで頑張ろうな」

 

ぎゃいぎゃいと争う伊之助と善逸、そして笑顔でよくわからない励ましを口にする炭治郎。いずれも有望な次世代の剣士だ。柱二人は無意識に目を合わせ、小さく口元を緩ませた。

 

かくして伊之助も大変な変身を遂げ、任務の概要説明で天元に美しいくのいちの嫁が三人もいると知った善逸が発狂するまであと少し。連絡が途切れたと聞いた伊之助が不用意に「殺されたんじゃねぇのか」とこぼして腹に一撃喰らうまで、さらにもう少し。隊服から着替えた美々しい青年二人が、目を疑うほど不細工な少女三人を連れて藤の家紋の家を後にしたのは、一刻後のことだった。

 

 

 

* * *

 

 

 

眠る琴葉から少し離れて座す童磨の前に、ずらりと小さな御子たちが並んでいる。帝都近辺まで範囲を広げて情報収集させるのは鬼であっても中々に骨が折れるが、今回は労力以上の収穫があった。胸元に取り込んだ一体が持ち帰った視界の記録には、鬼舞辻無惨から数百年も逃げ遂せている『同じ穴の狢』の姿があったのだ。

 

(名前は珠世だったかな。へえ、医者として暮らしてるのか。一週間張りついても人を喰ってないとは驚きだなあ)

 

竈門禰豆子という前例を知ってはいるが、珠世と彼女と共にいる男の鬼は眠る様子もない。時折、赤い液体を飲んでいることから、血液だけで生きているのだと推測できた。短い期間で三体も人を食べない鬼を発見した異常事態に、童磨は顎に手を当てて考えこむ。

 

(近いうちに接触しておこう。同じ逃れ者同士、仲良くしたいしね)

 

ひとり頷き、次の一体をつまみ上げる。これは伊之助につけたお守りの御子だ。定期連絡で戻ってきたものなので、童磨も特に構えずにそれを取り込んだ。そして次の瞬間、盛大に吹き出した。凄まじい反応速度で口元を押さえたものの、衝撃を消すことはできず、背中を丸めて音もなく蹲る。

 

(なんだこれ、伊之助なのか? どうしてこんな化粧しちゃったの、炎柱の指示? いや、音柱の方か)

 

日中の記録は遠目からのものしかないが、鬼の端末である結晶ノ御子は視覚も聴覚も人間の比ではない。どこぞの物陰から見た我が子の姿は琴葉そっくりの美貌の名残もなく、幼児が適当に描いた絵にも劣る塗りたくられ様だ。蝶屋敷で琴葉に迷惑をかけただけでなく可愛い伊之助まで毒牙にかけた音柱に、いずれお礼参りをしようと心に留め置き、道ゆく五人組の小声での会話に耳を傾ける。

 

(行先は……ふうん、遊郭ってあの子たちの根城じゃないか。ついに本格的に鬼殺隊に嗅ぎつけられたわけだ)

 

鼓屋敷の元下弦の陸、那田蜘蛛山の下弦の伍、列車の任務の下弦の壱と上弦の参。こうも立て続けに十二鬼月に遭遇するのは、運が悪いのか鬼殺隊の剣士として引きがいいのか。元上弦の弐(じぶん)のことを棚に上げてそんなことを考えて、童磨は虹の瞳を閉じる。

 

(下弦は恐らく全滅。半年ぐらい前は何体か見かけたけど、いくら入れ替わりが激しいにしたっていなさすぎる。補充されてないと考えるのが妥当だ。後は上弦を削っていけば鬼舞辻の戦力は減らせる。といっても、本人の所在がわからないうえ、今のところ倒す手立てもないしなあ)

 

童磨と嘴平親子が平穏に暮らし続けるためには、童磨が人間に戻る前に鬼舞辻無惨と全ての鬼をを亡き者にしなければならない。そして、かの鬼を殺すには逃げ道を塞いだうえで太陽に晒さなければならず、どうやってそれを成し遂げるかはまだ思案中だ。全ての準備が整う前に無惨と遭遇することだけは避けなければならない。

 

(うーん、どうしたものか)

 

残りの氷像をぞんざいに取り込み、脳の片隅で情報を整理しながら思考を巡らせる。ふいに腕に痛みが走り、目を開ければ朝日の薄明かりが格子の合間から入ってきていた。日の訪れに気づかないほど思考に没頭していたことに苦笑する。

 

窓からの陽光に白橡の髪まで焼かれた鬼は布団脇まで下がり、そこにある綺麗な寝顔の右頬を撫でた。

 

「琴葉、朝だよ。おはよう」

 

蝶屋敷で朝食の調理を行う琴葉の朝は早い。それは育ち盛りの看護婦たちが少しでも長く寝れるようにと彼女から申し出た役割だ。眠らない童磨のおかげで一度も寝過ごしたことはないが、本来よく眠る体質の彼女には合わない仕事であった。

 

今日も声をかけられるまで熟睡していた彼女は、ううんと小さく呻いて体を起こす。そして大きな翡翠の目元をこすり、近くに膝をついている鬼にふにゃりと笑みを向けた。

 

「おはよう、童磨さん」

 

琴葉が起き出して身支度をする間、童磨は華奢な背を見つめていた。豊かな黒髪を緩くまとめる様を愛おしみ、簡単な朝餉をとる彼女の横で可愛らしい咀嚼の音に聞きいる。食事を終え、いざ出勤となったところで、童磨はいつものように温かな胸元に潜りこむことはせず、琴葉の両手をそっと握った。

 

「どうしたの?」

 

「琴葉、何日か留守にしてもいいかい? 朝起きられるかな」

 

「それは早く寝れば大丈夫よ。伊之助に何かあったの?」

 

滅多に単独行動をとらない鬼の申し出に、琴葉が眉をさげて問いかける。童磨はいいやと首を振り、お手本のような穏やかな微笑みを浮かべてみせた。

 

「ちょっと様子を見てくるだけだよ。何も心配はいらない。何かあったとしても、この間約束したとおりさ。琴葉も伊之助も俺が守るよ」

 

「私たちも童磨さんを守るわ。そう約束したでしょう」

 

咲くような笑顔を離れ難く思っても、流れる時間は止まらない。蝶屋敷に向かう琴葉を見送り、童磨も体を小さくして壁の穴から裏手の茂みへと飛び込んだ。行先は帝都・吉原。何十年も前に自らが鬼に変えた兄妹の餌場へと、物陰づたいに駆けていった。

 

 

 

* * *

 

 

 

京極屋の蕨姫花魁は、その美しさと反比例するほど性悪な女だ。誰彼かまわず癇癪を起こすほどではないが、己より身分が低い遊女や禿、下男下女には容赦がない。客に見せる完璧な愛嬌とは打って変わって鬼のような恐ろしさを見せるのだ。楼主も先日謎の死をとげた女将も彼女を持て余し、政府官僚に贔屓にされている吉原一の売れっ子でなければ、闇に葬られてもおかしくないほど嫌われていた。そんな女であったから、日中に彼女の部屋に近づく者はほぼおらず、窓がない静かな一室は屋内の孤島のようなものだった。

 

行燈がひとつ灯されているだけの薄暗がりで、蕨姫花魁こと上弦の陸・堕姫はひとり新しい紅を試していた。夜に生きる鬼は日中できることが限られる。彼女の場合は、遊女として屋内で生活する正当な理由があるため、運ばれる食事を帯を使って処分するだけで人間に擬態することができていた。

 

立派な鏡台の前に座った美しすぎる女。鏡に写るのは、流し目ひとつで並の男を手玉に取ることができる、やや尖った傾国の美貌だ。鬼ならではの透きとおった白肌に完璧な肌理、そして細かな部分まで理想的に整えられた体つき。上客が貢いだ豪奢な着物を身につけた鬼女は、まさしく極上の女であった。

 

「悪くないわね」

 

薄い唇を彩る赤に満足げに呟く。次は新しい簪を試そうと手を伸ばしたところで、背後にわずかに感じた気配に即座に振り返った。

 

「やあ、久しぶり」

 

堕姫から数歩距離をおいて佇む長身は見知ったものだった。白橡の美しいくせ毛に、暗がりに煌めく虹の瞳。優しげな顔立ちに気さくな笑みをのせた男は、何年も前に姿を消した裏切り者だ。

 

「童磨……どの面下げて私の前に現れたのかしら」

 

堕姫にとって、目の前の鬼は無縁の相手ではない。人間だった頃の記憶はなくとも、童磨の手によって兄と二人、鬼になったことは事実として知っている。童磨が逃れ者になる前は、恩人として接していたのだ。胡散臭い男であっても、上の地位にあって優しげに接してくる童磨のことはそう嫌いではなかった。

 

もっとも、男が無惨を裏切った今となっては欠片の好意も残っていない。殺気を漲らせる堕姫を前に、元上弦の弐はからりと笑った。

 

「放っておいても鬼殺隊が始末するだろうけど、念には念をと思ってね。元気そうで良かったよ、堕姫。それじゃあ、さようなら」

 

「何ですって……」

 

無手であったはずの童磨の両手には鉄扇が広げられ、ひらりと一振りすれば閉じ切った室内が凍りつく。堕姫は帯を広げて冷気を切り払い、自らの目をとおして見ているはずの兄と敬愛する鬼の祖へと念を飛ばした。

 

(無惨様、童磨です! 私のところに童磨がっ、お兄ちゃん出てきて、こいつをバラバラにして無惨様に献上しよう!)

 

邪魔になった着物をちぎり捨て戦闘用の薄着になった堕姫は、背中から兄・妓夫太郎が這い出てくる感触と全能感に酔いしれる。以前の童磨は圧倒的に格上だったが、逃れ者となり無惨の血を新たに与えられることがなくなった今、その差は縮んでいるはずだ。そう思い、兄が出てくるまでの一瞬の時間稼ぎに帯の膜に包まろうとした女鬼は、目の前に迫った鉄扇に「え?」と力ない声をこぼした。

 

スパン、と日本刀さながらの音をたてて堕姫の頸が飛ぶ。日輪刀による攻撃でもなければ、兄妹揃って斬られたわけでもない、何ということはない一閃だ。しかし頭を切断されたことで僅かに体の指揮系統が乱れ、童磨がすれ違っていくのを棒立ちで許してしまった。

 

「ヒュウウウ……せいっ!!」

 

堕姫の背後で、聞いたことがある深い呼吸音と、続いて壁が壊れる轟音が建物を揺らした。分厚い壁の向こうは表通りだ。室内が一気に明るくなり、背中から頭を出した兄の叫びと瞬時に焼け始めた己の体に、太陽の光が部屋に入ってきたのだと理解する。壁際に転がった頸はすでに焼け焦げて崩れていた。

 

「あああああ”あ“ッ!!」

 

生えかけの頭部から絶叫し、本能で部屋の奥へと逃げようとした堕姫の体に黒焦げの腕が巻きつき、次の瞬間、彼女は宙を舞っていた。再生した目で捉えた敵は、身体中真っ黒になりながらも分厚い氷を纏い、光を反射させていた。みるみる溶けては作られる氷の向こうから、虹色の瞳が無機質に堕姫を見つめていた。

 

(ぎゃあああああッ、イヤっ、嫌だよう、熱い、熱い、焼けちゃうッ)

 

壁にあいた大穴から外に放り出され、焼かれながらも助かろうと帯を飛ばす。血鬼術でできた帯は陽光に崩れるも、背中から半分体を出した妓夫太郎が死に物狂いで力を回し、通常の数倍の強度をもって向かいの遊郭の開きっぱなしの窓の近くに突き刺さった。このまま帯を伸縮させれば屋内に逃れることができる。その一心で意識を集中させていた堕姫は、降り注ぐ氷柱に気付くことができなかった。

 

「あっ、いやあああああッ、焼けっ、焼けるッ、お兄ちゃん助けてえええええ!!」

 

「くそがあああッ、体が動かねえ!! がああ“あ”アアッ」

 

通りの地面に縫いつけられ、氷柱が消え去っても、もう上弦の陸が立ち上がることはなかった。いきなり焼けながら落下してきた異形に人々が恐怖の声をあげて遠ざかる。近くに柱のような気配も感じたが、それを気にできる状態でもなく、長く生きた命が失われていく中、見上げた壁の穴に人影はなかった。

 

 

 






【登場人物紹介】



童磨
元十二鬼月・上弦の弐にして万世極楽教の教祖。愛を知って世界が広がった人間性初心者。家族連れの逃れ者ライフは8年目。結晶ノ御子をばら撒いて情報収集をしていたら珠世様を発見した。その後、伊之助につけていた御子の記録を見て色々と大変だったが、どうにか冷静に吉原の任務について考え、酷い原作ブレイクをやらかした。堕姫と妓夫太郎のことは自分が面倒を見てあげた子達という認識で可愛がっていたつもり。なお、太陽を恐れず行動するマジキチでなければ、こんなにあっさり勝てなかった。猗窩座殿直伝(違います)の正拳突き(水の呼吸ブースト付)の威力は高い。

嘴平琴葉
ちょっぴり知能に難ありな超絶美人ママ。連日朝日とともに起きている働き屋さん。蝶屋敷の女の子たちはまだ子供なので、たくさん寝かしてあげたくて朝食当番を申し出た。実は毎日童磨に起こしてもらっている。はじめて童磨が何日も出かけてしまい、ちょっぴり不安だが信じて待っている。

嘴平伊之助
お母さん似な獰猛系美少年。15歳。弱肉強食を世の真理としているスーパードライなうり坊。しかし両親にはウェット。母親似の自覚はあるが、それイコール自分が大変な美形であるとは思い至っていない。とんでも化粧で琴葉似の顔がくちゃくちゃになるのを見るのが嫌だったが、柱二人(うち一人は師)からは逃げられなかった。荻本屋のやり手に美貌を見抜かれて無事潜入。表通りの騒ぎに窓から覗いたら鬼が燃えていた。

竈門炭治郎(+禰豆子)
原作主人公。背中の箱に鬼になった妹・禰豆子を入れている。炭子として、ときと屋に潜入した。物凄い働きぶりで初日から周りに暖かく受け入れられる。なお、ほぼ半数はすぐに男の子だと気づいたが、訳ありだろうと見逃してくれている。禰豆子は与えられた小さな部屋でお留守番。雑用をしていたら表通りが騒がしくなり、異臭がしたため外に出たら、鬼が燃えていた。

我妻善逸
雷の呼吸を使う剣士。原作通りの人物。善子として、京極屋に潜入した。蕨姫花魁のことは、まだ噂をちょっと聞いた程度で接触はしていない。自分をタダで店に押しつけた男へのドス黒い情熱をこめて三味線を弾いていたら、上階から凄い破壊音がしたため、大急ぎで現場に向かった。花魁の部屋の前でおろおろする遊女たちを押しのけ襖を開いたが……

煉獄杏寿郎
黎明に散らなかった炎柱。新しい継子を連れて復帰後の初任務に向かった。かまぼこ隊が全員無事潜入したため、自分は今夜あたり客として各店をあたろうかと考えていたところ、表通りでの騒ぎに気づいた。駆けつけたら鬼が燃えており、京極屋の二階の壁に大穴が空いていた。人目を気にしつつ、一足で穴から室内に飛び込んだが……

宇髄天元
お嫁さんたちを助けたい音柱。遊郭に十二鬼月がいるかもしれないと本部に連絡したら、柱二人体制を命じられた。女性かつ頭脳派のしのぶさんを連れて行きたかったが彼女は別任務に出ていた。炭子、善子、猪子を爆誕させた張本人。かまぼこ隊を各店に潜入させた後、独自に調査をすすめていたが、表通りの騒ぎに気づいて急行した。焼けている鬼に注意深く近づき、運良くその目に刻まれた数字を確認できた。

上弦の陸兄妹
原作と変わらない立場と能力と強さをもつ悪鬼。この度こんがり焦げ焦げになった。敗因は童磨を逃れ者と甘く見たこと、相手の強さが血鬼術由来だと見誤ったこと、童磨が「自分が鬼にした子達」という認識で彼らの成長を暫く見守っていたため基本戦法を知られていたこと、何より太陽を味方につけるなんて思いもよらなかったこと。完全に相手の手玉に取られて完敗した。なお、対戦時間は30秒。





【対上弦の陸戦解説】


童磨の戦略は以下の通り。完璧にハメゲーで予定調和の勝利。戦闘時間30秒。

(1)初手で血鬼術を出してみせる
(2)血鬼術と見せかけて、妓夫太郎が出てくる前に堕姫を物理で怯ませる
(3)堕姫の背後の壁を破壊、太陽光を入れる
(4)堕姫の背中から現れる妓夫太郎を焼き、自らは氷バリアで耐えつつ、兄妹を屋外にソイヤッ
(5)死ぬまで冬ざれ氷柱で追撃

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