三千大千世界を駆ける   作:アマエ

22 / 46

タイトル=てんどうをつぐこ

番外編。炎柱への弟子入り、あるいは悪鬼の息子。




#??? 天道を継ぐ子

 

煉獄杏寿郎の朝は早い。前日に任務があっても極短い仮眠のみ取って朝日とともに起き出すのが常だ。屋敷の家事を担っている弟の千寿郎も早起きではあるが、朝食の前に鍛錬の時間を取る兄ほどではない。以前は同じぐらい早くに起き出していた二人の父は、今は昼過ぎまで部屋を出てこないことがある。つまり、朝日が地平線を照らしてからしばらくの間、煉獄邸で活動する人間は杏寿郎だけだったのだ。

 

新しい継子を迎えた翌朝、いつものように起床して少しの身支度をした杏寿郎は、庭先から聞こえる風を斬る音にはてと首を傾げた。

 

日輪刀片手に庭に面した廊下までやってくると、朝ぼらけの中、美しい人が二振りの小太刀で宙を斬っていた。中背ながら鍛え上げられた上半身を晒し、しなやかな動きで四肢が躍る。肩までの艶やかな黒髪が鋭い突きに乱れ、白い横顔が見え隠れした。はらりと髪が流れて視界に入った目鼻立ちは、杏寿郎が知る中でも指折りの美貌であった。

 

「伊之助、おはよう! 早いな!」

 

他の家人がまだ寝ているため少し抑えた声をかける。静まり返った空気にはそれでも十分に響き、伊之助はぴたりと動きを止めて杏寿郎の方を見た。やや眦が切れ上がった翡翠の瞳が薄暗がりに輝いていた。

 

「おはよう、師範」

 

「いつもこの時間から鍛錬しているのか?」

 

「おう。母ちゃんも朝が早ぇから丁度いいんだ」

 

伊之助の母・琴葉は蝶屋敷で早朝から夕方まで看護の手伝いをしている。隊士らの朝食を用意する彼女の起床にあわせるのなら、この時間になるのは自然なことであった。

 

庭先に降りた杏寿郎を伊之助の視線が追う。剥き出しの体がうずうずとしているのが見て取れて、まるで飛び掛かる直前の猪のようだ。手始めに技量を図ろうと思っていたので、あえてその誘いに乗り、正眼に構えてやった。

 

「朝餉までまだしばらくある。斬り込んでくるといい、君の実力を把握しておきたい!」

 

「おおっ、早速か! いくぜっ」

 

待っていましたとばかりに伊之助も構えをとる。彼が扱うのは我流の呼吸法と剣術だと聞いているが、なかなかどうして隙がない。無限列車の任務で垣間見た触感の鋭さが活かされているのだろう。面白い子が継子になったと内心笑みを浮かべ、じりと砂利を踏み締める。それが合図となり、伊之助が打ち込んできた。思いの外早く、滅茶苦茶な太刀筋であるがゆえに読み難い一撃だ。

 

「おらあッ!」

 

「技も使って構わんぞ。一通り見てみたい」

 

「ちっ、余裕ぶっこきやがって!」

 

ガキン、ガキンと獣の顎のような攻撃を弾き、いなし、鍔迫り合いへと持ち込めば、膂力の差から伊之助がわずかに後ろに反る。そのまま押し切ろうとした杏寿郎だったが、わずかに感じた危険に素早く飛び退いた。綺麗な弧を描いた体から放たれた蹴りが杏寿郎の顎をぎりぎり外れて空振る。地面に両手をついてくるりと宙返りをした少年は、どうだと言わんばかりに笑っていた。

 

「素晴らしい柔軟性だ! 君は体に恵まれているのだな!」

 

「こんなこともできるぜ!」

 

二人の距離は刀の間合いの外にある。その場から腕を振りかぶった伊之助に、はてと隻眼を細めた炎柱は、しかし次の瞬間その目を見開いて斬撃を打ち払った。まるで異能の鬼を相手にしているような、ありえない攻撃だ。伊之助の腕が物理的に二倍ほどに伸びたのだ。ぷらんと芯をなくしたような右腕は間接が全て外れていた。

 

「……あまり体によくなさそうな技だが、痛くはないのか」

 

「まあ、痛えけど大したことはねえ。もっと精度を上げねえと鬼の頸は切れねえな」

 

筋肉の力で無理やり間接を戻す少年に、期待以上に根性がありそうだと期待が膨らむ。杏寿郎も他の柱に漏れず大変厳しい指導を行うため継子希望者は多くとも長続きするものは少ないのだ。唯一の成功例が恋柱の甘露寺蜜璃なのだから、相当な扱きである。

 

「君の剣技は我流か?」

 

「父ちゃんに教えてもらった。父ちゃんが武器を二つ使ってたから、俺も二刀流にしたんだ」

 

やや自慢げな答えは年相応よりも幼く見えた。伊之助の父親は、何年も前に嘴平一家が鬼に襲われた際、妻子を守って亡くなったのだと噂で聞いたことがあった。杏寿郎が蝶屋敷に収容されていた間にも、琴葉の口から何度か『童磨』という名が上がっていた。

 

「確か童磨殿だったな、君の父上は」

 

「そうだぜ」

 

「鬼殺隊の剣士でもない御仁が二刀流とは珍しい。どの流派の使い手だったのだろうか」

 

「いや、父ちゃんは坊主だ」

 

「なんと、御坊であったか! 悲鳴嶼殿のような御仁が他にもいたとは」

 

「……玉ジャリジャリ親父とは似てねえけどな」

 

「なるほど! 君の動きが系統化されていないのは、お父上も我流の強者だったからなのだな!」

 

杏寿郎がひとり納得していると、伊之助がじっと屋敷のほうを見つめ小太刀を鞘に戻した。その様子に気配を伺えば、厨から千寿郎が調理を行う物音が聞こえてきた。流石の気配察知に感心しつつ、自らも刀を納める。

 

「着替えたら居間にきなさい。千寿郎の作る飯は美味いぞ!」

 

「おう! 腹が減ったぜ!」

 

ぐうと盛大に腹を鳴らして伊之助が離れていく。縁側に上がる前にきちんと埃を払っているあたり、粗暴なのは口調と上辺の態度だけなのだと伺えた。

 

「ふふっ、屋敷がにぎやかになりそうだな!」

 

最初の顔合わせでも盛大な騒ぎを起こした少年だ。勝気ではっきりとした物言いの伊之助は、千寿郎にとって良い刺激になるだろう。ともすれば、父・槙寿郎にも新しい何かをもたらしてくれるかもしれない。

 

獅子のような男はにまりと笑い、自らも屋敷にあがったのだった。

 

 

 

* * *

 

 

 

継子は単独や合同の任務にあたることもあるが、基本的に師である柱と行動を共にする。つまり、柱に回されてくる難易度が高い討伐任務を経験することになるのだ。中には命を落とす者や再起不能になる者、稀に怖気づいて折れてしまう者もいるが、柱の後継として育てられる若者たちには、そういった任務を生き抜く実力と才覚が求められる。

 

「伊之助、そちらにいった分体は任せたぞ!」

 

「おうっ!」

 

大きな羽虫のような鬼の分体が毒の鱗粉を撒いて中空から襲撃する。独特の察知能力で毒をさけた伊之助の刀が鮮やかに交差し、敵の頸を落とした。続いて三体を切り払い、四体目を串刺しにする彼の実力は上級隊士に匹敵するものだ。

 

鬼の本体は杏寿郎の頭上を飛びまわっている人面のカマキリだ。鋭い鎌になった両手からドス黒い液体を滴らせた鬼は、数十の分体とともに山間の村を壊滅させた悪鬼であり、杏寿郎が派遣されるまでに五名の隊士を返り討ちにした難敵だ。すでにほとんどの分体を始末したが、本体を斬ろうとすると高度を上げるため、なかなかに面倒な相手であった。

 

ギチギチギチギチ。

 

人の言葉を捨て去った虫鬼が威嚇音を立てて空へと逃げていく。杏寿郎の燃える眼差しがそれを追い、強靭な足腰がひび割れるほど地面を踏みしめ力を溜めた。

 

「逃さんぞ!」

 

ドンと空気を裂く音とともに杏寿郎の長身が宙に躍る。たてがみめいた髪が夜空に広がり、炎を纏った一閃が鬼の翅に届いた。細長い翅がばらりと落ち、鬼の体も落下する。悪足掻きの鎌での攻撃はかすりもせず、地面に触れるよりも速く、杏寿郎の刀が異形の頸を撥ねていた。

 

はらはらと崩れる鬼の体を油断なく見つめる杏寿郎のとなりに伊之助がやってくる。大人しく周囲に注意を払っているのは良い成長の証だ。猪突猛進気味で自信家な一面がある伊之助だが、炎柱の継子として一月を過ごした今は冷静な戦いができるようになりつつあった。完全に鬼が消え去り、辺りから禍々しい空気が薄れていく。そうして漸く、杏寿郎は刀を納めた。

 

「任務完了だ! 隠に引き継いだら引き上げるとしよう!」

 

「わかった」

 

お互いかすり傷程度しか負っておらず、蝶屋敷の世話になることもない。朝日が登る前に煉獄邸に帰ることができそうだ。隠の到着を待つ間、隣から視線を感じて見下ろせば、大きな翡翠とかち合った。

 

「師範、聞いてもいいか」

 

「うむ、何だろうか!」

 

「虹鬼と戦う時、どうするんだ? あいつ上弦の参より強えんだろ。勝目あるのか?」

 

「面白いことを聞く。そうだな、戦法がわからない鬼舞辻や上弦の壱よりは具体的に考えられるが……まず、彼を相手取るには柱が3、4人必要になるだろう」

 

「そんなにか!」

 

上弦の参とあれだけ切り結んだ炎柱の言葉に、伊之助がきょとんとする。それに苦笑いで返し、杏寿郎は胸元で腕を組んで続けた。

 

「ああ、上弦の鬼は柱複数名でかかる必要があると見ている。例えば、俺が戦った猗窩座だが、彼はまるで本気を出してはいなかったぞ。前半は様子見、技を大方見切った後はこちらの限界を見極め、最後は一撃で殺すつもりでいただろう」

 

「あいつ、師範を鬼にしたがってなかったか」

 

「そうだな。瀕死まで追いやれば、承諾すると思ったのではないか」

 

虹鬼のことだがと話を戻せば、美しい継子も完全に聞き手に回る。

 

「現在判明している彼の戦闘手段は大まかに三つ。直接的に氷と冷気をぶつけてくる物理攻撃、彼本体同様の技を使う氷の童子、そして不可視の氷の粉だ。いずれも驚異だが、対抗できないものではない」

 

伊之助は神妙な顔をしてじっと話を聞いている。つらつらと考えうる攻略法を話しながら、杏寿郎はかの鬼の姿を思い浮かべていた。白橡色の髪に虹の瞳が何より印象的であったが、完全に制御された表情と物腰も同様だ。あれは上の立場で周りに接する者が身につけるものだ。比べることさえ憚られるが、杏寿郎が敬愛する産屋敷耀哉もそういった物腰の持ち主であった。

 

(鬼は群れない。あれは彼が人間だった頃の名残だろう)

 

鬼の過去など微塵も興味がないけれど、時にそれが敵を倒す手がかりとなることもある。しかし、虹鬼ほどの力をもつ鬼は何十年何百年と生きているため、彼が人間だった頃を知るものは鬼舞辻無惨ぐらいだろう。

 

(最低限の食事しかしないとは、よく宣ったものだ。あれほどの血鬼術を得るには、千人喰ってもまだ足りないだろうに)

 

鬼は平気で嘘をつく。これまで杏寿郎が斬ってきた鬼の中には、いざ殺されるとなって命乞いをするものが少なくなかった。彼らは決まって「仕方がなかった」「人を喰いたくて喰ったんじゃない」等と言い訳を口にしたが、どれだけ涙を流して言い募ろうと、それはただ生きたいがための嘘だ。鬼は、獣以下に成り下がった人の成れの果て。そこに真の情も理性も残されてはいない。虹鬼とて、自分に都合が良いように少食だと言い張っているだけなのだろう。

 

「胡蝶の毒で鈍らせたところで頸を落とすのが良いだろう。氷の童子の相手は範囲攻撃が得意な者に任せ、守りに優れた冨岡か駆け引きが上手い不死川が虹鬼本体と対峙、胡蝶は隙あらば毒を打ちこむ役だな」

 

「……結構えげつねえな」

 

「あの鬼には過剰戦力でもないだろう。だが、あくまで理想論だ。実際彼を倒す時にどのような形になるのか、予想もつかん」

 

「そっか」

 

ぽつりとこぼした伊之助の視線は地面を向いており、白皙の表情は窺えなかった。ただ、外見に合わない低い声が別人のように静かだったのが、杏寿郎の意識にこびりついて暫く離れなかった。

 

 

 

* * *

 

 

 

バリンッと大袈裟な音をたてて酒瓶が割れる。今まで以上に酒精の臭いが部屋を満たし、いっそむせ返るほどだ。千寿郎は鬼の形相の父親と眉を釣りあげた美しい少年をおろおろと見比べ、唇をひき結んで少年の袖を掴んだ。

 

「伊之助さん、やめてください」

 

「万寿郎、てめえ腹が立たねえのか! こんなクソ爺が父親で恥ずかしくねえのか!」

 

「この猪小僧が、言わせておけば!!」

 

「うるっせえ、てめえは口開くんじゃねえ!!」

 

赤ら顔の槙寿郎の剣幕に少年ー炎柱の継子である伊之助はまったく怯まない。それどころか少女めいた顔立ちを牙を向いた獣のようにして、己よりもずっと長身の大人を睨みつけていた。こうして槙寿郎と伊之助がいがみ合うのは、煉獄邸では日常茶飯事だ。家主である杏寿郎がいれば、すぐに間に入って伊之助を下がらせるのだが、生憎今は所用で出かけている。

 

「僕は千寿郎です。あのっ、伊之助さん、父上は立派な方なんです、今は少し疲れておられるだけで」

 

「一日飲んだくれて寝てる野郎が疲れてるわけねえだろ! おい、豚に真珠野郎! てめえが師範と千十郎の父ちゃんなんて認めねえからな!」

 

伊之助は槙寿郎にあたりが強い。二度目の衝突のあと、理由がわからず困惑するばかりの千寿郎に兄が珍しく声を抑えて話してくれたのは、伊之助の父の勇敢な最後だった。鬼に襲われても妻子を守りぬき、自らは体の一部さえ残らなかった男。時折、伊之助の話の端々に語られる彼の父親は、穏やかで優しい素晴らしい人物だった。そんな父親の思い出を抱く伊之助には、一日中酒瓶とともに部屋に引きこもっている槙寿郎が一際情けなく見えるのだろう。

 

「貴様に何がわかる! 杏寿郎もろくでもない継子をとったものだ。ふんっ、どうせ貴様など柱になる前に鬼に殺されるだろう!」

 

「んだと、クソ爺! てめえこそ鬼にビビって引きこもってんだろうが! 尻尾巻いて巣穴に引きこもって、ろくでもねえどころか狩る価値もねえ弱味噌があ!!」

 

唸るように声を荒げる伊之助に対し、ついに槙寿郎が拳を振りかぶる。千寿郎がヒッと息を呑んで小さくなるのと、開けっぱなしの廊下から見慣れた炎柄の羽織姿が入ってくるのは、ほぼ同時だった。

 

「そこまで! 父上、継子が失礼しました。伊之助、君には自己鍛錬を命じたはずだが?」

 

「……師範は甘え。このままにしとくと死ぬまで弱味噌のままだぞ」

 

「それは君が気にすることではない。早く行きなさい」

 

片目を失っても杏寿郎の眼光は変わらぬ力強さだ。じっと見つめられて黙り込んだ伊之助が足早に立ち去り、後にはよく似た親子三人が残される。千寿郎がおずおずと割れた酒瓶の片付けを始めると、槙寿郎は息子たちに背を向けて縁側に座り込んだ。

 

「父上」

 

杏寿郎の呼びかけに応じる声はない。拒絶しか感じられない衰えた背に、隻眼の視線が突き刺さる。

 

「父上、そのままで結構ですので聞いてください。俺はこれまで、いつか昔のような立派な父上に戻ってくださると信じているつもりでいました。けれど、本当は諦めていたのです。振り向いてくださらない父上のことは諦め、千寿郎と二人で強く生きていこうと、心の底ではそう思っておりました」

 

「兄上……」

 

眉を下げる弟の頭をなで、杏寿郎は笑った。千寿郎が呆気にとられるほどの、明るい笑みだった。

 

「しかしそれも今日限りだ! 俺は伊之助が羨ましい。彼のように純粋に父親を慕い、信じ、尊敬したい! ですから父上、もう引きこもりの生活はできないものと思ってください。俺は貴方を諦めない! 手始めに今日から食事は全員でとりましょう! 逃げても追いかけるので、そのおつもりで!」

 

「杏寿郎、何を勝手なことを!」

 

「煉獄家の当主はこの俺だ! 貴方は隠居の身、意見を尊重されたいなら相応の態度を見せていただこう!」

 

いっそ挑戦的な笑顔を父親に向けて杏寿郎が言い放つ。この二十年、従順な息子であり続けた彼の突然の反旗に、槙寿郎の空いた口が塞がらない。ぽかんとしている間に息子たちは部屋を後にしてしまい、後にはくたびれた様子の男一人が残されたのだった。

 

 





【登場人物紹介】


童磨
元十二鬼月・上弦の弐にして万世極楽教の教祖。愛を知って世界が広がった人間性初心者。家族連れの逃れ者ライフは8年目。今回出番なし。なお、伊之助の思い出()は特に美化されていない。すべて真実、ただし家族フィルターはかかっている。対虹鬼の攻略法をセコム御子を通して知り、「藤の毒かあ」と思案顔になった。

嘴平琴葉
ちょっぴり知能に難ありな超絶美人ママ。今回出番なし。息子が一時的に家を出てしまったので、夫婦水入らずで仲良く暮らしている。最近、童磨が紫色の花びらを口にしては変顔するのを、珍味みたいなものかしらと微笑ましく思っている。

嘴平伊之助
お母さん似な獰猛系美少年。15歳。弱肉強食を世の真理としているスーパードライなうり坊。しかし両親にはウェット。煉獄家に住み込みしている炎柱の継子。煉獄さんに大変憧れており、よく言うことを聴く。しかし槙寿郎てめーはダメだ。しれっと対虹鬼の戦法を探ってみたり、身バレしない程度に父親自慢したり、煉獄家で騒動を起こしたりと気ままに暮らしている。継子ライフは充実している模様。

煉獄杏寿郎
黎明に散らなかった炎柱。これまで何人かの継子がいたが、成功したのは蜜璃ちゃんのみ。他は道半ばで諦め去っていった。根性があって才能もある伊之助に大いに期待している。伊之助との会話の端々で出てくる父親がとても素晴らしくて、羨ましくなると同時に、まだ生きている槙寿郎を諦めてしまうのは間違いだと気づいた。これと決めたらグイグイ押しの一手。

煉獄槙寿郎
うじうじ系煉獄男子。息子が継子を連れてきても特に何も思わなかったが、顔を合わせるなり罵倒されて険悪な仲になった。伊之助と怒鳴り合うのはほぼ毎日。まったく遠慮がなく怯まず、殴りかかってもするする躱す相手にウガーッとなっている。これまで自分に言い返すことがなかった長男の反旗に内心ビビった。今はまだ情けない飲んだくれパパ。

煉獄千寿郎
気弱系煉獄男子。兄が連れてきた美しすぎる継子に初対面時のみドキッとしたが、すぐに父親と怒鳴り合う印象のほうが強くなった。はっきり物を言う伊之助が怖かったけれど、父親と違って手をあげることも罵倒してくることもないため、次第に慣れた。ちゃんと名前を覚えてもらうため都度訂正することを心がけている。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。